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第一章 転生先は推しカプの隣だが断罪イベントに進めない
第四話 入学式、聖女ちゃんとのご対面ですが、何故か私を見つめています!?
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「……完璧ですわ、リリアーナ様。今朝の貴女様は、まさに触れる者すべてを跪かせる『深淵の薔薇』……。ああ、この美しさを記録に残せないのがもどかしい……っ!」
侍女のモナが、うっとりと頬を染めながら鏡の中の私を見つめている。 彼女の手によって仕上げられた私は、どこからどう見ても非の打ち所がない「最恐の悪役令嬢」だった。
今日の身なりは、王立アカデミーの入学式に相応しい特注の制服。……と言っても、公爵家の権力に物を言わせてかなりアレンジを加えている。 色は深みのあるボルドーとブラックを基調にし、襟元には鋭いカッティングを施した。髪は高く結い上げ、歩くたびに紫水晶の瞳が冷たく光るように計算されている。
「ええ、いいわ。これくらい尖っていないと、悪役は務まりませんもの」
私は鏡に向かって、これ以上ないほど傲慢な笑みを浮かべてみせた。 中身は「推しカプ尊い……」と震えるだけの限界オタクだが、ガワ(外見)だけは完璧に仕上げておかないと、後でアリスちゃんに断罪される時の「絵面」が汚くなってしまう。
「(見てなさい……今日、私はアリスちゃんに最高に嫌な女だと思われて、そしてギルバート様の目を彼女に向けさせるのよ!)」
私の決意をよそに、モナの頭上のメーターが**【95(心酔)】**へと跳ね上がった。
(……なんでよ。今、絶対性格悪そうな顔したわよね、私?)
「リリアーナ様! その、全てを見下すような冷ややかな眼差し……! 震えるほど素敵です! 今日も全力でお支えいたします!」
(この子、ダメだ。もう手遅れだわ……)
私は深いため息をつき、ひらひらと手を振って彼女を下がらせた。 自分の家の侍女すら「嫌われ役」の糧にできないのは不覚だが、本番はこれからだ。
馬車に揺られること三十分。 王都の喧騒を抜け、小高い丘の上にそびえ立つ王立アカデミーが見えてきた時、私のボルテージは最高潮に達した。
「……っ、……ふ、ふふふ……!」
「リリアーナ様? お加減でも悪いのですか?」
向かいに座る護衛の騎士が心配そうに声をかけてくるが、私はそれに応える余裕すらなかった。 窓の外に見える景色。それは、前世で何度、何十回、何百回と見た「あの画面」そのものだったからだ。
馬車が校門の前に止まる。 扉が開かれ、一歩外へ踏み出した瞬間――私の脳内で、あの伝説の主題歌『ルミナス・ディスティニー』のイントロが爆音で流れ始めた。
「(き、きたあああああぁぁぁぁぁ!!!)」
目の前にそびえ立つのは、白亜の石造りの巨大なアーチ。 緻密な装飾が施された鉄柵。 そして、校門の向こう側にまっすぐ伸びる、満開の桜(に似た魔法樹)の並木道。
「(ここ! ここよ! オープニングアニメで、カメラが空からグーッと降りてきて、タイトルロゴがドーンって出る場所! 本物だわ、本物の神作画の校門だわ……っ!!)」
あまりの感動に、膝が笑いそうになる。 前世で設定資料集をボロボロになるまで読み込み、「聖地巡礼できないかな」と夢にまで見た光景。それが今、私の目の前に三次元の圧倒的な情報量として存在している。
「(やだ、もう、あそこの柱の傷も設定通り! あの右側の植え込み、ゲームだとあそこに隠しアイテムが落ちてるのよね……。あああ、もう、全部尊い!!)」
内心で猛烈な「オタク特有の早口」を炸裂させながら、私は必死に表情筋を制御した。 ここで鼻血を出したり、地面を這いつくばって装飾を観察したりしてはいけない。私は今、全生徒の注目を集める「高慢な公爵令嬢」なのだから。
案の定、周囲に集まっていた新入生たちが、私の姿を見て一斉に静まり返った。
「見て、アストレア公爵家の……」 「なんて美しいんだ。でも、あの冷たい目……」 「近寄りがたいオーラだわ……」
(そうよ! その反応よ! もっと怖がって! もっと避けて!)
