金と権力ある俺様王子が、最強令嬢を溺愛結婚する件

湯川仁美

文字の大きさ
7 / 15
第一章 馴れ初めついでに日常をお見せします。

⑦エピローグの続きに戻りましょう。

しおりを挟む
時間は誰にでも平等に進む。

現在。
午前中にバレンタインの件で軽い言い争いをしたのだが麗子はこの大帝国の全ての国を動かす省の統括省の副大臣。つまり若くしてNO2。
チョコを巡る痴話喧嘩で職務放棄なんかできない。
午後は本気で働くか。
お昼を済ませると、麗子は姿勢を正して、会議に出席するために統括大臣、交通省の交通大臣と共に会議室に向かった。
 
「今日の議題は2年前。東側にミサイルを落としてきた為に征服し、我が国の一部となったの土地の深刻な水不足についてです。水がなければ、あるところから引けばいい。我が国最大の株式会社、ミスタープリンセス株式会社がリゾート施設を建てようと、広大な敷地を探しており。打診したところ4分の1を買い上げました」
麗子は会議室のスクリーンに土地の画像を映し出された画像をみながら説明する。
「幸いなことにこの土地の隣は水が余り過ぎて、何度も浸水の被害がでていたので。住民の反対党は一切なく、スムーズに水路・水源が整備され。何もない土地で民は貧困にあえいでいましたが、リゾート施設の設営に伴いその問題も解消しました」
そこでミスタープリンセス株式会社の社長とプレゼンを交代する。
「ご説明にあった通り」
白髪交じりの社長は淡々と話しだす。
始まりこそは穏やかであるがその瞳には強い光が宿る。
「・・・であるからに。宝玉大帝国から借りていた融資はきっちりこの場で返済いたします。ご清聴。ありがとうございました」
社長は丁寧に頭を下げるとスーツの右ポケットから財務省のトップである財務大臣に小切手を渡す。
「ほう。これで終わりか?色はどのくらい付けていただけたのだろう?まさかその金額で終わりではないだろう?」
玄翠は小切手の金額を透視したかのように営業スマイルを社長に向ける。
「さすが玄翠皇太子殿下」
社長は苦笑すると左ポケットから用意してあったもう一枚の小切手を玄翠に直接差し出した。
「・・・まぁ、いいだろう。しっかり、他国の旅行者から金を巻き上げ納税を頼む」
にっこり営業スマイルを玄翠は社長に向けると会議はお開きになった。
午前中は言い合いを軽くしていた二人だが・・・。
痴話喧嘩は犬も食わないとよく言うように。
グルメな人間である玄翠、麗子の2人は当然であるが犬が食べないようなものは当人達も食わない。
昨日、今日、付き合った二人ではない。
午前中にしたチョコレートを巡るコミニケーションはただのキャッチボール。
「彼氏。私の隣に乗ってかない?」
会議室を玄翠は執事と護衛を連れて出ると麗子は足元に置いてあったヘルメットを2個掴むみ会議室を飛び出した。
玄翠を呼ぶとヘルメットを一つ玄翠に投げる。
玄翠は振り向きざまに飛んできたヘルメットをキャッチすると無言で被る。

これは午前中の言い合いなんて、気にしてないよと言う麗子と玄翠の合図。
今日はどうしても、ミスタープリンセス株式会社の社長が今日の昼一番しか都合がつかず。
会議を入れたが、本来であればバレンタインデートをする予定で開けてもらっていた。
玄翠は麗子からデートに誘われることは期待していたし分かっていた。

公私混同しないのは素晴らしいわ。
デートが潰れても顔に出さずきちんと仕事をする玄翠は尊敬するし。麗子は心の中で呟くが本人には教えてあげない。
玄翠もまた麗子を尊敬していたが口には出さない。

