【完結】「お姉様は出かけています。」そう言っていたら、お姉様の婚約者と結婚する事になりました。

まりぃべる

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「お、お姉様…!?」

 屋敷から歩いて来たのはお姉様で、気持ち歩きにくそうにしていた。何となく顔がふっくらしたような…?あ、お腹!太ったというより…。

「あら、ウェイン。久し振りね。しばらく会えなくてごめんなさいね。あの話、どうなったのかしら?」

「いや、どうなったってこっちが聞きたいよ!俺は断ったのに、アイビス侯爵からは話を進めろってきたんだが?って親父に言われてよ。仕方ないからここに手紙出してどうなってんだって詳細を聞きたかったのにそのままだし。一月に一回会う事にしていた茶会でお前に聞き出そうとすりゃ、居ないというし。」

 私と話していた時とは打って変わってウェイン様は、荒々しい口調でお姉様に言っています。

「仕方ないじゃない。両親が勝手に話を進めるんだもの。勝手にすれば?って思って。私も勝手にしようと思って、ペーターがこっそり夜会いに来たから、その事話していたらいろいろと盛り上がっちゃって…。もうどうでもよくなっちゃったのよね。今ペーターの家でお世話になっているのよ。」

 そう言ってお姉様は、前に突き出てはちきれそうになったお腹をさすってさらに驚くべき言葉を言った。

「私、子供が産まれるの。だから、ウェインはティラにあげるわ。」

「え!?」

「そういう言い方はよせ!え!?子供?」

「見て。大きいでしょう?ふふ。だってペーターったら、ウェインに渡すもんかって燃え上がっちゃって…。私も、ペーターしか見えなくなっちゃったわ。結果的に結婚相手が見つかったから、お父様も文句ないわよね。はーちょっとお腹が大きくて辛いんだから、座らせてよ。」

「お、おう…。でも、そんな大きく…?」

「まぁ細かい事は言わないでよ。結婚、早くしないといけないから一度帰って来たわ。しばらく体調が悪くて動けなかったのよ。だから許してね。」

 私は、頭がついていかないのだけれど…。でもこの大きくなったお腹を見て、聞いてみたくなった。

「お姉様、いろいろ言いたい事はあるけれど、とりあえずお帰りなさい。ええと、お腹の赤ちゃんのお父様はペーターさんって言うの?どちらの?」

「そんなの知らないわよ!他に言う事ないわけ?ペーターが結婚するって言ってくれるんだから、ペーターが父親にきまってんでしょ?チャンドレー子爵家の二男よ。うちには、婿に来てくれるって。」

「…?もう話が進んでいるのですね。お父様がよく許して下さいましたね。」

 結婚してくれる人が、父親ってもしかしたら違う可能性もあるって事ですか!?

「何聞いてたの?私体調悪かったって言ったでしょ?まだお父様に会えてないから伝えてないわよ。ペーターのお母様がとても良くしてくださったてね。つわりって言うのですって。で、やっと収まってきたから馬車を出してもらったのよ。うちのより乗り心地が悪かったけれど仕方ないわね。」

 お姉様って、こんなにぶっ飛んでいましたっけ?学院では寮生活でしたから、会っていなかった為気づきませんでした…。長期の休みもほとんど帰ってきませんでしたし。

「どこで知り合った?二男って、学院に通ってたのか?」

「ペーターは、一歳違いの兄がいるのよ。ウェインも知っているでしょ?私達と同じ学年のボーダン。私はボーダンとよく遊んでたんだけどね、そのつながりでペーターと知り合ったのよ。それにペーターのが優しいのよ。」

 …ごめんなさい、お姉様。でこんなことになっちゃいます??私には理解不能ですわ…。
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