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第三話 お婆ちゃんと悪魔憑き
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著作 偽バッチリー中田
茶色頭巾
第三話 お婆ちゃんと悪魔憑き
悪魔憑きの茶色頭巾の祖母を追う茶色頭巾とタバサ
そして、その三人を探すペロとロト達
果たして、皆を無事に見つける事出来るのか、、、
(茶色頭巾)
「お婆ちゃん、待って」
茶色頭巾はタバサのホウキに乗って、祖母を追いかけていた
(タバサ)
「お婆ちゃんて、空も飛べるの?」
(茶色頭巾)
「まさか、魔法使いじゃ無いんだし」
(タバサ)
「だけど、飛んでるよ、、、」
(茶色頭巾)
「悪魔に憑かれたのかな?」
(タバサ)
「母熊が倒れた時に、乗り移ってたって?」
「でも、あの時からは大分時間も経ってたし」
(茶色頭巾)
「でも、お婆ちゃんに取り憑くなんて、、、」
(タバサ)
「そうよね、選りに選ってお婆ちゃんに、卑劣な悪魔ね」
「あ、悪魔って、、、そんな奴らだったよね」
(茶色頭巾)
「違うのよ」
「私の知ってる人の中では、一番取り憑き難い筈なんだけど」
(タバサ)
「え、どう言う事なの?」
(茶色頭巾)
「お婆ちゃんは、魔法は使えないんだけど、、、」
「多分、、、才能は大陸随一で、帝国魔法大学院から学院長にスカウトされてるくらいなの」
(タバサ)
「え、帝国魔法大学院て、私の母校だよ」
「魔法も使えないのにありえないよ、どうして?」
(茶色頭巾)
「さあ、詳しくは知らない」
「けど、魔導士さんがお婆ちゃんに会いに来るもんだから、話が聞こえちゃって」
「私も孫だからって、魔法学校に誘われてるしね」
(タバサ)
「魔導士が地方の一軒家に来訪するなんて、そんな話は一度も聞いた事が無いわよ、、、」
(茶色頭巾)
「そうなんだ、、、毎年何度か来るんだけどね」
「白やら黒やら赤やらのローブを着た人が、入れ替わりでね」
(タバサ)
「、、、、それって」
「茶色頭巾ちゃんは魔法の事、余り知らないだろうけど」
(茶色頭巾)
「うん、全然知らないよ」
「お婆ちゃんも魔法の事とかは、家族の前でも誰にも、全く話さないからね」
(タバサ)
「もしかしたら、茶色頭巾ちゃんのお婆ちゃんて、大天才なのかも?」
(茶色頭巾)
「良く分からないけど」
「お婆ちゃんに取り憑く悪魔って事は、、、」
(タバサ)
「もしかしたら、魔王レベルかも?」
(茶色頭巾)
「、、、相当、厄介な事になっちゃったな」
「兎に角、今は、引き離され無いようにしなきゃ」
(タバサ)
「きっと、ロト達も追いかけて来る筈だから」
「それまでは絶対に、お婆ちゃんを見失いようにしないとね」
➖ 一方、茶色頭巾達から逃げる祖母と、、、 ➖
茶色頭巾の祖母は、時々、茶色頭巾を振り返り見ながら笑っている
(茶色頭巾の祖母)
「タバサちゃんは優秀な魔法使いだね」
「うかうかしてたら、追いつかれちゃうよ」
(茶色頭巾の祖母に取り憑いた悪魔)
「、、、あのう」
「いつまで逃げ続けたら?」
(茶色頭巾の祖母)
「おやおや、小悪魔ちゃん、日和ってるのかい?」
(小悪魔)
「いえ、そうじゃ無いんですけど、、、」
「逃げる必要ないんじゃないかなあ?なんて」
(茶色頭巾の祖母)
「折角、楽しい鬼ごっこしてるんだよ」
「もうちょっとだけ、楽しませておくれよ」
(小悪魔)
「はあ、、、そうですか」
(茶色頭巾の祖母)
「何だい、取り憑いた時は、あんなに威勢が良かったじゃ無いか?」
(小悪魔)
「、、、そうですね」
「でも、そろそろ家に帰らないと、、、」
(茶色頭巾の祖母)
「私が説得してあげるからさ、親御さんに連絡したらどうだい?」
(小悪魔)
「、、、それは無理です、絶対に」
「そんな事したら、また謹慎になっちゃいますよ」
(茶色頭巾の祖母)
「そうかい、なら、もう少しだけ付き合っておくれ」
(小悪魔)
「はい、はい、分かりましたよ」
「満足したら、僕を無事に帰らせてくれます?」
(茶色頭巾の祖母)
「約束するよ」
「私が責任持って、小悪魔ちゃんをお家に帰らせてやるからね」
(小悪魔)
「約束ですよ」
(茶色頭巾の祖母)
「ああ、信じておくれ」
(小悪魔)
「分かりましたよ」
「もう、ヤケクソだ」
(茶色頭巾の祖母)
「良いね、その息だよ」
「やっほーい!今夜は最高だね」
➖ そして、三人を探すロト達 ➖
(ロト)
「悟空、タバサ達の気配は感じるかい?」
(悟空)
「ああ、見つけたよ」
(ペロ)
「流石だぜ、味方にしたら、こんなに心強い奴はいねえな」
(悟空)
「宿敵に褒められるってのは、最高の気分だな」
「じゃあ、とび雲の旦那、スピードアップで宜しく頼むぜ」
(とび雲)
「アイアイサー」
(ゴーレム)
「あああああ、落ちるでやんすぅう」
(五右衛門)
「ゴーレム殿、拙者にしっかり掴まるでござるよ」
(悟空)
「分身、タバサと茶色頭巾に伝えてくれ」
(悟空の分身)
「分身だからって、こき使いやがってよ」
(悟空)
「まあ、そう言うなよ、頼りにしてんだから」
「終わったら、美味い飯食わしてやるよ」
(悟空の分身)
「その話本当だな、それなら交渉成立」
「よっしゃ、みんなタバサの気配に飛ぶぞ」
その瞬間、悟空の分身達が消えた
(ペロ)
「分身達も生意気なんだな?」
(悟空)
「ああ、なんせオイラの分身だからな」
➖ そして、タバサと茶色頭巾 ➖
(タバサ)
「わぁっ!、、、悟空ちゃん」
「突然出て来るから、びっくりするじゃ無い!」
(茶色頭巾)
「わぁぁあ、、、」
(悟空の分身)
「何だ、元気そうだな?」
(タバサ)
「ん、分身ちゃんか?」
(悟空の分身)
「おう、本日二度目の登場だよ、ヘヘン」
「ん、この気配は誰だ?
