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高校一年生、桜川高等学校合唱部
30話「星見空と青山琴と空品ゆか」
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「星見空先輩~!
これ、教えてくださぁーい」
駆け寄っていく、ポニーテールの少女。
黒髪には、ハートのピンがついていた。
青山琴。二年生。ルアの先輩だ。
雪葉が、星見空の居場所を教えたことにより、
こうなった。
「ここのー。コーラスとメロディーはー。
やっぱしドなんですかー」
「うん。」
星見空が質素に答える。なぜ、そこまで、好きなんだ?
「あ、星見空先輩~こんにちはー」
ツインテールの女の子が入ってきた。
ツインテールの頭には、リボンがついている。
「あ、あの、えーと」
ルアと鉢合わせするが、名前が分からない。
「空品ゆかだよ、二年生。こんちわー」
「こんにちは」
先輩のようだ。今、練習室には、先輩達に囲まれてる。
雪葉は星見空の隣でニヤニヤしている。
「琴~また星見空先輩に絡んでんのー?
星見空先輩、ごめんなさーい」
まるで、親みたいだ。
「コイツ、頭が悪いんで」
ゆかが言う。えっ...!
琴が黙る。顔が赤くなる。
「アンタが一番頭悪いわ」
琴が言うと、ゆかは
「だとしたら一番うるさいのは琴だわ」
ゆかはゲラゲラと笑い声をあげ、椅子に座る。
ゆかは、きっと、毒舌なのであろう。
「...」
琴が黙る。
多分、わざとではないのが分かっているのであろう。
「どうしたの」
星見空が、静かに口を開く。
「星見空先輩、本当に優しい~!」
成る程。こういうところが、琴のハートを掴んだのであろう。
「琴先輩は、琴とかやっているんですか?」
ルアが、言う。琴は、振り返ると、
星見空から少し離れて
「やってない。やってるわけないじゃん。
琴なんて面白くないし」
「え?」
「お母さんが琴が趣味で、アタシにもやって欲しかったらしいけど、アタシ、
琴みたいな和風なやつより、ピアノとかのほうが好き」
「私は~琴が好きだけどにぇ」
ゆかがいう。
え、どっちの?
「ルアピーも、座りなー」
雪葉がパンパンと手をたたく。椅子にすわると、ひんやりとした感触が、
背筋に走り、ぞわっとする。
雪葉が、耳元でささやく。
「琴と、ゆか、実はめちゃ仲いいし、ずっとメンバーなんだよ」
にや、と雪葉が、笑う。隣に雪葉が座る。
緊張する.,,
雪葉の隣に星見空が移る。
「ホント、星見空は、私が好きだなあ」
雪葉が苦笑いする。
星見空の隣には、琴、琴の隣にはゆかがいた。確かに仲良い。
「ルア。もー来てたんだ?」
歌乃が入ってくる。確かに結構前だし、来てない子も多い。
歌乃がルアの隣に座り、ルアの両隣は埋まった。
「こんちはー。部活頑張りまーす!
ルア、歌乃ちゃん、もー来てたんか。
早いねぇ」
「こんにちは。」
花と心が少しあとに入ってくる。
部員が椅子分増えると、また、
厳しい練習が始まった。
つづく
これ、教えてくださぁーい」
駆け寄っていく、ポニーテールの少女。
黒髪には、ハートのピンがついていた。
青山琴。二年生。ルアの先輩だ。
雪葉が、星見空の居場所を教えたことにより、
こうなった。
「ここのー。コーラスとメロディーはー。
やっぱしドなんですかー」
「うん。」
星見空が質素に答える。なぜ、そこまで、好きなんだ?
「あ、星見空先輩~こんにちはー」
ツインテールの女の子が入ってきた。
ツインテールの頭には、リボンがついている。
「あ、あの、えーと」
ルアと鉢合わせするが、名前が分からない。
「空品ゆかだよ、二年生。こんちわー」
「こんにちは」
先輩のようだ。今、練習室には、先輩達に囲まれてる。
雪葉は星見空の隣でニヤニヤしている。
「琴~また星見空先輩に絡んでんのー?
星見空先輩、ごめんなさーい」
まるで、親みたいだ。
「コイツ、頭が悪いんで」
ゆかが言う。えっ...!
琴が黙る。顔が赤くなる。
「アンタが一番頭悪いわ」
琴が言うと、ゆかは
「だとしたら一番うるさいのは琴だわ」
ゆかはゲラゲラと笑い声をあげ、椅子に座る。
ゆかは、きっと、毒舌なのであろう。
「...」
琴が黙る。
多分、わざとではないのが分かっているのであろう。
「どうしたの」
星見空が、静かに口を開く。
「星見空先輩、本当に優しい~!」
成る程。こういうところが、琴のハートを掴んだのであろう。
「琴先輩は、琴とかやっているんですか?」
ルアが、言う。琴は、振り返ると、
星見空から少し離れて
「やってない。やってるわけないじゃん。
琴なんて面白くないし」
「え?」
「お母さんが琴が趣味で、アタシにもやって欲しかったらしいけど、アタシ、
琴みたいな和風なやつより、ピアノとかのほうが好き」
「私は~琴が好きだけどにぇ」
ゆかがいう。
え、どっちの?
「ルアピーも、座りなー」
雪葉がパンパンと手をたたく。椅子にすわると、ひんやりとした感触が、
背筋に走り、ぞわっとする。
雪葉が、耳元でささやく。
「琴と、ゆか、実はめちゃ仲いいし、ずっとメンバーなんだよ」
にや、と雪葉が、笑う。隣に雪葉が座る。
緊張する.,,
雪葉の隣に星見空が移る。
「ホント、星見空は、私が好きだなあ」
雪葉が苦笑いする。
星見空の隣には、琴、琴の隣にはゆかがいた。確かに仲良い。
「ルア。もー来てたんだ?」
歌乃が入ってくる。確かに結構前だし、来てない子も多い。
歌乃がルアの隣に座り、ルアの両隣は埋まった。
「こんちはー。部活頑張りまーす!
ルア、歌乃ちゃん、もー来てたんか。
早いねぇ」
「こんにちは。」
花と心が少しあとに入ってくる。
部員が椅子分増えると、また、
厳しい練習が始まった。
つづく
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