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自白強要♡

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「…………ふぅ………」
「何処に行っていた?」
「!!」

 魔法陣でユージーンの家からフィーナの家へ到着したフィーナ。
 家は鍵を締めてあった筈なのに、コーウェンが家の中に居る。

「な、何で………家の中に居るのよ……」
「窓割って入ったんだよ」
「は!?」

 窓が割られて、フィーナは仰天する。借家に住んでいるのだ、窓ガラスを弁償する事も考えてやって欲しい。
 フィーナは、コーウェンに詰め寄られる事を想像しているのもあり、ガラスを割られた事を先に詰る方で誤魔化そうと睨む。

「なんて事してくれてるのよ!」
「家に戻るって言ってたのに、居なかったからだろ……この前みたいに荷物有るとも思ってたし……ところがどうだ………魔法陣なんかで現れやがって」
「…………関係ないじゃない、貴方には……私が何処で何していようと、ね」
「…………何で泣いてた」
「っ!」

 泣いていたと分かるぐらいの目を腫らしたフィーナの顔を見たコーウェンは、また話を逸らす。聞かれたくない事は言いたくないフィーナは、また話を窓ガラスに戻そうと、床に散らばってしまったガラスを集め始めた。

「弁償してもらうからね!今は貴方となんだから、きっちり払って貰うわよ!」
「…………そんな物は当然俺が弁償する……おい、話を逸らすなよフィーナ」
「私にはの方が重要なのよ!」
「くっ!」
「!!」

 屈んでガラスを拾うフィーナの腕を掴み、立たせたコーウェンは、壁に押し付けた。

「答えろ、フィーナ………魔法陣で何処に行っていた?そして、魔法陣を作れる程の魔力を持ちながら何故国に貢献しない?」
「薬草摘みに行っていたに決まってるでしょ!放してよ!」
手伝わせてはくれないのか?」
「…………3年前とは違うのよ!」
「3年前と違うのは致し方なくても、魔法陣を作れる事を何故隠す?」
「くっ!………痛いわ、放して……」

 フィーナの両手首を壁に押し付けて、力が篭もるコーウェンに、痛がるフィーナ。だが、コーウェンは緩めるどころか強めていく。

「答えろ!フィーナ!」
「…………言わないわ……絶対に……」
「………くっ!」

 コーウェンは問い詰めても答えてくれなさそうなフィーナに強硬手段を取る。フィーナの足を自分の足で開かせ、付け根に膝を当て、フィーナの唇を塞いだ。

「んっ!」

 フィーナの身体を知り尽くしているコーウェンには、フィーナをにさせるのは簡単で、組み敷いて自白させようとしたいのだろう。

 ―――コーウェン!……お願い……聞かないでよ!

 フィーナは口内を貪るコーウェンに睨みながら涙を溢す。憎らしい、愛しい、と両方滲ませた目だ。口を解放されず、堪らずフィーナはコーウェンの唇を噛むが、コーウェンは我慢しながらキスを続ける。血と唾液の味がする悲しいキスにしかフィーナは思えない。
 コーウェンからの一方的なキスなのは、仕掛けるコーウェンも重々分かる筈なのに。
 何度もフィーナに唇を噛まれ、お互いの顎から血も垂れていくと、漸くコーウェンは拭い取る為か解放され肩で血を拭った。

「…………何度も噛みやがって……」
「………放して………」
「…………嫌だね……答えたら放してやる」
「答えは無いわ……私は……それだけよ」
「…………なら答えさせてやるよ」
「………な、何を…」

 押し付けられたフィーナの手首を一纏めにコーウェンの左手に掴まれて、コーウェンの右手は、フィーナの服を力任せに破り、胸を露わにされた。

「!!」
「悲鳴を挙げないだけ、期待したと取ってもいいか?」
「……………私の評判なんて地の底よ……誰も私という人間性なんて信用されないわ」
「………………何で…………お前は……そんな……」

 コーウェンはフィーナの言葉に苦しそうな表情をする。

 ―――何故私に拘るのよ、コーウェン……私にもう関わらないでよ!

 フィーナはフィーナの事情があり、コーウェンを引き離したいが為の優しさも含まれた、冷徹を通そうとしているのに、コーウェンはコーウェンで、フィーナに関われないもどかしさが滲み出ている。

「国の公認魔道士になれ、フィーナ」
「絶対に嫌!!私はそれなら死を選ぶ!」
「何でだよ!」
「…………言いたくないわ」
「………そうか……なら……」
「!!」

 フィーナから聞き出したくて仕方ないコーウェンは、先日同様に雷の魔法を微力にしフィーナの下腹部に刺激を送る。胸を開けさせられたからフィーナも来るとは思っていたが、それでも言いたくなかった。例え、組み敷かれ抱き潰されようと、フィーナの覚悟は変わらない。組み敷くなら、抱き潰すならコーウェンの好きにすればいい、いくら悦楽の波に誘われようと、心と考えはコーウェンにもう向く訳には行かないのだ。

「…………好きにすれば?………私は絶対に答えない!」
「…………くっ!」

 フィーナはコーウェンを憎しみを込めて睨むしか抵抗しなかった。
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