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自由無しに貪って♡

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「リズ………今日は脱がしていいですか?」
「…………え!」
「………いえ、脱がしますよ……今日

 長いキスの最中、エリザベスはイアンにベッド脇に押し倒された。膝下はまだベッドには乗っておらず、足の間にイアンの膝が乗せてあり、閉じるにも夜着の裾を踏まれ、足は動かせないエリザベス。

「え………っと……婚姻式………に最後迄…………」
「えぇ、純血は婚姻式夜迄我慢しますよ………ですが、ギリギリ迄はいいでしょう?」
「…………いいものなの!?」
「知りません………ですが、とも言えますから」
「……………なっ、なんて都合のいい解釈するの!」
「…………そうかもしれませんね………ですが、婚約しましたし、リズも私の裸見ましたよね?そのでいいのでは?」

 確かにエリザベスはイアンの裸を見たが、それは看護の為であり、閨事に繋げられただけで、イアンの欲を吐き出す手伝いをしただけである。

「…………そ、それは……身体拭くだけだった………でしょ?」
「でも…………?」
「っ!」

「……………っ!」

 もう、エリザベスの顔が真っ赤に火照っている。思い出して、イアンの杭が鮮明に覚えていたのだ。それからというもの、官能小説を見ても、閨作法の教本を見ても、反芻して赤面し、イアンの顔が歪みエリザベスの手の中で射精された瞬間を鮮明に覚えていて、自分の中でも同じ顔をしてくれるのか、気持ち良くなってくれるのかを見たくなっていた。

「…………夜着の上からでもいいですが、我慢はさせる気はもう無いですからね?リズ」
「………え!………私から欲しがらせる気なの!?」
「……………あぁ、ソレも良いですね………お強請りしてもらえるなら、私は我慢出来なくなりそうですが…………婚姻式後の初夜迄、お強請りはしてくれなくていいですよ」

 エリザベスのお強請りを聞いたら、イアンは止めれなくなりそうだと、予想が出来る様だ。

「…………き、今日は……裸見るだけ?」
「触れますけど」
「…………ど、どこ迄?」

 最後迄しないなら、何をスルのかエリザベスも分からない。

「…………そうですね……リズが私の裸を見た様に、リズの裸と、少しリズを堪能させて下さい」
「それが分からないから聞いてるのに!裸見せるなんて恥ずかしいのよ!部屋明るいし!」
「…………それなら、恥ずかしくない様にしますし、気にならなくなりますよ、きっと………その前に復習しましょうね、リズ」
「…………な、何を復習…………っあっん!」

 イアンの手がエリザベスへ伸びると、両手で夜着の上から蕾を探り当てた。

「…………リズの胸の蕾………私には直ぐに場所が分かる様になりました………ほら、ココ………」
「やぁっ………直ぐ……当てな……」
「分かりますよ………リズは強く擦られると直ぐに感じて勃ちますね」

 ぷっくり尖る胸の蕾だけを、夜着の上から弄るイアン。全く乳房は触らないので、感覚が分散されずに痛気持ちいい感覚が蕾だけに集中して、エリザベスは首を左右に動かし喘ぎ始めた。

「ああっ……んんっん………」
「………夜着の上からより、直のが気持ちいい、と知ってます?」
「…………わ………か……んな……」
「……………気持ち良さそうな顔されて………もっと気持ち良くなったら、どんな顔を見せてくれますか?」
「ああっ………強く……しちゃ………」
「指じゃない感触を味わってみて下さい」

 すると、イアンはエリザベスの胸に顔を埋め、蕾を口に含む。

「ひゃっ!……イアンっ……やぁっ……」

 エリザベスの背が跳ね、足をバタつかせたが、夜着を踏まれていたのを思い出して逃げれない。そのエリザベスのよがる姿を逃がすまいと、イアンは方腕をエリザベスの背に差し込み、夜着のボタンを外していった。
 夜着が脱がされていく等、気付かない程吸われ続けられた蕾の刺激は、痛みと快感が走り、エリザベスに余裕を与えない。

「…………恥ずかしくないでしょう?」
「…………そ、それとこれとは違………」
「まだ恥ずかしいのですか?それなら…………」

 イアンはエリザベスが夜着の下に着ていたシミーズを捲り上げると、脱がす事無く、エリザベスの顔迄に留める。

「え!」
「脱ぎたければ剥いでいいですよ?リズは私との行為が恥ずかしくて見たくないのでしょう?明るいし」
「なっ!」
「……………ふふふ……リズの蕾は可愛いですね……美しいピンクローズの蕾で美味しそうです………」
「み、見ないでよ!」

 手探りで、エリザベスの手がイアンの頭を退かそうとして手を伸ばしたが、イアンに手首を奪われた。

「貴女は私の裸を見ておいて、私には見せてはくれないんですか?………には必要なんですよ?………そんな教師に対して反抗的な態度なら、こうします」
「え!………な、何するの!」

 イアンはエリザベスの夜着の袖を脱がすと、背中に腕を回し、手探りで夜着の袖で手首を結んでしまった。

「……………なかなか煽情的な姿になりましたよ、リズ」
「や………何でこんな格好にするのよ!」
「反抗的な生徒にはお仕置きです………リズはただそのまま、私の愛撫を感じて下さい」

 エリザベスの顔に覆われたシミーズを口と鼻迄上げたイアンは、エリザベスにキスを贈る。

「んっ………」

 歯肉を伝う、イアンの舌は熱く、エリザベスの中で恐怖心で少し冷めた熱がまた温まる。気持ちいいと思わせるキスに酔うと、再び胸に温かいイアンの手が覆った。

「んっんっ!」

 キスと胸を同時に快感が襲うのは、エリザベスには初めてだ。指で弾かれ、イアンの爪で突かれる蕾は痛いぐらいに勃っているのが分かる程だ。

 ―――お腹の辺り……熱いっ………あ………また……

 エリザベスでも分かるぐらい、下腹部から溢れ始めた蜜が下着を濡らしていくが、足を閉じられないので、腰をもそもそと動かしてしまった。

「……………触って欲しいですか?」
「…………なっ!」
「いいですよ………今日からは、直に触って差し上げますからね」
 
 イアンがベッドから一旦降り、エリザベスの夜着を捲る為に、腰を持ち上げ足を露わにさせた。

「足が細くて靭やかな肉付きですね………柔らかい」
「あっ……」
「擽ったいです?それとも感じてますか?」

 足首から優しく撫でられるエリザベスの内太腿。もう、イアンに見られてしまった。

「おや、触ってませんが濡れてますね」
「い、言わないで!」
「いい事ですよ、リズ………」
「ッああっ……や……顔……近っ…………ひゃぁっ!」

 エリザベスの秘部に、イアンの息が掛かった気がした途端。ジュッと下着越しに吸われた蜜。

「…………です……まだしますが……脱がしますね」
「ま、待って………そこは………見ないでっ……」
「見なければ、私が挿入いれれないではないですか………私の指と舌で解して広げないと、初夜は痛いだけで終わってしまいますよ?」
「し………信じられないわ!何で………男はソコ……舐めたがるの!?」
「…………さぁ?……好きな女性だから舐めたいのでは?…………リズの此処の銀髪に、蜜が着いて光ってますよ………キラキラと美しいです」
「っ!…………言わなくていい………か……らぁぁッああっやぁっ………駄目ぇ……」

 秘唇を開かれたエリザベス。そこに隠れた秘蕾を見つけたイアンは、直ぐに口に含んでいた。
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