私は満足感に浸りながら、視界に次々と表示される「名もなきモブたち」のメーターを無視して進んだ。 狙うはただ一人。 この並木道のどこかにいるはずの、光輝くヒロイン――アリスちゃんだ。
並木道を優雅に(内心は聖地巡礼の歓喜でスキップしそうになりながら)進んでいると、突如、視界の隅で好感度モニターが激しく明滅し始めた。
「(なっ、何!? この激しいノイズ……! ギルバート様が近くにいるの!?)」
私は警戒して周囲を見渡した。 ギルバート様なら、きっと豪華な馬車で後から乗り付け、全校生徒の視線を独り占めしながら登場するはずだ。
しかし、ノイズの発生源は背後ではなかった。 前方――満開の花びらが舞い散る、並木道のちょうど真ん中あたり。 そこに、一人の少女が立っていた。
質素だが清潔な制服。 陽光を浴びてキラキラと輝く、ハチミツ色のふわふわとした髪。 そして、大きな翡翠色の瞳。
「(あ……、アリスちゃん……!)」
私は息を呑んだ。 間違いない。この世界の希望、私の推しカプの片割れ。 聖女アリス。 彼女こそが、バグりきったギルバート様を浄化し、私を国外追放へと導いてくれる「正解」の存在だ。
私は勝利を確信した。 彼女の純粋な「光の魔力」を目の当たりにすれば、ギルバート様の異常な好感度も正常に戻るはず。そしてアリスちゃんと出会うことで、私の「嫌われ役」としての価値も正しく評価されるに違いない。
私はアリスちゃんに向けて、最高に意地悪な「悪役令嬢スマイル」をセットした。 「あら、こんな平民がこの学園に?」的なセリフを、脳内でリハーサルする。
だが。
アリスちゃんがこちらを振り返り、私と目が合った瞬間。 彼女の頭上に、ギルバート様の時よりも激しい、真っ赤なエラーログが溢れ出した。
【アリス → リリアーナ:200(唯一無二の光/神/ERROR)】
「…………は?」
アリスちゃんは、手に持っていた教科書をバサバサと地面に落とした。 そして、その翡翠色の瞳に、じわじわと涙を溜めながら――。
「あ、……ああぁ……! つ、ついに、ついに……本物のリリアーナ様に、お会いできるなんて……っ!!」
彼女は、聖女にあるまじき猛烈なダッシュで、私に向かって突進してきた。
「(ちょっと待って。なんでこっちも最初からカンストしてるのよぉぉぉぉぉ!!!)」
私の悲鳴は、満開の花びらの中に虚しく消えていった。
侍女のモナが、うっとりと頬を染めながら鏡の中の私を見つめている。 彼女の手によって仕上げられた私は、どこからどう見ても非の打ち所がない「最恐の悪役令嬢」だった。
今日の身なりは、王立アカデミーの入学式に相応しい特注の制服。……と言っても、公爵家の権力に物を言わせてかなりアレンジを加えている。 色は深みのあるボルドーとブラックを基調にし、襟元には鋭いカッティングを施した。髪は高く結い上げ、歩くたびに紫水晶の瞳が冷たく光るように計算されている。
「ええ、いいわ。これくらい尖っていないと、悪役は務まりませんもの」
私は鏡に向かって、これ以上ないほど傲慢な笑みを浮かべてみせた。 中身は「推しカプ尊い……」と震えるだけの限界オタクだが、ガワ(外見)だけは完璧に仕上げておかないと、後でアリスちゃんに断罪される時の「絵面」が汚くなってしまう。
「(見てなさい……今日、私はアリスちゃんに最高に嫌な女だと思われて、そしてギルバート様の目を彼女に向けさせるのよ!)」
私の決意をよそに、モナの頭上のメーターが**【95(心酔)】**へと跳ね上がった。
(……なんでよ。今、絶対性格悪そうな顔したわよね、私?)
