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〈8. 王都の外れの教会〉
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レーヴィと出発して二日後。
昼過ぎに、王都の端に辿り着いた。
馬車は、まず王都の外れの教会に置かれる事となった。その教会は、王都にあるにも関わらず静かな場所で、周りは自然に囲まれており、とてものどかだった。
馬車を止めるとラッセが神父と話しに行くと言ってその場を離れた。
「僕とラッセは、ここにしばらく用事があるんだ。だから、敷地も広いし、ここに乗り合い馬車は置いてもいい?馬も、牧草を食べられるし。少し歩くけど、王都へは僕が案内するからね!だけど…本当に、行くの?」
止まった馬車の中で、レーヴィがそう言った時、どこからか子供達の声がか細く聞こえ、それから程なくしてレーヴィと呼ぶ声が近くで聞こえた。
「あぁ、ばれたか。とりあえず降りるよ。ちょっとだけ待っててね!」
そういうと、レーヴィは扉を開け、地面へさっと飛び降りるとエステルが降りられるように踏み台を準備する。
「やっぱりレーヴィもいた!」
「本当だ!ラッセ一人なわけないもんね!レーヴィ、今日は馬車で来たの?」
「今回はどのくらいいるの?」
傍にいたようで、開いた扉からレーヴィに駆けよって話す子供達の姿がエステルからも見えた。
「ちょっと待って!今、僕が何してるか分かる?」
口々に話す子供達へ苦笑しながらレーヴィが言うと、ちゃんと言う事を聞くようですぐに静かになり、変わりに開いた扉から皆、馬車の中を覗こうとしていた。
エステルは良く分からないままに、扉の外に見えた子供達にペコリとお辞儀をすると、途端にキャアキャアと叫び出す。
「きれい!」
「素敵な人-!」
「なにあれ、レーヴィの恋人-?」
「もー!煩い!後で皆に挨拶に行くから、あっちへ行っていなさい!」
レーヴィがそう言うと、子供達は口を尖らせて建物の方へと戻って行った。
「ごめんね、賑やかで。さぁ、足元に気をつけてどうぞお降り下さい、姫!」
踏み台の準備が出来たようで、エステルへとそう戯けたように言ったレーヴィは手を差し伸べる。
「フフフ。レーヴィは人気者なのね。ここは…?」
エステルは、そんなレーヴィを微笑ましく思いながら返事をした。
「彼らに会いに来るお客は滅多にいないから、僕が珍しいだけなんだよ。」
そう困ったように笑ったレーヴィは、エステルが無事に地面へと降りると、踏み台をしまってから説明しだした。
「ここは王都の外れの教会。といっても、王宮の近くにも立派な教会があるから、ここを訪れる人はほとんどいないんだ。隣には、親を亡くした孤児や、貧しくて生活が出来なくなった子供達が住む孤児院があるよ。先ほどの彼らは、あっちに住んでいるんだ。」
エステルは、なるほどと思った。それと同時になんだか寂しさを感じる。
(教会なのに、あまり人が訪れないなんて。それに孤児院…私も家から追い出された身ではあるけれど、彼らには帰る家は無く、ここがそれなのだわ。屈託無く笑っていた子供達なのに、壮絶な人生だったのかもしれないのね…。)
「ここに、レーヴィは用事…。」
「うん。しばらくいるから、エステルも何かあれば遠慮なく来てよ!あ、王都の宿屋は一昨日泊まった所とは比べものにならないから、仕事が決まるまではここに泊まればいいからね。」
(…?どういう意味で比べものにならないのかしら。値段?結局支払ってないけれど、銀貨一枚ほどだったわよね。でも、せっかく知り合ったレーヴィと別れなくて済むのは、心強いかもしれないわね。)
エステルは、そう思った。
昼過ぎに、王都の端に辿り着いた。
馬車は、まず王都の外れの教会に置かれる事となった。その教会は、王都にあるにも関わらず静かな場所で、周りは自然に囲まれており、とてものどかだった。
馬車を止めるとラッセが神父と話しに行くと言ってその場を離れた。
「僕とラッセは、ここにしばらく用事があるんだ。だから、敷地も広いし、ここに乗り合い馬車は置いてもいい?馬も、牧草を食べられるし。少し歩くけど、王都へは僕が案内するからね!だけど…本当に、行くの?」
止まった馬車の中で、レーヴィがそう言った時、どこからか子供達の声がか細く聞こえ、それから程なくしてレーヴィと呼ぶ声が近くで聞こえた。
「あぁ、ばれたか。とりあえず降りるよ。ちょっとだけ待っててね!」
そういうと、レーヴィは扉を開け、地面へさっと飛び降りるとエステルが降りられるように踏み台を準備する。
「やっぱりレーヴィもいた!」
「本当だ!ラッセ一人なわけないもんね!レーヴィ、今日は馬車で来たの?」
「今回はどのくらいいるの?」
傍にいたようで、開いた扉からレーヴィに駆けよって話す子供達の姿がエステルからも見えた。
「ちょっと待って!今、僕が何してるか分かる?」
口々に話す子供達へ苦笑しながらレーヴィが言うと、ちゃんと言う事を聞くようですぐに静かになり、変わりに開いた扉から皆、馬車の中を覗こうとしていた。
エステルは良く分からないままに、扉の外に見えた子供達にペコリとお辞儀をすると、途端にキャアキャアと叫び出す。
「きれい!」
「素敵な人-!」
「なにあれ、レーヴィの恋人-?」
「もー!煩い!後で皆に挨拶に行くから、あっちへ行っていなさい!」
レーヴィがそう言うと、子供達は口を尖らせて建物の方へと戻って行った。
「ごめんね、賑やかで。さぁ、足元に気をつけてどうぞお降り下さい、姫!」
踏み台の準備が出来たようで、エステルへとそう戯けたように言ったレーヴィは手を差し伸べる。
「フフフ。レーヴィは人気者なのね。ここは…?」
エステルは、そんなレーヴィを微笑ましく思いながら返事をした。
「彼らに会いに来るお客は滅多にいないから、僕が珍しいだけなんだよ。」
そう困ったように笑ったレーヴィは、エステルが無事に地面へと降りると、踏み台をしまってから説明しだした。
「ここは王都の外れの教会。といっても、王宮の近くにも立派な教会があるから、ここを訪れる人はほとんどいないんだ。隣には、親を亡くした孤児や、貧しくて生活が出来なくなった子供達が住む孤児院があるよ。先ほどの彼らは、あっちに住んでいるんだ。」
エステルは、なるほどと思った。それと同時になんだか寂しさを感じる。
(教会なのに、あまり人が訪れないなんて。それに孤児院…私も家から追い出された身ではあるけれど、彼らには帰る家は無く、ここがそれなのだわ。屈託無く笑っていた子供達なのに、壮絶な人生だったのかもしれないのね…。)
「ここに、レーヴィは用事…。」
「うん。しばらくいるから、エステルも何かあれば遠慮なく来てよ!あ、王都の宿屋は一昨日泊まった所とは比べものにならないから、仕事が決まるまではここに泊まればいいからね。」
(…?どういう意味で比べものにならないのかしら。値段?結局支払ってないけれど、銀貨一枚ほどだったわよね。でも、せっかく知り合ったレーヴィと別れなくて済むのは、心強いかもしれないわね。)
エステルは、そう思った。
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