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第1章 蒼月の侍
四話 殺戮の宴
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***********
“level99.99%over”
※※※※EMERGENCY※※※※
“――なんだ!?”
突如アルマのーー軍団員達のサーモから、警告音が鳴り響く。
“何が起きた?”
続いて無機質機械音声が流れる。
※レベル臨界突破計測確認――
CODE:0990100よりモード反転――
スタビライザー解除:裏コード移行――
※※※※EMERGENCY※※※※
※本機はこれより モード:エクストリームへ移行します――
地殻変動及び空間断裂の危険性大――
速やかな退避を推奨します――
※※※※EMERGENCY※※※※
“何故に裏コードへ? サーモの誤作動? まさか……こいつから!?”
「アルマ軍団長! これは一体……」
狼狽える者達を尻目に、蒼髪の男は薄ら笑っていた。
“まさか……本当に?”
部下達の手前、冷静さを装いたいが、内心穏やかでは無い。アルマは急ぎ、サーモの液晶画面を凝視する。
“故障であってくれ!!”
赤い点滅文字が『120%』を超えているのを確認。
“そ、そんな……まだ上昇を続けている……だと?”
130……
140……
150……
160……
170……
180……
190……
“こっ……こんな事が!?”
赤い点滅文字が『200%』を振り切ろうとした処で、白い煙と“ボン”という小さな爆発音と共に、サーモの電源は完全に落ちる事となった。
「そんな馬鹿な!!」
もはやアルマに冷静な思考は皆無だった。只々、突き付けられた現実に動揺するしかない。
「軍団長!」
「アルマ様……」
軍団員は狼狽えるトップにざわつき、士気が乱れていく。
“何故特異点がこんな所に? まさか……アザミ様を倒したという特異点、こいつか!?”
アルマの思考は最悪の状況を想定する。
“だとしたら……勝てる訳が無い!!”
臨界突破の特異点。直属部隊クラスの相手を前に、軍団長クラスが勝機を見出だせる筈は無かった。
「考え事の最中悪いが、お祈りの時間だ」
蒼髪の男が無機質な瞳と冷徹な口調で、取り囲む軍団へ告げる。
「せめて楽に死ねます様に……とな」
アルマの表情が、冷や汗と共に蒼白に染まる。
「ああすまん、楽には死ねないと思うがね」
“こいつは……人では無い。人の皮を被った……死神そのものーー”
蒼月の夜。月明かりに照らされた蒼髪の男が妖しく笑う。
今宵、死神による殺戮の宴が此処に開幕せんーーと。
“level99.99%over”
※※※※EMERGENCY※※※※
“――なんだ!?”
突如アルマのーー軍団員達のサーモから、警告音が鳴り響く。
“何が起きた?”
続いて無機質機械音声が流れる。
※レベル臨界突破計測確認――
CODE:0990100よりモード反転――
スタビライザー解除:裏コード移行――
※※※※EMERGENCY※※※※
※本機はこれより モード:エクストリームへ移行します――
地殻変動及び空間断裂の危険性大――
速やかな退避を推奨します――
※※※※EMERGENCY※※※※
“何故に裏コードへ? サーモの誤作動? まさか……こいつから!?”
「アルマ軍団長! これは一体……」
狼狽える者達を尻目に、蒼髪の男は薄ら笑っていた。
“まさか……本当に?”
部下達の手前、冷静さを装いたいが、内心穏やかでは無い。アルマは急ぎ、サーモの液晶画面を凝視する。
“故障であってくれ!!”
赤い点滅文字が『120%』を超えているのを確認。
“そ、そんな……まだ上昇を続けている……だと?”
130……
140……
150……
160……
170……
180……
190……
“こっ……こんな事が!?”
赤い点滅文字が『200%』を振り切ろうとした処で、白い煙と“ボン”という小さな爆発音と共に、サーモの電源は完全に落ちる事となった。
「そんな馬鹿な!!」
もはやアルマに冷静な思考は皆無だった。只々、突き付けられた現実に動揺するしかない。
「軍団長!」
「アルマ様……」
軍団員は狼狽えるトップにざわつき、士気が乱れていく。
“何故特異点がこんな所に? まさか……アザミ様を倒したという特異点、こいつか!?”
アルマの思考は最悪の状況を想定する。
“だとしたら……勝てる訳が無い!!”
臨界突破の特異点。直属部隊クラスの相手を前に、軍団長クラスが勝機を見出だせる筈は無かった。
「考え事の最中悪いが、お祈りの時間だ」
蒼髪の男が無機質な瞳と冷徹な口調で、取り囲む軍団へ告げる。
「せめて楽に死ねます様に……とな」
アルマの表情が、冷や汗と共に蒼白に染まる。
「ああすまん、楽には死ねないと思うがね」
“こいつは……人では無い。人の皮を被った……死神そのものーー”
蒼月の夜。月明かりに照らされた蒼髪の男が妖しく笑う。
今宵、死神による殺戮の宴が此処に開幕せんーーと。
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