(茶色頭巾)
「お婆ちゃんの気配も分かりますか?」
(悟空の分身)
「ああ、こりゃ奇妙な気配だな」
「間違いねえ、君のお婆ちゃんと魔物がミックスした気配だな」
(タバサ)
「今直ぐに、お婆ちゃんのところまで飛べる?」
(悟空の分身)
「ああ、飛べるんだけどよ、悟空から離れ過ぎると安定しねえんだよな」
「もう直ぐに、とび雲の旦那が追いつくからよ、そのまま離されねえように着いて行ってくれよ」
(タバサ)
「分かったわ」
「合流した方が、心強いしね」
(悟空の分身)
「で、お婆ちゃんの状態は?」
(茶色頭巾)
「きっと、母熊に取り憑いた悪魔に、乗り移られたんだと思います」
(悟空の分身)
「想定通りだな」
「化け猫の話じゃ、厄介な相手なんだろ?」
(茶色頭巾)
「さっき、タバサちゃんには話たんですけど」
「うちのお婆ちゃんに取り憑くレベルって、魔王クラスの悪魔じゃないかって?」
(悟空の分身)
「そうだろうな、、、」
「だけど、オイラ達で上手く連携すりゃ、そうそう殺られる事はねえたろうよ」
(茶色頭巾)
「お婆ちゃんが心配、、、」
(タバサ)
「絶対、無事に助け出さないと」
(ロト)
「おおーい、タバサ」
(悟空の分身)
「お、早いな、流石とび雲の旦那」
(タバサ)
「ロトの声だ」
(茶色頭巾)
「全員集合しましたね」
「じゃあ、私も」
(大ちゃん)
「ピィーピピィー、、、」
(タバサ)
「ああ、大ちゃんも呼んでたの?」
(茶色頭巾)
「エヘヘ、ほら下見て下さい」
(タバサ)
「あ、ナイトメアだ」
「風の音で、はっきり聞こえなかったけど、良く聞くと凄い地響きだよ」
タバサの目には、砂煙りを起こして疾走するナイトメアが見えている
(茶色頭巾)
「大ちゃん、今、飛び移るからね」
(大ちゃん)
「ピィーピピィーピィー」
茶色頭巾は、大蝙蝠の大ちゃんの背中に飛び移った
(タバサ)
「これって、無敵軍団だね」
(ロト)
「待たせたね、タバサ」
「無事で良かったよ」
(タバサ)
「ゴーレムも無事だったのね、、、」
「置いてっちゃって、ごめん」
(ゴーレム)
「とんでもないでやす」
「皆様のお陰でやすよ」
(ペロ)
「この面子なら、帝国の近衛兵大軍相手でも、良い勝負すんじゃねえか?」
(悟空)
「そりゃ、言い過ぎだろ」
「よっしゃ、分身、お婆ちゃんの気配まで飛んでくれ」
(悟空の分身)
「へいへい、分かってるよ、煩えな」
➖ そして、茶色頭巾の祖母と小悪魔は ➖
(茶色頭巾の祖母)
「あらあら、みんな集まって来たよ、凄いメンバーになっちゃったね」
「小悪魔ちゃん、もうちょい飛ばせるかい?」
(小悪魔)
「あああ、、、もう限界スピード超えてますよ」
「か、過去最高記録更新中ですから」
(茶色頭巾の祖母)
「そうかい、頑張ってくれたね」
「じゃあ、あの丘に降りるかね」
(小悪魔)
「あのボロ屋敷の丘ですか?」
(茶色頭巾の祖母)
「そうそう、あの怪物屋敷の丘だよ」
(小悪魔)
「怪物屋敷?」
「まだ、何か企んでます?」
(茶色頭巾の祖母)
「だって、始まったばかりじゃないか」
「さあ、今度はかくれんぼだよ」
(小悪魔)
「、、、ここまで来たら、最後まで付き合いますよ」
「約束だけは、お願いしますからね」
(茶色頭巾の祖母)
「悪魔の癖にしつこいね、約束は守るって言ってるだろ」
「ルシファーさんは、潔い男だったけどね」
(小悪魔)
「だいたい、悪魔って生き物は元来嘘つきで、卑怯者なんですよ」
「それにルシファーさんて言ったけど、魔王中の魔王だぞ、婆さんなんかに会える方じゃないですから」
(茶色頭巾の祖母)
「へえ、そんなに偉い人だったんだねえ、サインでも、貰っときゃ良かったね」
「信じるか信じないは、小悪魔ちゃん次第さ」
(小悪魔)
「本当に、悪魔を馬鹿にすると、バチが当たるんだから」
「それに、人じゃ無くて悪魔ですから」
(茶色頭巾の祖母)
「そんなに目くじら立てて、怒らないでおくれよ」
「そもそも、こんな事になったのは、あんたが私に取り憑いたからじゃないのさ」
(小悪魔)
「そ、それを言われちゃうと」
「返す言葉もありませんが、、、」
茶色頭巾の祖母と小悪魔は、ボロボロの怪物屋敷の前に降り立った
(茶色頭巾の祖母)
「じゃあ、小悪魔ちゃん中に入るよ」
(小悪魔)
「うわぁ、埃が、、、ケホッケホッ」
(茶色頭巾の祖母)
「あんた本当に悪魔なのかい?」
(小悪魔)
「え、何でですか?」
「どこからどう見ても悪魔でしょう?」
(茶色頭巾の祖母)
「見るからに、ミニデーモン風情が漂っているけどね」
「だけどさ、言動の一つ一つが、悪魔らしく無いんだよ」
(小悪魔)
「まだ、修行中の身分ですから」
(茶色頭巾の祖母)
「それじゃあ、今からはあんたの本番だよ」
「あの娘達を手玉に取ったら、大したもんだからね」
(小悪魔)
「えっ、僕は何するんです?」
(茶色頭巾の祖母)
「作戦は色々あるから、任しときなよ」
「但し、あんたのスキル次第なんだからね、頼むよ小悪魔ちゃん」
➖ その頃の茶色頭巾達 ➖
そして、茶色頭巾達も丘の上のボロ屋敷に到着した
(悟空)
「お婆ちゃんがこの屋敷に入るのを、オイラの分身達が見てんだよ」
(五右衛門)
「かなり遠くまで来たでござるな」
(ペロ)
「森の結界を出てから、かなり飛んでたからな」
(ロト)
「それだと、街からもかなり離れているんですか?」
(茶色頭巾)
「この辺りは人間も住んで無いし、魔物の気配も感じないですね」
「但し、この屋敷からは、異常な妖気が漏れ出してますけど、、、」
(タバサ)
「ふーん、野生動物の楽園って感じね」
(悟空)
「面倒臭せえし、ボロ屋敷ごとぶっ飛ばすかい?」
(ペロ)
「そりゃあ、駄目なんだな」
(悟空)
「どうして?」
(ペロ)
「俺にも分からねえけど、この屋敷は指定重要文化財なんだよ」
(タバサ)
「この何もない、丘の上のボッロボロの家が?」
(茶色頭巾)
「私もお婆ちゃんから、この辺りは何も無い場所だし、近寄らない方が良いって言われてるので」
「このボロ屋敷も、本物は初めて見ましたから」
(ロト)
「じゃあ、実際に屋敷で何が起こっていても、可笑しく無いって事だね」
(ペロ)
「ああ、そう言うこったな」
(悟空)
「今、オイラの分身がこの辺りを、しらみ潰しに調べているが、妖気も霊気も殆ど感じ無いな」
「人の気配も全く無いし、本物の動物の園だよ」
(茶色頭巾)
「だけど、この屋敷の中から感じる妖気が、異常に大きくなってます」
(悟空)
「確かに、来た時よりも、倍以上に膨れ上がってるな」
(ペロ)
「まだまだ、上がりそうだぜ、、、」
「こりゃ早く済ませねえとな、さっさと突撃しちまうか?」
(タバサ)
「私の魔法と悟空ちゃんの分身で、先に館の中を偵察してからでも良いんじゃない?」
ゴーン、ゴーン、ゴーン……
その時柱時計が鳴った
(ゴーレム)
「わぁぁあ、びっくりしたでやんす、、、」
(五右衛門)
「あの柱時計、先ほどまで止まってたでござるよ」
(ペロ)
「ああ、妙だな、、、」
止まっていた筈の柱時計の針が、突然ぐるぐると逆回り始めた
(悟空)
「ほう、あっちの方から仕掛けてきたな」
(ペロ)
「舐めてくれるぜ」
(タバサ)
「それじゃあ、屋敷の中を覗いてみるわね」
