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少年のスキル
猛獣退治
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時間はゆっくりと過ぎた。
空が白み、海がきらめく。光の帯が海上線に連なる。
朝になったのだ。
「綺麗だな」
ミカエルは思わず呟いた。
日頃は戦闘か訓練に明け暮れている日々である。全身全霊をグローリア王国のために捧げている。殺伐としているがやり甲斐のある日々は嫌いではない。
しかし、時には自分の生き様を振り返る事がある。
自分は正しいのか? 本当にグローリア王国のために最善を尽くしているのか?
まったく疑問に思わない時は少ない。
そんな時に、無性に美しいものを見たくなる。海岸線だったり、宝石だったり、雨露に濡れた草花だったり。
ただそこに在るだけで人の心を沸き立たせる。
そして確信するのだ。
自分は気高くも美しいグローリア王国を守りたい。そのためならどんな汚れ役も買って出る。
グローリア王国がそこに在る。それだけで自分の存在価値があるのだと。
「絶対に守ってみせる」
ミカエルは呟いて、握り拳を朝焼けに突き出した。
「何を守る?」
不躾な質問をしたのはオネットだった。
一人でカッコよく決意したつもりだったから他人に見られたのが恥ずかしい。しかし、突き出した拳を慌てて引っ込めるのも恥ずかしい。
「……いつからそこにいた」
話題転換をはかる。
「さっきから」
「本当か? 気配すら感じなかった」
「隠れるのは好きだ。ところで、何を守る?」
話題が戻ってきた。
ミカエルは拳を突き出したまま、視線をそらした。
「……おまえに話す義務はない」
「そうか。その拳は何だ?」
「これは……訓練だ! 素早く攻撃態勢を取るための訓練だ!」
オネットは感心したようにホウッとため息を吐いた。
「そのわりにはゆっくりと突き出していたが」
「いらん指摘をするな!」
「どんな訓練なのか詳しく聞きたいだけだ」
「うるさい! もう黙っててくれ!」
ミカエルは耳まで赤くなった。誤魔化すという動作がこれほど恥ずかしいとは思っていなかった。
「本格的に訓練に入るから邪魔をするな!」
やけくそで一人で訓練をする事にした。基本的な体幹や筋力を鍛える運動から、槍さばきを一通り確認する。
訓練をしていると、裏門が開いた。
マリアが元気に手を振っていた。
「ミカエル、オネット。出発よ!」
出発は早朝だった。
グローリア王国に隣接する山へ出かける。腕自慢の男を何人も引き連れて、物々しい雰囲気となっている。
「山に住んでいる猛獣はとても凶悪よ」
マリアがじっとりと汗をにじませる。緊張か暑さのためか。
オネットは両目を丸くした。
「それほどの獣が潜んでいるのか」
「そうよ。何十人もの力自慢が怪我を負うわ。食い殺されてしまった人もいるの」
マリアは遠い目をした。
「悲惨な事件だったわ」
「お言葉ですがマリア王女、本当にオネットに任せるつもりなのですか?」
ミカエルは警戒心をあらわにしていた。
「僕たちが猛獣に構っている間に、マリア王女に手を出したらどうするのですか?」
「心配ご無用! そのために儂がいる」
スターがニッと笑った。健康な歯と髪のない頭が陽光にきらめく。
「マルドゥクの手下を相手に苦戦するかもしれないが、刺し違えてでも王女は守るぞ」
「……俺はもうマルドゥクの手下ではないと言ったはずだ」
オネットが暗い口調で呟いた。
「あの冷血な男についていく気はない」
「気を悪くしたならすまんかった。しかし、王女を守るためにあらゆる可能性を考慮しなければならない。許してほしい」
「怒ってはいない。俺を信用できないのは当たり前の事だ」
オネットは辺りを見渡した。
「それより、猛獣はまだか?」
「もう少ししたら出てくるぞ。音もなく、一瞬で襲ってくるから気をつけてくれ」
「分かった」
オネットが無造作に草をかき分けながら歩みを進める。
獣道をいくらか進んだところだった。
岩陰から巨大な獣が突進してきた。
分厚い皮膚に守られた灰色の猛獣だ。強靭な爪と丸太のように野太い四脚、大人の男性を軽く食い殺す顎と牙を持つ。
「クゥガだ! 気をつけろ!」
スターが警笛を鳴らす。
「みんな死なないで!」
マリアは震えていた。震えていたが、毅然と指示を出していた。
「急いで罠へ誘いこんで!」
山にクゥガが出てくるのは知られていた。そのため、クゥガの餌となる鶏肉をつるした檻をあらかじめ用意していた。
しかし、クゥガの標的ははっきりしていた。
あまりにも無造作にテリトリーに入ってきたオネットだ。檻の方向には見向きもしない。
巨大な怪物が華奢な少年に襲いかかるのだ。惨劇となるのは目に見えている。
そして、オネットの仲間と認識された人物も同じように襲われるだろう。
