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21. マクスウェル大国の国王視点
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俺はジャーヴィス。このマクスウェル大国の国王だ。
俺が国王になったのは、戦争が終わった二年前。
正妃である俺の母が、亡くなったのが十二歳の頃だったか。そこから、母にべた惚れだった父が変わった。
それまでも周辺国よりはそこそこ大きい領土を保有していたが、父は飢えをしのぐように近隣の国へ戦争を次々と仕掛けて行った。
そして、その度にその国の王女や、すでにその国の正妃、側妃となっている女性を半ば強引に連れて来て、後宮に押し込め、女性と戯れてはまた領土を広げに出かけて行った。
だんだんと俺が大きくなると、後宮の意味も分かってくる。
だが、無駄に女性が増え、子供も増えていくと国費が圧迫する。
父は、連れて来た女性達を大切にはしていなかった。後宮の意味をなしてはいないのではないか?と思い始めていた。
帰って来てからの二週間程は、後宮に入り浸りなかなか出て来ないが、飽きてくるとまた領土を広げに国を出て行く。その留守の間は、俺が国王の仕事を代理でしていた。だから、父が勝手をするのを早く止めてくれないかと思っていた。
女性や子供もその間にだんだんと増えていくが、父は素知らぬ顔。
父は領土を広げに行っているのか新しい女性を見つけに行っているのかもはや分からなくなってきていた。
だから、俺は父に進言したのだ。そろそろ国王の座を退いて欲しいと。
父はその言葉を待っていたかのように承諾し、手筈を整えていった。
今は最北の地で余生を過ごしている。後宮にいる女性を連れて行くのかと聞いたが、意外にも全員に断られたと言っていた。
「では最後にあと一つ、ヴァイロン国を落とそう。それで、海に面した国が手に入る。海の向こうからもしもどこかの国が攻めて来た時、ヴァイロン国の武力じゃあ赤子の手を捻るように容易く墜ちてしまうだろうからな。」
父ではあるまいし、むやみに戦争を吹っかけてくる国なんてないと思うんだが。
父は最後に、その国の王女をもらってくる手筈まで整えやがった。自分の子供よりも年下だぞ。だからまぁ、かなり面倒ではあるが俺がもらい受ける事とした。父の被害者にするには可哀想だからな。
だが、嫁いでくるのは更に年下の妹だと言うではないか。
…まぁ、別に誰が俺の妻になっても大して違いはないだろうがな。
最低限の正妃の仕事さえしてくれれば誰でも。
俺は、側妃なんて持ちたくないし。父を見ていると気持ち悪くて適わない。
そんな王女が何をしたのかを含め、ロバウトに逐一報告をさせていた。すると、出迎えに行った道中、びっくりするような事を度々するから、その報告が楽しみになってきていた。
姉が病気だから自分が嫁ぐと言ったり、侍女を連れて行きたいと言ったり。
自分が毒入りかもしれない飲み物を、ロバウト達の代わりに飲んだと報告を受けた時は肝が冷えた。何事もなくて本当に良かった。
行程が遅れると知ると、馬車ではなく馬で進むと言ったり。
あとは、宿屋があっても自分はそこへは泊まらないと頑なに譲らなかったそうだな。
ロバウトに、マクスウェル大国の事についてもよく聞いていたらしい。質問攻めで困ったと書いてあったな。
たまに、俺への労いの言葉も手紙に付け加えてくれているし、面白い奴だなと思った。
部屋は、少しでも寛げるよう淡い感じにさせた。好みが違えば、好きに替えさせてもいいと思ったが存外気に入ったらしいな。
今は、まだ仕事が忙しく時間が取れないが、早く面と向かってあいつを見てみたいものだ。
もっと、俺を楽しませてくれ。
そのように心動かされるようになるとは、少し前の俺は考えもつかなかったな。
俺が国王になったのは、戦争が終わった二年前。
正妃である俺の母が、亡くなったのが十二歳の頃だったか。そこから、母にべた惚れだった父が変わった。
それまでも周辺国よりはそこそこ大きい領土を保有していたが、父は飢えをしのぐように近隣の国へ戦争を次々と仕掛けて行った。
そして、その度にその国の王女や、すでにその国の正妃、側妃となっている女性を半ば強引に連れて来て、後宮に押し込め、女性と戯れてはまた領土を広げに出かけて行った。
だんだんと俺が大きくなると、後宮の意味も分かってくる。
だが、無駄に女性が増え、子供も増えていくと国費が圧迫する。
父は、連れて来た女性達を大切にはしていなかった。後宮の意味をなしてはいないのではないか?と思い始めていた。
帰って来てからの二週間程は、後宮に入り浸りなかなか出て来ないが、飽きてくるとまた領土を広げに国を出て行く。その留守の間は、俺が国王の仕事を代理でしていた。だから、父が勝手をするのを早く止めてくれないかと思っていた。
女性や子供もその間にだんだんと増えていくが、父は素知らぬ顔。
父は領土を広げに行っているのか新しい女性を見つけに行っているのかもはや分からなくなってきていた。
だから、俺は父に進言したのだ。そろそろ国王の座を退いて欲しいと。
父はその言葉を待っていたかのように承諾し、手筈を整えていった。
今は最北の地で余生を過ごしている。後宮にいる女性を連れて行くのかと聞いたが、意外にも全員に断られたと言っていた。
「では最後にあと一つ、ヴァイロン国を落とそう。それで、海に面した国が手に入る。海の向こうからもしもどこかの国が攻めて来た時、ヴァイロン国の武力じゃあ赤子の手を捻るように容易く墜ちてしまうだろうからな。」
父ではあるまいし、むやみに戦争を吹っかけてくる国なんてないと思うんだが。
父は最後に、その国の王女をもらってくる手筈まで整えやがった。自分の子供よりも年下だぞ。だからまぁ、かなり面倒ではあるが俺がもらい受ける事とした。父の被害者にするには可哀想だからな。
だが、嫁いでくるのは更に年下の妹だと言うではないか。
…まぁ、別に誰が俺の妻になっても大して違いはないだろうがな。
最低限の正妃の仕事さえしてくれれば誰でも。
俺は、側妃なんて持ちたくないし。父を見ていると気持ち悪くて適わない。
そんな王女が何をしたのかを含め、ロバウトに逐一報告をさせていた。すると、出迎えに行った道中、びっくりするような事を度々するから、その報告が楽しみになってきていた。
姉が病気だから自分が嫁ぐと言ったり、侍女を連れて行きたいと言ったり。
自分が毒入りかもしれない飲み物を、ロバウト達の代わりに飲んだと報告を受けた時は肝が冷えた。何事もなくて本当に良かった。
行程が遅れると知ると、馬車ではなく馬で進むと言ったり。
あとは、宿屋があっても自分はそこへは泊まらないと頑なに譲らなかったそうだな。
ロバウトに、マクスウェル大国の事についてもよく聞いていたらしい。質問攻めで困ったと書いてあったな。
たまに、俺への労いの言葉も手紙に付け加えてくれているし、面白い奴だなと思った。
部屋は、少しでも寛げるよう淡い感じにさせた。好みが違えば、好きに替えさせてもいいと思ったが存外気に入ったらしいな。
今は、まだ仕事が忙しく時間が取れないが、早く面と向かってあいつを見てみたいものだ。
もっと、俺を楽しませてくれ。
そのように心動かされるようになるとは、少し前の俺は考えもつかなかったな。
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