(悟空)
「オイラも出番だな」
「分身、頼んだぜ」
(悟空の分身)
「はあ、残業かよ、、、」
「ほんじゃ、まあ、行って来まーす」
(ペロ)
「俺達は合図を待って、いつでも突撃出来る準備だきゃしとくんだ」
(茶色頭巾)
「ナイトメアと、大ちゃんはゴーレムさん達と外で待機ね」
(ナイトメア)
「ウォォオン」
(大ちゃん)
「ピィーピィー」
(五右衛門)
「拙者も突撃致すか?」
(ロト)
「五右衛門は僕とタバサは屋敷の裏側に回って、様子見だよ」
「上手くいけば、挟み撃ちに出来るからね」
(ペロ)
「良い作戦だぜ、勇者さんよ」
(ロト)
「若輩過ぎて、お恥ずかしい限りですが、、、」
「ありがたいお言葉、素直に受け止めさせて頂きます」
(ペロ)
「良い心構えだぜ」
「それじゃあ、作戦開始といくぜ」
➖ 屋敷の中 ➖
タバサの魔法で召喚した蜂の使い魔と悟空の分身が、屋敷の中を見渡している
(悟空の分身)
「暗くて見えにくいが、鼠一匹いやしねえな」
(タバサ)
「本当ね、エントランスには何にもいないわ」
タバサは蜂を通して自分の目、鼻、口、耳、触覚で感じる事が出来る
(悟空の分身)
「妖気だけは、半端ないけどな、、、」
(タバサ)
「こんなのゴーレムだったら部屋にいるだけで、気絶しちゃうんじゃない?」
(悟空の分身)
「ゴーレムのオーラ感知能力はゼロだろ?」
(タバサ)
「えっ、そうだったの?」
「オーラも無いし、本当に良いとこ無いわね」
(悟空の分身)
「取り柄の無いとこが、取り柄になるかもな」
(タバサ)
「何それ?」
「あ、外で何か言ってるわ」
(悟空の分身)
「屋敷の中に入るってよ」
(タバサ)
「ペロさんと、茶色頭巾ちゃんと、悟空ちゃんの三人よね?」
(悟空の分身)
「先ずは、その三人だな」
(タバサ)
「大丈夫じゃない?」
「私は一旦、意識を外に出すよ」
(悟空の分身)
「この蜂はどうすんだ?」
(タバサ)
「ハニービーには、屋敷の中と外を中継してもらうわ」
(悟空の分身)
「ハニービーって、名前なのか」
(タバサ)
「可愛いでしょ?」
(悟空の分身)
「じゃあ、オイラは悟空と入れ替わるんでな」
「ハニービー、またな」
ハニービーが、悟空の分身の鼻先に止まろうとしたが、そのまますり抜けてしまった
そこへ、ペロと茶色頭巾が入ってくる
(ペロ)
「おい悟空、分身か?本物か?」
(悟空)
「もう、入れ替わってるよ」
(茶色頭巾)
「ハニービーちゃん、私の方においで」
ハニービーは茶色頭巾の頭に止まった
(ハニービー経由のタバサ)
「はいはーい、聞こえる?」
(茶色頭巾)
「タバサちゃん、また中に入ったの?」
(ハニービー経由のタバサ)
「意識は外のままだよ」
「ハニービーを通して、会話は出来るから」
(ペロ)
「どうなってんだ?」
(ハニービー経由のタバサ)
「今説明するのは時間無いから、簡単に話すね」
「今の状態は、ハニービーにトランシーバー代わりになって貰ってる感じよ」
(ペロ)
「タバサは外にいて、離れた俺達と通話出来るって事だよな」
(ハニービー経由のタバサ)
「そうよ、お利口さんね」
(ペロ)
「嬢ちゃん、大先輩を舐めてんだろ?」
(ハニービー経由のタバサ)
「ええー、そんな事無いですぅー」
(ペロ)
「、、、、、」
(茶色頭巾)
「クスクス」
「じゃあ、さっきの意識がハニービーに入るのはどう言う状況?」
(ハニービー経由のタバサ)
「そのままの意味だよ、幽体離脱魔法でハニービーの中に入るの」
「その間、私自身の体は抜け殻状態だから、やりたい放題のとっても危ない状態なのですな」
(茶色頭巾)
「なるほど、分かりやすい説明、ありがとうございました」
(ペロ)
「俺も理解できたぜ」
「だけど、嬢ちゃんが俺を舐めてるって疑いは、まだ晴れてねえけどな」
(ハニービー経由のタバサ)
「本当に馬鹿にして無いんだけど」
「しつこいお爺さんは苦手だし、どっちでも良いから好きにして」
(ペロ)
「茶色頭巾、お前えはどう思う?」
(茶色頭巾)
「何の事?」
(ペロ)
「魔法使いの、、、まあ良いや」
「早く、婆さん助けねえとな」
(茶色頭巾)
「クスクス」
(ハニービー経由のタバサ)
「ビーちゃん、聞こえる?」
ハニービーは、片側の羽をばたつかせた
(ハニービー経由のタバサ)
「オッケー」
「じゃあ、三人を先導してあげて?」
ハニービーは茶色頭巾の頭から飛び上がり、屋敷の奥へゆっくり飛んでいく
(ハニービー経由のタバサ)
「茶色頭巾ちゃん、ペロさんはハニービーに着いて行ってね」
(茶色頭巾)
「タバサちゃん、宜しくね」
(ペロ)
「あとは俺達に任せときな」
(悟空)
「オイラはどうすんだ?」
(ハニービー経由のタバサ)
「悟空ちゃんは二人をフォローしながら、別ルートで宜しく」
(悟空)
「妖魔使いが荒れえよな、このパーティは、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「文句言わないの」
「私達は、このまま待機してるから、ハニービー経由で状況報告お願いね」
(悟空)
「へいへい、了解しやしたよ」
悟空は分身の一人を茶色頭巾達に、もう一人を自分の偵察に使っている
➖ その頃、茶色頭巾の祖母と小悪魔 ➖
茶色頭巾の祖母は、小悪魔と屋敷の中に隠れて何やら企んでいた
(茶色頭巾の祖母)
「ホホホホホ」
「即席にしちゃあ、なかなか良い作戦じゃないかい」
(小悪魔)
「、、、もう無理ですよ、降参して謝りませんか?」
(茶色頭巾の祖母)
「何言ってんのさ、これからが本番なんだよ」
「日和ってないで、さっさとあの怪物達を起こしとくれ」
(小悪魔)
「本当に良いんですか?」
(茶色頭巾の祖母)
「良いよお」
「ホホホホ、久々に派手にいくよ」
(小悪魔)
「全員、目覚めさせちゃいますからね」
「どうなっても、僕は知りませんから」
小悪魔はスマホを取り出して、何やらこちょこちょと触っている
(茶色頭巾の祖母)
「ふーん、茶色頭巾も持ってるけど、そのスマホってヤツで何か出来るのかい?」
(小悪魔)
「召喚詠唱アプリですよ」
「このアプリ内でスキャンすれば、大抵のモンスターは操作可能なんです」
(茶色頭巾の祖母)
「最近はアプリだとか、スキャンだとか、年寄りにはよく分からない事ばっかりだよ」
(小悪魔)
「最近じゃ、上位悪魔達もスマホアプリ使ってますよ」
「それに僕は課金して無制限なんで、かなりハイスペックな黒魔術式も、使いたい放題なんですよ」
(茶色頭巾の祖母)
「世の中、便利になったね」
「魔王達も、そのアプリっての使ってるのかい?」
(小悪魔)
「魔王様方にはそんなの必要無いですよ、頭の中で呟くだけで良いんだから」
「それに口に出すだけで、何十倍も効果が出るんですから便利ですよね」
ー 喋りすぎたかな、、、 ー
(茶色頭巾の祖母)
「小悪魔ちゃんも、頑張って魔王にならなきゃねえ」
(小悪魔)
「僕には才能が無いですよ」
「それに魔王になったら、魔王同士での業務をしないといけなくなるじゃ無いですか」
(茶色頭巾の祖母)
「良いじゃ無いか、仕事に誇りが持てるだろ?」
(小悪魔)
「仕事は好きなので良いんですけど、あんなヤバイ連中と一緒にいたら、心臓が幾らあっても足りませんよ」
