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閑話
〈閑話〉メネクセス王国 26
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銀ランク上級〔土竜の盾〕リーダー テリュー視点
「た~~~~、厳しいな」
「だな、あんなに警戒心が強いとは思わなかった」
「だけど もしヴィオがこの村に到着しているんだとしたら 安心ではあるんじゃないか?」
「まあそうよね。あれだけの大人が守ってるって事だもん。限りなく黒って感じだけど 分からないわね」
「ああ、けどあの兎の少年なら何か知ってそうじゃなかったか?」
「そうね、だけど子供をターゲットにするのは危険すぎるわ。大人たちの警戒心凄かったじゃない?
ただの八百屋のおじさんがあんな威圧感出すって、流石魔境の村よね……」
全員で入れるでかいテントは村の外壁からさほど遠くない場所に設置させてもらえた。
トラウト漁の季節は 人が多すぎて もっと離れた所にもテントを設置する必要があるらしいけど、今は閑散期、安全な場所に設置させてもらえて助かった。
いや、宿がないってのがおかしいんだけどな。
アンが言うように 八百屋の親父もやばかったけど、買い物帰りっぽい主婦もやばかった。
あれで何かやらかしたら 俺たち生きてなかったんじゃないかと思うレベルで。
ちなみにサマニア村には飯屋もない。
屋台はあるけど 本気で余所者を受け入れしない村なんだとよく分かる。
だけど魔境なだけあって肉が美味い。メネクセス王国の屋台でこんな美味い肉をこんな激安価格で買うなんて絶対無理だから 取り敢えず買えるだけ買うことにした。
「おい、そんなに買っても駄目になるんじゃないのか?」
屋台の店員に言われるが 腰のポシェットを叩いて 「時間停止だ」と告げれば納得された。
「なんだ、銀の上級って言うからどっちかと思ったけど、まともな方の上級だったんだな。
だったら俺の店があっちの裏にある、調理してない肉だけど 買っていけばいい。親父には俺に紹介されたって言えばいい」
そう言って 肉屋を紹介された。
まともな方の上級という事は 碌でもない方の上級を見た事があるってことだな。
まあ そっちの方が多いこともあるけど この村出身者なら ヤベエ奴しか居なそうだけどな。
とりあえず肉串は 屋台に出してた半分ほどを購入し、紹介された肉屋へ向かった。
何で肉屋をやってんだ?ってくらいヤベエ虎獣人が店番してたけど、屋台の兄ちゃんから紹介されたと伝えたら 納得して売ってくれた。
血抜きが完璧なボアの肉は ビッグボアで、ビッグと書いてある肉はヒュージボアの事だった。
マジで意味が分からん。
だけど ヒュージボアの肉だとしたらあり得ない値段で販売されているんだが、こんな価格で買えることなんかないだろうから 買えるだけ欲しいと告げて肉を包んでもらう。
「で?お前ら ピンク髪の子供を探してんだってな」
大量の肉を 大きな葉っぱに包みながら 虎獣人の親父が呟く。
「っ!?あ、ああ。何か情報は知らないか?
去年の水の季節頃に この村に流れ着いている可能性が高いんだ。
アイリスが、いや、母親が居なくなって 貴族に攫われた後 事故に巻き込まれて川に落ちた可能性が高いってことまでは調べれたんだ。
母親の魔道具で護られてたら ヴィオはこの村にたどり着いている可能性がある。
なあ、去年の水の季節だ、女の子が流れつかなかったか?何か聞いてないか?」
思わず必死になって聞いてしまった。親父の肩を揺すりながら何か知らないか、手掛かりはないかと声をかけていれば 奥から可愛い声と共に 小さな幼女がトテトテと歩いてきた
「びお?ね~、びお かえってきたの~?」
まだ赤子ともいえるくらいの幼女が顔を出したが、今この子は何と言った?
「お、おい」
「ココア、まだお客さんがおるからな、奥で遊んでなさい」
親父の片手で遮られる。いや、俺銀ランクの上級だぞ?
そんな片手で軽く抑えるくらいで 何で動けねえんだ?
「じいじ おちごとだたのね。なんだ、びおがかえってきたとおもったのに。
いらっちゃいまちぇ」
ペコリとお辞儀をひとつして くるりと反転して戻っていく。
ちょっと待ってくれ。
「うちの孫に近付くなよ?」
「いや、けど、今 ヴィオって言わなかったか?」
「はぁ~、まあお前らが悪いやつではなさそうなのは分かったけどな。
お前らが捜してる相手かどうかは分からんが、ヴィオと呼ばれるピンク髪の少女は 確かに昨年の水の季節に川で溺れているところを うちの村の奴が拾って助けてる。
で、今はそいつが 自分の娘として滅茶苦茶溺愛してる」
「その子はどこに行けば会える?」
「会ってどうする」
「え?」
「ヴィオに会って、そんでお前らはどうするって聞いてんだよ。
あの子は年齢のわりに聡い子だ。周りの大人たちもあの子に惚れこんでる奴らが多い。学び舎の同年代の子供達もな。
母親の死も分かってた、殺されたんだろ?
