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エピローグ♡

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「旦那様、王都から手紙が届いております」
「王都から?」

 夜も更け始め、アルマとジークハルトは2人で食事を取っていた頃だった。

「…………アレックス殿下が立太式を行うそうだ」
「エリック王太子は結局退位してしまわれたんですね」
「あぁ…………揉み消した事が多過ぎてな」
「旦那様、それともう1つありまして、贈り物が」
「何だ?」
「お誕生日の祝いの品なのだそうです」
「へぇ~、アレックス殿下も気が利くじゃないか」

 執事が手紙と箱をジークハルトに届け、手紙をジークハルトは最後迄読みもせず、その箱を開けた。
 アルマはその手紙を覗き見出来てしまう場所にジークハルトが置いたので、読んでしまう。

「ジ、ジーク様…………それ、後に見て頂けませんか………」
「え?後?…………開けてしまったぞ?」
「こ、このお手紙最後迄お読みになりました?」
「いや、まだ……………」

 箱を持ったまま、手紙に目線を戻すと、ジークハルトは目を見開き驚いてしまい、箱を落とす。
 中身迄箱から離れ、床に落ちたは、女性用の夜着だった。
 侍従達も居る前で晒された女性用夜着。
 手紙にはアルマに着てもらえ、と書かれていて、侍従達は目のやり場に困るぐらい、卑猥なデザインの物だった。

『誕生日だろ?だから俺から贈り物をする。アルマ夫人に着て貰って、早く後継者作れ。そうしたらお前も王都に来やすくなるだろ?』
「……………あの……クソ殿下………」
「ジーク様………殿下にその様な……」
「まぁ、いい…………有難く頂戴する………アルマの入浴後にコレを」
「は、はい………」
「ジーク様、私着ませんから!」
「駄目」
「嫌です!」
「駄目」
「恥ずかしいです!あの形の物は!」
「無理。着た姿が見たい」

 アルマが一瞬見ただけだが透けていて、何やら布が少ない。
 そう丈が短い夜着なのだ。

「そうか、今の王都の流行りはまた進化したのだな。流行をいち早く取り入れる方法は無いだろうか」
「結構です!そんな方法見つけなくても!」
「アルマ、早く食べて今日はもう休もう………子作りしないとな」
「っ!」

 ザワッ、と侍従達も色めき立つ。
 後継者を望む者は多く、結婚して今迄はジークハルトはずっとアルマを妊娠させない様に心掛けていたのを知っていたので嬉しそうなのだ。

「旦那様!湯船を花湯に致します!」
「ベッドにも花弁散らす?」
「それならお香焚いて、気分盛り上げなければ!」
「奥様の香油、どれにしましょう!」
「っ!……………は、恥ずかしいので……そ、そんな事迄此処で言わないで下さい……」
「アルマを入浴させてくれ、待てない」
「はい!」
「奥様、参りましょう!」

 照れるアルマにジークハルトも昂ってしまい、サッサとアルマを準備させてしまう。
 風呂場では、アルマは念入りに磨かれ、アレクシスから贈られた夜着を着たアルマだが、恥ずかし過ぎて歩けなかった。

「足が隠れないではないですか!しかも胸下にしか紐がなくて………胸も隠れない………バスローブを下さい!」
「奥様、本日はお渡し出来ません」
「そうですよ、こんなにお可愛い姿は、隠すのは勿体無いです」

 肩紐も細く、胸も半分程しか隠せない夜着。
透けているので、隠してはいないとも言える。

「さぁ、旦那様もお待ちでしたから」
「っ!」

 子供が欲しいと思っているのは確かだが、こんな夜着を着て、子供が直ぐに出来る訳でもあるまいし、ジークハルトは着させる事を望んでいる。
 せめて、腕で隠しながら歩く事にして、アルマは歩き出した。

「明日は朝はごゆっくりなさって下さい」
「おやすみなさいませ」
「っ!」

 寝室へと続く扉をソッと開け、顔を覗かせると、今か今かとジークハルトは風呂場と寝室の扉に向いてベッド脇に座っていた。しかもバスローブも羽織らず、タオルを腰に巻いている。

「アルマ」
「……………み、見つめないで下さい……」
「何故?」
「目…………目を綴じてて下さいますか?お傍に参りますから」
「綴るの勿体無いんだが?俺しか居ない………おいで」
「…………ゔっ………せ、せめて背中向けて頂けませんか?」
「嫌」

 ジークハルトが単的に単語だけ言う場合、もう譲らないのは知っている。

「ゔっ………わ、分かりました……」
「……………っ!」

 胸と下半身を隠しながら、風呂場からゆっくりと歩いて行くが、途中でジークハルトは立ち上がって、ツカツカとアルマの傍に来ると、何も言わずに抱き上げ、ベッドへと連れて行く。

「ジーク様っ!」
「……………何だ………この魅惑的な姿は!」

 ベッドに仰向けにされ、マジマジと見つめられ、アルマの腕は、ジークハルトにより頭上に押さえ付けられた。

「は、恥ずかしいんです!あ、あの手を掴まないで下さい!」
「……………無理………見たい……見ていたい………クソッ!あの殿下の贈られた物で、アルマを着飾らなければならないのが悔しい!この夜着は俺が買いたかった!」
「……………ジーク………様?」