(茶色頭巾の祖母)
「そうかい、だけど色々教えてくれてありがとね」
「さて早くしないと、あの娘達がここまで辿り着いちまうよ」
(小悪魔)
「よし、設定完了しましたよ」
「いつでも、モンスター達を好きに動かせます」
(茶色頭巾の祖母)
「それじゃあ、こっちも作戦開始だね」
➖ 場面は戻って、茶色頭巾とペロ達 ➖
茶色頭巾達は、屋敷の奥へと進んでいた
(ペロ)
「長げえ廊下だな、、、」
「どう考えても、敷地と合ってねえだろ?」
(茶色頭巾)
「もう、敵の術中なのかも?」
(ハニービー経由のタバサ)
「ねえ、どんな状況なの?」
(茶色頭巾)
「屋敷の奥に続く廊下を、ずっと歩いてるんだけど、、、」
「物凄く長い廊下で、全然先が見えないの」
(悟空の分身)
「ありゃ、、、妖気の雰囲気が変わったな?」
(ペロ)
「さっきまでとは、全く毛色が違えぜ、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「仕掛けてくるわよ、気をつけて」
(茶色頭巾)
「あれ、、、ペロ?」
「悟空さ、、、の分身さん?」
(ハニービー経由のタバサ)
「茶色頭巾ちゃん、どうしたの?」
(茶色頭巾)
「ペロも悟空さんの分身さんも、急に消えちゃった」
(ハニービー経由のタバサ)
「、、、分断させられたわね」
(茶色頭巾)
「大丈夫かな?」
(ハニービー経由のタバサ)
「大丈夫よ、私達も付いてるからね」
「いざとなったら、ロト達と一緒に突撃するわ」
(茶色頭巾)
「ありがとう、タバサちゃん」
「でも、ペロ達が心配で、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「、、、自分の心配じゃ無いんだね」
(茶色頭巾)
「私は多分、大丈夫だから」
「まあ、ペロも簡単にやられたりはしないと思うけど」
(ハニービー経由のタバサ)
「あ、悟空ちゃんの分身が、、、」
(茶色頭巾)
「え?」
(ハニービー経由のタバサ)
「悟空ちゃんの分身が、今こっちに飛んで来たのよ」
(茶色頭巾)
「屋敷の外に、、、」
「だったら、ペロは一人になっちゃってるんだね」
(ハニービー経由のタバサ)
「悟空ちゃんの分身が、強制的に外に出されたって言ってる」
(茶色頭巾)
「悟空さんは大丈夫かな?」
(ハニービー経由のタバサ)
「うん、分身は二人とも屋敷から追い出されたけど、悟空ちゃんは無事だって」
「屋敷の中をうろついてるみたい」
(茶色頭巾)
「良かった、、、」
「ああ、誰かがこっちに向かって来る」
(ハニービー経由のタバサ)
「えっ、大丈夫?」
(茶色頭巾)
「、、、うん、何か弱そう」
「それに、お婆ちゃんの居場所も聞き出せるかも?」
(ハニービー経由のタバサ)
「う、うん、そうだね」
ー 本当、茶色頭巾ちゃんて、ポジティブだわ ー
(茶色頭巾)
「それじゃあ、一発ぶん殴って来まーす」
(ハニービー経由のタバサ)
「ちょ、ちょっと、茶色頭巾ちゃん?」
(茶色頭巾)
「何、タバサちゃん?」
(ハニービー経由のタバサ)
「いきなり殴りかかるのは、良く無いかも?」
「もし話せるなら、話して解決出来るかも知れないでしょう?」
(茶色頭巾)
「ふむ、確かにそうだよね」
「知らず知らずのうちに、頭に血が上ってたのかも、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「そりゃ、お婆ちゃんが悪魔に憑かれちゃったんだもん、誰だって頭にくるわよ」
(茶色頭巾)
「ありがとう、タバサちゃん」
「あ、来た来た、、、あ」
(ハニービー経由のタバサ)
「ん?茶色頭巾ちゃん?」
(茶色頭巾)
「うわぁぁあ、狼男だぁぁあ、、、」
ボッコォオン……
(ハニービー経由のタバサ)
「え、茶色頭巾ちゃん、大丈夫?」
(茶色頭巾)
「、、、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「茶色頭巾ちゃん、茶色頭巾ちゃん」
(茶色頭巾)
「あーあ、やっちゃった、、、」
「ちょっと目を離してたら、真正面に狼の顔が、、、」
「私、狼にトラウマがあって、苦手なんだよね」
(ハニービー経由のタバサ)
「その狼男?」
「生きてるの?」
(茶色頭巾)
「うん、多分、、、気持ち良さそうな顔して、伸びてるから」
「冷水ぶっ掛けたら、起きるかな?」
(ハニービー経由のタバサ)
「うーん、どうかな?」
ー 本当、敵にならなくて良かったわ ー
(茶色頭巾)
「タバサちゃん、冷水って直ぐに出せたりする?」
(ハニービー経由のタバサ)
「バスケットボールくらいの大きさなら、直ぐに出せるよ」
「ビーちゃん、今の話聞いてたでしょう?」
ハニービーが羽をばたつかせる
(ハニービー経由のタバサ)
「じゃあさ、廊下で伸びてる狼の顔に、冷水ぶっ掛けてくんない?」
ハニービーは両羽を、激しくばたつかせ始めた
(茶色頭巾)
「ビーちゃん、どことなく嬉しいそう、、、」
すると、倒れている狼男の顔擦れ擦れに、球体の氷の塊が現れた
氷の塊は、みるみるうちに大きくなる
(茶色頭巾)
「ちょっと、この氷はデカ過ぎるかも、、、知れないけどな」
氷の塊が廊下を塞ぐほどの大きさになると、溶けて廊下の狼男目掛けて一気に流れ落ちた
(茶色頭巾)
「キャァア、、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「どうしたの?」
(茶色頭巾)
「私まで、びしょ濡れになっちゃったよ、、、」
(狼男)
「ゔわぁ、はぁはぁはぁ、ゔげぇっ、、、」
(茶色頭巾)
「あ、狼男が目を覚ました」
「駄目だ、顔が怖いよ、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「ごめん、茶色頭巾ちゃん」
「ビーちゃん、張り切り過ぎちゃったみたいだね」
(狼男)
「はぁはぁはぁ、ヘッ、、、クションッ」
(茶色頭巾)
「汚ったないな、唾が付いちゃうでしょ!」
狼男は茶色頭巾の顔を、驚きの表情で見上げた
(茶色頭巾)
「あ、こっち向いた」
(ハニービー経由のタバサ)
「大丈夫?怖くない?」
(茶色頭巾)
「うん、大丈夫、、、」
「ちょっと、慣れてきたかも」
(ハニービー経由のタバサ)
「そう、良かった」
「出来る事は何でもするから、言ってね」
(茶色頭巾)
「ありがとう」
「とりあえず、この人にお婆ちゃんの居場所聞かないとね」
(ハニービー経由のタバサ)
「そうだね、急いだ方が良いよね」
狼男は立ち上がろうとしたが、腰が抜けて立てなかった
(茶色頭巾)
「あ、今、攻撃体制に入ろうとしませんでした?」
狼男は茶色頭巾の顔を見て、首を横に振った
(茶色頭巾)
「言葉は分かるんですね?」
狼男は不味そうな表情で、視線を斜め下に向ける
(茶色頭巾)
「今、しまったって、顔しましたよね?」
狼男は茶色頭巾に視線を戻して、また首を横に振った
(茶色頭巾)
「えへへ、分かりやすい人ですね」
「あっ狼か、、、男だから人?」
「まあ良いや、時間が無いので本題に入りますね」
狼男は引きつりながら頷く
(茶色頭巾)
「私のお婆ちゃんが、この屋敷に入ったから追いかけきたのです」