だがな、あの子の口から 父親の話は一度も出たことはない。多分死んでると思うと最初の頃に言ってたくらいじゃねえか?
今は拾った親を 本当の父親と慕って一緒に行動している。うちの村で一番仲が良い親子だといわれるくらいの二人だ。
そんな子に会って どうするんだ?」
そう言われて 答えられなかった。
俺たちはヴィオの生存確認が第一の目的だった。
だから生きてる姿を確認したかったのだと伝えれば 今はこの町に居らず ダンジョン巡りの旅に出ていると言われた。
風の季節は余所者が増える、ヴィオは色変えをしているけど それでも可愛いし 賢いから人攫いには狙われやすく その時期には村を離れて過ごせるように 冒険者として鍛えているらしい。
とりあえず今は王都の方に言ってるだろうと言われて 肉屋の親父に礼を言いテントに戻った。
「ヴィオが幸せならそれでいい、けど ちゃんと元気か直接確認したい。
遠目でも良いの。でも許されるなら フィルの存在は知らせてあげたい。だって 誰よりもあの二人の事を大事にしてたんだよ。会いたいって、離れたくないって、それを国が連れて行っただけなんだよ。
このままじゃ、フィルが可哀想すぎるよ……」
「うん、可能性としては ヴィオ本人っぽいよね。生きてて良かったというのと 冒険者を選んでるのが あの二人の子供らしいというか……。
まあ 私もネリアに賛成。本人に事実を伝えるかは別として 顔を見たいし 父親してる人には事実を伝えておきたい」
「そうだね、俺もシエナとネリアに賛成。とりあえず その父親さんには会ってみたいよね。
冒険者を続けていれば メネクセス王国に行くこともあるだろうし、その時になって知るよりは 知っておいた方がいいこともあるかもしれないし」
全員がヴィオを確認したいという意見で一致した。
王都はここからだと随分遠いが どこにいるかもわからなかった時とは違う。
生死も不明だった時とは俺たちの心構えも違うしな、皆も心なしか晴れやかな顔になっている。
よし、とりあえず明日からは王都を目指して移動だな。
※サマニア村にも食堂はあります。ダンダダと同じで 看板を出していないだけで 村人価格の為 他所からの冒険者を受け入れないだけです※
「た~~~~、厳しいな」
「だな、あんなに警戒心が強いとは思わなかった」
「だけど もしヴィオがこの村に到着しているんだとしたら 安心ではあるんじゃないか?」
「まあそうよね。あれだけの大人が守ってるって事だもん。限りなく黒って感じだけど 分からないわね」
「ああ、けどあの兎の少年なら何か知ってそうじゃなかったか?」
「そうね、だけど子供をターゲットにするのは危険すぎるわ。大人たちの警戒心凄かったじゃない?
ただの八百屋のおじさんがあんな威圧感出すって、流石魔境の村よね……」
全員で入れるでかいテントは村の外壁からさほど遠くない場所に設置させてもらえた。
トラウト漁の季節は 人が多すぎて もっと離れた所にもテントを設置する必要があるらしいけど、今は閑散期、安全な場所に設置させてもらえて助かった。
いや、宿がないってのがおかしいんだけどな。
アンが言うように 八百屋の親父もやばかったけど、買い物帰りっぽい主婦もやばかった。
あれで何かやらかしたら 俺たち生きてなかったんじゃないかと思うレベルで。
ちなみにサマニア村には飯屋もない。
屋台はあるけど 本気で余所者を受け入れしない村なんだとよく分かる。
だけど魔境なだけあって肉が美味い。メネクセス王国の屋台でこんな美味い肉をこんな激安価格で買うなんて絶対無理だから 取り敢えず買えるだけ買うことにした。
「おい、そんなに買っても駄目になるんじゃないのか?」
屋台の店員に言われるが 腰のポシェットを叩いて 「時間停止だ」と告げれば納得された。
「なんだ、銀の上級って言うからどっちかと思ったけど、まともな方の上級だったんだな。
だったら俺の店があっちの裏にある、調理してない肉だけど 買っていけばいい。親父には俺に紹介されたって言えばいい」
そう言って 肉屋を紹介された。
まともな方の上級という事は 碌でもない方の上級を見た事があるってことだな。
まあ そっちの方が多いこともあるけど この村出身者なら ヤベエ奴しか居なそうだけどな。
とりあえず肉串は 屋台に出してた半分ほどを購入し、紹介された肉屋へ向かった。
何で肉屋をやってんだ?ってくらいヤベエ虎獣人が店番してたけど、屋台の兄ちゃんから紹介されたと伝えたら 納得して売ってくれた。
血抜きが完璧なボアの肉は ビッグボアで、ビッグと書いてある肉はヒュージボアの事だった。
マジで意味が分からん。
だけど ヒュージボアの肉だとしたらあり得ない値段で販売されているんだが、こんな価格で買えることなんかないだろうから 買えるだけ欲しいと告げて肉を包んでもらう。
「で?お前ら ピンク髪の子供を探してんだってな」
大量の肉を 大きな葉っぱに包みながら 虎獣人の親父が呟く。
「っ!?あ、ああ。何か情報は知らないか?
