推理は日常の中で

終点ーシュウテンー

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#13 回想:ハイジャック事件1

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「それで?ハイジャック事件ってなに?」

逃がさないとばかりに芽依が聞いてきた。

まぁ誰でも気になるか~、記憶にもしっかり残ってる印象的な事件だったし。

私活躍できたし!

「覚えてたのね。ふーむ…どこから話したものか。あれはね……」

回想

あれは、珍しく太宰先生が旅行に誘ってくれた時の事です。

「おーい、碧~。早くしろ先行っちまうぞ~。」

「ちょっと待ってくださいよー!すぐ行きますからー!」

「お前はホントのろまだなぁ。」

「なんですって?ちょっと聞き捨てなりませんね。私がのろまならあなたはズボラです!自分の部屋くらい自分で片付けてください!!」

「な、なんだとー!弟子にしてやってるんだからそれくらいやれよ!」

などと口喧嘩していると後ろから声がかかりました。

「ほんとに君たちは仲がいいねぇ。」

皇さんがニコニコしながらこっちに近づいていた。

ちょっと笑顔が怖いのはなぜ…?

「仲はいいです!なんてたって相棒ですから!!」

私は自信満々に胸を張って言った。

「相棒なんて大したもんじゃねぇ。ただの助手兼弟子だ。」

「もぉー!なんでそんな意地悪なこと言うんですか!」

「意地悪もクソもないだろ!そのままじゃねぇか。」

また口喧嘩していると、ちょっと皇さんの笑顔が黒みを増しました。

「2人とも落ち着きなよ。もう搭乗時間みたいだよ。いつまでも喧嘩してるなら置いてくからね?」

この言葉に私と太宰先生は顔を見合わせた。

先生の顔を見ると顔が引きつっていました。

やはり先生もあの雰囲気は怖かったんでしょう。

私は怖かったです。

改めて皇さんは怒らせてはいけないと感じました。

「あ、恭太待ってくれー!もう喧嘩しないから!ほら碧も急ぐぞ!」

「は、はい!皇さーん、まってー!」

皇さんに追いついて、なんとか飛行機に乗ることが出来ました。

機内にて

「やっぱりエコノミークラスは狭いですね~」

そうつぶやくと隣から

「お?それは嫌みか?碧、嫌だったらこのまま東京に置いていってもいいんだぞ?」

ドスの効いた声でそう言われました。
嫌だ!

私も旅行行きたい!!

せっかく北海道に行くんだから!

「い、いや~エコノミーでも快適に過ごせますね~!」

「それでいいんだよ、それで。さぁ久々の休暇だ、存分に楽しむぞー!」

「そうだね。僕も事件のことは忘れてゆっくり羽を伸ばすとしよう。」

刑事さんも大変だ…いつもお疲れ様です!と心の中で手を合わせておこう。

などと過ごしているとCAからアナウンスが入った。

「当機はただいまより、離陸姿勢に入ります。皆様シートベルトを着用の上、お席をお立ちにならないようにお願い致します。詳細は手前のポケットにパンフレットが入っておりますのでご参照ください。」

「あ、そろそろ出発するみたいですよ!」

ピコーンッ

シートベルト着用のランプが灯った。

「お待たせ致しました。当機はただいまより、離陸致します。」

そうして私たちの旅行は幕を開けた。

この後になにが待っているとも知らずに…
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