「お婆ちゃんがどこにいるのか、教えて頂けます?」
(狼男)
「し、知らない、、、知らない」
(茶色頭巾)
「本当ですか?」
「嘘だったら、こちょこちょの刑に処しますよ」
(狼男)
「ほ、本当に知らないから」
「それに、あんた茶色頭巾だろ?」
(茶色頭巾)
「えっ?」
「会った事ありましたっけ?」
(狼男)
「その格好見たら、誰でも分かるさ」
「あんたの爺さんも婆さんも、魔物界隈じゃ恐れられてるからな、、、」
(茶色頭巾)
「嘘、私の噂してるんですか?」
(狼男)
「ああ、絶対に近寄っちゃ駄目な人間だってな」
「だから、あんたの婆さんの居場所なんて知らないし、知りたくも無いさ」
(茶色頭巾)
「、、、、そうですか」
「あ、良い事思いつきましたよ」
(狼男)
「良い事?」
ー 嫌な予感しかしないな、、、 ー
(茶色頭巾)
「私、この屋敷に入ったの初めだから、どこがどこだか全然知らないんです」
(狼男)
「、、、、、」
(茶色頭巾)
「聞いてますか?」
(狼男)
「う、うん、き、聞いてるよ」
(茶色頭巾)
「聞いてくれてたんだ、良かった」
「という事なんで、大変申し訳ないのですが、ガイドして下さい」
(狼男)
「えっ、、、」
(茶色頭巾)
「お婆ちゃんが見つかったら、解放しますから」
「駄目ですか?」
(狼男)
「嫌、、、ガ、ガイドくらいするよ」
(茶色頭巾)
「やったあ、ありがとうございます」
「では、早速ですが、時間もない事なんで行きましょうか?」
(狼男)
「あ、はい、行きましょう、、、」
ー はああ、、、ついてないな、、、 ー
悟空とペロは其々に、茶色頭巾はハニービーとガイドの狼男と共に、お婆ちゃんを探すのでした
続く
茶色頭巾
第三話 お婆ちゃんと悪魔憑き
悪魔憑きの茶色頭巾の祖母を追う茶色頭巾とタバサ
そして、その三人を探すペロとロト達
果たして、皆を無事に見つける事出来るのか、、、
(茶色頭巾)
「お婆ちゃん、待って」
茶色頭巾はタバサのホウキに乗って、祖母を追いかけていた
(タバサ)
「お婆ちゃんて、空も飛べるの?」
(茶色頭巾)
「まさか、魔法使いじゃ無いんだし」
(タバサ)
「だけど、飛んでるよ、、、」
(茶色頭巾)
「悪魔に憑かれたのかな?」
(タバサ)
「母熊が倒れた時に、乗り移ってたって?」
「でも、あの時からは大分時間も経ってたし」
(茶色頭巾)
「でも、お婆ちゃんに取り憑くなんて、、、」
(タバサ)
「そうよね、選りに選ってお婆ちゃんに、卑劣な悪魔ね」
「あ、悪魔って、、、そんな奴らだったよね」
(茶色頭巾)
「違うのよ」
「私の知ってる人の中では、一番取り憑き難い筈なんだけど」
(タバサ)
「え、どう言う事なの?」
(茶色頭巾)
「お婆ちゃんは、魔法は使えないんだけど、、、」
「多分、、、才能は大陸随一で、帝国魔法大学院から学院長にスカウトされてるくらいなの」
(タバサ)
「え、帝国魔法大学院て、私の母校だよ」
「魔法も使えないのにありえないよ、どうして?」
(茶色頭巾)
「さあ、詳しくは知らない」
「けど、魔導士さんがお婆ちゃんに会いに来るもんだから、話が聞こえちゃって」
「私も孫だからって、魔法学校に誘われてるしね」
(タバサ)
「魔導士が地方の一軒家に来訪するなんて、そんな話は一度も聞いた事が無いわよ、、、」
(茶色頭巾)
「そうなんだ、、、毎年何度か来るんだけどね」
「白やら黒やら赤やらのローブを着た人が、入れ替わりでね」
(タバサ)
「、、、、それって」
「茶色頭巾ちゃんは魔法の事、余り知らないだろうけど」
(茶色頭巾)
「うん、全然知らないよ」
「お婆ちゃんも魔法の事とかは、家族の前でも誰にも、全く話さないからね」
(タバサ)
「もしかしたら、茶色頭巾ちゃんのお婆ちゃんて、大天才なのかも?」
(茶色頭巾)
「良く分からないけど」
「お婆ちゃんに取り憑く悪魔って事は、、、」
(タバサ)
「もしかしたら、魔王レベルかも?」
(茶色頭巾)
「、、、相当、厄介な事になっちゃったな」
「兎に角、今は、引き離され無いようにしなきゃ」
(タバサ)
「きっと、ロト達も追いかけて来る筈だから」
「それまでは絶対に、お婆ちゃんを見失いようにしないとね」
➖ 一方、茶色頭巾達から逃げる祖母と、、、 ➖
茶色頭巾の祖母は、時々、茶色頭巾を振り返り見ながら笑っている
(茶色頭巾の祖母)
「タバサちゃんは優秀な魔法使いだね」
「うかうかしてたら、追いつかれちゃうよ」
(茶色頭巾の祖母に取り憑いた悪魔)
「、、、あのう」
「いつまで逃げ続けたら?」
(茶色頭巾の祖母)
「おやおや、小悪魔ちゃん、日和ってるのかい?」
(小悪魔)
「いえ、そうじゃ無いんですけど、、、」
「逃げる必要ないんじゃないかなあ?なんて」
(茶色頭巾の祖母)
「折角、楽しい鬼ごっこしてるんだよ」
「もうちょっとだけ、楽しませておくれよ」
(小悪魔)
「はあ、、、そうですか」
(茶色頭巾の祖母)
「何だい、取り憑いた時は、あんなに威勢が良かったじゃ無いか?」
(小悪魔)
「、、、そうですね」
「でも、そろそろ家に帰らないと、、、」
(茶色頭巾の祖母)
「私が説得してあげるからさ、親御さんに連絡したらどうだい?」
(小悪魔)
「、、、それは無理です、絶対に」
「そんな事したら、また謹慎になっちゃいますよ」
(茶色頭巾の祖母)
「そうかい、なら、もう少しだけ付き合っておくれ」
(小悪魔)
「はい、はい、分かりましたよ」
「満足したら、僕を無事に帰らせてくれます?」
(茶色頭巾の祖母)
「約束するよ」
「私が責任持って、小悪魔ちゃんをお家に帰らせてやるからね」
(小悪魔)
「約束ですよ」
(茶色頭巾の祖母)
「ああ、信じておくれ」
(小悪魔)
「分かりましたよ」
「もう、ヤケクソだ」
(茶色頭巾の祖母)
「良いね、その息だよ」
「やっほーい!今夜は最高だね」
➖ そして、三人を探すロト達 ➖
(ロト)
「悟空、タバサ達の気配は感じるかい?」
(悟空)
「ああ、見つけたよ」
(ペロ)
「流石だぜ、味方にしたら、こんなに心強い奴はいねえな」
(悟空)
「宿敵に褒められるってのは、最高の気分だな」
「じゃあ、とび雲の旦那、スピードアップで宜しく頼むぜ」
(とび雲)
「アイアイサー」
(ゴーレム)
「あああああ、落ちるでやんすぅう」
(五右衛門)
「ゴーレム殿、拙者にしっかり掴まるでござるよ」
(悟空)
「分身、タバサと茶色頭巾に伝えてくれ」
(悟空の分身)
「分身だからって、こき使いやがってよ」
(悟空)
「まあ、そう言うなよ、頼りにしてんだから」
「終わったら、美味い飯食わしてやるよ」
(悟空の分身)
「その話本当だな、それなら交渉成立」
「よっしゃ、みんなタバサの気配に飛ぶぞ」
その瞬間、悟空の分身達が消えた
(ペロ)
「分身達も生意気なんだな?」
(悟空)
「ああ、なんせオイラの分身だからな」
➖ そして、タバサと茶色頭巾 ➖
(タバサ)
「わぁっ!、、、悟空ちゃん」
「突然出て来るから、びっくりするじゃ無い!」
(茶色頭巾)
「わぁぁあ、、、」
(悟空の分身)
「何だ、元気そうだな?」
(タバサ)
「ん、分身ちゃんか?」
(悟空の分身)
「おう、本日二度目の登場だよ、ヘヘン」
「ん、この気配は誰だ?