去年の水の季節頃に この村に流れ着いている可能性が高いんだ。
アイリスが、いや、母親が居なくなって 貴族に攫われた後 事故に巻き込まれて川に落ちた可能性が高いってことまでは調べれたんだ。
母親の魔道具で護られてたら ヴィオはこの村にたどり着いている可能性がある。
なあ、去年の水の季節だ、女の子が流れつかなかったか?何か聞いてないか?」
思わず必死になって聞いてしまった。親父の肩を揺すりながら何か知らないか、手掛かりはないかと声をかけていれば 奥から可愛い声と共に 小さな幼女がトテトテと歩いてきた
「びお?ね~、びお かえってきたの~?」
まだ赤子ともいえるくらいの幼女が顔を出したが、今この子は何と言った?
「お、おい」
「ココア、まだお客さんがおるからな、奥で遊んでなさい」
親父の片手で遮られる。いや、俺銀ランクの上級だぞ?
そんな片手で軽く抑えるくらいで 何で動けねえんだ?
「じいじ おちごとだたのね。なんだ、びおがかえってきたとおもったのに。
いらっちゃいまちぇ」
ペコリとお辞儀をひとつして くるりと反転して戻っていく。
ちょっと待ってくれ。
「うちの孫に近付くなよ?」
「いや、けど、今 ヴィオって言わなかったか?」
「はぁ~、まあお前らが悪いやつではなさそうなのは分かったけどな。
お前らが捜してる相手かどうかは分からんが、ヴィオと呼ばれるピンク髪の少女は 確かに昨年の水の季節に川で溺れているところを うちの村の奴が拾って助けてる。
で、今はそいつが 自分の娘として滅茶苦茶溺愛してる」
「その子はどこに行けば会える?」
「会ってどうする」
「え?」
「ヴィオに会って、そんでお前らはどうするって聞いてんだよ。
あの子は年齢のわりに聡い子だ。周りの大人たちもあの子に惚れこんでる奴らが多い。学び舎の同年代の子供達もな。
母親の死も分かってた、殺されたんだろ?
だがな、あの子の口から 父親の話は一度も出たことはない。多分死んでると思うと最初の頃に言ってたくらいじゃねえか?
今は拾った親を 本当の父親と慕って一緒に行動している。うちの村で一番仲が良い親子だといわれるくらいの二人だ。
そんな子に会って どうするんだ?」
そう言われて 答えられなかった。
俺たちはヴィオの生存確認が第一の目的だった。
だから生きてる姿を確認したかったのだと伝えれば 今はこの町に居らず ダンジョン巡りの旅に出ていると言われた。
風の季節は余所者が増える、ヴィオは色変えをしているけど それでも可愛いし 賢いから人攫いには狙われやすく その時期には村を離れて過ごせるように 冒険者として鍛えているらしい。
とりあえず今は王都の方に言ってるだろうと言われて 肉屋の親父に礼を言いテントに戻った。
「ヴィオが幸せならそれでいい、けど ちゃんと元気か直接確認したい。
遠目でも良いの。でも許されるなら フィルの存在は知らせてあげたい。だって 誰よりもあの二人の事を大事にしてたんだよ。会いたいって、離れたくないって、それを国が連れて行っただけなんだよ。
このままじゃ、フィルが可哀想すぎるよ……」
「うん、可能性としては ヴィオ本人っぽいよね。生きてて良かったというのと 冒険者を選んでるのが あの二人の子供らしいというか……。
まあ 私もネリアに賛成。本人に事実を伝えるかは別として 顔を見たいし 父親してる人には事実を伝えておきたい」
「そうだね、俺もシエナとネリアに賛成。とりあえず その父親さんには会ってみたいよね。
冒険者を続けていれば メネクセス王国に行くこともあるだろうし、その時になって知るよりは 知っておいた方がいいこともあるかもしれないし」
全員がヴィオを確認したいという意見で一致した。
王都はここからだと随分遠いが どこにいるかもわからなかった時とは違う。
生死も不明だった時とは俺たちの心構えも違うしな、皆も心なしか晴れやかな顔になっている。
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