誕生日パーティーで婚約破棄を発表された「幼馴染が妊娠したから結婚する!」王子が体を壊して地獄の苦しみを経験する。

佐藤 美奈

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第27話

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「私の命をねらっている人の動きは止めてあります」
「すぐに処理しなかったの?」
「久しぶりなので誰なのか気になりましたから」

アリーナの心は常に落ち着きを見せている。自分に危害を加えるために屋敷やしきに侵入したぞくは、現在アリーナが身動きできない状態にしていると言う。

すぐに始末しなかったの?ミレーユが案外あんがい平気な顔で聞いてみた。するとアリーナは普通の調子で、いやあ、本当に久しぶりのお客さんですから相手が気になったと返答する。

「今なおアリーナをおそおうとするなんて信じられませんわ……」
「それでは今から相手を確かめに行きましょう」
「厳しくお仕置きする必要がありますわね!」

アリーナのに恐れて、彼女に攻撃する計画を立てる者はいなくなった。今さらいるの?あり得ないことだろうと自信を持って話すと、アリーナは自分を狙った犯人を確認しにいくと言う。ミレーユも処罰しょばつする口実があるので気合の入った口ぶりだった。

「――あそこにいます」
「……何もないけど……?」

二人は少し歩いてアリーナは不意に立ち止まった。そして前方を指差すのである。ミレーユは指差す先を見ますが何もありません。目の前には美しい花畑が広がっているだけなのです。ミレーユは困ったような表情を浮かべてしまった。

「魔法で姿を消しているのでしょう」
「なるほど!認識阻害にんしきそがい魔法を使えるということはなかなか腕利きですね」

ミレーユは疑問を抱き始めますが、アリーナが間をおかずに解決してくれる。認識阻害魔法の使い手ですか……これは技術レベルが高い賊だとミレーユはおどろく様子を見せていた。

「ふぅーっ、魔法を解除かいじょして姿を見せなさい!見せなければ5秒以内に殺します。5、4、3、2」

一呼吸おいて、とがめる口調で容赦ようしゃない態度を見せる。アリーナは冷酷れいこく非情な決意をしてくちびるを開く。姿は見えませんが、真正面を見つめて警告けいこくするように言った。正体を現さなければ人生の幕を閉じることになる。

「わかったから待って!すぐに解除するからっ!!」

カトリーヌは、無限の不安を彷徨さまよっていた。忠告を無視すれば間違いなく自分は死ぬことになる。アリーナに対する恐怖感が急速に増大して意識不明になりそうだった。

何故ならのろいをかけられたみたいに、今も体が全く動かないのだ。カトリーヌは完全に戦意を喪失そうしつして逃げ腰になっている。次の瞬間、本気で叫んで必死に命いをする悲しい泣き声をあげた。

「やはり犯人はあなたでしたか……」
「この人は……!?」
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