イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。

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幸せな朝。

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翌朝・・・




部屋に射し込む陽の光に目が覚めたのは俺、要。

いい匂いが鼻をぬける。




要「え・・・?」



匂いにつられてベッドから体を起こすと、隣に美都の姿が無かった。




要「・・・美都!?」

美都「はーい。」




寝室じゃないところから聞こえてきた美都の声。

寝室をでてリビングに向かうと、ダイニングテーブルに朝食が並んでいた。



美都「おはよ、要さん。・・・ごめんね?勝手に使わせてもらった・・・。」

要「それはいいんだけど・・・これ、どうしたの?」



うちの冷蔵庫の中身からはとてもじゃないけど作れないものが並んでる。



美都「冷蔵庫の中からだよ?使っちゃダメなものがあったらあとで足そうと思って・・・。」

要「まじか・・・いや、足さなくていいよ。」





椅子に座ると、湯気の立つコーヒーを、美都が持ってきてくれた。




美都「はい、どうぞ。」

要「・・・ありがとう。」




用意された朝食を見つめ、出されたコーヒーを見つめた。

最後に美都を見つめ・・・




美都「?・・・どうしたの?」

要「いや・・・こんな光景・・・憧れるなって思って・・・。」

美都「どんな光景?」

要「大事な子と・・・一緒にいる生活。朝から顔見て出勤とか・・・俺、めっちゃ張り切って仕事できそう・・・。」




そんなことを言うと、美都は言い返してきた。




美都「私も学校がんばれそう。ふふっ。」




美都はコーヒーを一口飲んだ。




美都「でも、今日はちょっと手抜きで。」

要「?・・・なんで?」

美都「体中が筋肉痛で・・・・。」



顔を赤くしながら言う美都。

それにつられて俺まで照れてしまう。




要「ごめん・・・。」

美都「ううんっ・・・食べよっ・・?」






穏やかな時間が流れる中、俺たちは朝食を食べ始めた。

普段の生活の話とか・・・次にどこに行きたいとかを話しながら。





要「ごちそうさまでした。」

美都「ごちそうさまでしたっ。」






俺が仕事にいく準備をしてる間に、美都は食器を片付けてくれ、自分の用意も済ませていた。




要「1回帰る?」

美都「うん。学校の用意もないし。」

要「あ、そっか。」

美都「・・・スーツ?」




いつもラフな格好をして出勤してるのに、スーツを着てることに疑問をもったのか、美都が聞いてきた。




要「今日はね。偉いさんが来るから。」

美都「・・・いいなぁ。」

要「?・・・何が?」

美都「スーツ、かっこいい。」



じーっと俺を見ながら美都が言った。



要「そう?」




『かっこいい』と美都に言われ、嬉しくなる。




要(美都はめっちゃかわいい。)




嬉しそうに俺を見てくれる美都を横目で見る。

すると、美都が俺に言った。




美都「あのね・・・ぎゅってしてほしい・・・。」

要「ーーーっ!」





かわいいお願いは聞くしかない。




どんどん美都に溺れていくことを自覚しながら両手を広げた。



要「ん。」

美都「へへっ。」


かわいい笑顔を振りまきながら抱きついてきた美都。



要「かわいい・・・大好き・・・。」



ぎゅー・・・っと抱きしめ、俺たちは一緒に家を出た。

美都は自分の家に、俺は仕事に向かう。




要「気をつけてな?」

美都「要さんもね?」





いつかこんな日が来そうだ。

一緒に家を出る日。

まぁ、そうなると一緒に住むってことになるのか。




要「俺はそれもいいけど・・・美都はどう思っていくんだろう。」




俺は26。

美都は21だ。



俺は『結婚』を意識し始める年だけど、美都はまだ若い。

それに学生だ。




要「まぁ・・・もうしばらく付き合ってから・・・考えよ。」




一人で頭の中でぐるぐる考えながら、俺は署に向かった。







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