ミカエルは槍を構えて、マリアの前に立った。クゥガを槍一本で倒すのは至難の業だが、やるしかない。
「マルドゥクを避けるために山に逃げるのは間違っている」
ミカエルは確信した。猛獣のいる山に人は入り込んではいけないのだと。
クゥガの分厚い皮膚に刃物は通じない。人体ではどうしようもない脚力も持ち合わせている。
だから、クゥガが吹っ飛んで仰向けに倒れた時には、ミカエルは我が目を疑った。
なんのことはない。オネットがクゥガの牙をかわし、腹を蹴とばしたのだ。クゥガは衝撃を受け止めきれず、宙に浮き、ひっくり返ったのだ。
ほんの一瞬の出来事だった。
グローリア王国の騎士団が全力を尽くして退治できるかどうかの怪物を、たった一人の少年があっさり倒したのだ。スターも、猛獣討伐隊も、唖然としていた。
「噂の猛獣はまだか?」
ミカエルは、オネットの質問の意味が分からなかった。
「そいつだが……」
仰向けに足をばたつかせるクゥガを指さすが、オネットは首を傾げた。
「かわいい獣に見えるが」
「おまえの感性はおかしい。まだ生きているからトドメを指してくれないか?」
「かわいいのに……」
ためらうオネットに、スターが言葉を添える。
「食うとうまいぞ」
「分かった」
先ほどの同情的な目線はどこへやら。オネットの両目がぎらついた。
ようやくの事で起き上がったクゥガは、怒りと殺意を隠す事なくオネットに突進する。
しかし、その動きは急に止まった。
見えない糸に宙づりにされているように脚をばたつかせている。前に進む事も、後ろに戻る事もできないようだ。
「悪く思わないでほしい、飯のためだ」
オネットが呟くと、クゥガはやがて脚の動きを止めた。息絶えたのだ。
「何をした!?」
ミカエルがクゥガの身体をくまなく調べる。しかし、外傷がない。
「しぶとそうだったから”マリオネット”を使った」
オネットはしれっと言っていた。
スターが両腕を組んで、感心したように頷いた。
「見えない糸を使って相手を意のままに操るスキルと聞いていたが、糸を直接攻撃に使う事もできるのか。厄介な能力じゃ。今のところ敵じゃなくてよかったのぅ」
「……僕は信用していない」
ミカエルは鋭い視線をオネットに向けた。
「おまえがグローリア王国を貶める事があれば、容赦しない」
「分かっている。それより、腹がすかないか?」
何を言われているのか分かっているのかいないのか。
「うまいのだろう? 朝食にしないか?」
オネットは早くクゥガを食べたいようだ。
マリアは両目を輝かせた。
「早く食べましょう! 新鮮な方がいいわ!」
空が白み、海がきらめく。光の帯が海上線に連なる。
朝になったのだ。
「綺麗だな」
ミカエルは思わず呟いた。
日頃は戦闘か訓練に明け暮れている日々である。全身全霊をグローリア王国のために捧げている。殺伐としているがやり甲斐のある日々は嫌いではない。
しかし、時には自分の生き様を振り返る事がある。
自分は正しいのか? 本当にグローリア王国のために最善を尽くしているのか?
まったく疑問に思わない時は少ない。
そんな時に、無性に美しいものを見たくなる。海岸線だったり、宝石だったり、雨露に濡れた草花だったり。
ただそこに在るだけで人の心を沸き立たせる。
そして確信するのだ。
自分は気高くも美しいグローリア王国を守りたい。そのためならどんな汚れ役も買って出る。
グローリア王国がそこに在る。それだけで自分の存在価値があるのだと。
「絶対に守ってみせる」
ミカエルは呟いて、握り拳を朝焼けに突き出した。
「何を守る?」
不躾な質問をしたのはオネットだった。
一人でカッコよく決意したつもりだったから他人に見られたのが恥ずかしい。しかし、突き出した拳を慌てて引っ込めるのも恥ずかしい。
「……いつからそこにいた」
話題転換をはかる。
「さっきから」
「本当か? 気配すら感じなかった」
「隠れるのは好きだ。ところで、何を守る?」
話題が戻ってきた。
ミカエルは拳を突き出したまま、視線をそらした。
「……おまえに話す義務はない」
「そうか。その拳は何だ?」
「これは……訓練だ! 素早く攻撃態勢を取るための訓練だ!」
オネットは感心したようにホウッとため息を吐いた。
「そのわりにはゆっくりと突き出していたが」
「いらん指摘をするな!」
「どんな訓練なのか詳しく聞きたいだけだ」
「うるさい! もう黙っててくれ!」
ミカエルは耳まで赤くなった。誤魔化すという動作がこれほど恥ずかしいとは思っていなかった。
「本格的に訓練に入るから邪魔をするな!」
やけくそで一人で訓練をする事にした。基本的な体幹や筋力を鍛える運動から、槍さばきを一通り確認する。
訓練をしていると、裏門が開いた。
マリアが元気に手を振っていた。
「ミカエル、オネット。出発よ!」
出発は早朝だった。
