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「黒煙・・!?」
「何があった!?」
レイスさんとタウさんが慌てて立ち上がった。
扉にいる人はレイスさんたちと同じ色の服を着ていることから同じ騎士団の人だろう。
「それが・・先ほど堺の森の見張りをしてる者から連絡があり、謎の爆発音と共に黒煙が上がり始めたようです!!」
「なんだって・・!?」
「ディアヘルが攻めてきたのか!?」
「まだ確認中です!!指揮をお願いします・・!!」
「わかった!!」
レイスさんたちは扉に向かって走っていった。
そして部屋を出る前にくるっと振り返って私に言ったのだ。
「ステラ!森は危ないかもしれないからここにいること!いいな!?」
「は・・はい。」
謎の爆発なんて物騒なことが起こった森に帰れるはずもなく、私はここに残ることになってしまった。
「どうしよう・・。」
そう呟くと返事が返ってきた。
「街に行って来たらどうだ?」
その声に右を向くと、そこにワズンさんがいたのだ。
さっき全員出て行ったと思っていたら、ワズンさんだけ残っていたようだ。
「へっ・・?ワズンさん、いたんですか・・?」
「俺は騎士団じゃないからな。あいつらが情報を持って帰ってきたら仕事になる。」
「そうなんですか・・・。」
制服の色が違うことから職務内容が違うことは想像に容易かった。
『情報を持って帰ってきたら仕事になる』と言っていたことから頭脳系の仕事なのかもしれない。
「で?街に行ってくるのか?」
「へっ?・・・あ、そうですね。行っていいならちょっと・・・行ってみようかなと思います。」
そう答えるとワズンさんは無言で部屋から出て行ってしまった。
私も出て行っていいのか悩んでると、すぐに戻ってきたのだ。
手には革袋のようなものを持ってる。
「お前、金は持ってるのか?」
「お金・・?いや、持ってないですけど・・・」
「ならこれを使え。」
そう言ってワズンさんは手に持っていた革袋を私の前に差し出してきた。
受け取って中を覗くとコインがいくつか入ってる。
「これは・・・?」
コインを一つ取りだしてみると、銀の色をしていた。
絵や文字のようなものが彫られていて、まるで外国のお金みたいだ。
「!?・・・お前、銀貨を知らないのか・・?」
「銀貨?・・・って、お金ってことですか?」
「ほんとに知らなさそうだな・・・。」
ワズンさんは私の手にあった革袋を取り、中からコインを一枚ずつ取り出した。
茶色いコインと銀色のコインと金色のコインだ。
「いいか?これは銅貨。屋台の買い物はこれで事足りる。店の中で売ってる物は銀貨で表示してるものが多いな。金貨は・・・使うことないだろう。」
そう言って金色のコインだけ抜き取り始めた。
「店で『いくら?』って聞け。そしたら店の者が『銅貨三枚』というからその数だけ渡せ。いいな?数はわかるよな?」
「数はわかりますけど・・・」
「ならこれ持って遊びに行ってこい。国の外には出るなよ?」
また私の手に戻された革袋。
『お金』を受け取るなんてことできるはずもなく、私はその革袋をワズンさんに返した。
「いやっ・・使えませんよっ・・・!」
「使えないって・・・街に行くのに金は必要だろう?」
「いやいやいや、働いてもいないのにもらえませんよ・・・!」
「国の金だから気にするな。」
そう言ってワズンさんは私の前にその革袋を置いて部屋から出て行ってしまった。
このままお金を置いておくわけにいかず、仕方なく私はその革袋を手に取った。
「はぁー・・・使わずにあとで返そう・・・。」
服にあったポケットに革袋を入れ、私は部屋を出た。
階段を下りてお城の外に出ると、きれいな青空が広がっていた。
昨日、同じ景色を見たはずなのになんだか違うように見えるのは私の心の問題かもしれない。
(昨日は逃げてたから・・空がこんなに広がってるの見てなかったなぁ・・。)
空を見上げながら城下町に入ると、昨日声をかけられたお店の前に出た。
気のいいお店のおじさんが昨日と同じテンションで話しかけてくれる。
「おっ?昨日のお嬢ちゃんじゃないか!今日こそ買い物かい?」
「や・・そういうわけじゃないんですけど・・・」
「今日はイノシシの肉が手に入ったんだよ!ちょっと焼いてやるから待ってな!」
「えぇぇぇ・・・。」
お店のおじさんはイノシシのお肉を豪快に切り、それを串に刺していった。
ごうごうと燃えてる火の上に肉を置き、高い位置から塩と胡椒を振ってる。
「わ・・いい匂い・・・。」
