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大会が終了し
二連休、その後大会の後始末やら
いろいろあって一週間が過ぎ
久しぶりに座学が有る事と
ミゥからの御達しで
C組全員は学舎の教室に
集まる様にとの旨を携帯端末で
確認した生徒達がキチンと
ホームルーム前のこの時間に
一人、二人と登校して来る。
『おはよ~。
皆んな早ぇなぁ~俺が最後かよ。』
智の挨拶に皆んなも挨拶を返す。
『『おはよう』』
『おはよう智君。』
『おはよ、トモ。
他のクラスの人も羨む
ミゥ先生の教え子なんだよ。
ギリギリになんて来たら
バチが当たるよ。』
『うっ!。
今、俺の一番柔らかい所を
抉られた(えぐられた)気分だ。
また随分と痛い所を突いて来たな。
しかし、俺タイムとしては
この時間はまだギリギリとは言えん。
余裕を持って今此処に有ると
言えよう。』
康太の言葉に智曰く
ミゥの一番のシンパであると
日頃、豪語している自身が
登校時間での体たらくを曝し
俺タイムなる新ルールを作ってまで
開き直らねば示しが付かない状況に
落ち行ってしまっていた。
シンパ等と格好を付けた
表現で表向きを飾りたてる智だが、
想いを寄せる人に気持ちでは
他人よりも優っていたいと思う
これは誰にも譲れぬ恋心だと
本人以外のクラスメイト達も気付いている
既に公然の秘密になっていた。
『ところで、
康太にしては随分と
張り切っているんじゃないか?。』
智が話題を切り替える為
何時もより余裕の有る
登校時間の康太に
質問で切り返す。
『ぼ、僕は座学は得意分野だし
久しぶりなんだから
楽しみなんだよ。
他意は無いよ。ホントだよ。』
智のジト目に
隠された別の理由を
有り有りと曝け出してしまう
康太。
『ほぅ?。
座学が得意は認めようか。』
(なんでこいつは、こんなに
動揺してやがるんだ?。
さては、何か嗅ぎつけてるな。
ホームルームで……。)
智の脳が真相に辿り着く
その寸前に教室の教壇側の
扉が開いた。
『皆、おはよう。
全員揃っている様だな。
それではこのクラスの
新しい仲間を紹介しよう。
入りたまえ。』
黒髪をポニーテールに結い
凛とした武人を思わせる佇まいの
可憐な美少女がミゥの言葉を受け
教室に入って来た。
『おはようございます。
クラスチェンジして
C組にお世話になる事に
なりました。』
転校生では良く有る光景の
ホワイトボートに自分の名前を
縦に書き示す。
『新道 雅美です。
よろしくお願いします。』
慧人を始め、
夏、ティタは
あらかじめ本人より聞き
雅美のクラスチェンジを
知っていた。
三人は雅美に好意的な
笑顔を向けて迎い入れるのだった。
『こちらこそ、よろしく雅美ちゃん。
一緒に頑張ろーね。』
ニコニコと嬉しそうな夏。
『雅美さん、よろしくね。
分からない事は何でも聞いて下さいね。』
クラス委員的、世話焼きなティタ。
『雅美、君が入ってくれると
頼もしい限りだ。
よろしく頼む。』
雅美の実力を評価している
慧人。
『新道さん よろしく。
向井田 千陽です。』
少しだけ慣れた愛想笑いの千陽。
『新道さん、よろしくお願いします。
佐々木 康太です。
メンテナンス実習生です。
何方かと言えば座学の方が得意です。
システムで分からない所とか有れば
聞いて下さい。
其れと康太と呼んで下さいね。』
嬉しそうに自己アピールを
する康太。
(俺の睨んだ通り、
女絡みだったか…。
しかしクラスチェンジか
美少女大歓迎だ。
言う事無しだな。)
『新道さん、よろしく。
石黒 智です。
クラスメイトが増えるのは
大歓迎だ。
力仕事なら俺を呼んでくれ。
この筋肉が全て解決してやるぜ。』
力コブをアピールして見せる智。
そんな中で、
一言も言葉を発しない迩椰。
何時も座る席に無く
慧人の後ろに座り
身を隠す様に小さく潜む。
『新道君の取り敢えずの席は…。』
ミゥが教室を見渡して
空き席を確認すると
雅美も一緒に居場所を
探す様にキョロキョロと
辺りを見回す。
『先生、
彼処(あそこ)が良いです。』
雅美が目的の場所を発見する。
『師匠ーーーーーっ!。
此方(こちら)にいらしたんですかーっ!。
私によろしくご指導願いまーーすっ!。』
雅美は宝くじにでも
当選したかの様な
綻んだ表情で、
小さく佇ずむ迩椰に
両手を広げてダイブする形で
突っ込んで行ったのだ。
『ふかぁーーーーーっ!。
ふしゃーーーーーっ!。
ふしゃしゃーーーーーーーっ!。』
其れをネコを思わせる姿勢の
背中を丸めて毛を逆立て
思いっきり威嚇(いかく)する形の
迩椰であった。
何やらタダでは済まない
暗雲が立ち込める構図となった
雅美と迩椰の明日はどっちだ?!。