ミスタープリンセス株式会社の社長から斡旋を後押ししたわけではないが企画を指示をしたこともあり、視察ついでに高級温泉施設のvipルームに招待をされていたのだ。
どこに行くんだ?
なんて玄翠は聞かない。
「ヘルメットということはバイクですか?手配いたします」
今日から新しく執事に入った玄翠の昔からの執事のカールの隣にいる執事はヘルメットを手にした新人執事に違いますと首を横に振る。
「このお二人方のちょっとはヘリコプター。遠出は飛行機です。因みに、運転は麗子嬢がされます」
「・・・えっ」
カールは驚く新人執事をよそに、慣れた様子でポケットに用意をしていたサングラスを手に取りながら説明をする。
さすが、カールね。ヘリコプターに乗っても眩しくないようにサングラスを用意してるなんて。
さすがだわ。
用意の良いカールに麗子も玄翠も感心してしまう。
「え、あっ。麗子様がヘリコプターを運転なさるんですか!」
この展開を読めていたカール。そんなカールを褒めるカップルだったが。
新人執事はあたふたしていた。
「大丈夫。公爵家の自家用ヘリコプターは頑丈だし。急いでるわけではないから制限速度は10キロくらいの誤差しかオーバーしないわ」
制限速度は庶民が守るべき速度であって、公爵令嬢であり。隣国の国王の孫であり。次期王妃の麗子の頭脳には目安の速度の数値以外の何でもない。
「自家用ヘリコプターの制限速度はお前の為に俺が再構築した法律だ」
破るなと玄翠は突っ込むが。
「破ったら何かある?おしよき?」
麗子は期待していたツッコミに楽しそう前を向いて運転しながら玄翠を横目でチラリと見る。
「俺が止めて良いと言うまで俺に対する愛でも囁いてもらおう」
おしよきなんて用意してなかった玄翠は渾身の一撃と言わんばかりにどすの利いた声で言うが。
「ふっ」
え?何それ?
ご褒美じゃない。
麗子は面と向かって貴方にあいを囁けないものと鼻で笑うと玄翠の手を掴んだ。
「操縦桿を二本の腕で掴め!」
「可愛い事を言うから手を握りたくなってしまったのよ」
「俺の新しい執事が昇天する」
麗子はチラリと青ざめたままの新人執事を見る。
「あなた、いつからここの執事なの?見ない顔ね」
「はい!今年の4月に入社いたしました。本日初めてお側仕えをさせていただきます」
「へぇ~。半年で側近執事。・・・スピート出世ね」
側近執事は執事に入社をして5.6年はかかる。それを半年ほどでと言う事は、かなりのエリート。
度胸がこれであれば、最高なのにね。

麗子はそんな事を思いつつ、ポケットからリップを取り出すと今度は両手を操縦桿から放して口に塗る。
今日は温泉で玄翠とお泊り。
体はきちんと隅々までまたケアをしなければ。
「れ、麗子様!リップクリームなど後で良いのではないでしょうか?」
片手ハンドルでヘリコプターを操作していることに、彼は声を上げる7。
「高祖恐怖症?目をつぶっておいたら?彼氏とキスをするために、くちびるを鍛えてるの」
麗子はさらっといいながら、器用にリップの片手で占めるとポケットの中にしまう。
「麗子は綺麗だ。そんな事をしなくても十分だ」
玄翠の言葉に麗子はちらりと玄翠を見る。
「彼氏の言葉はあまり、当てにならないのよね。だって、玄翠の顔には、色眼鏡がかかってると思うの。しかも、10センチくらいの分厚いやつ。あっ・・・」
麗子は声を上げると玄翠はどうしたっと麗子を見る。
「・・・・仕事ができる。仕事が早い。仕事が的確。尊敬できる。不器用だけど、優しい。顔がいい。イケメン。男前。細い。長身。気遣いが以外にできる。博学。物知り。私の事が好き。笑いのツボが一緒。フットワークが軽い。字が綺麗。箸づかいが上手い」
「やめろ」
いきなり褒め言葉を連呼され。
玄翠はさすがに他人のいる密室でいわれるのは照れると止めるが・・・。
「さっき。制限速度を1キロオーバーさせたし。両手を操縦桿から放したから”おしよき”を受けているのよ」
ご所望通りに制限速度を超過したから愛を囁いてるんだけど?
「わざとリップ塗って超過させただろう?」
「あら?ばれた?」
「当たり前だ」
「ふふふ。すごーく自然だっと思ったんだけど?」
「お前の考えていることは全てお見通しだ」
「それは、嬉しいわ。じゃあ、今考えていることを当ててくださいな」
「・・・しるか」
「本当に?じゃあヒント。縞模様」
「ヨコシマ」
「大正解。ヨコシマな事を考えていました」
だって、彼氏と公私混同。
視察という名の温泉旅行よ?R18禁の関係とはいえ、楽しみで仕方がない。
麗子は笑いながら、しっかり前を見て、運転を続ける。
「なぜ・・・。公爵家のご令嬢が運転をできるのですか」
新人執事は話やすいオーラを纏う公爵令嬢に問いかけた。
「私のDNAには、大酒飲みで、妖艶の代名詞となる祖母。しかも、16歳の孫娘に飛行機を与え、自ら鍛えるというお爺様も両親もお口あんぐり。開いたお口が、驚きで塞がらないような偉業を成し遂げる祖母の物が受け継がれているからよ。カエルの子はカエルっていうでしょ?容姿も中身も祖母の生き写し。隔世遺伝って怖いわね」
「一つだけ訂正を入れる。カエルじゃなくて、蝶だろ」
「蝶に例えられると少し嬉しいわ。捕まえてちょう(蝶)だい」
「ごめん。おっさんだった。大酒飲みのおっさん」
「あらあら。大帝国の王妃を大帝国の殿下がけなしていいのかしら?」
「お前が喋らなければ、ばれないからいい」
「それもそうね。お婆様、すでに玄翠の事も孫カウントをしているようよ」
「それは。お婆様孝行をぜひさせてもらおう」
いつまでも会話のキャッチボールをテンポよく麗子と玄翠は続ける。
この、何でもない日常が好き。
同じ空間で同じ空気を吸っているのが好き。
「玄翠が吐いた息が私の中に入ってきていると、想像すると。最高に幸せな気分になるわ」
玄翠はその麗子の発言に後ろを見る。
「お前ら、息をつめろ。麗子の吐いた息を吸われると思うと、不快だ」
「無茶苦茶な。死ねと?」
カールはやれやれっと突っ込みを入れる。
「そうよ?カールに死なれたら、そうそう。カールのような優秀な執事様が見つからなくて、結果、仕事に私たちも殺されてしまって。共倒れよ」
「じゃあ、窓を開ける」
「嫌よ。せっかく、髪の毛を立て巻きカールにしてるのに。崩れるじゃない」
楽しく話しているうちに、あっという間にヘリコプターは目的地に到着する。

