リュウのケイトウ

きでひら弓

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77大会19晴天の霹靂

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第三ハンガーへ引き上げる 
慧人のカムイへ
ミゥより通信が入る。

『上手く行ったようだな。

今後、形態の変更等を行って
正式に装備として
採用になるな。

名称は決めてあるのか?。』

『ええ。
晴天の霹靂
a thunderbolt out of the blue
             TTB又は碧のサンダーボルト
サンダー ボルトと呼んでも
良いかもしれませんね。

形態はライフルタイプ
もしくは、ロケット ランチャー形式を
考えています。
連射性を考慮してライフルが
妥当だと思うのですが。』

『形態については君に一任するよ。

ま、ライフルが妥当だと私も思うが。

ただ、直ぐにカムイ全機へ
配備するのはどうか…。』

『取り敢えず、
自分がテスト運用を行ないます。

それと、この装備は
龍真瑰を宿す者にしか
使用不能ですので
こちらの世界のパイロットの
操る機体の装備リストには
非登録となります。

ただ、今後
擬龍石ASC結晶体を宿す者でも
扱えるダウングレード版を
考えています。』

『そうか。
君の心情を考えれば
有り難い装備だろう。

上手く使って行こう。』

『そうですね。

直ぐにでも形にする作業に
入ります。』

『忙しくなるな。

取り敢えずは今晩の打ち上げを
楽しもうか。』

『了解です。』

晴天の霹靂
コンピュータウイルスに似た働きを持つ
ナノマシーンを含む超微細粒子を
敵性機へ付着させメインシステムを
一定のプログラム下に支配する
新兵器。

今回は5分間のメインシステムダウンの
後、何事も無かった様に復旧する
プログラムをアマツカゼに走らせて
一時的に行動不能へ陥らせたのだった。


◇5分前◇
試合終了コール後4分経過後の試合会場◇

アマツカゼ コクピットの
風祭 翔

『おっ!。
なんだよ…元に戻りやがった。

チッ!。なんだって言うんだ。
自己診断か…………。』

『翔さま、翔さま、翔さまぁ~っ!。
一体、何が有ったんですのっ!。』

『翔様!。
どの様な事態ですかっ!。』

ぴんくと姫美採から
システムが回復した
翔の乗るアマツカゼへ
慌てた様子で通信が入る。
 
『システムがダウンしやがったんだ。
今、復旧して自己診断プログラムが
走ってやがる。

お、回答が出たな。

…………………………………。』

『『どうなさいましたっ?。』』

ぴんくと姫美採がユニゾンする様に
大きな声で翔に尋ねる。

『システムは………
              異常無しだ。

何の問題も検出していない…。』

(じゃあ一体何が起こったって言うんだ。)

『取り敢えず、ハンガーへ戻る。

     調べるのは其れからだ。』

翔は狐につままれたような
面持ちで渋々第一ハンガーへ
帰投を始めた。

『『お疲れ様でした。翔さま。』』

二人から労いの言葉が掛けられるも
思考が上手く纏まらない翔には
しっかり耳に入って来なかったのである。

何やらブツブツ呟きながら
アマツカゼのコクピットを
降りるとパイロットスーツの
上半身を脱ぎ捨て、
用意された缶コーヒーを
一気にあおると
大きなため息を吐き
右手に握るコーヒーの缶を
クシャクシャに潰し
憤りを露わにする翔であった。
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