67 / 188
67大会9気の置けない昼食
しおりを挟む
A組対C組の試合は
昼休憩をはさんで13時30より
開始される。
其れまではC組の出場選手達も
ゆっくりと昼食を楽しもうと
例の中庭の木陰になった
芝生の一角にわいわいと
集まっていた。
こう言う集まりではすっかり
お馴染みとなった
ティタ特製弁当を広げて
ひと時のピクニック気分を味わい
午後より試合を控えた
5人も予想よりも
リラックスして
この時間を楽しんでいるようだ。
『遂に、慧人君の出番が来るわね。
カッコ良い所期待してるからね。』
千陽が作り笑いとは思えない
自然な笑顔で慧人に対し
激励を贈る。
慧人は迩椰特製の
スーパーライスボールDXを
頬張りながら、
しれっと答える。
『俺は千陽のカッコ良い所の方が
気になっているんだがな。
A組の深町はかなりの手練れだが
互角に渡り合う千陽が
俺の脳裏には浮かんでいるんだ。』
おにぎりの中からザクザク出て来る
しゃけの切り身をこぼさないように
上手に食べ進めながら
隣にぴったり寄り添う二人と
なるべく慧人の側に近づきたい
夏の様子も視界に収めつつ
千陽の視線に目を止めた。
『私っ?。
全力は尽くすけど
実際にやってみない事には
何とも言えないわ。
現実は映画やアニメのように
単純に行かないでしょ。』
『其れを言うなら
俺だって同じ事だ。
まあ俺まで順番が
回ってくればの話しだがな。』
その言葉に康太が反応する。
『僕がフォースを発揮して
紅さんに勝ってしまったら
慧人君まで回らないかも
しれないしね。
って言うか僕まで回らない
可能性もあるのか………。』
『A組相手だからな。
簡単に三連勝で決まりなんて
難しいかも知れないぜ。
俺は自分を出し切ったからな~。
今日はグッスリ眠れそうだ。』
智が安らかな遠くを見るような
眼差しで大きく伸びをしながら
緊張感の無い声で割って入る。
『トモ、
なかなかの戦い振りだったな。
あの戦法は戦場での面制圧でも
有効な物だ。
自分のスタイルをそのまま
確立して置いてくれ。』
『あ、えっ?。
そうか?。
それなら今後も
リャンボーに磨きをかけるとするか。』
まさか、自分に対して
慧人の高評価が返って来ると
思っていなかった智は
微睡みかけた精神から
急覚醒するのであった。
『よろしく頼む。』
『私、一つ気になる事が
有るんですけど。
風祭君て明らかに
慧人君と対戦したがってますよね?。』
夏がボリュームを抑えた
声音で一つの疑問を
定義して来る。
『慧人さんの噂を
何処かで聞き付けたんじゃ
ないかしら?。
風祭君はA組では
エースだって言うし、
自分で戦って慧人さんの腕を
確かめてみたいのかもしれないわね。』
『けーとが、かじゃまつりなんかに
負ける訳にゃい。 ふぁ~~。』
ティタが無難な考察を返し
迩椰は慧人の膝枕で
大欠伸(おおあくび)をしながら
一言だけ告げると
即、微睡みに落ちていった。
『私が思うには
シミュレーションの
成績を見てからの
興味本意だと思うんだがな。
基本動作と応用過程で
満点を出しているのは
慧人、只一人だけだからな。』
ミゥが食後の緑茶をすすりながら
核心に近い回答に辿り着いていた。
『まあ、
その時が来れば
試合をする迄です。』
迩椰の頭を優しく撫で
今この場所で味わえる日常を
大事にしながら何処か遠くに
想いを馳せるよう真っ青な空に
視線を移す慧人であった。
昼休憩をはさんで13時30より
開始される。
其れまではC組の出場選手達も
ゆっくりと昼食を楽しもうと
例の中庭の木陰になった
芝生の一角にわいわいと
集まっていた。
こう言う集まりではすっかり
お馴染みとなった
ティタ特製弁当を広げて
ひと時のピクニック気分を味わい
午後より試合を控えた
5人も予想よりも
リラックスして
この時間を楽しんでいるようだ。
『遂に、慧人君の出番が来るわね。
カッコ良い所期待してるからね。』
千陽が作り笑いとは思えない
自然な笑顔で慧人に対し
激励を贈る。
慧人は迩椰特製の
スーパーライスボールDXを
頬張りながら、
しれっと答える。
『俺は千陽のカッコ良い所の方が
気になっているんだがな。
A組の深町はかなりの手練れだが
互角に渡り合う千陽が
俺の脳裏には浮かんでいるんだ。』
おにぎりの中からザクザク出て来る
しゃけの切り身をこぼさないように
上手に食べ進めながら
隣にぴったり寄り添う二人と
なるべく慧人の側に近づきたい
夏の様子も視界に収めつつ
千陽の視線に目を止めた。
『私っ?。
全力は尽くすけど
実際にやってみない事には
何とも言えないわ。
現実は映画やアニメのように
単純に行かないでしょ。』
『其れを言うなら
俺だって同じ事だ。
まあ俺まで順番が
回ってくればの話しだがな。』
その言葉に康太が反応する。
『僕がフォースを発揮して
紅さんに勝ってしまったら
慧人君まで回らないかも
しれないしね。
って言うか僕まで回らない
可能性もあるのか………。』
『A組相手だからな。
簡単に三連勝で決まりなんて
難しいかも知れないぜ。
俺は自分を出し切ったからな~。
今日はグッスリ眠れそうだ。』
智が安らかな遠くを見るような
眼差しで大きく伸びをしながら
緊張感の無い声で割って入る。
『トモ、
なかなかの戦い振りだったな。
あの戦法は戦場での面制圧でも
有効な物だ。
自分のスタイルをそのまま
確立して置いてくれ。』
『あ、えっ?。
そうか?。
それなら今後も
リャンボーに磨きをかけるとするか。』
まさか、自分に対して
慧人の高評価が返って来ると
思っていなかった智は
微睡みかけた精神から
急覚醒するのであった。
『よろしく頼む。』
『私、一つ気になる事が
有るんですけど。
風祭君て明らかに
慧人君と対戦したがってますよね?。』
夏がボリュームを抑えた
声音で一つの疑問を
定義して来る。
『慧人さんの噂を
何処かで聞き付けたんじゃ
ないかしら?。
風祭君はA組では
エースだって言うし、
自分で戦って慧人さんの腕を
確かめてみたいのかもしれないわね。』
『けーとが、かじゃまつりなんかに
負ける訳にゃい。 ふぁ~~。』
ティタが無難な考察を返し
迩椰は慧人の膝枕で
大欠伸(おおあくび)をしながら
一言だけ告げると
即、微睡みに落ちていった。
『私が思うには
シミュレーションの
成績を見てからの
興味本意だと思うんだがな。
基本動作と応用過程で
満点を出しているのは
慧人、只一人だけだからな。』
ミゥが食後の緑茶をすすりながら
核心に近い回答に辿り着いていた。
『まあ、
その時が来れば
試合をする迄です。』
迩椰の頭を優しく撫で
今この場所で味わえる日常を
大事にしながら何処か遠くに
想いを馳せるよう真っ青な空に
視線を移す慧人であった。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。
紺
ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」
実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて……
「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」
信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。
微ざまぁあり。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる