リュウのケイトウ

きでひら弓

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慧人はシミュレーターに乗り込み
各種情報系のウィンドーを
一通り確認した後
応用過程5を表示させ、
内容確認の後
ミゥに通信回線を開いた。
ミゥのシミュレーターでは
ウィンドーにコール表示と
アラームがあり、慧人からの
コールで有る事を確認して
通信回線を開き
半固定のモードでロックした。
(半固定モードの場合、緊急通信、
秘匿回線等、
優先権の高いコールが
有った場合、
自動で半固定して有る
回線を一度完全に遮断する
仕組みになっている。)
『教官、応用過程5の準備は出来ましたか?。』
『ああ、こちらも立ち上げ、
待機にして有る。
データシンクロさせるか?』
『そうですね。
シンクロさせましょう
後で検証する時に処理も
早いですし。
シグナル送ります。』
『シグナル確認、
シンクロモードでロックする。』
『ロックシグナル確認しました。
同調を検証中。
検証から実行に移行を確認、
同調を確認しました。
待機へ移行します。』
『こちも同調を確認、
待機へ移行した。』
『では先ず、並走してみませんか?』
『とりあえずそれで行こう。
後はプログラム進行を
そのまま追って過程を終了まで
実行する事にしようか。』
ミゥもシミュレーターに乗り込み
各種設定が決まった頃には
先程までの不機嫌さを
微塵も感じさせる事も無く
淡々と工程をこなして行く。
兵役に従事した経験のある者なら
公私の切り替えは当たり前で、
でな無ければ二度と先程までの
浮かれた会話を楽しむ事など
出来なくなる。
つまりは、棺桶行きなのだ。
『了解。』
慧人の短い肯定を合図に
応用過程が開始した。
直立したまま、先ずは歩行そして
次第に駿走へ、
スピードを上げて行く
『滑らかだな予想以上だ。
挙動も素直だし全く別の機体に
搭乗しているかのようだ。』
ミゥが感嘆を呟く。
声音が上気している事が
ハッキリと伝わって来る。
『暫定的にとはいえ、
カムイに則したOSでは
有りませんでしたので。
せめてプロトタイプに
走らせていた
Vr.1.1.0ならもう少しマトモに
動作したのでしょうが。
しかしこれで
"錆びたブリキの玩具"
などと言う汚名は
返上出来そうですね。』
(ブリキの玩具か。
カムイにはほぼ
金属など使用されていないの
だがな。
貴様らの"アイアンメイデン"と
同列に語られてもな。)
『アイアンメイデンとは
言葉が過ぎるのではないか?。
皮肉が効き過ぎていて
笑えんぞ。』
『教官』
『何だ?』
『思考を直接読み取るのは
勘弁していただけませんか?。
せめて"思考"に突っ込みを
入れるのは止めて下さい。』
『済まんな。余りに発想が
穿っていて、ついな。
それにしても
思考防壁が甘くなって
いたのではないか。
単なる警告のつもり
だったのだが。』
『連携を取る上で
多少思考が
読めた方が良いかとも思った
自分が愚かでした。』
ミゥの持つスキル"リーディング"
小隊又はエレメント単位での
行動の時このスキルは連携を
取るのに都合の良い
使い手のあるスキルだ。
(かなり思考防壁を強化したな。
チッ!)
『教官、舌打ちは関心しませんね。』
『な"っ!』
仕返しとばかりに慧人に
思考防壁を
破られ、ぐうの音も出ない程に
面喰らうミゥだった。
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