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第6章 ギルドバトル編

101.闇ギルドの実力

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冒険者武道会ギルドバトルに6人の闇ギルド『ナハト』が侵入していて冒険者ギルドが迎え撃つ。

その戦いの中、No.14『ギムレット』と
No.13『マティーニ』は倒した。



「あっははは!!
踊るがいい!!!」


No.12、赤い髪に派手な化粧の女『マルゲリータ』。


無数の炎の槍を作り出して攻撃する。


「くそ!!  厄介な!!」


戦っているのは冒険者ギルド『ブラックアマゾネス』のA+1(エープラスワン)の冒険者『レベッカ・ブルーム』だ。

長い黒髪の褐色肌でスレンダーなスタイル。
水着に近いほど肌を露出した衣装を着ている。

軽量の2本の剣で応戦しているが手数が違いすぎる。


「このギルドも大したことないね?
『ブラックアマゾネス』って言うんだったかい?
もう戦えるのは指で数えるほどじゃないか」


『ブラックアマゾネス』総出でマルゲリータに挑んだが、ほとんどやられてしまった。


「そろそろ終わらせてやるよ!
アタシの固有魔法『フレイムランス』でな!」


固有魔法『フレイムランス』。
炎の槍を作り出す魔法。
無詠唱のためかなり素早く作ることができて手数が多い。

炎の槍がレベッカたちを襲う。


ガキーン!!!


炎の槍は弾かれてマルゲリータに向かっていった。


「な!?」


ドガガガガーン!!!!


マルゲリータのフレイムランスを弾き返したのは。


「はっはっは!!  ふっかーつ!!!
って誰が登場の遅いカメだとーー!?!?」


「いや、言ってねぇよ!」


鉄壁の冒険者ギルド『アイアンタートル』たちがブラックアマゾネスを守ったのだ。

A+2の冒険者『シルト・クレーテ』は空耳が多く
すぐさま他の冒険者に突っ込まれる。

シルトの使う固有魔法『ゲーゲンアングリフ』は強力な結界を張る防御系の魔法。
結界を攻撃されると、倍の衝撃で返すカウンターをする能力がある。


「なんの魔法のせいか知らんがしばらく動けなかったからな!!
魔力は万全だ!!」


アイアンタートルたちは守りを固めてマルゲリータの炎の槍に備える。


「くっ!  守ることしか脳のないカメどもが!!
100本の『フレイムランス』を受けるがいい!!」


マルゲリータが100本の『フレイムランス』を出し
ついに本気を出す。


ギュルギュル!!


黒い何かがマルゲリータに絡みついた。


「な、何だいこれは!?」


その正体は。


「ワイルドーーーーーーーー!!!」


「ダディー!!!!!!」


ヒゲと胸毛の濃ゆい冒険者ギルド『ワイルドダディー』だ。


「俺の固有魔法『モジャー』で動けまい!」


『ワイルドダディー』のエースである【ムサ・クルシ】の固有魔法『モジャー』は胸毛を伸ばして操り、拘束することができる。



「!!!!!!   
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いそしてなんか臭う!!!!!」


自分を縛っている黒い物質が、オッサンの胸毛と知って発狂するマルゲリータ。


ズバッ!!!!


「が!?」


「スキありです」


レベッカが発狂している間にマルゲリータの後ろに
回り込んで斬った。



「こ、こんな敗北をするなんて…」


ドサッ


マルゲリータは倒れた。


「…私だってこんな勝ち方イヤですよ…」 


勝者と敗者に別れたが心は一つだった。


一方で別の戦い。


No.11、無口で仮面をつけた男『ニコラシカ』に挑んでいるのは。


「八極気功拳!!
『猛虎硬把山(もうここうはざん)』」


「二刀流!!!
『万斉斬り』!!」


ルミネスゲートの武道家『リン・テンテン』と
ブレイブハートの二刀流魔法剣士『キーファ・コッカー』だ。


『もうここうはざん』。
気を練り上げて虎が引っ掻くように
突き出した掌底を打ち込む技。


『万斉斬り』。
キーファの我流剣技の一つ。
バンザイから剣をクロスして振り下ろして切りつける。



まともにくらったかと思えたが。



「な!?  効いてないアル!」



てのひらで受け止めて無傷であった。



「俺の固有魔法『テイク』は全ての衝撃を無効化する」


ニコラシカの固有魔法『テイク』は
てのひらに魔力を集めることによって
物理攻撃の威力を0にする。

そのためテンテンとキーファの攻撃は
ニコラシカのてのひらで寸止め状態になったのだ。



「それなら手数で勝負だ!!」


キーファが二刀流で攻める。


「アタシもやるアル!!」


テンテンも攻める。

しかし、てのひら以外全く当たらない。


「ムダだ。お前たちの攻撃は全て読めている。
俺はこの魔法を使いこなすため相手のしぐさから
次の攻撃を予測することができるのだ」


読心術というわけではないが相手の動きを読んで、全てガードするニコラシカ。


しかし、


グサッ。


「ぬお!?」


ニコラシカに矢が飛んできた。


「闇ギルド相手に正々堂々と戦うギリはありません」


弓矢を放ったのはエルフ族だけで構成されたギルド『ゴッドウッド』の1人だ。


「スキありアル!!
八極気功拳!!
『発勁(はっけい)』!!」


ズドーン!!!!!!!!


「二刀流!!!
『超万斉斬り』!!」


ズバババ!!!!!!!!


「ぐおおおおおおおお!!!」


ニコラシカは倒れた。

今回倒した闇ギルドのメンバーは、どれも実力ぞろいであったが多勢に無勢のおかげで、なんなく倒すことができた。

1VS1  で戦ったらこんなにあっさり勝つことはできなかっただろう。



この戦いのように。


ドサッ


「お前もつまんねぇな」


No.5『ルビー』に挑んだブレイブハートのマート・フォーガスは敗北していたのだった。





そしてギルドマスターたちの戦いは。


「ね?  言った通りでしょ?」


ギルドマスター総出で『ナハト』のメンバーに挑んだのだが全員倒されてしまう。


「さぁ、パーティーはここからだ」
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