果物と野菜をメインに食べてきた私にとって、お肉の匂いは久しぶりすぎるものだった。
「この部位は柔らかくて美味いぞ?」
そう言っておじさんは焼き上がった串をそのまま私に渡してきた。
「えっ・・あ、お金・・・」
「いいって!お嬢ちゃん、見ない顔だし最近来たんだろ?今度何か買ってくれよな!」
豪快に笑ってくれた顔に、私はぽかんと口を開けてしまっていた。
そしてなぜか笑いが込み上がってきてしまい、口元を押さえて笑ってしまった。
「・・ふふっ。」
「この裏に広場があるからそこで食べな?」
「はーい!ありがとうっ!」
おじさんにお礼を言い、私はお店の裏に回った。
するとそこにはおじさんが言った通り、大きな広場があったのだ。
「ふぁ・・・すごい・・・。」
緑いっぱい溢れる広場は地面のほとんどが緑で覆われていた。
茶色く見える地面は遊歩道の役目なのか、歩いてる人がちらほら見える。
小さい川も見え、私は立ち止まって見てしまった。
「こんなきれいなとこ歩くの初めてかも・・・。」
私は一歩踏み出し、広場の中に足を踏み入れた。
歩く地面は踏み固められて作られたようで、自然そのものの弾力があり森とはまた違う硬さだ。
視線を上げるとそよぐ風に揺れる葉っぱが楽しそうで、自然と笑みがこぼれていく。
「いいなぁ・・・。」
緩やかな傾斜になっている道を歩き進んでいくと、大きな丸太を加工したベンチが目に入った。
そこに座って、さっきもらった串肉を一口頬張る。
「んーっ・・・おいしっ!」
久しぶりのお肉は味がしっかりついていた。
口いっぱいに広がる肉汁に思わず足をバタつかせて喜んでしまう。
「イノシシって初めて食べたけどおいしいっ。」
もごもごと口を動かしながら食べてると、空を飛んでる人を見つけた。
紺色の制服を着てることから騎士団の人だろう。
「そういえば街の人たちは空を飛んでないような・・?」
辺りを見回すとみんな地面を歩いていた。
誰一人空を飛ぶ気配がない。
「一般人は飛んじゃいけないとか決まってたりするのかな。」
知らないことがたくさんあるこの国。
私は最後の一切れのお肉を口に入れたあと、広場の中を歩き始めた。
捨てるところが見つからないから串は持ったままだ。
「この奥って何があるのかな。」
一通り街中を探検してみようと思い、私はまた歩き始めた。
ーーーーー
ステラが街の中を散策していたころ、堺の森にトゥレイスとタウが到着していた。
森の入口で黒煙が上がってるのを見ている。
「一体何があった・・!?」
「わかりません・・!!まだ火が上がってるので水魔法が得意な者が消火にあたってます・・!!」
バチバチと木が燃える音が聞こえてくる森の中。
トゥレイスとタウも消火にあたるため森の中に入り、水魔法を使って消火を始めた。
二人の魔法は他の人と比べて桁違いな威力があり、数分で鎮火することができた。
「被害は酷くなさそうだな・・・。」
ほっと安堵しながら出火の原因を探そうとした時、騎士団の団員が誰かの名前を呼び叫んでることに気がついた。
「デネボラーっ・・!!どこだーっ!?デネボラーっ!?」
「おい、誰かいないのか?」
タウが声をかけた。
「あっ・・!それが・・向こうで燻ってそうな火を消すために水魔法をかけながら歩いてたんですけど、姿がなくて・・・」
「え?」
指をさした方を見ると、確かに地面は濡れていた。
でも人の姿なんてどこにもなかったのだ。
「魔力が尽きた・・?いや、それはないか。」
騎士団にいるものは皆、魔力量が多い。
普段は魔法をあまり使わないのにこれくらいで魔力が尽きるとは考えられないのだ。
「もしかしたら森の外に出たのかもしれない。一度確認してくれ。」
「はい!」
タウの指示に団員が森の外に駆けていく。
それと入れ替わりになるように別の団員がタウに向かって走ってきたのだ。
「タウ団長・・!!大変です!!」
「どうした?」
「出動した団員の数が足りません・・!!」
その団員の言葉に、トゥレイスが走ってきた。
「どういうことだ・・!?」
「それが・・・」
団員の話によると出動した騎士団の人数は全部で56名。
鎮火が完了した今、点呼をとると人数が51名に減っていたそうなのだ。
「確認が取れていないのは『ミラク』『シー』『シャム』『ウェズン』『デネボラ』です!」
「!!・・・もう一度確認しろ!森の中も探せ!」
「はい!!」
団員の報告を受け、トゥレイスとタウも捜索にあたるが5人の姿は確認できなかった。
「一体何が起こってるんだ・・・?」
鎮火されて焼け焦げた樹木たち。
初めて起こった謎の火災に、トゥレイスとタウは嫌な予感を感じたのだった。
