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制裁は屈辱的に♥

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 デイルやアガルタ兵達は鉄格子に入ったまま、アガルタ国の首都に着いたのは10日後。そのまま城の入り口に檻は置かれ、晒されたデイルと兵士達。暫くすると、アガルタ国王と首輪が着いた女達が国王に引き摺られる様に、城の入り口に出て来た。

「わざわざここ迄出向かされるとはな……」
「申し訳ありません、陛下………城の中には入れれず、ご覧になって頂いてご判断を頂きたく………」
「……………ほぉ………デイル……其方は余に嘘を付いておったか……」
「へ、陛下!出して下さい!!お………私は直ぐにでもジェルバ国へマシュリーを、妻になる女を迎えに行かねば!」
に失敗したのであろう?金の瞳は王族の証………其方は、王族だと隠しておるな?」
「…………!!……な、何故……それを……」

 鉄の板を読みながら、長い髭を擦り、首輪に繋がれた女達も、デイルの事を知っているのか、鉄の板の文章を読んで、デイルから目を逸らす。アガルタ国王が連れている女達はツェツェリア族の様だ。

「書いておるわ……『私、デイル・ツェル・ジェルバは任務に失敗し、金の瞳の女を連れて行く事は叶わず、尚且つ囚われの身となり、幼き時からの恋焦がれた女にこっぴどくフラれました』あと『私、デイル・ツェル・ジェルバは、金の瞳の持ち主です。以下用にも扱われるのを覚悟し、アガルタへ帰ります。ここにある宝箱には、私デイルから作られた宝飾品で、こちらも好きな様にお使い下さい。私はアガルタの下僕になります』………とな……」
「………………なっ!!」

 デイルは知らなかった。この鉄の板が何なのか、これを見てニタニタと笑っていた兵士達や、行く先々で失笑が起きるのは何なのか、と。

「やりおるわ!ジェルバ国王よ!!宣戦布告と見てやろうぞ!!…………者共、戦準備をせい!!ジェルバ国を潰し、この金の瞳の女を手に入れよ!!」
「!!へ、陛下!!彼女は俺の許婚です!!俺の妻になる女………」
「五月蝿いわ!!役立たずが!!お前はこのまま奴隷落ちだ!!…………余の玩具だ……せいぜい、泣き喚いてその隠した金の瞳から宝石を作れ…………男の尻にも入れてみるのも楽しいかもなぁ……………ははははははっ!死なせてくれ、と言われても、金の瞳の女が手に入る迄は、お前を飼ってやろう!」

 デイルは力尽き、檻の中に居たアガルタの兵士達も、笑いを堪えなかった。鉄格子の檻は壊され、兵士達とデイルは分けられ、兵士達は戦闘の準備に駆り出されるが、デイルは拘束を解かれぬまま、アガルタ国王の私室に連れて行かれる。

「止めろ!!俺は侯爵だぞ!!」
「五月蝿い奴隷だ…………俺達にデカイ面しやがって」

 デイルはアガルタ国王の私室は初めて入る。その私室は手と首を拘束され、壁に固定された裸の女達。

「…………デ、デイル様?」
「…………何故……私達を助けに来た、とか?」

 拘束された状態のデイルの姿に驚きつつ、兵士達に連れ込まれ、抵抗している様子を見て、女達は諦めた表情になる。

「離せっ!拘束を解け!」
「五月蝿い奴隷だ………身体を洗っておけ……尻孔の中もな」
「や、止めろ!!俺は女が好きだ!」
「あぁ、そうそう……デイル……其方の両親も奴隷に落としたからな……父親は老人だから役に立つか分からんが、金の瞳なら使い物になろう……母親は、あの歳で娼館行きにはしたが使い古した女、直ぐに駄目になるだろうなぁ?」

 アガルタ国王は、早速味わおうと思ったのか、服を脱ぎ始めると女達を見比べ、壁に繋がられた女の手の拘束を外し、無理矢理連れて行くと、ベッドにまた拘束する。デイルの準備が終わる迄楽しむ気でいるようだ。

「止めろ!!両親に迄手を出すな!!」
「其方達親子には随分と楽しませて貰ったが、また違う意味でも楽しめる事に気付かせてもらったわ!ははははははっ!」
「…………デイル様……」
「あやつはお前達の仲間になったわ!同族ではない!奴隷仲間だ!」

 アガルタ国王の私室の風呂場から、悲鳴が止む事はなく、デイルが風呂場から出て来た時は既に暴れ疲れた様子の姿。素っ裸で晒されたデイル。尻孔を刺激され、中央は元気にさせられていた。

「其方は、性格は問題だが、顔は美しいからな………楽しませて貰おうぞ」
「!!…………や、止めろ!!」

 兵士達にベッドに連れ込まれ、デイルはアガルタ国王のお気に入りの玩具になったのは、アガルタ国のツェツェリア族の奴隷達に広まったのは直ぐだった。

「なかなか面白い…………クククッ……尻に挿入られて、吐精するとはな……しかも、も宝石になるか………クククッ」
「…………ぐっ………やめ………」
「そうそう………男を抱いてみたい、と言う者も居ろう………慰み物に最適だと思わんか?」
「………だ…………れ………ゔっ!」
「はははははははははっ!か!そんなに気持ちいいか!!」

 毎夜、アガルタ国王に開発されてしまったデイルは、もう二度とジェルバ国に足を踏み入れる事は叶わなかった。
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