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フェルドマン執事とゲルニカから逃げた先
フェルドマン執事とゲルニカに全部見られたメリッサ。ゲルニカに至っては、今日顔を合してからその日だ。恥ずかし過ぎて、しかも夜着の雰囲気も大人びた物に変えられる。下着も変えられて数日。それにやっと馴れたのに、スケスケシースルーの夜着とレースの下着では、隠す物ではなくなっている。
「せめて、夜着は透けない物にしてよ!」
「駄目です」
「却下」
「……………やだぁ……ドレスも露出多いしぃ……」
「陛下よりまだマシでしょう?」
「…………お母様が決めてんの!?コレ!!」
「古来からだそうですよ」
「…………こ、古来………もう寝るから出てけっ!!」
メイド達も早々出て行っているのに、フェルドマン執事とゲルニカはまだ部屋に居た。もう追い出すしかないと思い、枕を引っ掴み2人に向かって投げまくる。枕だけでなく投げれそうな物は投げ捲ったメリッサ。何とか追い出しを成功したメリッサだが、そのまま寝る気にもなれず、メリベルに聞きたい事があったのもあり、会いに行こうとする。しかし、メリッサの服は露出が多いドレスにフェルドマン執事に変えられてしまっていて、自分では着られない。仕方なくシーツを身体に羽織り、部屋を出た。だが、毎日アルメリア夫人とフェルドマン執事からの勉強は部屋で行う為、何処に行けばいいか分からない。メリッサは部屋近くに居た兵士に声を掛けた。
「お母様……陛下の部屋は何処?お会いしたいんだけど」
「メリッサ様?………陛下でしたら今は寝所かと………なぁ、いいのか?お教えして…」
「わ、分からん」
「場所教えて貰っても貴方達の責任にしないから!」
「…………わ、分かりました……ご案内致します」
3人居た兵の内2人が案内をしてくれる様で、メリッサは付いて行く。城の奥へ奥へと入り、やがて地下階段の前に。階段の前にも多数の兵士。
「ここからは先、我々は入れません。国王の血筋とその配偶者のみの部屋になります。我々はここに待機しておりますから」
「…………分かったわ」
灯りは灯されていて、暗くはない階段を深く降りていく。城は湖上にあると聞くが、この階段が柱代わりになっているのか、緩やかな螺旋状になっている。そして灯りが益々明るくなっているフロアへ着くメリッサ。すると、悲鳴の様な声が響く。恐る恐る覗くとメリベルが夫達に囲まれ房事の真っ最中。
「…………っ!………」
ガタッ!
壁の煉瓦が緩かったのかガタッ、と動く。その音で、房事は中断した。
「………誰だ!」
「………あ………あ……」
メリベルの夫の1人が、裸のままメリッサに向かって歩き、メリベルを守る様に盾になる。メリッサは腰が抜けて動けなかった。
「メリッサ?………メリッサじゃないか……メリベル」
「メリッサだって?」
メリベルは隠しもせず、裸のまま部屋から出てくる。幾ら親子だろうと、自分以外の裸を見馴れないメリッサは、目のやり場に困った。
「……………お、お母様……」
「如何した、何故ここに来た?……というか何故此処を知った?」
メリッサに目線を合わす様に、屈むメリベル。
「ご、ごめんなさい!!み、見る気は………」
「そんな事は気にしないが………せめて、メリッサの為に、前は隠せ、夫達」
「あ、あぁ………そうだったな……」
父達は、順番待ちだったのか、そそり立つモノをタオルやシーツで隠す。
「…………で、如何した?」
「じゃ、邪魔するつもりは……無くて……」
「うん………」
メリッサは、今のメリッサに起こっている事をメリベルに説明する。戸惑いが隠せてないのがメリベルに伝わったのだろう。メリベルはメリッサを抱き締めた。
「すまないな、メリッサ…………私達歴代王は、この地を守る為に、子孫を過酷な状況にしてきて成立っている。私も子孫ではあるが、私もメリッサの様に、田舎町で育ち、12歳で戻って来た。その頃は、私も自身の重圧に悩んだものさ……だが、愛してくれる夫が居て、子供が欲しいと思った………だが、子供が出来にくい血脈に、何年も悩みに悩んで、今7人の夫に囲まれ、娘が出来た………この幸せがどれだけ私を救ったか………メリッサにも同じ事をさせてしまうのは分かってはいるのだが、女王として娘も民も守って行かなければならない…………子孫に残す為に夫は必要で、早く男に馴れて貰う為なのだ」
「…………な、何人も夫を持つなんて嫌です!」
「…………うん……その気持ちも分かる……私もそうだった……だが、子供が出来ない焦りが出て来る………排卵日を狙っても子供が出来ないのが、私達王族の血脈だ。月の穢れに出来た子供も居る………今はメリッサは12歳。16歳になる迄、心の準備と身体の準備が必要なんだ。」
「で、でも………お母様はもう子作りしないのでは……」
「……………あぁ………しないのだが……水神に生命力を贈るのに、必要でな……子作りの部屋とその為の部屋がある……ここは、その部屋だ」
メリッサは、部屋の中を見渡すが如何って事無い部屋。ただ大きなベッドがあるだけ。その枕元には大きなクリスタルがあるのみ。
「いずれまた話すが、ここでは子は出来ない
。生命力をあのクリスタルに吸われてしまうからな………だが、子作り中でも月に最低1度はここで夫全員と交わる必要がある………」
「…………国を守る為に、ですか……」
「そうだ………私の場合は、メリッサを守る為がきっかけだがな……」
メリベルはメリッサの頭を撫でた。幼い頃とそっくりな娘が目の前で悩む事に、また心が傷むだろう。悲しそうに心から心配しているのが手から伝える。メリベルの後に控える父達も、格好はアレだが、真面目な顔をしていた。
「…………お母様………お邪魔して申し訳ありませんでした、もう私部屋に帰ります」
「………うむ……兵達に付き添ってもらいなさい。ここは迷いやすいから」
「はい、来る時も案内してくれましたから」
メリッサはまた階段を上がり兵と分かれた所迄着くと、フェルドマン執事とゲルニカが立っていた。
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