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第四雪【卒業】
しおりを挟む卒業式の日。
志望していた海外の大学に受かり、ずっと待っていると言ったくれた彼の言葉に甘えそうになりながらも、私はこの白銀の世界から逃げ出した。
「……これでよかったのよね。」
空港に行く前に、公園に立ち寄り彼宛の手紙を残した。
本当は何も残さない予定だったが、彼のぬくもりを忘れられず、私の事を忘れないで欲しい、待ってなくていいからね、という矛盾したちょっとしたわがままから、小さな糸を紡いでしまった。
あの手紙とともに、私の彼に対する気持ちも此処においていこう。
また、雪が降り積もり、きっと白で塗り潰してくれるから。
こうして私は、彼のいない人生を、歩み始めた。
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