国のために好きな恋人と別れて大嫌いな皇太子殿下と結婚〜殿下が浮気して妹が妊娠? 殿下は土下座する!

佐藤 美奈

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第14話

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ヴィオラ令嬢の正直な思いを言葉に表すのは決して簡単ではない。耐えて想像を絶する苦しみを味わい最愛の彼と涙をのんで別れて婚約をした。

それなのに妹エレナ令嬢を欲望の赴くままにむさぼり続け、妊娠までさせてヴィオラ令嬢の精神は破壊される。アンドレ殿下と結婚はまず間違いなく有り得ない。

ヴィオラ令嬢は今なおアンドレ殿下への制裁を完全にやり遂げたという考えもしていないし、アンドレ殿下とは可能な限り早く婚約破棄して係わり合いをなくしたい思いでした。

「私もアンドレ殿下とは結婚はいたしません。全く愛情はありませんので……」

唐突にエレナ令嬢が言う。

明白ながらアンドレ殿下のことは好きではなく、姉ヴィオラ令嬢に相当な劣等感があり、その対抗心で関係を持っていただけだと打ち明ける。

「今は心理的な重圧から開放され、心にやすらぎを感じ胸が軽くなったような気がします」

エレナ令嬢は晴れやかな表情をしていた。

「僕もエレナのことは本気じゃなかった……僕が真に結婚を望むのはヴィオラだ!」

アンドレ殿下がそいう言った瞬間、ボゴッ! という鈍い音がした。陛下がアンドレ殿下の顔を拳で殴ったのだ。

「馬鹿者が! いい加減にしろ! お前のような醜い豚が美しいヴィオラ令嬢との結婚など夢を見るな!」
「お王様ひどすぎます…」
「何が酷いだ! 情けのかけらもないわ!」
「お父様あんまりだ……」
「それに加えて可愛らしい妹のエレナ令嬢と浮気して妊娠まで! 豚にはこの上ない喜びで十分すぎるほどだ!」
「でも僕はヴィオラのことを……」
「お前が自分で一度は決まった婚約を水の泡にしたのだぞ! それがわからんのか!」

陛下に厳しく叱責されるとアンドレ殿下は泣き崩れていました。
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