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『ロックマン2』編
『ロックマン2』、どうやって遊ぶ?(3)
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「大成さん、苦戦してるねー!」
こんな俺の状況を見て嬉しそうに話しかける遊戯さん。
俺はそんな嬉しそうな遊戯さんをみないようにしながらウッドマンとの激闘を演じる。
「(なかなかライフを減らせない……)」
ロックバスターでは限界か?そう感じたときだった。
「メタルブレードを使うんだ!!」
遊戯さんの声だ。
その声に反応して俺はすかさず武器をメタルブレードに変更。
変更した瞬間、俺はメタルブレードを連発する。
「うおおおぉぉぉぉ!!!!」
興奮したせいで年甲斐もなく叫んでしまう俺。
メタルブレードはウッドマンの弱点武器の一つである。
みるみるうちにウッドマンのライフが減っていく。
「(あともうちょっとだ、もうちょっと……)」
―――この油断がいけなかったのかもしれない。
「あっ、大成さん!そこはダメだー!」
「えっ……」
俺の通ろうとした道に飛んでくるリーフシールド。
俺は急いで駆け抜けようとしたが間に合わない。
次の瞬間―――ロックマンは砕け散っていた。
「あーあ、またゲームオーバーってね」
ガッカリした遊戯さんは次にこう言った。
「大成さん、こうなったらヒートマンステージに行こう。アトミックバーナーがあればウッドマンも楽勝なはず」
アトミックバーナー―――8大ボスの一人であるヒートマンを倒すと手に入る武器である。
このアトミックバーナー、ウッドマンの大弱点武器であり、使うと一瞬でウッドマンを燃やせる大変優れた武器なのだ。
そうそう、子供の頃の俺はこれでウッドマンに勝利した記憶がある。
「その手がありましたね~、アトミックバーナーさえあればウッドマンを倒せるはず!」
「そう、その通り!」
「では、行きましょう。ヒートマンステージ♪」
―――この時、俺は気が付いていなかった。
エアーマンを倒すためにウッドマンを倒しに行ったのに、ウッドマンが倒せないから今度はヒートマンを倒しに行く。
これでは、どんどんドツボにはまっていくだけである―――。
足取り軽く、俺はヒートマンステージにカーソルを合わせて選択。
すかさず、持参した2本目の缶ビールを開けて一気にのどに流し込む。
うまい!これで準備は完璧。
いざ、ヒートマンステージへ!待ってろよヒートマン!
ステージが始まる。
そして進んですぐに溶岩に落ちて残機が減る。
なんだか嫌な予感がする。
このステージは確か……難しかったような??
何回か死にながらもなんとか歩を進めていく俺のロックマン。
やがて、たどり着く一面の溶岩。
消えるブロックが出たり消えたり。
一定のリズムで消えては出てくるのでこのブロックの動きを記憶しないと到底わたることが出来ない。
「(そうか、これを渡れということか……)」
俺はなんとなくブロックの動きを記憶して溶岩の海を越えるべくジャンプを開始。
トントントン、一定のリズムでロックマンが飛び跳ねる。
トントントン、俺の感覚が研ぎ澄まされる。
トントントン、小刻みに震える俺の指。
トントントン、向こう岸まであと少し。
「ハックション!!」
耳元ででかいくしゃみが俺を襲う。
「あーー!!」
言わんこっちゃない。集中力を欠いた操作によりロックマンは一瞬で溶岩に飲み込まれていった。
「申し訳ない……突然のくしゃみはとめづらく……」
「いえいえ、大丈夫ですよ。気にしないでください」
本当に申し訳なさそうに謝る遊戯さん。
くしゃみというのは本来生理現象であるから攻めるわけにもいかない。
気を取り直して、何回か溶岩の海に挑んでみたものの……もはや集中力は取り戻せず溶岩の海を越えることができないまま1時間以上が過ぎていた。
「うーん、、、どうしましょう。遊戯さん。俺にはこの溶岩の海を越えられる気がしません」
そう、この溶岩の海を越えない限り、ステージボスであるヒートマンにはたどり着けないのだ。
「確かに……、アイテム2号があればこの溶岩の海も楽々越えていけるんだけど……」
―――アイテム2号。
横方向に高速に進める足場で、これがあればロックマンは乗ったまま移動することができるようになる。
つまり、先ほどのウッドマンステージも飛んでいれば良いことになる。
「確かアイテム2号はエアーマンステージをクリアすれば手に入りましたよね?」
かすかな記憶をたどり俺は思い出す。
「そうそう、エアーマンステージクリア時に手に入ったはず」
「それなら行きましょう!いざ、エアーマンステージへ!」
ステージを選択するボタンにも力が入る。
このステージをクリアすればアイテム2号が手に入り、ヒートマンステージを乗り越えることが出来るのだ。
いざ、行こう!エアーマンステージへ!!!