(茶色頭巾)
「お婆ちゃんの気配も分かりますか?」
(悟空の分身)
「ああ、こりゃ奇妙な気配だな」
「間違いねえ、君のお婆ちゃんと魔物がミックスした気配だな」
(タバサ)
「今直ぐに、お婆ちゃんのところまで飛べる?」
(悟空の分身)
「ああ、飛べるんだけどよ、悟空から離れ過ぎると安定しねえんだよな」
「もう直ぐに、とび雲の旦那が追いつくからよ、そのまま離されねえように着いて行ってくれよ」
(タバサ)
「分かったわ」
「合流した方が、心強いしね」
(悟空の分身)
「で、お婆ちゃんの状態は?」
(茶色頭巾)
「きっと、母熊に取り憑いた悪魔に、乗り移られたんだと思います」
(悟空の分身)
「想定通りだな」
「化け猫の話じゃ、厄介な相手なんだろ?」
(茶色頭巾)
「さっき、タバサちゃんには話たんですけど」
「うちのお婆ちゃんに取り憑くレベルって、魔王クラスの悪魔じゃないかって?」
(悟空の分身)
「そうだろうな、、、」
「だけど、オイラ達で上手く連携すりゃ、そうそう殺られる事はねえたろうよ」
(茶色頭巾)
「お婆ちゃんが心配、、、」
(タバサ)
「絶対、無事に助け出さないと」
(ロト)
「おおーい、タバサ」
(悟空の分身)
「お、早いな、流石とび雲の旦那」
(タバサ)
「ロトの声だ」
(茶色頭巾)
「全員集合しましたね」
「じゃあ、私も」
(大ちゃん)
「ピィーピピィー、、、」
(タバサ)
「ああ、大ちゃんも呼んでたの?」
(茶色頭巾)
「エヘヘ、ほら下見て下さい」
(タバサ)
「あ、ナイトメアだ」
「風の音で、はっきり聞こえなかったけど、良く聞くと凄い地響きだよ」
タバサの目には、砂煙りを起こして疾走するナイトメアが見えている
(茶色頭巾)
「大ちゃん、今、飛び移るからね」
(大ちゃん)
「ピィーピピィーピィー」
茶色頭巾は、大蝙蝠の大ちゃんの背中に飛び移った
(タバサ)
「これって、無敵軍団だね」
(ロト)
「待たせたね、タバサ」
「無事で良かったよ」
(タバサ)
「ゴーレムも無事だったのね、、、」
「置いてっちゃって、ごめん」
(ゴーレム)
「とんでもないでやす」
「皆様のお陰でやすよ」
(ペロ)
「この面子なら、帝国の近衛兵大軍相手でも、良い勝負すんじゃねえか?」
(悟空)
「そりゃ、言い過ぎだろ」
「よっしゃ、分身、お婆ちゃんの気配まで飛んでくれ」
(悟空の分身)
「へいへい、分かってるよ、煩えな」
➖ そして、茶色頭巾の祖母と小悪魔は ➖
(茶色頭巾の祖母)
「あらあら、みんな集まって来たよ、凄いメンバーになっちゃったね」
「小悪魔ちゃん、もうちょい飛ばせるかい?」
(小悪魔)
「あああ、、、もう限界スピード超えてますよ」
「か、過去最高記録更新中ですから」
(茶色頭巾の祖母)
「そうかい、頑張ってくれたね」
「じゃあ、あの丘に降りるかね」
(小悪魔)
「あのボロ屋敷の丘ですか?」
(茶色頭巾の祖母)
「そうそう、あの怪物屋敷の丘だよ」
(小悪魔)
「怪物屋敷?」
「まだ、何か企んでます?」
(茶色頭巾の祖母)
「だって、始まったばかりじゃないか」
「さあ、今度はかくれんぼだよ」
(小悪魔)
「、、、ここまで来たら、最後まで付き合いますよ」
「約束だけは、お願いしますからね」
(茶色頭巾の祖母)
「悪魔の癖にしつこいね、約束は守るって言ってるだろ」
「ルシファーさんは、潔い男だったけどね」
(小悪魔)
「だいたい、悪魔って生き物は元来嘘つきで、卑怯者なんですよ」
「それにルシファーさんて言ったけど、魔王中の魔王だぞ、婆さんなんかに会える方じゃないですから」
(茶色頭巾の祖母)
「へえ、そんなに偉い人だったんだねえ、サインでも、貰っときゃ良かったね」
「信じるか信じないは、小悪魔ちゃん次第さ」
(小悪魔)
「本当に、悪魔を馬鹿にすると、バチが当たるんだから」
「それに、人じゃ無くて悪魔ですから」
(茶色頭巾の祖母)
「そんなに目くじら立てて、怒らないでおくれよ」
「そもそも、こんな事になったのは、あんたが私に取り憑いたからじゃないのさ」
(小悪魔)
「そ、それを言われちゃうと」
「返す言葉もありませんが、、、」
茶色頭巾の祖母と小悪魔は、ボロボロの怪物屋敷の前に降り立った
(茶色頭巾の祖母)
「じゃあ、小悪魔ちゃん中に入るよ」
(小悪魔)
「うわぁ、埃が、、、ケホッケホッ」
(茶色頭巾の祖母)
「あんた本当に悪魔なのかい?」
(小悪魔)
「え、何でですか?」
「どこからどう見ても悪魔でしょう?」
(茶色頭巾の祖母)
「見るからに、ミニデーモン風情が漂っているけどね」
「だけどさ、言動の一つ一つが、悪魔らしく無いんだよ」
(小悪魔)
「まだ、修行中の身分ですから」
(茶色頭巾の祖母)
「それじゃあ、今からはあんたの本番だよ」
「あの娘達を手玉に取ったら、大したもんだからね」
(小悪魔)
「えっ、僕は何するんです?」
(茶色頭巾の祖母)
「作戦は色々あるから、任しときなよ」
「但し、あんたのスキル次第なんだからね、頼むよ小悪魔ちゃん」
➖ その頃の茶色頭巾達 ➖
そして、茶色頭巾達も丘の上のボロ屋敷に到着した
(悟空)
「お婆ちゃんがこの屋敷に入るのを、オイラの分身達が見てんだよ」
(五右衛門)
「かなり遠くまで来たでござるな」
(ペロ)
「森の結界を出てから、かなり飛んでたからな」
(ロト)
「それだと、街からもかなり離れているんですか?」
(茶色頭巾)
「この辺りは人間も住んで無いし、魔物の気配も感じないですね」
「但し、この屋敷からは、異常な妖気が漏れ出してますけど、、、」
(タバサ)
「ふーん、野生動物の楽園って感じね」
(悟空)
「面倒臭せえし、ボロ屋敷ごとぶっ飛ばすかい?」
(ペロ)
「そりゃあ、駄目なんだな」
(悟空)
「どうして?」
(ペロ)
「俺にも分からねえけど、この屋敷は指定重要文化財なんだよ」
(タバサ)
「この何もない、丘の上のボッロボロの家が?」
(茶色頭巾)
「私もお婆ちゃんから、この辺りは何も無い場所だし、近寄らない方が良いって言われてるので」
「このボロ屋敷も、本物は初めて見ましたから」
(ロト)
「じゃあ、実際に屋敷で何が起こっていても、可笑しく無いって事だね」
(ペロ)
「ああ、そう言うこったな」
(悟空)
「今、オイラの分身がこの辺りを、しらみ潰しに調べているが、妖気も霊気も殆ど感じ無いな」
「人の気配も全く無いし、本物の動物の園だよ」
(茶色頭巾)
「だけど、この屋敷の中から感じる妖気が、異常に大きくなってます」
(悟空)
「確かに、来た時よりも、倍以上に膨れ上がってるな」
(ペロ)
「まだまだ、上がりそうだぜ、、、」
「こりゃ早く済ませねえとな、さっさと突撃しちまうか?」
(タバサ)
「私の魔法と悟空ちゃんの分身で、先に館の中を偵察してからでも良いんじゃない?」
ゴーン、ゴーン、ゴーン……
その時柱時計が鳴った
(ゴーレム)
「わぁぁあ、びっくりしたでやんす、、、」
(五右衛門)
「あの柱時計、先ほどまで止まってたでござるよ」
(ペロ)
「ああ、妙だな、、、」
止まっていた筈の柱時計の針が、突然ぐるぐると逆回り始めた
(悟空)
「ほう、あっちの方から仕掛けてきたな」
(ペロ)
「舐めてくれるぜ」
(タバサ)
「それじゃあ、屋敷の中を覗いてみるわね」
(悟空)
「オイラも出番だな」
「分身、頼んだぜ」
(悟空の分身)
「はあ、残業かよ、、、」
「ほんじゃ、まあ、行って来まーす」
(ペロ)
「俺達は合図を待って、いつでも突撃出来る準備だきゃしとくんだ」
(茶色頭巾)
「ナイトメアと、大ちゃんはゴーレムさん達と外で待機ね」
(ナイトメア)
「ウォォオン」
(大ちゃん)
「ピィーピィー」
(五右衛門)
「拙者も突撃致すか?」
(ロト)
「五右衛門は僕とタバサは屋敷の裏側に回って、様子見だよ」
「上手くいけば、挟み撃ちに出来るからね」
