誕生日パーティーで婚約破棄を発表された「幼馴染が妊娠したから結婚する!」王子が体を壊して地獄の苦しみを経験する。

佐藤 美奈

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第22話

「……お父様、お言葉ではございますが……カトリーヌはアリーナに病気を治してもらったことはありませんよ?」
「そうです!私は彼女に体を回復してもらったことは一度もありませんから大丈夫ですわ。誰よりも大切な人を守るために戦います!!」

レオナルドは父の言葉に、どこか納得できないと思いながら口を開いた。カトリーヌはアリーナに病気の治療ちりょうをされたことはないと言う。直ぐにカトリーヌも同意を示す相槌あいづちおこなった。絶対に彼を見捨てないという強い思いの顔をしている。

終始一貫しゅうしいっかんしてカトリーヌが余裕よゆうたっぷりの笑みだった理由なのは、アリーナに対して特に恩がないのです。すなわち神の能力のお世話になったことが一度もないのだ。頭の悪いレオナルドと違ってカトリーヌは、結構知性ちせいが高いのです。だから誕生日パーティーの時も心に不安はなかった。

「――レオナルドとカトリーヌ、よく聞くのだ!今までアリーナ令嬢の貴重きちょうな能力を我が物にしようと、欲に目がくらんだ者が何人いたと思う?」

しばらく間を置いて、二人を見つめ返して改まった口調で国王は言った。いつになく真面目まじめな顔である。世界の多くの人々から、涙を流して感謝かんしゃされるアリーナの神の能力ですが、良からぬことを考える人は、むしろ当然の結論というべきものであった。

価値の高い彼女の能力を自分のものにするために、連れ去って監禁かんきんしようと計画を立てる者は数多くいた。十分に下準備を進めて、強引に拉致らちしようとくわだてたりする悪い奴はたくさんいる。

「……それは、かなりいたと思いますが……」
「その通りだ。アリーナ令嬢を手に入れるために、数え切れないほどの悪人が彼女を狙ったのだ」
「ですが、アリーナは無事ぶじに生きていますよね?……私と付き合っていた時も連れ去られたなんて聞いたこともありませんが……?」

彼女の素晴らしい能力は、レオナルドには痛いほどよくわかる。先ほど、彼女のことをで彼女の能力が発動した。回復してもらった病気が発症したのだ。それで、この男はとんでもないことを口にした。

両親の国王と王妃にお願いして、彼女を捕らえるように頼んだのです。彼女の心を傷つけておきながら、自分が助かりたいために犯罪者と同じ考えをした。とてもだと、父母に怒られる結果になったが彼の言葉は許されることではない。

「それはな、アリーナ令嬢が全て処理しているらしい……」
「え……?お父様、それはどういうことですか……!?」
「これまでアリーナ令嬢のことを攻撃しようとした者は……何でか?みんな死んでいるのだっ!!!!!」

国王は一段と真剣な眼差まなざしで、じっとレオナルドの目を見つめて語る。アリーナをおそおうと考えた者は、何故かしら命を落としているらしい。横になっている彼は大きな疑問を抱いていたのであろう。自分の体に伝わってくる痛みが一瞬感じないほどでした。

国王は顔におびえが見えて、明らかにふるえている体をさとられないように大きく叫んだ。その様子は彼女のめられた能力を知っているようであった。

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