グローリア王国に隣接する山へ出かける。腕自慢の男を何人も引き連れて、物々しい雰囲気となっている。
「山に住んでいる猛獣はとても凶悪よ」
マリアがじっとりと汗をにじませる。緊張か暑さのためか。
オネットは両目を丸くした。
「それほどの獣が潜んでいるのか」
「そうよ。何十人もの力自慢が怪我を負うわ。食い殺されてしまった人もいるの」
マリアは遠い目をした。
「悲惨な事件だったわ」
「お言葉ですがマリア王女、本当にオネットに任せるつもりなのですか?」
ミカエルは警戒心をあらわにしていた。
「僕たちが猛獣に構っている間に、マリア王女に手を出したらどうするのですか?」
「心配ご無用! そのために儂がいる」
スターがニッと笑った。健康な歯と髪のない頭が陽光にきらめく。
「マルドゥクの手下を相手に苦戦するかもしれないが、刺し違えてでも王女は守るぞ」
「……俺はもうマルドゥクの手下ではないと言ったはずだ」
オネットが暗い口調で呟いた。
「あの冷血な男についていく気はない」
「気を悪くしたならすまんかった。しかし、王女を守るためにあらゆる可能性を考慮しなければならない。許してほしい」
「怒ってはいない。俺を信用できないのは当たり前の事だ」
オネットは辺りを見渡した。
「それより、猛獣はまだか?」
「もう少ししたら出てくるぞ。音もなく、一瞬で襲ってくるから気をつけてくれ」
「分かった」
オネットが無造作に草をかき分けながら歩みを進める。
獣道をいくらか進んだところだった。
岩陰から巨大な獣が突進してきた。
分厚い皮膚に守られた灰色の猛獣だ。強靭な爪と丸太のように野太い四脚、大人の男性を軽く食い殺す顎と牙を持つ。
「クゥガだ! 気をつけろ!」
スターが警笛を鳴らす。
「みんな死なないで!」
マリアは震えていた。震えていたが、毅然と指示を出していた。
「急いで罠へ誘いこんで!」
山にクゥガが出てくるのは知られていた。そのため、クゥガの餌となる鶏肉をつるした檻をあらかじめ用意していた。
しかし、クゥガの標的ははっきりしていた。
あまりにも無造作にテリトリーに入ってきたオネットだ。檻の方向には見向きもしない。
巨大な怪物が華奢な少年に襲いかかるのだ。惨劇となるのは目に見えている。
そして、オネットの仲間と認識された人物も同じように襲われるだろう。
ミカエルは槍を構えて、マリアの前に立った。クゥガを槍一本で倒すのは至難の業だが、やるしかない。
「マルドゥクを避けるために山に逃げるのは間違っている」
ミカエルは確信した。猛獣のいる山に人は入り込んではいけないのだと。
クゥガの分厚い皮膚に刃物は通じない。人体ではどうしようもない脚力も持ち合わせている。
だから、クゥガが吹っ飛んで仰向けに倒れた時には、ミカエルは我が目を疑った。
なんのことはない。オネットがクゥガの牙をかわし、腹を蹴とばしたのだ。クゥガは衝撃を受け止めきれず、宙に浮き、ひっくり返ったのだ。
ほんの一瞬の出来事だった。
グローリア王国の騎士団が全力を尽くして退治できるかどうかの怪物を、たった一人の少年があっさり倒したのだ。スターも、猛獣討伐隊も、唖然としていた。
「噂の猛獣はまだか?」
ミカエルは、オネットの質問の意味が分からなかった。
「そいつだが……」
仰向けに足をばたつかせるクゥガを指さすが、オネットは首を傾げた。
「かわいい獣に見えるが」
「おまえの感性はおかしい。まだ生きているからトドメを指してくれないか?」
「かわいいのに……」
ためらうオネットに、スターが言葉を添える。
「食うとうまいぞ」
「分かった」
先ほどの同情的な目線はどこへやら。オネットの両目がぎらついた。
ようやくの事で起き上がったクゥガは、怒りと殺意を隠す事なくオネットに突進する。
しかし、その動きは急に止まった。
見えない糸に宙づりにされているように脚をばたつかせている。前に進む事も、後ろに戻る事もできないようだ。
「悪く思わないでほしい、飯のためだ」
オネットが呟くと、クゥガはやがて脚の動きを止めた。息絶えたのだ。
「何をした!?」
ミカエルがクゥガの身体をくまなく調べる。しかし、外傷がない。
「しぶとそうだったから”マリオネット”を使った」
オネットはしれっと言っていた。
スターが両腕を組んで、感心したように頷いた。
「見えない糸を使って相手を意のままに操るスキルと聞いていたが、糸を直接攻撃に使う事もできるのか。厄介な能力じゃ。今のところ敵じゃなくてよかったのぅ」
「……僕は信用していない」
ミカエルは鋭い視線をオネットに向けた。
「おまえがグローリア王国を貶める事があれば、容赦しない」
「分かっている。それより、腹がすかないか?」
何を言われているのか分かっているのかいないのか。
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