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探索の儀 見つけた
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私達も昼ご飯が終わり、探そうと言う事になった。
石場は、そこかしこに石がゴロゴロと落ちている。奥には小さな湧き水があり、人工的にレンガで囲われた泉となっている。
一旦、一人で探す事となった。
私は泉の方から見てみようかな、と奥へ向かって歩いて行く。と、泉の近くでチカチカと光るものが見えてきた。
「あれかしら?」
泉の水がレンガの淵からこぼれ落ちている所に光っているものがある。
触れて見ると、光は一層強くなってそして、光らなくなった。
光っているときには全体が輝いていたため、大きさも色も分からなかったが、光が無くなった今見てみると、黒のような色。でも宝石のようにツヤツヤとしていて中まで透き通ている。
大きさは指先で摘まめる程度のかなり小さ目であった。
けれど、先ほどまで光り輝いていたからかとても愛着が沸いた。
心が温かくなるようだった。
「見つけた…。」
知らず、笑みがこぼれた。
私は、後ろを振り向き、サイメーラとラリアーを探す。
と、横にいたのか、ラルフレッドさんが覗いてきた。
「見つけたのか。って、それ?」
「ええ。」
私は、すぐに見つけた事が嬉しくてニッコリと笑って言った。
「ふ、ふーん…もっと色の付いた大きくて輝かしいものが君には似合いそうなのにね。それなんだ。」
なんだか若干馬鹿にされたような気がしましたが、彼はきっとそういう人なのでしょう。先ほどシュタリーへも言い方に棘がありましたもの。なので、私は言い返しましたわ。
「ええ。私にはピッタリだと思いますわ。この小ささも可愛らしくて愛着がわきますの。では…。」
私は少し、ムカムカとしていましたがもう一度ニッコリと笑ってその場を去りましたわ。貴族でありますもの。表情を消すのには長けております。
キョロキョロと周りを見渡しながら、先ほどお弁当を食べた所まで戻る。
そういえば、ラルフレッドさんはどんな石を見つけたのでしょう。きっと彼は大きくて華やかな石だったのかもしれませんわね。けれど、石の見た目は関係ないと先生も言っておりましたわ。
例えば、水色の石でも火の魔力のみを宿した石。その逆もしかり。
大きな石だからといって宿っている魔力も比例するわけではない、とも。
「エレナール、見つかりましたの?」
考えながら戻ってくるとサイメーラが話しかけてきました。
「ええ、サイメーラ。私の相棒が見つかりましたわ。サイメーラはどう?」
「ええ、私も見つけましたわ。ラリアーはどうかしら?」
「私を呼びまして?もう見つけておりますよ。では、お互い確認し合いましょう?」
ラリアーはすぐ近くに来ていて、早速手に持っている石を見せようとしてきた。なので、またシートを敷いてお昼ご飯の時と同じように三人で囲むように座った。
「見て!私は青色ですのよ。貿易会社に相応しい、海の色ですわ!サイズはまぁ、アレですけれどね。」
と、石を私達によく見えるように見せてくれた。
「まぁ!綺麗な青色ね!透き通っているわ!」
「ええ。ラリアーの髪色も青色だしお揃いね!綺麗だわ。」
サイメーラと、私はそれぞれ感想を言った。
「では次は私ね。私はこちらよ。私も、サイズは存外小さいですけれど、黄色よ。」
と、サイメーラも握りしめていた手のひらから見やすいように見せてくれた。
「まぁ、素敵ね!私より一回りほど大きいわ!」
「ええ。綺麗だわ。黄色というより、透き通っていてサイメーラの髪色の金髪とこれまたお揃いね!」
ラリアーと私はまた感想を言った。けれど、二人の石を見てみると、どちらも綺麗な色だったし、大きさも私よりかなり大きかった。
対して私の石は小指の先ほどなので見せるのがだんだん不名誉な事なのかもと思始めてしまった。見つけた時はあんなに嬉しかったのに。