(ペロ)
「良い作戦だぜ、勇者さんよ」
(ロト)
「若輩過ぎて、お恥ずかしい限りですが、、、」
「ありがたいお言葉、素直に受け止めさせて頂きます」
(ペロ)
「良い心構えだぜ」
「それじゃあ、作戦開始といくぜ」
➖ 屋敷の中 ➖
タバサの魔法で召喚した蜂の使い魔と悟空の分身が、屋敷の中を見渡している
(悟空の分身)
「暗くて見えにくいが、鼠一匹いやしねえな」
(タバサ)
「本当ね、エントランスには何にもいないわ」
タバサは蜂を通して自分の目、鼻、口、耳、触覚で感じる事が出来る
(悟空の分身)
「妖気だけは、半端ないけどな、、、」
(タバサ)
「こんなのゴーレムだったら部屋にいるだけで、気絶しちゃうんじゃない?」
(悟空の分身)
「ゴーレムのオーラ感知能力はゼロだろ?」
(タバサ)
「えっ、そうだったの?」
「オーラも無いし、本当に良いとこ無いわね」
(悟空の分身)
「取り柄の無いとこが、取り柄になるかもな」
(タバサ)
「何それ?」
「あ、外で何か言ってるわ」
(悟空の分身)
「屋敷の中に入るってよ」
(タバサ)
「ペロさんと、茶色頭巾ちゃんと、悟空ちゃんの三人よね?」
(悟空の分身)
「先ずは、その三人だな」
(タバサ)
「大丈夫じゃない?」
「私は一旦、意識を外に出すよ」
(悟空の分身)
「この蜂はどうすんだ?」
(タバサ)
「ハニービーには、屋敷の中と外を中継してもらうわ」
(悟空の分身)
「ハニービーって、名前なのか」
(タバサ)
「可愛いでしょ?」
(悟空の分身)
「じゃあ、オイラは悟空と入れ替わるんでな」
「ハニービー、またな」
ハニービーが、悟空の分身の鼻先に止まろうとしたが、そのまますり抜けてしまった
そこへ、ペロと茶色頭巾が入ってくる
(ペロ)
「おい悟空、分身か?本物か?」
(悟空)
「もう、入れ替わってるよ」
(茶色頭巾)
「ハニービーちゃん、私の方においで」
ハニービーは茶色頭巾の頭に止まった
(ハニービー経由のタバサ)
「はいはーい、聞こえる?」
(茶色頭巾)
「タバサちゃん、また中に入ったの?」
(ハニービー経由のタバサ)
「意識は外のままだよ」
「ハニービーを通して、会話は出来るから」
(ペロ)
「どうなってんだ?」
(ハニービー経由のタバサ)
「今説明するのは時間無いから、簡単に話すね」
「今の状態は、ハニービーにトランシーバー代わりになって貰ってる感じよ」
(ペロ)
「タバサは外にいて、離れた俺達と通話出来るって事だよな」
(ハニービー経由のタバサ)
「そうよ、お利口さんね」
(ペロ)
「嬢ちゃん、大先輩を舐めてんだろ?」
(ハニービー経由のタバサ)
「ええー、そんな事無いですぅー」
(ペロ)
「、、、、、」
(茶色頭巾)
「クスクス」
「じゃあ、さっきの意識がハニービーに入るのはどう言う状況?」
(ハニービー経由のタバサ)
「そのままの意味だよ、幽体離脱魔法でハニービーの中に入るの」
「その間、私自身の体は抜け殻状態だから、やりたい放題のとっても危ない状態なのですな」
(茶色頭巾)
「なるほど、分かりやすい説明、ありがとうございました」
(ペロ)
「俺も理解できたぜ」
「だけど、嬢ちゃんが俺を舐めてるって疑いは、まだ晴れてねえけどな」
(ハニービー経由のタバサ)
「本当に馬鹿にして無いんだけど」
「しつこいお爺さんは苦手だし、どっちでも良いから好きにして」
(ペロ)
「茶色頭巾、お前えはどう思う?」
(茶色頭巾)
「何の事?」
(ペロ)
「魔法使いの、、、まあ良いや」
「早く、婆さん助けねえとな」
(茶色頭巾)
「クスクス」
(ハニービー経由のタバサ)
「ビーちゃん、聞こえる?」
ハニービーは、片側の羽をばたつかせた
(ハニービー経由のタバサ)
「オッケー」
「じゃあ、三人を先導してあげて?」
ハニービーは茶色頭巾の頭から飛び上がり、屋敷の奥へゆっくり飛んでいく
(ハニービー経由のタバサ)
「茶色頭巾ちゃん、ペロさんはハニービーに着いて行ってね」
(茶色頭巾)
「タバサちゃん、宜しくね」
(ペロ)
「あとは俺達に任せときな」
(悟空)
「オイラはどうすんだ?」
(ハニービー経由のタバサ)
「悟空ちゃんは二人をフォローしながら、別ルートで宜しく」
(悟空)
「妖魔使いが荒れえよな、このパーティは、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「文句言わないの」
「私達は、このまま待機してるから、ハニービー経由で状況報告お願いね」
(悟空)
「へいへい、了解しやしたよ」
悟空は分身の一人を茶色頭巾達に、もう一人を自分の偵察に使っている
➖ その頃、茶色頭巾の祖母と小悪魔 ➖
茶色頭巾の祖母は、小悪魔と屋敷の中に隠れて何やら企んでいた
(茶色頭巾の祖母)
「ホホホホホ」
「即席にしちゃあ、なかなか良い作戦じゃないかい」
(小悪魔)
「、、、もう無理ですよ、降参して謝りませんか?」
(茶色頭巾の祖母)
「何言ってんのさ、これからが本番なんだよ」
「日和ってないで、さっさとあの怪物達を起こしとくれ」
(小悪魔)
「本当に良いんですか?」
(茶色頭巾の祖母)
「良いよお」
「ホホホホ、久々に派手にいくよ」
(小悪魔)
「全員、目覚めさせちゃいますからね」
「どうなっても、僕は知りませんから」
小悪魔はスマホを取り出して、何やらこちょこちょと触っている
(茶色頭巾の祖母)
「ふーん、茶色頭巾も持ってるけど、そのスマホってヤツで何か出来るのかい?」
(小悪魔)
「召喚詠唱アプリですよ」
「このアプリ内でスキャンすれば、大抵のモンスターは操作可能なんです」
(茶色頭巾の祖母)
「最近はアプリだとか、スキャンだとか、年寄りにはよく分からない事ばっかりだよ」
(小悪魔)
「最近じゃ、上位悪魔達もスマホアプリ使ってますよ」
「それに僕は課金して無制限なんで、かなりハイスペックな黒魔術式も、使いたい放題なんですよ」
(茶色頭巾の祖母)
「世の中、便利になったね」
「魔王達も、そのアプリっての使ってるのかい?」
(小悪魔)
「魔王様方にはそんなの必要無いですよ、頭の中で呟くだけで良いんだから」
「それに口に出すだけで、何十倍も効果が出るんですから便利ですよね」
ー 喋りすぎたかな、、、 ー
(茶色頭巾の祖母)
「小悪魔ちゃんも、頑張って魔王にならなきゃねえ」
(小悪魔)
「僕には才能が無いですよ」
「それに魔王になったら、魔王同士での業務をしないといけなくなるじゃ無いですか」
(茶色頭巾の祖母)
「良いじゃ無いか、仕事に誇りが持てるだろ?」
(小悪魔)
「仕事は好きなので良いんですけど、あんなヤバイ連中と一緒にいたら、心臓が幾らあっても足りませんよ」
(茶色頭巾の祖母)
「そうかい、だけど色々教えてくれてありがとね」
「さて早くしないと、あの娘達がここまで辿り着いちまうよ」
(小悪魔)
「よし、設定完了しましたよ」
「いつでも、モンスター達を好きに動かせます」
(茶色頭巾の祖母)
「それじゃあ、こっちも作戦開始だね」
➖ 場面は戻って、茶色頭巾とペロ達 ➖
茶色頭巾達は、屋敷の奥へと進んでいた
(ペロ)
「長げえ廊下だな、、、」
「どう考えても、敷地と合ってねえだろ?」
(茶色頭巾)
「もう、敵の術中なのかも?」
(ハニービー経由のタバサ)
「ねえ、どんな状況なの?」
(茶色頭巾)
「屋敷の奥に続く廊下を、ずっと歩いてるんだけど、、、」
「物凄く長い廊下で、全然先が見えないの」
(悟空の分身)
「ありゃ、、、妖気の雰囲気が変わったな?」
(ペロ)
「さっきまでとは、全く毛色が違えぜ、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「仕掛けてくるわよ、気をつけて」
(茶色頭巾)
「あれ、、、ペロ?」
「悟空さ、、、の分身さん?」
(ハニービー経由のタバサ)
