リュウのケイトウ

きでひら弓

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リュウのケイトウ レガシィ 35 愛しさをぎゅっと

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その日の夕食時
サレヒュトより
竜の巣 攻略と言う
作戦を王都より遣わされた事を
皆へ告げる。
ただ、その方法や
編成については
レヴィアがこれから案内してくれる場所に
ヒントが有る事、
そこへ着くまでは
答えを出せない事も
合わせて説明されたのだ。

皆は特に騒つく事無く
話の内容を受け入れた。

このキャンプも
そうした中の一部であり
そして、この時を
楽しんで欲しいと言う
サレヒュトの思いも
皆には伝わっていたから。

だから皆は黙って
サレヒュトに追て行く
今迄もサレヒュトに追て来た。

これからも其れは変わる事は無い。

キャンプサイトには
リビング用に大きなタープが一つ
そして大きなテントが三つ。

一つにはサレヒュトファミリー。
サレヒュト、ティエナ、ミャウが
寝ている。

もう一つには慧人ファミリー
夏、ネイ、レピ、ハピ
レヴィア、
そしてレイラ。

慧人は一人、専用のテントと
なっていた。
慧人の隣を巡る争いを
避ける為である。

慧人はシュラフへ入ると
直ぐに眠りに落ちた。
眠りをも自在にコントロール出来る
からである。
そんな便利な龍真瑰を
創造主(作者)も一つ欲しいところだが
無理を考えても詮無い事
眠れぬ夜にこうして
諸々を綴って行くのである。

さて、慧人の眠りが
このまま平静で続く訳もない。
ましてや、キャンプ等と言う
少し浮かれたイベント。
邪(よこしま)な考えを起こす者は
あとを絶たない事、請け合い。

慧人ファミリーテント内。
一見、全員が眠りに就いたように
寝息だけが室内を支配して
いるかのよう。

しかしこの時 既に
お互いを牽制する思考バトルが
繰り広げられていたのだ。

ライバルに気取られる事無く
いかに慧人のテントへ
潜り込むか。

簡単に動いたのはレヴィア。
持ち前の隠密スキルで
周りに気配を察知されない。
この特性により
易々とライバルを出し抜き
慧人のテントへ逸早く
潜り込む事に成功したのだ。

この時
我先に慧人の元へ
潜り込みたかったガールズだったが
レヴィアの気配を察知出来なかった為に
まだ気配でお互いを牽制したまま
動く事が出来ないでいた。

レヴィアは直ぐに
慧人のシュラフへ潜り込む。
御誂え向き(おあつらえむき)に
少し大き目な作りになっていた。
レヴィア程度潜り込んでも
窮屈にはならなかった。

レヴィアはしっかり
慧人を抱き枕にする。
そして、キチンと消していた気配も
元のオンの状態へ戻す。

折角 側に居るのに
気配を感じて貰えないのは
つまらない物だからである。

レヴィアは顔を慧人の胸へ
何度か擦り付けると
ゆっくりと眠りに落ちていった。
慧人の体温を全身に感じ
今、安らかなる時を
満喫するように。
このひと時を大切にするように。

慧人は寝ていても
哨戒用の龍真瑰が常に
辺りを監視している。
しかし、安全が確認出来れば
眠りを妨げる様な働きは
起こさない。

哨戒用の龍真瑰は
レヴィアを捉えていた。
しかし毎度の事なので
簡単にスルーする。
そしてレヴィアの存在が
寧ろ(むしろ)慧人の眠りを
より良いものにしている事も
分かっていたから
歓迎に似た待機状態になって
いたのだ。

ここで何時もとは違う現象が
発動する。
慧人がレヴィアの気配に
気付き目を覚ましたのだ。
これはレヴィアから貰った
ペンダントに設えた大界紫(たいかいし)の
働きによるものだった。

(ん、レヴィア
潜り込んでいたのか。

んっ!!。違う
なんだこの柔らかく滑らかな感触は。

これはっ!!。
何時迄も弄んでいたくなる感触。

待てよ俺の感情がセーブされていない。
どう言う訳なんだ。
王龍真瑰により激しい情動は
ブロックされているはずなのに
どうなっているんだっ!。)

(フフフ慧人、気が付いた?。
あの石の働きなの。
今は全ての感情が解き放たれてる。
貴方の思うがまま。
そう、心と身体の求めるままに
行動出来るのよ。

そして私、レヴィアの身体も見て。
ほらこれが本当の私。
何時もの子供の体は
皆を欺く偽りのもの。

さあ、心の欲するままに
お互いを求め合いましょう。
ほら、ココも。
貴方がしっかり掴んでるココ。
もっと優しくそして激しくして
いいの。)

レヴィアがくれた
ペンダントの大界紫には
お互いの真実を曝け出す力が
備わっていた。
これも相互心通の石の持つ力の
一つなのだった。

そして二人はお互いの真実を知り
更に深く溶け合って行く。

レヴィアは大人のサイズに戻り
一糸纏わぬ姿のまま
そのヴィーナスをも彷彿とさせる
豊満さと美しさで
慧人の全神経を刺激する。
髪も煌めき滑らかなロングヘアーへと
変わっていた。

その滑らかで艶やかな髪へ
思わず手を伸ばし
指の間ですくように
撫でて行く。

お互いの顔が数ミリの距離にある。
吸い寄せられるように
唇へ唇を押し付ける。
ただ押し付ける行為から
次第に濃厚で執拗な
行動へとエキサイトして行く二人。

(※注意 
こちらは全年齢対象作品となります。
ヒントワードを配置致しますので
各自の想像と妄想を駆使して
シーンをご堪能下さいませ。)

(ああん、慧人っ! あふっン。)

(ん、ちゅっ!にゅちゅっぅっ!!。)

(あん んん あぁぁん  あぁん!!!。)

………………………
……………
……。

慧人が力の限り起き上がる!!。

『んおっ!!          え?。』

『なんだ?。
ん?レヴィア。
また潜り込んでたのか…。

えーと 何かその…
なんだ夢…だったのか?。

待てよ 良く思い出せん…
しかしなんと言うか清々しい…

そして…。』

慧人にしがみつくように眠るレヴィアは
その小さな体で甘えるように
顔を胸へ擦り付けていた。

ふわふわと柔らかいレヴィアのショートの髪を
優しくゆっくりと撫でて行く。
そうすると今迄と少し異なる
深い感情に気が付く。

より愛おしく感じるレヴィアの
寝顔をもっと見ていたい。
そんな思いに駆られるのだ。

レヴィアも目を覚ます。

『んっ。け~と~    がぅ。』

上体を起こすともう一度
しっかり慧人に抱き着くレヴィア。

『あのね、だーーーい好き  がぅ。』

慧人の胸に再び顔を埋める。

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