 見上げるジークハルトが心底悔しさを滲み出して、嘆いている。

「…………っ!………胸も半分は出ている………ドレスで出る胸も魅力的だが、夜着だとこんなにも魅惑的なのだな………太腿も美味そうに見せて………堪らない………アルマ………脱がしてやりたいが、このまま始めようか……」
「え………どのように……んっ!」

 ジークハルトの熱い唇がアルマの唇に重なる。
 キスをされては会話が出来る訳はなく、キスに酔い痴れると、ジークハルトの空いた手は肩紐をズラしていた。二の腕迄下げられれば、胸は全開となり、タプタプと揉まれる。
 指で頂きを弾かれ、アルマは身体を跳ね上げた。
 すると、腕は解放されたが、背中にジークハルトの腕が回され、弾かれた胸に届く。
 一周された腕に、アルマは逃げられはせず揉み扱かれ、重なる唇から喘ぎ声が漏れた。

「んふっ、ん………」

 その隙にジークハルトは秘部をも解放し、秘蕾を探し当てる。
 ジークハルトの指が触れた瞬間、くちゅっ、と鳴り、アルマはもう身体が受入れる準備をしようとしていた。
 足を擦り合わせていたのも知られ、擦り合わせるより綴じさせない術にジークハルトは出る。自身の足で、開かれてしまったのだ。
 もう、その頃にはジークハルトの杭がアルマの腰に当たり、アルマに擦り合わせて来る。

「っは………ぁ………アルマ………可愛い……」
「っ!」
「陰核で何回達したら、俺を強請ってくれるかな?」
「ぁ………あぁッ、あぁぁっ………」
「溢れて来る………今日の味見をしなければな……」
「っん!…………今……駄目ぇ……」

 ジークハルトは身体を起こすと、アルマをくの字にさせ、秘部へ顔を埋めた。
 舌を捩じ込まれ、指で秘蕾を虐められ、アルマは絶頂の波へと突入した。

「ひゃ、ぁぁっ、あん………」
「お強請りしないのか?アルマ…………」
「あぁぁっ……」
「…………フッ………そうか、続ける様だ………」

 ジークハルトは腰に巻いたタオルを外すと、挿入はせず秘蕾に杭を擦り始める。大体、毎夜ここ迄はする行為。アルマも慣れているとはいえ、恥ずかしい夜着を着ているからか、気分も違う。慣れていても新鮮に感じ、喘ぎ止まらずお強請りが出来ないでいた。

「陰核が熟してるのだが、欲しくて堪らなそうだぞ?アルマ」
「ジ…………ジーク………様ぁ………中……来て……ぇ……」
「っ!…………分かった………挿入はいったらもう抜かぬからな」
「……………」

 アルマはコクコクと頷き、それを見たジークハルトはズブッ、とアルマの中へと久しぶりに挿入った。

「あぁぁっぁぁぁぁ………」
「先ずは、抉って………だな………っ………アルマ……あまり締めるなっ!」

 抉って楽しもうと余裕を出そうとしたジークハルトだが、思わぬ反撃をアルマからされ、搾り取られそうで抉れずに律動を始めてしまう。

「くっ………アルマっ………射精すからな!」
「ぁぁぁぁ、あっ、あぁっん……」

 アルマの中に膨張し、ビュル、と熱を感じたが最後。身体が包まれる様にジークハルトの熱が迸る。
 結婚してから、ジークハルトを好きになってずっと欲しかった物だった。
 アルマは嬉しくて、涙を溢れさせ、ジークハルトに抱き着いた。

「ジーク様………嬉しいです……」
「…………まだだぞ?1回だけで終わると思ってるのか?アルマ」
「っ!」
「まだ沢山飲ませてやる」

 まだズブッ、ズブッ、とアルマの中でジークハルトの熱を擦り込む様に動かれた後、ジークハルトがやりたかったアルマの奥を抉る事から、再び元気を取り戻したジークハルトは抜かぬまま、またアルマの中に爆ぜ、アルマを悦ばせるのだった。

「…………あ……おはようございます、ジーク様……」
「朝から可愛い寝顔を堪能した」
「っ!………や、ヤダ!恥ずかしいではないですか!」

 寝起きの顔も、気怠さも、ジークハルトに見つめられた朝。
 身体中に刻まれた鬱血痕と下腹部の重さが、昨夜から続いた甘い愛を現実な物として味わったアルマ。

「これから毎日、こんなに気怠い朝のアルマが見れるとなると、俺も頑張らなければな」
「…………子が出来たら、お腹の中に居る間、大切に無事に産める様に、私も頑張りますね」
「…………2人以上は欲しいから、いつまでも元気でいような、アルマ」
「はい!」

 3ヶ月程経った頃、領地の民達が、領地の後継者が誕生する、という知らせを受け、祭り迄開催された事は、アルマもジークハルトも領地民の温かさをひしひしと感じ取れた事は言うまでもない。



        ˖*꒰ .. 𝐻𝒶𝓅𝓅𝓎 𝐸𝓃𝒹.. ꒱*˖
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