聖女で美人の姉と妹に婚約者の王子と幼馴染をとられて婚約破棄「辛い」私だけが恋愛できず仲間外れの毎日

第26話

「いいよ許す！」

質問の答えはすぐに返ってきた。アメリアは過去のことは水に流すと言う。アメリアは自信たっぷりの目でフローラの怯えで揺れている目をじっと見つめていた。質問した姉のフローラより先に妹のエリザベスが感謝の声を上げ始めた。

「アメリアお姉様ありがとうございました!!ご無理を申し上げたのにもかかわらず……ご容赦くださりありがとうございますっ!!私たちは……長い間アメリアお姉様に対して身の程をわきまえない恥知らずな振る舞いの数々を行いましたが……ご勘弁くださりありがとうございます!!アメリアお姉様の親切で真心を尽くした心配りは一生忘れません!!」

床に膝をついたまま頭を下げて許しを乞うような見苦しい態度をしていたエリザベスは、アメリアの許すという言葉を聞いた瞬間に顔がぱっと明るい笑顔に変わった。

人として許されない事をしておきながら、アメリアお姉様の寛大な心に深く感謝いたしますとエリザベスは涙を流しながら言った。エリザベスは地獄から天国に駆け上がった気分になる。救われた喜びで感動に近い思いでありがたさに心が打たれた。

（アメリアは許すって言ったの……？え……？なんで……？小さな子供の頃から長い間ずっと……ひどい目にあわせてきたのに……？私たちはどうして許してもらえるの……？）

フローラの頭の中は多くの考えで混雑していた。何度も自問自答を繰り返して、自分自身の過去の言動などを振り返って確認していた。そして結論は許してくれるわけがないと導き出された。

アメリアから許すと言われたエリザベスは手放しで喜んでいるけど、フローラはずる賢い性格なのでエリザべスのように単純に喜べなかった。アメリアに許されたことで喜びを噛みしめて嬉しさのあまり号泣して、ハンカチをぬらすエリザベスを見ながらフローラは頭が悪いと思っていた。

あれだけたくさんの残酷な仕打ちを長期にわたってしてきたのに、許すなんて普通に考えれば絶対にあり得ないことだ。もしいるとすれば馬鹿がつくほどお人よしで、頭に致命的な障害があるのではと心配になってくる。

「――フローラは納得できなかった？」
「……だって、クロフォードとハリーは男の大事な部分をとられたのに……元凶の私たちに何も罰がないわけないじゃない？それに……あの時の二人の顔を思い出して心が切なく苦しくなって毎日が辛いの……」

裏切りの罰で元婚約者のクロフォード王子と幼馴染のハリーは、男性にとって絶対的に必要で大切なものをとられてしまった。アメリアは思っていたよりも細く小さすぎて正直なところドン引きした。その理由は二人の下腹部の大事な所は最大になっても小指の先ほどの大きさだった。しかし彼らにとっては極小サイズでも世界に一つだけの替えのきかない大切な宝物だから慈しんでいたかもしれない。

クロフォードとハリーは下腹部の大事な所が引き千切れるまで引っ張られた。自分たちが悪かったから助けてくれと精神状態が崩壊した奇声を悲鳴のように叫んだ。あまりの激痛で仁王立ちしたまま気を失っていた。目の前で見ていたフローラは、一生忘れることのできない思い出になりました。その衝撃的なシーンを毎日のように夢にまで見て、何度も脳内で再生され続けている。一生癒えることがない悲しい記憶で、印象が生々しくて脳裏に焼きついていた。

ちなみに、あそこが切れても採取して子供は作れるので全く問題はない。そういう問題じゃないって返してくる人が全体のごく一部いると思うけど。まあとにかく人工授精は直接注入するので、自然妊娠よりも妊娠の確率が高まって人工授精の方が好ましい。

（フローラとエリザベスにはクロフォードとハリーよりも重い罰を受けてもらう事は決まっているの）

フローラの思っていたとおり、アメリアの本当の気持ちは全く許していなかった。完全な復讐を誓っているアメリアは周到な準備をしているので心の中でずるい顔をして笑っていた。

身の毛もよだつ恐怖すぎる衝撃の罰で、フローラとエリザベスは閲覧注意の本当にヤバくてエグいとんでもない姿になる。

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読者様、私の能力不足が原因で読者様に評判が悪くて、読者様の需要に応えるお眼鏡に適う作品を書けませんでした。目利きがあってものを見分ける能力が高い読者様ですから心を掴むのは難しいです。全ては読者様の読みたい作品を勘違いして認識できていなかった私の責任です。一応まだ数万文字は書いて残っているのですが、あと数話で完結します。

例えば、股間をチン切りされたクロフォードとハリーのその後の辛い生活とか、イケメンなのに女性と肉体関係が持てず悲しい切ない話など。他には公爵家を追放されたフローラとエリザベスがブサイクな子供を妊娠して出産して貧乏になって辛い経験をする話とか、二人がシングルマザー(母子家庭)になって大変な生活を送る話などでした。

今回は諦めますが次回頑張ってみます。読者様は幸せになってね今までありがとう