「何があった!?」
レイスさんとタウさんが慌てて立ち上がった。
扉にいる人はレイスさんたちと同じ色の服を着ていることから同じ騎士団の人だろう。
「それが・・先ほど堺の森の見張りをしてる者から連絡があり、謎の爆発音と共に黒煙が上がり始めたようです!!」
「なんだって・・!?」
「ディアヘルが攻めてきたのか!?」
「まだ確認中です!!指揮をお願いします・・!!」
「わかった!!」
レイスさんたちは扉に向かって走っていった。
そして部屋を出る前にくるっと振り返って私に言ったのだ。
「ステラ!森は危ないかもしれないからここにいること!いいな!?」
「は・・はい。」
謎の爆発なんて物騒なことが起こった森に帰れるはずもなく、私はここに残ることになってしまった。
「どうしよう・・。」
そう呟くと返事が返ってきた。
「街に行って来たらどうだ?」
その声に右を向くと、そこにワズンさんがいたのだ。
さっき全員出て行ったと思っていたら、ワズンさんだけ残っていたようだ。
「へっ・・?ワズンさん、いたんですか・・?」
「俺は騎士団じゃないからな。あいつらが情報を持って帰ってきたら仕事になる。」
「そうなんですか・・・。」
制服の色が違うことから職務内容が違うことは想像に容易かった。
『情報を持って帰ってきたら仕事になる』と言っていたことから頭脳系の仕事なのかもしれない。
「で?街に行ってくるのか?」
「へっ?・・・あ、そうですね。行っていいならちょっと・・・行ってみようかなと思います。」
そう答えるとワズンさんは無言で部屋から出て行ってしまった。
私も出て行っていいのか悩んでると、すぐに戻ってきたのだ。
手には革袋のようなものを持ってる。
「お前、金は持ってるのか?」
「お金・・?いや、持ってないですけど・・・」
「ならこれを使え。」
そう言ってワズンさんは手に持っていた革袋を私の前に差し出してきた。
受け取って中を覗くとコインがいくつか入ってる。
「これは・・・?」
コインを一つ取りだしてみると、銀の色をしていた。
絵や文字のようなものが彫られていて、まるで外国のお金みたいだ。
「!?・・・お前、銀貨を知らないのか・・?」
「銀貨?・・・って、お金ってことですか?」
「ほんとに知らなさそうだな・・・。」
ワズンさんは私の手にあった革袋を取り、中からコインを一枚ずつ取り出した。
茶色いコインと銀色のコインと金色のコインだ。
「いいか?これは銅貨。屋台の買い物はこれで事足りる。店の中で売ってる物は銀貨で表示してるものが多いな。金貨は・・・使うことないだろう。」
そう言って金色のコインだけ抜き取り始めた。
「店で『いくら?』って聞け。そしたら店の者が『銅貨三枚』というからその数だけ渡せ。いいな?数はわかるよな?」
「数はわかりますけど・・・」
「ならこれ持って遊びに行ってこい。国の外には出るなよ?」
また私の手に戻された革袋。
『お金』を受け取るなんてことできるはずもなく、私はその革袋をワズンさんに返した。
「いやっ・・使えませんよっ・・・!」
「使えないって・・・街に行くのに金は必要だろう?」
「いやいやいや、働いてもいないのにもらえませんよ・・・!」
「国の金だから気にするな。」
そう言ってワズンさんは私の前にその革袋を置いて部屋から出て行ってしまった。
このままお金を置いておくわけにいかず、仕方なく私はその革袋を手に取った。
「はぁー・・・使わずにあとで返そう・・・。」
服にあったポケットに革袋を入れ、私は部屋を出た。
階段を下りてお城の外に出ると、きれいな青空が広がっていた。
昨日、同じ景色を見たはずなのになんだか違うように見えるのは私の心の問題かもしれない。
(昨日は逃げてたから・・空がこんなに広がってるの見てなかったなぁ・・。)
空を見上げながら城下町に入ると、昨日声をかけられたお店の前に出た。
気のいいお店のおじさんが昨日と同じテンションで話しかけてくれる。
「おっ?昨日のお嬢ちゃんじゃないか!今日こそ買い物かい?」
「や・・そういうわけじゃないんですけど・・・」
「今日はイノシシの肉が手に入ったんだよ!ちょっと焼いてやるから待ってな!」
「えぇぇぇ・・・。」
お店のおじさんはイノシシのお肉を豪快に切り、それを串に刺していった。
ごうごうと燃えてる火の上に肉を置き、高い位置から塩と胡椒を振ってる。
「わ・・いい匂い・・・。」
果物と野菜をメインに食べてきた私にとって、お肉の匂いは久しぶりすぎるものだった。
「この部位は柔らかくて美味いぞ?」