「リリアーナ様! その、全てを見下すような冷ややかな眼差し……! 震えるほど素敵です! 今日も全力でお支えいたします!」
(この子、ダメだ。もう手遅れだわ……)
私は深いため息をつき、ひらひらと手を振って彼女を下がらせた。 自分の家の侍女すら「嫌われ役」の糧にできないのは不覚だが、本番はこれからだ。
馬車に揺られること三十分。 王都の喧騒を抜け、小高い丘の上にそびえ立つ王立アカデミーが見えてきた時、私のボルテージは最高潮に達した。
「……っ、……ふ、ふふふ……!」
「リリアーナ様? お加減でも悪いのですか?」
向かいに座る護衛の騎士が心配そうに声をかけてくるが、私はそれに応える余裕すらなかった。 窓の外に見える景色。それは、前世で何度、何十回、何百回と見た「あの画面」そのものだったからだ。
馬車が校門の前に止まる。 扉が開かれ、一歩外へ踏み出した瞬間――私の脳内で、あの伝説の主題歌『ルミナス・ディスティニー』のイントロが爆音で流れ始めた。
「(き、きたあああああぁぁぁぁぁ!!!)」
目の前にそびえ立つのは、白亜の石造りの巨大なアーチ。 緻密な装飾が施された鉄柵。 そして、校門の向こう側にまっすぐ伸びる、満開の桜(に似た魔法樹)の並木道。
「(ここ! ここよ! オープニングアニメで、カメラが空からグーッと降りてきて、タイトルロゴがドーンって出る場所! 本物だわ、本物の神作画の校門だわ……っ!!)」
あまりの感動に、膝が笑いそうになる。 前世で設定資料集をボロボロになるまで読み込み、「聖地巡礼できないかな」と夢にまで見た光景。それが今、私の目の前に三次元の圧倒的な情報量として存在している。
「(やだ、もう、あそこの柱の傷も設定通り! あの右側の植え込み、ゲームだとあそこに隠しアイテムが落ちてるのよね……。あああ、もう、全部尊い!!)」
内心で猛烈な「オタク特有の早口」を炸裂させながら、私は必死に表情筋を制御した。 ここで鼻血を出したり、地面を這いつくばって装飾を観察したりしてはいけない。私は今、全生徒の注目を集める「高慢な公爵令嬢」なのだから。
案の定、周囲に集まっていた新入生たちが、私の姿を見て一斉に静まり返った。
「見て、アストレア公爵家の……」 「なんて美しいんだ。でも、あの冷たい目……」 「近寄りがたいオーラだわ……」
(そうよ! その反応よ! もっと怖がって! もっと避けて!)
私は満足感に浸りながら、視界に次々と表示される「名もなきモブたち」のメーターを無視して進んだ。 狙うはただ一人。 この並木道のどこかにいるはずの、光輝くヒロイン――アリスちゃんだ。
並木道を優雅に(内心は聖地巡礼の歓喜でスキップしそうになりながら)進んでいると、突如、視界の隅で好感度モニターが激しく明滅し始めた。
「(なっ、何!? この激しいノイズ……! ギルバート様が近くにいるの!?)」
私は警戒して周囲を見渡した。 ギルバート様なら、きっと豪華な馬車で後から乗り付け、全校生徒の視線を独り占めしながら登場するはずだ。
しかし、ノイズの発生源は背後ではなかった。 前方――満開の花びらが舞い散る、並木道のちょうど真ん中あたり。 そこに、一人の少女が立っていた。
質素だが清潔な制服。 陽光を浴びてキラキラと輝く、ハチミツ色のふわふわとした髪。 そして、大きな翡翠色の瞳。
「(あ……、アリスちゃん……!)」
私は息を呑んだ。 間違いない。この世界の希望、私の推しカプの片割れ。 聖女アリス。 彼女こそが、バグりきったギルバート様を浄化し、私を国外追放へと導いてくれる「正解」の存在だ。
私は勝利を確信した。 彼女の純粋な「光の魔力」を目の当たりにすれば、ギルバート様の異常な好感度も正常に戻るはず。そしてアリスちゃんと出会うことで、私の「嫌われ役」としての価値も正しく評価されるに違いない。
私はアリスちゃんに向けて、最高に意地悪な「悪役令嬢スマイル」をセットした。 「あら、こんな平民がこの学園に?」的なセリフを、脳内でリハーサルする。
だが。
アリスちゃんがこちらを振り返り、私と目が合った瞬間。 彼女の頭上に、ギルバート様の時よりも激しい、真っ赤なエラーログが溢れ出した。
【アリス → リリアーナ:200(唯一無二の光/神/ERROR)】
「…………は?」
アリスちゃんは、手に持っていた教科書をバサバサと地面に落とした。 そして、その翡翠色の瞳に、じわじわと涙を溜めながら――。
「あ、……ああぁ……! つ、ついに、ついに……本物のリリアーナ様に、お会いできるなんて……っ!!」
彼女は、聖女にあるまじき猛烈なダッシュで、私に向かって突進してきた。
「(ちょっと待って。なんでこっちも最初からカンストしてるのよぉぉぉぉぉ!!!)」
私の悲鳴は、満開の花びらの中に虚しく消えていった。
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