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待ちかねた罰♡
しおりを挟む「………はぁ………はぁ……」
玲良は、ベッド脇にある備え付けのデジタル時計を見た。穂高が何分に入り、何分入っているか分からない。ローションのヌルヌルとした感触が、身体の火照りを促していて、お尻の割れ目を伝い、背中迄愛液が溢れている。
「やぁ………穂高ぁ……外してよ……」
「何?」
「!!」
ベッドの下で顔を覗かせ、玲良の耳元でいつの間にかシャワーを浴び終えた穂高の声がして、身体をビクッとさせた玲良。時計ばかり見て、気が付かなった様だ。
「あぁあ………凄いな……ローションでこんなになる?」
「し、下着とこの格好させるからでしょ!」
「………ふ~ん………じゃ、もっと素直になってみるか?玲良」
「………な、何?」
起き上がれない玲良には、穂高が何をするか分からない為、益々心拍数が上がり、身体が疼いて堪らない。
「玲良、力抜けよ」
「だ、だから…………何?………うあっ……ああっ!!」
膣とクリトリスに振動が走る。そして、無作為に動く膣の中。壁に密着し、ゴリゴリと蠢く異物は、玲良でも分かるアダルトグッズ。
「やだ!穂高っ!」
「…………罰だって言ったろ?」
「な……何で……玩具………使っての…………罰なの!?」
「え?見たいから」
「はぁ!?そ、そんな…………ああっ………事で……んんっん!!」
ベッド脇に座り、頬を撫でる穂高。濡れた髪のままでバスローブを羽織る穂高は、身体を洗って直ぐに来たのだろう。
「俺以外でエロい顔になるの見たかったんだよ………だが、他の男は嫌だからな……だから、玩具………大丈夫、これ以上はスル気ないし、SMの際どいのは流石に痕着いたりするからな」
「あ、痕………て……縛ったり………て事?」
「そ、コレはまだソフトなもんさ………分別台なんて、拘束具に見えないか?」
顔周りにキスを贈りながら、震える身体の敏感な場所以外を優しく擦る穂高。おかしくなったのか、と思うぐらい、玲良は穂高の性癖に疑問を持つ。
「穂高………怖い………よ……」
「…………山科の事無きゃ、ノーマルな抱き方するよ………まぁ、マンネリしない様に用意してあっただけだけど………そう言えば、今日何の日か覚えてるか?」
「…………き、今日?……は、初めて………穂高と………シタ日……?」
「覚えてたか………忘れてたらまた罰考えたのに……」
「わ、私の……記憶力………馬鹿にしてる?」
「してない」
穂高は、チェーンを外していく。拘束は外れたがバイブはそのままだ。拘束を外すと穂高はバスローブを脱いで、玲良の上に被さる。
「玲良………好きだ」
「………取って………穂高のがいいの………」
「欲しい?」
「うん………気を付けるから……普通に、穂高を感じたい………」
「可愛かったのに………たまには使わせて?」
「!!………か、可愛子ぶって言わないでよ!!」
「痛っ!!蹴るなよ、足を!!」
「仕返し!」
「…………はいはい……抜くけど、直ぐに俺挿入していい?」
「え?聞く?この状況で!」
「玲良から欲しがる事無いからな………いつもいつも、俺が無理矢理挿入するみたいにセックスしてるし………」
「拗ねてんの?」
「嫉妬もしてますが?」
「……………心狭いよ!」
「しょうがない…………それだけ玲良に惚れてる………」
ゆっくり、穂高にバイブを抜かれたのは分かるが、がっちり抱き締められて、玲良は穂高が泣きたくても泣けないぐらい気持ちを向けてくれている気がした。それは、玲良がなかなか気持ちを打ち明けて来なかった不安から来るものなのか、と察する。
「ヨシヨシ………」
「あ!何か慰められてる?俺」
「うん、慰めてる…………穂高、座って」
「は?」
「いいから座って………正直に言うと下手だと思うから幻滅しないでね」
玲良に身体を倒され、穂高の足元に来ると、玲良は穂高の肉棒を口に含む。
「れ、玲良……っ!」
玲良は穂高のを咥えた事は無かった。過去の付き合った男も少ない玲良には、穂高を気持ちよくさせられるか分からない。長い髪を耳に掛け、一緒に口に入らないようにじゅぶじゅぶと音を立てる玲良。咥える前から固くそそり立っていた穂高の肉棒は、玲良の口の中で、ヒクヒクと動く。
「玲良………俺も玲良が欲しい……尻、こっち向けてくれ」
「…………嫌っ」
「玲良………っ」
「私だって…………穂高を気持ち良くさせたいの………玩具で視姦させて勃たせるんじゃなくって……私の身体で……」
「いつも気持ちいいけど?……だけど、たまに抱き潰したりするから、無茶苦茶にしそうで俺自身を制御する意味もあってさ………オカズにしてから抱こうと………」
「…………は?じゃあ、罰って言うのは?」
「エロい下着だけ……後は、俺の1人寝のオカズに……ゴメンナサイ………」
「…………阿呆よ」
「あ………馬鹿以上に馬鹿にしやがった………萎えるぞ!」
玲良は冷たい視線を穂高に送り、穂高の腰を跨ぐと、自分から膣に入れる。しかし、入れただけで動かない。
「動かないでね、穂高………これなら萎えないでしょ?」
「動くな、だと!?生殺し!………うっ……こら!玲良は動いてるじゃないか!」
「ん?身体動いてないよ?………膣だけしか……」
「…………くっ………こらっ……」
「…………穂高、私を信用してないもん……私が悪いんだけど………」
「なっ………信用はしてるさ……」
「でも、不安だから嫉妬するし、拗ねてたり、『罰』て言って玩具使ったでしょ?」
「…………ゔっ……だ、だから………ゴメンナサイ、て………」
「不安になったら、話して?私も相談もするし、もっと穂高を欲しがるから………」
「まだ………足りねぇよ………」
「………うん…………ごめんね………好き………いっぱい………穂高を頂戴………」
「…………俺も玲良が欲しい……」
両手を広げ、玲良が倒れて来るのを待ち構える穂高。この後、散々な目に合う玲良だが、翌朝満足そうな穂高が玲良に甘々なデートを予定していた事に、玲良も幸せを感じたのだった。
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