そう言っておじさんは焼き上がった串をそのまま私に渡してきた。
「えっ・・あ、お金・・・」
「いいって!お嬢ちゃん、見ない顔だし最近来たんだろ?今度何か買ってくれよな!」
豪快に笑ってくれた顔に、私はぽかんと口を開けてしまっていた。
そしてなぜか笑いが込み上がってきてしまい、口元を押さえて笑ってしまった。
「・・ふふっ。」
「この裏に広場があるからそこで食べな?」
「はーい!ありがとうっ!」
おじさんにお礼を言い、私はお店の裏に回った。
するとそこにはおじさんが言った通り、大きな広場があったのだ。
「ふぁ・・・すごい・・・。」
緑いっぱい溢れる広場は地面のほとんどが緑で覆われていた。
茶色く見える地面は遊歩道の役目なのか、歩いてる人がちらほら見える。
小さい川も見え、私は立ち止まって見てしまった。
「こんなきれいなとこ歩くの初めてかも・・・。」
私は一歩踏み出し、広場の中に足を踏み入れた。
歩く地面は踏み固められて作られたようで、自然そのものの弾力があり森とはまた違う硬さだ。
視線を上げるとそよぐ風に揺れる葉っぱが楽しそうで、自然と笑みがこぼれていく。
「いいなぁ・・・。」
緩やかな傾斜になっている道を歩き進んでいくと、大きな丸太を加工したベンチが目に入った。
そこに座って、さっきもらった串肉を一口頬張る。
「んーっ・・・おいしっ!」
久しぶりのお肉は味がしっかりついていた。
口いっぱいに広がる肉汁に思わず足をバタつかせて喜んでしまう。
「イノシシって初めて食べたけどおいしいっ。」
もごもごと口を動かしながら食べてると、空を飛んでる人を見つけた。
紺色の制服を着てることから騎士団の人だろう。
「そういえば街の人たちは空を飛んでないような・・?」
辺りを見回すとみんな地面を歩いていた。
誰一人空を飛ぶ気配がない。
「一般人は飛んじゃいけないとか決まってたりするのかな。」
知らないことがたくさんあるこの国。
私は最後の一切れのお肉を口に入れたあと、広場の中を歩き始めた。
捨てるところが見つからないから串は持ったままだ。
「この奥って何があるのかな。」
一通り街中を探検してみようと思い、私はまた歩き始めた。
ーーーーー
ステラが街の中を散策していたころ、堺の森にトゥレイスとタウが到着していた。
森の入口で黒煙が上がってるのを見ている。
「一体何があった・・!?」
「わかりません・・!!まだ火が上がってるので水魔法が得意な者が消火にあたってます・・!!」
バチバチと木が燃える音が聞こえてくる森の中。
トゥレイスとタウも消火にあたるため森の中に入り、水魔法を使って消火を始めた。
二人の魔法は他の人と比べて桁違いな威力があり、数分で鎮火することができた。
「被害は酷くなさそうだな・・・。」
ほっと安堵しながら出火の原因を探そうとした時、騎士団の団員が誰かの名前を呼び叫んでることに気がついた。
「デネボラーっ・・!!どこだーっ!?デネボラーっ!?」
「おい、誰かいないのか?」
タウが声をかけた。
「あっ・・!それが・・向こうで燻ってそうな火を消すために水魔法をかけながら歩いてたんですけど、姿がなくて・・・」
「え?」
指をさした方を見ると、確かに地面は濡れていた。
でも人の姿なんてどこにもなかったのだ。
「魔力が尽きた・・?いや、それはないか。」
騎士団にいるものは皆、魔力量が多い。
普段は魔法をあまり使わないのにこれくらいで魔力が尽きるとは考えられないのだ。
「もしかしたら森の外に出たのかもしれない。一度確認してくれ。」
「はい!」
タウの指示に団員が森の外に駆けていく。
それと入れ替わりになるように別の団員がタウに向かって走ってきたのだ。
「タウ団長・・!!大変です!!」
「どうした?」
「出動した団員の数が足りません・・!!」
その団員の言葉に、トゥレイスが走ってきた。
「どういうことだ・・!?」
「それが・・・」
団員の話によると出動した騎士団の人数は全部で56名。
鎮火が完了した今、点呼をとると人数が51名に減っていたそうなのだ。
「確認が取れていないのは『ミラク』『シー』『シャム』『ウェズン』『デネボラ』です!」
「!!・・・もう一度確認しろ!森の中も探せ!」
「はい!!」
団員の報告を受け、トゥレイスとタウも捜索にあたるが5人の姿は確認できなかった。
「一体何が起こってるんだ・・・?」
鎮火されて焼け焦げた樹木たち。
初めて起こった謎の火災に、トゥレイスとタウは嫌な予感を感じたのだった。
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