「!!!!!」
ここまで操作して俺は気が付いた。
どうやら遊戯さんも表情を見る限り気づいたらしい。
それが何かって?
―――そもそも、エアーマンが倒せないんだった。
「あの、遊戯さん……」
「なんだい?」
とぼけたふりをする遊戯さん。おそらく遊戯さんは今のこの状況をわかっている。
「エアーマンが倒せなくて、ウッドマンに行って、ウッドマンが倒せなくてヒートマン。ヒートマンに言ったらアイテム2号が必要だからとエアーマンって……」
「……先に進めないな」
冷静に返答する遊戯さん。
そうなのだ、つまりは―――
―――ジレンマの堂々巡りなのである。
とにかくエアーマンでもウッドマンでもヒートマンでも倒さないと先に進めないのに、それぞれの理由により先に進めない。
このジレンマどうするべきか!?
「大成さん」
「何ですか遊戯さん?」
俺の脳内であの歌が流れる。おそらく遊戯さんの脳内でも同じ歌が流れていたに違いない。
―――この状況、まさに『エアーマンが倒せない』っていうね。
こんな俺の状況を見て嬉しそうに話しかける遊戯さん。
俺はそんな嬉しそうな遊戯さんをみないようにしながらウッドマンとの激闘を演じる。
「(なかなかライフを減らせない……)」
ロックバスターでは限界か?そう感じたときだった。
「メタルブレードを使うんだ!!」
遊戯さんの声だ。
その声に反応して俺はすかさず武器をメタルブレードに変更。
変更した瞬間、俺はメタルブレードを連発する。
「うおおおぉぉぉぉ!!!!」
興奮したせいで年甲斐もなく叫んでしまう俺。
メタルブレードはウッドマンの弱点武器の一つである。
みるみるうちにウッドマンのライフが減っていく。
「(あともうちょっとだ、もうちょっと……)」
―――この油断がいけなかったのかもしれない。
「あっ、大成さん!そこはダメだー!」
「えっ……」
俺の通ろうとした道に飛んでくるリーフシールド。
俺は急いで駆け抜けようとしたが間に合わない。
次の瞬間―――ロックマンは砕け散っていた。
「あーあ、またゲームオーバーってね」
ガッカリした遊戯さんは次にこう言った。
「大成さん、こうなったらヒートマンステージに行こう。アトミックバーナーがあればウッドマンも楽勝なはず」
アトミックバーナー―――8大ボスの一人であるヒートマンを倒すと手に入る武器である。
このアトミックバーナー、ウッドマンの大弱点武器であり、使うと一瞬でウッドマンを燃やせる大変優れた武器なのだ。
そうそう、子供の頃の俺はこれでウッドマンに勝利した記憶がある。
「その手がありましたね~、アトミックバーナーさえあればウッドマンを倒せるはず!」
「そう、その通り!」
「では、行きましょう。ヒートマンステージ♪」
―――この時、俺は気が付いていなかった。
エアーマンを倒すためにウッドマンを倒しに行ったのに、ウッドマンが倒せないから今度はヒートマンを倒しに行く。
これでは、どんどんドツボにはまっていくだけである―――。
足取り軽く、俺はヒートマンステージにカーソルを合わせて選択。
すかさず、持参した2本目の缶ビールを開けて一気にのどに流し込む。
うまい!これで準備は完璧。
いざ、ヒートマンステージへ!待ってろよヒートマン!
