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ぎこちなくても幸福♡

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 ゴクッ……。

 穂高の喉が鳴る。見たいのに凝視出来ない恥ずかしさから、穂高は玲良を抱き締めて温もりだけを感じた。

「…………べ……ベッド……行こ……」
「………ぅ………ん……」

 胸に押し付けられた玲良へ、穂高の心拍数が早いのを知らされる。ギュっと力が込め抱き締められると直ぐに開放されたが、玲良の手を引き穂高にベッドに連れて行かれた。
 緊張感が手から伝わってくる。玲良も穂高も緊張していた。無理矢理に近い処女と童貞のハジメテの経験は無我夢中過ぎたのだろう。慣れているような前回の穂高だったが、玲良の裸を見ていた訳ではなく、この日がハジメテの様な感覚に陥ってしまったのだ。
 狭いシングルベッドに、玲良を先に乗せ、覆いかぶさる穂高は再び、玲良にキスを仕掛けた。知識だけはある穂高だが、ぎこちないキス。舌で玲良が気持ちいいと思う所を探るのにいっぱいいっぱいだ。長いキスをする内に、玲良から溢れる甘い吐息が、穂高を夢中にさせた。

「ん……はっ……」
「…………はぁ……可愛いな……綺麗な肌だし……」
「……あんま………見ない……で……」
「俺………余裕無いかも………」
「………穂高……君……」

 穂高の温もりが欲しくて、唇の感触が気持ち良くて、穂高の首に腕を回してしまう玲良。それが穂高のスイッチが入ってしまった。

「玲良っ……」
「……………あっ………んんっ」

 穂高の手が直に触れた胸は形が変わるぐらい揉み扱かれる。乳首は下から舐め上げられ舌で弄ばれると、玲良の身体は攀じる。逃げたいのに逃げたくない感覚が押し寄せ、胸に痛みも覚えた。

「っ!」
「…………あ、ごめん痛かったか?キスマーク着けたくて……胸なら見えないだろ?」
「…………一言言ってよ……」

 胸の谷間に着けたキスマークは、白い肌にほんのり赤く色付いていた。その痕を見ていた玲良の隙を見て穂高も上半身の服を脱いだ。

「下も脱がすぞ」
「………………ま、待って……心の準備っ……」
「………今更?は見てるんだぜ?………今日は舐めさせてくれよ?風呂入ってから来たならいいだろ?」
「え!!」

 スルスルと、履いていたスカートと下着を下ろし、穂高は玲良の足を抱えると腰を上げさせ、自由を奪った。

「…………濡れてる……期待したか?」

 穂高は自身の指を舐め、玲良の割れ目を擦る。じっとり蒸れ濡れ始めた花弁をゆっくりと開く。

「やっ………見ないで!」
「見なきゃ舐めれないだろ?………慣れてたら違うかもしれないが」

 ジタバタと足をバタつかせるが、膝下からしか動けない。そうこうしている内にクリトリスを穂高の視界に入ってしまえばもう、玲良は逃げれなくなる。

「うあっ………んふっ……」
「気持ちいいか?………急に溢れてきた」

 指は、膣口の入り口を擦り、浅い場所とクリトリスを執拗に愛撫する。這われる舌のザラザラした感触に、玲良はベッドシーツにしがみつき、甘い声を出していく。

「やっ……それ………駄目ぇ……ぇぇっ」
「…………ココは?」
「!!………ンアッ……っっっ!」
「……………ココね……」

 膣壁を少しずつずらしつつ、反応を見ていく穂高に知られてしまう、玲良の身体。何度も擦られ穂高の顔に掛かる玲良の液。

「!!………ああっ………やぁぁ………」
「すげ~、派手にイッたなぁ……可愛い過ぎだろ」

 ヒクヒクと濡れそぼる膣口は、穂高を待っていた。避妊具を着ける為に、ズボンや下着も脱ぎ捨て、クルクルと装着する。それを玲良の視界に入りはするが、イかされて身体が放心状態だった。

「………とろとろだな……」
「はぁっん!!」

 玲良の身体は飛び跳ねる。膣の中で密着する穂高の肉棒が、玲良の弱い場所目掛けて突いたからだ。

「そこ……やっ!……擦ら……んんっ!!」
「ココが気持ちいい、て身体は言ってる……っ…………俺も気持ちいいっ」
「きゅ………休……憩……」
「体力着けろよ………まだ俺イケてないっ!」

 何度も、穂高の肉棒を締め付けているが、穂高の熱は冷めない。寧ろ元気になっている気がした。

「ああっ……んぐっ……あはっ……」
「エロ………声………」
「……聞かな………で………よっ……」

 シーツを握り締め、首を右へ左へと振り藻掻く玲良を見つめ、穂高は嬉しそうだ。額に滴る汗も放置し、奥へと突き進むもうと律動を繰り返す。

「中………めっちゃ気持ちいいぞ……」
「………キちゃ………駄目っ………キちゃ…………」
「イケよ………俺もそろそろ出そう……」
「!!…………んくぅ……っっっ………」
「っ!!」

 腰の打ち付けが早まると、一気に玲良のお腹の中が膨らむ気がし、全身が硬直する。穂高を締め付けていると感じるが、それが止まらない。

「玲良………こっち向け……」
「………ああっ………やっ………動か……んっ」

 玲良の口内も満たされる。唇が重なり、更に穂高の腕が玲良の背に回され抱き締めて来た。玲良の中に穂高がまだ居て、ドクドクと脈を感じつつ、全身に包まれた安心感を与える温もりが幸せを感じずにいられなかった。
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