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自白強要♡
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しおりを挟む寝室にコーウェンに連れて行かれたフィーナは、コーウェンに身体を貫かれては、常に問われていた。
「もう………いい加減………答えろよ……フィーナ!」
「………はぁ……はぁっっ……絶対……言わな……いっ!」
裸にされ、所狭しとうっ血痕と、手首や足にはコーウェンの手形が残り、フィーナの腰や背中、髪に至る迄、蜜と白濁でドロドロだった。
もう、何度もコーウェンから注がれては、魔法を掛けられ続けているか分からないフィーナ。気を失い掛けると、コーウェンから態勢を変えられ、貫かれ続けている。
力無く、腰だけを突き上げさせられた状態で、ただフィーナはコーウェンの杭に堪えるしかなかった。
「くっ!………危ねぇ……出す所だった……」
律動を一旦止め、フィーナへの魔法の刺激をしつつ、下腹部を擦るコーウェン。
「んあっ……も………終わって……壊れ……」
「じゃあ、質問に答えてくれ」
「…………っ!……言わな……あアッっ!駄目っあぁぁぁっ!」
「言えよ!………頼むから!」
フィーナはうつ伏せになっていたから、気が付いていなかった。組み敷きながら、汗と共に、目に涙を浮かべていたコーウェンの事を。
フィーナが何故、魔道士や魔女並に、魔法が使えて、魔獣を一撃で倒す事が出来たのか、コーウェンは知らないのだ。属性も何かも分からない。自然系の魔法の様には見えなかったのだ。
「頼むよ………フィーナ……愛している女に隠されたままなんて……辛い……」
「っ!」
―――愛してもらわなくていい……
ポロポロと涙を溢し、コーウェンの顔を見ようと、必死に身体を起こそうとするフィーナ。かろうじて横に顔を向けれて放つ言葉はコーウェンには残酷な言葉だった。
「………愛して……くれな……んて……も……願って………な……い……他……探し……て……」
「くっ!」
「んあアッ………駄目っ………無………無理っ!」
律動を再開させ、フィーナの最奥を抉りながら、コーウェンは熱を注ぐと、フィーナは気を失った。まだ繋がる場所からは、ドクドクと入りきれない白濁が溢れ出て、蜜と混ざり合い淫靡な絵となっていた。
泣きながらでも、抵抗は言葉のみでコーウェンを受け入れたフィーナは、コーウェンが記憶していた房事の残骸より、扇情的でその姿を見るだけでも、コーウェンを昂ぶらせる材料となっている。
流石にやり過ぎた、と思ったのだろう、コーウェンはフィーナを放すが、痣とうっ血痕を見て、後悔の念に苛まれていた。
「…………ネ……待って……フィーネ……」
「…………フィーネ………か…………やっぱり諦めてはないんだな……もう無理なんだよ………フィーナ…………」
コーウェンは、フィーネを知っている様子。いつの間にか安らかな寝息をかくフィーナの顔に掛かる髪を漉き、寝顔を覗くコーウェン。汚れた身体を拭き、毛布を肩迄掛けてやると、コーウェンは割れた窓ガラスを板で打ち付けて応急措置で直し、薬草が入った麻袋を担ぎ、鉱夫達の元へと運んだ。
「すまない、フィーナは疲れが溜まってたみたいで、熱を出したんだ……熱が下がる迄何とか頑張ってくれ」
「…………そうか、それはいかんな……こっちは何とかしよう、フィーナも熱が下がる迄安静にさせてくれ」
コーウェンは薬草を医者に渡すと直ぐにフィーナの家へと戻ろうと急ぎ街へ戻った。
「恐ろしい奇病が王都で流行っているらしい」
「怖いわね………」
―――奇病?
王都と聞き、コーウェンはその話に耳を傾ける。
「失礼、聞いていいか?どんな奇病が流行ってるんだ?」
「………あぁ、アンタはフィーナの知り合いの男かい……いやね、最近奇妙な病気が王都で流行ってる、て行商人が言ってたんだよ……だから王都に行くのが怖いとか」
「どんな病気なんだ?」
「何でも、怪我もしていないのに、身体中に痛みが出るって言うんだよ」
「血も出ていないのに、腕や足、いろんな場所が痛みが出て、寝込む人が続出なんだってさ………骨が折れてるって話でもないみたいでねぇ」
「王都の南市街地限定らしい」
「…………南市街地………?」
「アンタ、知り合いとか居ないといいねぇ……フィーナも王都から移り住んでたから、アンタも馴染みあるんじゃないのかい?」
南市街地は、フィーナが住んでいた街だった。コーウェンも南市街地中心に騎士団に在籍中、警護に当たっていた街でもある。
嫌な予感がするコーウェンは、街の住民達と別れ、フィーナの家へと駆け込んだ。
「フィーナ!」
「…………何?」
身体を洗っていたのか、濡れた髪の姿のフィーナ。
コーウェンが出ていた時間の間に起きて風呂に入っていたのだろう。
「起きてたか……」
「…………抱き潰されて、やっと起きれた、て言って欲しいわ………薬草の入った麻袋が無いんだけど、何処に持ってったの?」
「鉱山に居る医者に渡して来た」
「…………そう、ありがとう……私も鉱山に戻らなきゃ」
髪を乾かしたら、フィーナは家を出るだろう。だが、コーウェンはフィーナを引き止める。
「フィーナ、ちょっと待ってくれないか?」
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