リュウのケイトウ

きでひら弓

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55休日3追跡

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昼食後、
慧人の待ち合わせの
時間が迫り
ティタ、迩椰、夏の
三人も駅前で買い物を
すると言う事だったので
車を駅のコインパーキングに
停め、三人と別れ
千陽との約束の場所へ
向かう慧人だった。

その様子を
慧人と別れて直ぐ
近くのコンビニに
入ると気配を
覚られ無いよう
こっそりと三人は
慧人の動向を
覗き見ていた。

『誰と待ち合わせ
     しているんでしょうか?。』
夏が声音を潜め
ティタに質問する。

『千陽よ。

  先日、慧人さんと
未使用教室で会っていたのを
  私の情報網が
キャッチしているわ。』

某調査機関並の
情報網を持つティタが
しれっと答えを返す。

『私の情報網より
正確に調べが付いていると
いう事なのか?。』

『?!。
    先生っ!。
こんな所で何を
やっているんですか?。』

ティタの背後から
ミゥが不意に話しかけると
ティタが目を丸くして
振り向き様に黄色い声で 
ミゥに叱咤してしまう。

『しぃっーーっ!。
       声が大きい。

勘違いするな
  私は教師としての
必要の観点から
動いているだけだ。

決して自分の
興味本意では無いぞ。

お前達こそなんだ
    この集まりは。』

『たまたまです。
私達だって、
自分の好奇心を
満たす為の行為では
有りませんよ。

必要な事なんです。

そう、これは
任務のような物
なんです。』

ティタは理由を
無理矢理に
こじ付けて、その上で
ミゥを納得させようと
画策する。

『まあいい。
それより、
ターゲットに
気取られ無いよう
まずは偽装だ。』

三人はコンビニの
雑誌売り場で
横一列に陣取り
それぞれ
ティタはon no
夏はan gan
ミゥはfaanako*
の女性誌で
顔を隠し、慧人側より
気付かれ無いよう
チラチラと盗み見ている。

因みに
迩椰は 
"まいう棒 
クリーミィしゃけ味"を
両手いっぱいに抱え
レジに並んでいた。

『おいっ!。
  ターゲットの連れが
     現れたぞ。

尾行を開始する。
者共、決して
気取られるなよ。』

『ラジャーッ。!』

『イエス マムッ!。』

こうして、
三人はグラサンに
ハンチングと言う
逆に周囲を警戒させそうな
偽装を施すと、
ミッションを
開始するのだった。

因みに
迩椰は
更にその150m後ろを
"まいう棒"と"ふぁにぱん"を
囓りながら
特に感慨も無く
追て行くのだった。

『デートでしょうか?。
これから何処へ
行こうと言うのでしょう?。』

夏が疑問を提示する。

『デート?!。
     違うな。
奴等の仲が其処まで
進展しているとは思えん。

  私を差し置いて……。』

ミゥが考察を述べる。
最後の一節は極小音にて。

『隊長殿、
最後の一節が聴き取れ
無かったのであります。

不明瞭な音声での会話は
こちらの隊の瓦解を
助長してしまう物であります。

是非とも情報の開示を
要求する物であります。』

ティタが既にノリノリで
ミゥの呟きに対して
情報の開示を要求する。

『情報の開示は
       不許可である。

これは、
作戦立案に対して
特別保護を優先する
物であるとする。』

『了解致しました。

ですが
差し置かれているのは
私目の立場が先かと
存じます。

これは
隊長にも譲れぬ
所存であると
認識します。』

ティタの譲れない
部分をミゥに強調して
指し示すのだった。

『むぅっ!
伍長も譲れぬと申すか。

しかし
丸っと聞こえていたと
言う事だな。

作戦後、特別会議を
招集する。
そこで決着をつけようか。』

『先生
ふざけてる
場合じゃありません。

角を曲がりました。

しかも
あの方向は……。』

夏がミゥとティタに
向かって、二人の行き先の
場所が大体判明した事を
報告する。

『病院……
     ……………だな。』

因みに
迩椰はと言うと
別のコンビニから
ぎゃりぎゃり君
"しゃけステーキの
ホワイトソースがけ味"を
買って来て
囓りながら
三人の間抜けなやり取りを
傍観していたのだった。
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