推理は日常の中で

終点ーシュウテンー

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#15 回想:ハイジャック事件3

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「でどうします?やっぱり私が爆弾探してきましょうか?」

私は行きたくてうずうずしていた。

しかし太宰先生は難しい顔をしており、皇さんは苦笑いを浮かべていた。

「碧、これは遊びじゃないんだぞ?1つミスをしたらみんなドカンッってなる可能性もある。」

確かにそうだ…。

乗客みんなの命を背負うことになるんだ。

と私も思い込むような顔になると、皇さんが

「幸太朗、少し脅しすぎだよ。碧ちゃんが全て背負い込む必要なんてないじゃないか。」

「それはそうだが、これは心構えの問題だ。これくらいは言っておかないとダメだろ?」

「確かにそれはそうだけど、相手は高校生だよ?なんのために僕たちがいるのさ。僕達ならバックアップは造作もないことだろ。」

「それはそうだけど心構えのもん…」

と先生が言い終わる前に

「心構え心構えって言うけど、君も碧ちゃんくらいの歳にはこんなもんだったでしょ。偉そうに言える立場じゃないと思うけど?」

と皇さんが今までで1番いい笑顔をしながら言い放った。

心做しか黒いオーラが出てきている気がする…。

先生の方を見ると、顔を背けて冷や汗を流していた。

一体何をしでかしていたんだこの人は…。

「それで幸太朗。どうするのかな?説教を続けるなら、僕も君に説教をしなければならないが。」

もう皇さんの周りが真っ黒になっていた。(ように思えた。)

「よ、よし碧!爆弾探しに行ってこい!こっちのことは任せろ。相手は今のところ1人だ。乗客の顔なんて一人一人覚えていることはないだろう。フォローは俺たちに任せろ。」

最初はキョドっていたように思えたが、後半は落ち着いたように言っていた。

「あ!碧ちゃん、念の為これを渡しておくよ。」

そう言って手渡されたのは小型の無線機だった。

え?

こういうのって機内に持ち込めたっけ?

持ち込めても使えたっけ?

などと考えていると、私の心を読んだように皇さんが言ってきた。

「これは機内で使っても問題ないやつだから安心して。あと持ち込みに関しても問題ないよ。」

そう言って爽やかに笑っていた。

私は小さい声で先生に声をかけた。

「先生!これって…」

「皆まで言うな…。あいつは昔からそういうことをしれっとやってしまうやつなんだ…。」

私はちょっと動揺したけれど、さっさとやらなければという気持ちが、私を動かした。

「はい!太宰幸太朗の弟子如月碧、爆弾探しに行ってきます!」

「ばっか!静かに行け!」

言われたとおり、私は静かに廊下をぬけてトイレの方へ行った。

事件解決への歯車が動き始めた。

一体なぜ犯人はこんなことをしたのか。
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