ステージが始まる。
そして進んですぐに溶岩に落ちて残機が減る。
なんだか嫌な予感がする。
このステージは確か……難しかったような??
何回か死にながらもなんとか歩を進めていく俺のロックマン。
やがて、たどり着く一面の溶岩。
消えるブロックが出たり消えたり。
一定のリズムで消えては出てくるのでこのブロックの動きを記憶しないと到底わたることが出来ない。
「(そうか、これを渡れということか……)」
俺はなんとなくブロックの動きを記憶して溶岩の海を越えるべくジャンプを開始。
トントントン、一定のリズムでロックマンが飛び跳ねる。
トントントン、俺の感覚が研ぎ澄まされる。
トントントン、小刻みに震える俺の指。
トントントン、向こう岸まであと少し。
「ハックション!!」
耳元ででかいくしゃみが俺を襲う。
「あーー!!」
言わんこっちゃない。集中力を欠いた操作によりロックマンは一瞬で溶岩に飲み込まれていった。
「申し訳ない……突然のくしゃみはとめづらく……」
「いえいえ、大丈夫ですよ。気にしないでください」
本当に申し訳なさそうに謝る遊戯さん。
くしゃみというのは本来生理現象であるから攻めるわけにもいかない。
気を取り直して、何回か溶岩の海に挑んでみたものの……もはや集中力は取り戻せず溶岩の海を越えることができないまま1時間以上が過ぎていた。
「うーん、、、どうしましょう。遊戯さん。俺にはこの溶岩の海を越えられる気がしません」
そう、この溶岩の海を越えない限り、ステージボスであるヒートマンにはたどり着けないのだ。
「確かに……、アイテム2号があればこの溶岩の海も楽々越えていけるんだけど……」
―――アイテム2号。
横方向に高速に進める足場で、これがあればロックマンは乗ったまま移動することができるようになる。
つまり、先ほどのウッドマンステージも飛んでいれば良いことになる。
「確かアイテム2号はエアーマンステージをクリアすれば手に入りましたよね?」
かすかな記憶をたどり俺は思い出す。
「そうそう、エアーマンステージクリア時に手に入ったはず」
「それなら行きましょう!いざ、エアーマンステージへ!」
ステージを選択するボタンにも力が入る。
このステージをクリアすればアイテム2号が手に入り、ヒートマンステージを乗り越えることが出来るのだ。
いざ、行こう!エアーマンステージへ!!!
「!!!!!」
ここまで操作して俺は気が付いた。
どうやら遊戯さんも表情を見る限り気づいたらしい。
それが何かって?
―――そもそも、エアーマンが倒せないんだった。
「あの、遊戯さん……」
「なんだい?」
とぼけたふりをする遊戯さん。おそらく遊戯さんは今のこの状況をわかっている。
「エアーマンが倒せなくて、ウッドマンに行って、ウッドマンが倒せなくてヒートマン。ヒートマンに言ったらアイテム2号が必要だからとエアーマンって……」
「……先に進めないな」
冷静に返答する遊戯さん。
そうなのだ、つまりは―――
―――ジレンマの堂々巡りなのである。
とにかくエアーマンでもウッドマンでもヒートマンでも倒さないと先に進めないのに、それぞれの理由により先に進めない。
このジレンマどうするべきか!?
「大成さん」
「何ですか遊戯さん?」
俺の脳内であの歌が流れる。おそらく遊戯さんの脳内でも同じ歌が流れていたに違いない。
―――この状況、まさに『エアーマンが倒せない』っていうね。
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