二連休、その後大会の後始末やら
いろいろあって一週間が過ぎ
久しぶりに座学が有る事と
ミゥからの御達しで
C組全員は学舎の教室に
集まる様にとの旨を携帯端末で
確認した生徒達がキチンと
ホームルーム前のこの時間に
一人、二人と登校して来る。
『おはよ~。
皆んな早ぇなぁ~俺が最後かよ。』
智の挨拶に皆んなも挨拶を返す。
『『おはよう』』
『おはよう智君。』
『おはよ、トモ。
他のクラスの人も羨む
ミゥ先生の教え子なんだよ。
ギリギリになんて来たら
バチが当たるよ。』
『うっ!。
今、俺の一番柔らかい所を
抉られた(えぐられた)気分だ。
また随分と痛い所を突いて来たな。
しかし、俺タイムとしては
この時間はまだギリギリとは言えん。
余裕を持って今此処に有ると
言えよう。』
康太の言葉に智曰く
ミゥの一番のシンパであると
日頃、豪語している自身が
登校時間での体たらくを曝し
俺タイムなる新ルールを作ってまで
開き直らねば示しが付かない状況に
落ち行ってしまっていた。
シンパ等と格好を付けた
表現で表向きを飾りたてる智だが、
想いを寄せる人に気持ちでは
他人よりも優っていたいと思う
これは誰にも譲れぬ恋心だと
本人以外のクラスメイト達も気付いている
既に公然の秘密になっていた。
『ところで、
康太にしては随分と
張り切っているんじゃないか?。』
智が話題を切り替える為
何時もより余裕の有る
登校時間の康太に
質問で切り返す。
『ぼ、僕は座学は得意分野だし
久しぶりなんだから
楽しみなんだよ。
他意は無いよ。ホントだよ。』
智のジト目に
隠された別の理由を
有り有りと曝け出してしまう
康太。
『ほぅ?。
座学が得意は認めようか。』
(なんでこいつは、こんなに
動揺してやがるんだ?。
さては、何か嗅ぎつけてるな。
ホームルームで……。)
智の脳が真相に辿り着く
その寸前に教室の教壇側の
扉が開いた。
『皆、おはよう。
全員揃っている様だな。
それではこのクラスの
新しい仲間を紹介しよう。
入りたまえ。』
黒髪をポニーテールに結い
凛とした武人を思わせる佇まいの
可憐な美少女がミゥの言葉を受け
教室に入って来た。
『おはようございます。
クラスチェンジして
C組にお世話になる事に
なりました。』
転校生では良く有る光景の
ホワイトボートに自分の名前を
縦に書き示す。
『新道 雅美です。
よろしくお願いします。』
慧人を始め、
夏、ティタは
あらかじめ本人より聞き
雅美のクラスチェンジを
知っていた。
三人は雅美に好意的な
笑顔を向けて迎い入れるのだった。
『こちらこそ、よろしく雅美ちゃん。
一緒に頑張ろーね。』
ニコニコと嬉しそうな夏。
『雅美さん、よろしくね。
分からない事は何でも聞いて下さいね。』
クラス委員的、世話焼きなティタ。
『雅美、君が入ってくれると
頼もしい限りだ。
よろしく頼む。』
雅美の実力を評価している
慧人。
『新道さん よろしく。
向井田 千陽です。』
少しだけ慣れた愛想笑いの千陽。
『新道さん、よろしくお願いします。
佐々木 康太です。
メンテナンス実習生です。
何方かと言えば座学の方が得意です。
システムで分からない所とか有れば
聞いて下さい。
其れと康太と呼んで下さいね。』
嬉しそうに自己アピールを
する康太。
(俺の睨んだ通り、
女絡みだったか…。
しかしクラスチェンジか
美少女大歓迎だ。
言う事無しだな。)
『新道さん、よろしく。
石黒 智です。
クラスメイトが増えるのは
大歓迎だ。
力仕事なら俺を呼んでくれ。
この筋肉が全て解決してやるぜ。』
力コブをアピールして見せる智。
そんな中で、
一言も言葉を発しない迩椰。
何時も座る席に無く
慧人の後ろに座り
身を隠す様に小さく潜む。
『新道君の取り敢えずの席は…。』
ミゥが教室を見渡して
空き席を確認すると
雅美も一緒に居場所を
探す様にキョロキョロと
辺りを見回す。
『先生、
彼処(あそこ)が良いです。』
雅美が目的の場所を発見する。
『師匠ーーーーーっ!。
此方(こちら)にいらしたんですかーっ!。
私によろしくご指導願いまーーすっ!。』
雅美は宝くじにでも
当選したかの様な
綻んだ表情で、
小さく佇ずむ迩椰に
両手を広げてダイブする形で
突っ込んで行ったのだ。
『ふかぁーーーーーっ!。
ふしゃーーーーーっ!。
ふしゃしゃーーーーーーーっ!。』
其れをネコを思わせる姿勢の
背中を丸めて毛を逆立て
思いっきり威嚇(いかく)する形の
迩椰であった。
何やらタダでは済まない
暗雲が立ち込める構図となった
雅美と迩椰の明日はどっちだ?!。
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