「茶色頭巾ちゃん、どうしたの?」
(茶色頭巾)
「ペロも悟空さんの分身さんも、急に消えちゃった」
(ハニービー経由のタバサ)
「、、、分断させられたわね」
(茶色頭巾)
「大丈夫かな?」
(ハニービー経由のタバサ)
「大丈夫よ、私達も付いてるからね」
「いざとなったら、ロト達と一緒に突撃するわ」
(茶色頭巾)
「ありがとう、タバサちゃん」
「でも、ペロ達が心配で、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「、、、自分の心配じゃ無いんだね」
(茶色頭巾)
「私は多分、大丈夫だから」
「まあ、ペロも簡単にやられたりはしないと思うけど」
(ハニービー経由のタバサ)
「あ、悟空ちゃんの分身が、、、」
(茶色頭巾)
「え?」
(ハニービー経由のタバサ)
「悟空ちゃんの分身が、今こっちに飛んで来たのよ」
(茶色頭巾)
「屋敷の外に、、、」
「だったら、ペロは一人になっちゃってるんだね」
(ハニービー経由のタバサ)
「悟空ちゃんの分身が、強制的に外に出されたって言ってる」
(茶色頭巾)
「悟空さんは大丈夫かな?」
(ハニービー経由のタバサ)
「うん、分身は二人とも屋敷から追い出されたけど、悟空ちゃんは無事だって」
「屋敷の中をうろついてるみたい」
(茶色頭巾)
「良かった、、、」
「ああ、誰かがこっちに向かって来る」
(ハニービー経由のタバサ)
「えっ、大丈夫?」
(茶色頭巾)
「、、、うん、何か弱そう」
「それに、お婆ちゃんの居場所も聞き出せるかも?」
(ハニービー経由のタバサ)
「う、うん、そうだね」
ー 本当、茶色頭巾ちゃんて、ポジティブだわ ー
(茶色頭巾)
「それじゃあ、一発ぶん殴って来まーす」
(ハニービー経由のタバサ)
「ちょ、ちょっと、茶色頭巾ちゃん?」
(茶色頭巾)
「何、タバサちゃん?」
(ハニービー経由のタバサ)
「いきなり殴りかかるのは、良く無いかも?」
「もし話せるなら、話して解決出来るかも知れないでしょう?」
(茶色頭巾)
「ふむ、確かにそうだよね」
「知らず知らずのうちに、頭に血が上ってたのかも、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「そりゃ、お婆ちゃんが悪魔に憑かれちゃったんだもん、誰だって頭にくるわよ」
(茶色頭巾)
「ありがとう、タバサちゃん」
「あ、来た来た、、、あ」
(ハニービー経由のタバサ)
「ん?茶色頭巾ちゃん?」
(茶色頭巾)
「うわぁぁあ、狼男だぁぁあ、、、」
ボッコォオン……
(ハニービー経由のタバサ)
「え、茶色頭巾ちゃん、大丈夫?」
(茶色頭巾)
「、、、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「茶色頭巾ちゃん、茶色頭巾ちゃん」
(茶色頭巾)
「あーあ、やっちゃった、、、」
「ちょっと目を離してたら、真正面に狼の顔が、、、」
「私、狼にトラウマがあって、苦手なんだよね」
(ハニービー経由のタバサ)
「その狼男?」
「生きてるの?」
(茶色頭巾)
「うん、多分、、、気持ち良さそうな顔して、伸びてるから」
「冷水ぶっ掛けたら、起きるかな?」
(ハニービー経由のタバサ)
「うーん、どうかな?」
ー 本当、敵にならなくて良かったわ ー
(茶色頭巾)
「タバサちゃん、冷水って直ぐに出せたりする?」
(ハニービー経由のタバサ)
「バスケットボールくらいの大きさなら、直ぐに出せるよ」
「ビーちゃん、今の話聞いてたでしょう?」
ハニービーが羽をばたつかせる
(ハニービー経由のタバサ)
「じゃあさ、廊下で伸びてる狼の顔に、冷水ぶっ掛けてくんない?」
ハニービーは両羽を、激しくばたつかせ始めた
(茶色頭巾)
「ビーちゃん、どことなく嬉しいそう、、、」
すると、倒れている狼男の顔擦れ擦れに、球体の氷の塊が現れた
氷の塊は、みるみるうちに大きくなる
(茶色頭巾)
「ちょっと、この氷はデカ過ぎるかも、、、知れないけどな」
氷の塊が廊下を塞ぐほどの大きさになると、溶けて廊下の狼男目掛けて一気に流れ落ちた
(茶色頭巾)
「キャァア、、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「どうしたの?」
(茶色頭巾)
「私まで、びしょ濡れになっちゃったよ、、、」
(狼男)
「ゔわぁ、はぁはぁはぁ、ゔげぇっ、、、」
(茶色頭巾)
「あ、狼男が目を覚ました」
「駄目だ、顔が怖いよ、、、」
(ハニービー経由のタバサ)
「ごめん、茶色頭巾ちゃん」
「ビーちゃん、張り切り過ぎちゃったみたいだね」
(狼男)
「はぁはぁはぁ、ヘッ、、、クションッ」
(茶色頭巾)
「汚ったないな、唾が付いちゃうでしょ!」
狼男は茶色頭巾の顔を、驚きの表情で見上げた
(茶色頭巾)
「あ、こっち向いた」
(ハニービー経由のタバサ)
「大丈夫?怖くない?」
(茶色頭巾)
「うん、大丈夫、、、」
「ちょっと、慣れてきたかも」
(ハニービー経由のタバサ)
「そう、良かった」
「出来る事は何でもするから、言ってね」
(茶色頭巾)
「ありがとう」
「とりあえず、この人にお婆ちゃんの居場所聞かないとね」
(ハニービー経由のタバサ)
「そうだね、急いだ方が良いよね」
狼男は立ち上がろうとしたが、腰が抜けて立てなかった
(茶色頭巾)
「あ、今、攻撃体制に入ろうとしませんでした?」
狼男は茶色頭巾の顔を見て、首を横に振った
(茶色頭巾)
「言葉は分かるんですね?」
狼男は不味そうな表情で、視線を斜め下に向ける
(茶色頭巾)
「今、しまったって、顔しましたよね?」
狼男は茶色頭巾に視線を戻して、また首を横に振った
(茶色頭巾)
「えへへ、分かりやすい人ですね」
「あっ狼か、、、男だから人?」
「まあ良いや、時間が無いので本題に入りますね」
狼男は引きつりながら頷く
(茶色頭巾)
「私のお婆ちゃんが、この屋敷に入ったから追いかけきたのです」
「お婆ちゃんがどこにいるのか、教えて頂けます?」
(狼男)
「し、知らない、、、知らない」
(茶色頭巾)
「本当ですか?」
「嘘だったら、こちょこちょの刑に処しますよ」
(狼男)
「ほ、本当に知らないから」
「それに、あんた茶色頭巾だろ?」
(茶色頭巾)
「えっ?」
「会った事ありましたっけ?」
(狼男)
「その格好見たら、誰でも分かるさ」
「あんたの爺さんも婆さんも、魔物界隈じゃ恐れられてるからな、、、」
(茶色頭巾)
「嘘、私の噂してるんですか?」
(狼男)
「ああ、絶対に近寄っちゃ駄目な人間だってな」
「だから、あんたの婆さんの居場所なんて知らないし、知りたくも無いさ」
(茶色頭巾)
「、、、、そうですか」
「あ、良い事思いつきましたよ」
(狼男)
「良い事?」
ー 嫌な予感しかしないな、、、 ー
(茶色頭巾)
「私、この屋敷に入ったの初めだから、どこがどこだか全然知らないんです」
(狼男)
「、、、、、」
(茶色頭巾)
「聞いてますか?」
(狼男)
「う、うん、き、聞いてるよ」
(茶色頭巾)
「聞いてくれてたんだ、良かった」
「という事なんで、大変申し訳ないのですが、ガイドして下さい」
(狼男)
「えっ、、、」
(茶色頭巾)
「お婆ちゃんが見つかったら、解放しますから」
「駄目ですか?」
(狼男)
「嫌、、、ガ、ガイドくらいするよ」
(茶色頭巾)
「やったあ、ありがとうございます」
「では、早速ですが、時間もない事なんで行きましょうか?」
(狼男)
「あ、はい、行きましょう、、、」
ー はああ、、、ついてないな、、、 ー
悟空とペロは其々に、茶色頭巾はハニービーとガイドの狼男と共に、お婆ちゃんを探すのでした
続く
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