聖書サスペンス・領主殺害

藤森馨髏 (ふじもりけいろ)

文字の大きさ
8 / 128
第一章 復讐とカリギュラの恋

(8)愛玩具ジギー

しおりを挟む

  小間使いアネットがヴェトワネットのドレスの肩を下ろした。ヴェトワネットの胸が自由になる。

  戸惑うジグヴァンゼラが助けを求めようとしてもアネットは目線を合わせずヴェトワネットを下着姿にした。このような場面ではそうするようにと厳しく言われている。

「手をお離しください、夫人」

「夫人よりヴィーがいいわ。もっと、もっとよ、ジグヴァンゼラ。ああ、ジギーで良いわね、ジギー」

  ヴェトワネットは、ジグヴァンゼラの上着に手を掛けて一瞬のうちに上着を剥ぎ取り抱き竦めた。ヴェトワネットの赤い唇がジグヴァンゼラを襲う。

  長椅子に二人で横になり重なった。そこに小間使いアネットも間に入ってジグヴァンゼラの衣服を脱がせ始める。

  ジグヴァンゼラは下着姿にされて羞恥心を露にしながらもヴェトワネットに抵抗するでもなく、激しくキスされてただ自分の心音に戸惑っているばかりだ。耳が燃えるように熱くなる。

  そのうちに何が起きたのかジグヴァンゼラの下半身が痛みに似た感覚で立ち上がり、しかも露にされて、濡れた熱い女性器に飲み込まれた。

  初めての感覚に驚いて抵抗したが、ぴったり合わさってぐりぐりと回され馬乗りになったベトワネットに上下に動かれると、ジグヴァンゼラは鼓動が早くなって抵抗出来なくなった。

  それどころか、ジグヴァンゼラは強い衝動に駆られて、ヴェトワネットを下から突き上げる。強く抱き締めて夢中になった。渡り始めたら到達するまで途中で止めることはできない吊り橋の上のように、ジグヴァンゼラはヴェトワネットの身体を貪って果てた。

「ジギー、まだまだね。あなたは初めてだったの。男の子はこんなに早くいっちゃダメよ」

  ヴェトワネットはジグヴァンゼラの手を引いて立ち上がらせる。

「さあ、案内して頂戴、私達の部屋へ。そこで楽しみましょう」
 
  ジグヴァンゼラは二階の客間にヴェトワネットを案内した。全ての家具にリネンを被せてある。

  ヴェトワネットはベッドにジグヴァンゼラを押し倒して馬乗りになった。ヴェトワネットのスカートの中に別の生き物がいて、真っ赤な口を開けてジグヴァンゼラの精気を貪り食おうとしており、その貪りにはジグヴァンゼラも抗えない。

  いや、寧ろ、ジグヴァンゼラは高揚して何も考えられずにヴェトワネットに溺沈した。

  短い時間の間に何度も果てた。それでも貪りは頭をもたげてヴェトワネットもやっと喘ぎ声を漏らすようになった。

  馬乗りのヴェトワネットが仰向けになり、ジグヴァンゼラはその上に重なって腰を動かす。

  ふと過った不貞という言葉は掻き消え、夢中になって「あ、あ、僕はもう、いくよ」と小さな声を出した途端に、お尻を広げられていきなり大きな何かが噛みついて来た。それは頂点に達した瞬間だった。

  互いの分泌物でお尻までベタベタに濡れていたジグヴァンゼラでも、やはり初めての挿入の激しい痛みに驚愕した。喉を突き破りそうな悲鳴は口を塞がれて涙に変わる。


「可愛い少年よ、お前がジグヴァンゼラか。お前はバイだ。わかるか。男も女もアリだ。これからは私たちがお前の主人だ、ジグヴァンゼラ。私たちはお前の若い生気を吸いとるヴァンパイアと言うわけだ」

「ルネ。この子の名前をジギーにしたの」

「ジギーか。可愛い名だ。良い玩具が手に入ったな、ヴィー。せいぜい楽しむとしよう」





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

処理中です...