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拘束の狭き自由

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 日本に帰って来てからというもの、瑠璃は監禁に近い状況だった。城崎が社長を勤める会社は秘書として必要と、城崎から言われた為、業務とはまた別のをリモートでさせられながら、咲田の屋敷で過ごさせられていた。
 外出がしたいと言えば、裕が必ずついて来るか、部下達がぴったりと護衛が離さない。撒こうと何度も試みるが、GPS装備のブレスレットを嵌められ、一定距離離れると鳴って知らされて場所を特定されてしまう。
 
「よぉ、
「…………はい……頼まれた

 城崎は仕事を終わらせると、2、3日に1回は咲田家に来る様になった。会社自体は商社で、咲田の組織の表向きは一般人とは変わらない。ただ、会長は裕で雇われ社長が城崎だという事だけだ。他にも水商売系の仕事もしている組織だが、城崎以外の幹部達が担っている。

「お、流石」
「今日はそれだけですか?」
「……………まぁな」

 それなら、と瑠璃はPCとタブレット端末を閉じる。

「裕は?」
「出掛けてます………の確認とかで」
「あぁ、取引のか」
「…………です」

 瑠璃も20年咲田家に居るから、一般的家庭の事等とは皆無。瑠璃も犯罪者なのは変わらない為、生きる為には裕の協力をしなければならなかっただけだが、今更一般的な生活等出来ないだろう。今もまた、城崎からハッキングを頼まれて終わらせたばかりだ。

「帰りは遅くなるのか?」
「聞いてませんよ……私を束縛する癖に、私に行動は言わないから知りません」
「何だ………と知って、急に妻みたいな事を言うようになって」
「…………離婚届、取りに行けるならいつでも突き付けます……役所に行こうとすると、阻まれて役所にも行けない」
「戸籍確認もしたいんだろ」
「当たり前じゃない………」

 お茶を飲もうと急須に茶葉を入れ、湯呑みに注いでいる瑠璃。序でに城崎にも淹れる。
 城崎は、タバコに火を着けていた。

「取りに行ってやったぞ………見たいと思ってな……裕に頼まれた、てのもある………瑠璃が見たいらしいから、てな」

 封筒をスーツの中から取り出し、瑠璃に渡すと、瑠璃が淹れたお茶を啜る城崎。瑠璃はその封筒から戸籍抄本を取り出して硬直した。確かに4年前、養父から籍が外れ、裕のになっていた。それを見た瑠璃は戸籍抄本を握り締めて震えた。

「ま、そういう事だ………俺も気は確かか、とは裕に言ったが、だったらしいぜ?」
「…………え?」
「親父は、になる孤児を育て、跡継ぎの裕の嫁にするつもりだったのさ………だが、親父は瑠璃を裕には勿体無い、て言って、籍を抜かなかったのさ」
「…………だから、殺したと言うの!?」
「そりゃそうさ………親父は、養女から妻にする、て吐かしたんだからな」
「なっ…………!!」

 城崎はお茶を飲み切ると、タバコの火を消し立ち上がる。すると、瑠璃の腕を掴み立ち上がらせた。

「ちょっと!何すんの!?」
「お前、あの親父の妻になりたかったか?」
「なりたくないわよ!!」
「なら感謝するんだな…………来い!」
「なっ!何処連れてくのよ!!」

 腕を引っ張られ、城崎が連れて行った部屋に押し込まれる。

「い、いや!ここは嫌っ!!」
「…………煩ぇよ……」

 城崎はドアの前に立ったまま、内側から鍵を掛け、腕を振り払おうとする瑠璃を、壁にある拘束具に縛り付けた。抵抗は虚しく力では敵わない。連れて来られた部屋は、城崎の趣味部屋。いわば調教部屋だ。

「何でここでシようとするの!?帰ってから、アンタ達の相手してたじゃないの!!」
「そう…………相手はしてる……だが、じゃないからな……調教のし直しするのさ………裕も帰って来たら、この部屋に来る筈だ…………裕の部屋にもお前の部屋にも居ないなら、ここだと思うだろ?」

 鍵を内側から外し、裕がいつでも入って来れる様にする城崎。瑠璃は壁に固定されたまま、服を脱がされていく。座らせてはいるが、かろうじて尻が掛かるぐらいの浅い台の上だ。手首や足を固定され、足は開かされている。

「いい眺めだな」
「やだ!拘束も、乱暴なセックスも!」
「…………裕から聞いてるが、お前居たろ………NYからワシントンへ逃げてる間…………その男とどんなセックスした?」
「何言ってんの?………彼は私が雇った殺し屋よ!!」
「…………信じると思ってたか?」
「……………嘘は言ってないわ」
「そうか…………なら、素直な身体に聞くしかないよな?瑠璃」

 城崎がいくつか、アダルトグッズを持って来る。サディストの城崎は容赦ない。

「や、やめて………痛いのは嫌っ……」
「…………拒否は聞かない」
「っ!!」

 胸の2つの蕾を勃たせる為に、舌ピアスの付いた舌で、舐め尽くす城崎は、瑠璃の蕾が勃つとクリップを挟む。そのクリップには紐が付き、引っ張れば直ぐに外れる。

「はぅっ!!」
「…………次はクリにも挟むからな」
「………やだっ………痛いだけ………」
「そんな事はない………濡れてるぞ、瑠璃」
「そ、そんな事な………ああっっ!!」

 取り付けられては一気に引っ張られ、ヒリヒリした感覚だけが身体に残る。それなのにポタポタと秘唇から蜜が漏れるのだ。

 カチャ。

「やっぱりここか」
「…………お帰り」
「だらしないま○こだな、瑠璃」
「………ボ…………ボス……外し……ああっっん!!」
「瑠璃、お強請りする言葉が違うだろ?」

 2人に見つめられ、本当にだらしなく溢れる蜜が妬ましく思う程、この場が嫌で仕方ない瑠璃は気がおかしくなりそうだった。
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