私、魔王に恋してしまいました!【完結】

Lynx🐈‍⬛

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 佑美が、魔界での出来事を夢だと思う様になって、1週間。
 マンションには爆発の影響で帰れず、佑美は恋人の仁のマンションに住む事になった。

「ごめんね、ご厄介になって」
「気にするなよ、俺は佑美と結婚するつもりだし」
「っ!」

 佑美の荷物を、仁のマンションに搬入している時の事。

「仁………あのさ……そのプロポーズ………て、まだ有効………なの?」
「当たり前だろ?じゃなきゃ、一緒に住もうなんて言わないさ」
「…………私………」
「まだ悩んでるんだろ?それでもいいさ………その内、自然に俺と結婚するビジョンも出来るんじゃないか?同棲するんだし」
「…………そ、そう……なるのかな………」
「…………なんなら、先に子供でも作るか?」
「えっ!」
「…………なんてな………冗談だよ」

 冗談にしては真剣な顔付きだった仁。

 ---早まった……住む場所が無いから、て手短で甘えちゃったけど、仁にしたらそう思うよね………

 何度も仁のマンションに来て泊まった事もあるが、ベッドは一台しか無いのも知っている。
 別れていた訳ではないし、プロポーズもされたのだ。同棲すれば自ずとセックスしよう、と誘われるだろう。
 だが、佑美は思い出すのはシュゼルトの存在と魔界の事だ。
 夢だと思う事にしたが、余りにもリアルで、佑美の前世の記憶も断片で思い出していて、佑美として生きてきた24年間の寂しさを、シュゼルトが僅か数日で埋めてくれた、と実感しているのだ。
 夢にしたいのに、夢で出来ない。

「佑美、腹減ったろ?今日は疲れたろうし、ウーバー頼もうぜ」
「あ、うん………私、ピザ食べたいな」
「いいな、ピザ………そうしよう」

 魔界では食べられなかった物だ。
 不味いレックス達、魔界人の料理とは比較にならない料理の豊富さは人間界にはある。
 
 ---忘れなきゃ………シュゼルトの事は夢よ、夢………

 久しぶりの気がする、佑美が好きな料理を堪能し、風呂に入った佑美。
 TVを見るのも久しぶりの気がする。
 仁が座るソファに座り、黙って佑美もTVを見ていた。

「…………佑美……」
「っ!」
「なぁ………久々に良いだろ?」
「…………あ……」

 風呂上がりなので、佑美はパジャマだ。
 先に仁も風呂に入っていたので、Tシャツに短パンというラフな格好で、佑美の肩を抱き寄せて来る。

「異常あったら俺も躊躇するけどさ………」
「…………い、異常は無かった………けど………」

 仁の顔が近付くにつれ、鮮明に思い出していくシュゼルトの顔。
 だが、シュゼルトの事を仁に言った所で、頭がおかしくなったのか、と言われそうだった。
 何より、佑美が説明出来ない世界の事だからだ。

「っ!」
「佑美………」

 ---わ、忘れなきゃ………忘れ……

 だが、手が違う。唇が違う。愛撫の仕方が違う。

「…………や、やっぱり駄目っ………わ、私………仁とこのまま付き合えない!………同棲はやっぱり無理………結婚も出来ない!」
「……………なっ……」
「……………え………?………きゃっ!……じ、仁っ!」

 佑美は仁に顔を背け、ソファから立ち上がろうとした。
 しかし、仁に押し倒され、パジャマのボタンを引き千切られる。

「俺と上手く付き合ってただろ!何で今になってプロポーズも断るんだよ!じゃあ何で2年も付き合ってた!」
「そ、それは………私も仁は好きだったけど………でも………私の気持ちが仁に追い付いてない、っていうか………」
「くっ!」
「い、嫌っ…………」

 無理矢理、唇を塞がれ、胸を鷲掴みされ、羽交い締めされる佑美。
 愛撫の仕方は違えど、佑美の弱い所に触れられれば、反応する訳で、鷲掴みされた胸の頂きを捏ねられると、喘ぎ声も出てしまう。
 それが、気持ち良いと仁には悟られ、無理矢理でも、佑美とセックスに持ち込もうと、下着毎、パジャマのズボンも下ろされた。

「んんっ!」

 抵抗しようと、佑美は藻掻くのだが、パジャマの袖を佑美の腕毎背中に回され、袖口を結ばれてしまう。
 中途半端にボタンが引き千切らていた為、腕はパジャマの袖から抜け出せず、佑美の半裸の姿は仁に傍観された。

「俺は別れる気無いから………好きなら結婚するのが当然じゃないか」
「こ、恋人として………好きではあったけど………私は………仁を幸せに出来ないって悟ったから………も、もう……止めて………嫌いになるよ!」
「……………なれば?」
「……………え?」
「……………暫く、佑美は会社に有休取ったよな?」
「そ、それが如何した……の?」
「その間、俺も有休取らせて貰うよ………毎日、避妊しないセックスして過ごそう」
「っ!…………な、何言って……や、止めてよ…………ッぁぁっ……や、止め………んあっ………」

 仁の指が、佑美の秘蕾を擦る。

「子供出来たら、佑美………中絶しそうにないもんな………両親もう亡くなって、家族持つの憧れてたろ?」
「止め………ぇ……」
「久々だからか?濡れやすくなってる………汁多くない?今日…………良いなぁ……あまりにもいつも佑美は蛋白だったから、遠慮してたんだけど、遠慮要らなさそうだ………」

 仁の片手は佑美の秘部から離れず、片手は杭を出す為に短パンを下着毎ズリ下ろした仁により、佑美はこの後避妊されないまま、セックスを付き合う事となった。

「い、嫌ぁぁぁっ!シュゼルト!シュゼルトっ!何処に居るの!」

 思わず出たシュゼルトの名前。
 仁に佑美の膣を犯され始めた頃、仁は律動を止めた。
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