「エレナールは?見せて?」
「どんな感じ?」
「私のは…。」
石場は、そこかしこに石がゴロゴロと落ちている。奥には小さな湧き水があり、人工的にレンガで囲われた泉となっている。
一旦、一人で探す事となった。
私は泉の方から見てみようかな、と奥へ向かって歩いて行く。と、泉の近くでチカチカと光るものが見えてきた。
「あれかしら?」
泉の水がレンガの淵からこぼれ落ちている所に光っているものがある。
触れて見ると、光は一層強くなってそして、光らなくなった。
光っているときには全体が輝いていたため、大きさも色も分からなかったが、光が無くなった今見てみると、黒のような色。でも宝石のようにツヤツヤとしていて中まで透き通ている。
大きさは指先で摘まめる程度のかなり小さ目であった。
けれど、先ほどまで光り輝いていたからかとても愛着が沸いた。
心が温かくなるようだった。
「見つけた…。」
知らず、笑みがこぼれた。
私は、後ろを振り向き、サイメーラとラリアーを探す。
と、横にいたのか、ラルフレッドさんが覗いてきた。
「見つけたのか。って、それ?」
「ええ。」
私は、すぐに見つけた事が嬉しくてニッコリと笑って言った。
「ふ、ふーん…もっと色の付いた大きくて輝かしいものが君には似合いそうなのにね。それなんだ。」
なんだか若干馬鹿にされたような気がしましたが、彼はきっとそういう人なのでしょう。先ほどシュタリーへも言い方に棘がありましたもの。なので、私は言い返しましたわ。
「ええ。私にはピッタリだと思いますわ。この小ささも可愛らしくて愛着がわきますの。では…。」
私は少し、ムカムカとしていましたがもう一度ニッコリと笑ってその場を去りましたわ。貴族でありますもの。表情を消すのには長けております。
キョロキョロと周りを見渡しながら、先ほどお弁当を食べた所まで戻る。
そういえば、ラルフレッドさんはどんな石を見つけたのでしょう。きっと彼は大きくて華やかな石だったのかもしれませんわね。けれど、石の見た目は関係ないと先生も言っておりましたわ。
例えば、水色の石でも火の魔力のみを宿した石。その逆もしかり。
大きな石だからといって宿っている魔力も比例するわけではない、とも。
「エレナール、見つかりましたの?」
考えながら戻ってくるとサイメーラが話しかけてきました。
「ええ、サイメーラ。私の相棒が見つかりましたわ。サイメーラはどう?」
「ええ、私も見つけましたわ。ラリアーはどうかしら?」
「私を呼びまして?もう見つけておりますよ。では、お互い確認し合いましょう?」
ラリアーはすぐ近くに来ていて、早速手に持っている石を見せようとしてきた。なので、またシートを敷いてお昼ご飯の時と同じように三人で囲むように座った。
「見て!私は青色ですのよ。貿易会社に相応しい、海の色ですわ!サイズはまぁ、アレですけれどね。」
と、石を私達によく見えるように見せてくれた。
「まぁ!綺麗な青色ね!透き通っているわ!」
「ええ。ラリアーの髪色も青色だしお揃いね!綺麗だわ。」
サイメーラと、私はそれぞれ感想を言った。
「では次は私ね。私はこちらよ。私も、サイズは存外小さいですけれど、黄色よ。」
と、サイメーラも握りしめていた手のひらから見やすいように見せてくれた。
「まぁ、素敵ね!私より一回りほど大きいわ!」
「ええ。綺麗だわ。黄色というより、透き通っていてサイメーラの髪色の金髪とこれまたお揃いね!」
ラリアーと私はまた感想を言った。けれど、二人の石を見てみると、どちらも綺麗な色だったし、大きさも私よりかなり大きかった。
対して私の石は小指の先ほどなので見せるのがだんだん不名誉な事なのかもと思始めてしまった。見つけた時はあんなに嬉しかったのに。
「エレナールは?見せて?」
「どんな感じ?」
「私のは…。」
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