***
「素晴らしいわね」
招待された温泉は丘の上にあった。
「一秒でも勿体ないわ行きましょう」
玄翠は着陸するなりヘルメットを放り出した麗子と共に走り出した。
この二人の足は速い。
「お、追いつけない」
新人執事は陸地に着陸し、生きた心地がやっとしたかと思えば、ヘリコプターから緊張のあまり落ちるように出てその場で尻もちをつき。
カールは手に持っていたヘリコプターの鍵を待機している兵士に預ける。
あの二人には追い付けないが、事前に警備の兵を宿の至る所に配置していた。
あの二人は追いつけなければ置いていかれる。
かつて殿下と公爵令嬢が護衛も執事もメイドもつけずに外出などしないと高をくくっており。
裏切られた経験が何度もあるのだ。
 
「麗子公爵令嬢は一体、なんなんですか?普通の公爵令嬢は運転なんてしませんよ!」
「普通の公爵令嬢どころか。一般的な女性は運転しません」
カールはそう言うと携帯電話の着信を取る。

「明日14時まであの二人は離れに籠るそうなので自分も温泉に浸かってのんびりします。新人君ものんびりすることですね。明日の帰路も麗子王太子妃候補様の”運転”なのですから」
カールはそう言うと100平米を超える客室露天風呂完備の離れ一棟貸しの建物に二人が手を繋いでは入った事を確認すると新人に助言する。
麗子は本日の宿の部屋にある更衣室に入ると浴衣の下にリボンを巻き、綺麗に浴衣を着ると扉を開けた。
バレンタインを締めくくる。
 
最後のプレゼントは・・・わ・た・し。
 
その後、めちゃくちゃ温泉を楽しんだ 【この話はRではないので完】
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

転生賢妻は最高のスパダリ辺境伯の愛を独占し、やがて王国を救う〜現代知識で悪女と王都の陰謀を打ち砕く溺愛新婚記〜

紅葉山参
恋愛
ブラック企業から辺境伯夫人アナスタシアとして転生した私は、愛する完璧な夫マクナル様と溺愛の新婚生活を送っていた。私は前世の「合理的常識」と「科学知識」を駆使し、元公爵令嬢ローナのあらゆる悪意を打ち破り、彼女を辺境の落ちぶれた貴族の元へ追放した。 第一の試練を乗り越えた辺境伯領は、私の導入した投資戦略とシンプルな経営手法により、瞬く間に王国一の経済力を確立する。この成功は、王都の中央貴族、特に王弟公爵とその腹心である奸猾な財務大臣の強烈な嫉妬と警戒を引き寄せる。彼らは、辺境伯領の富を「危険な独立勢力」と見なし、マクナル様を王都へ召喚し、アナスタシアを孤立させる第二の試練を仕掛けてきた。 夫が不在となる中、アナスタシアは辺境領の全ての重責を一人で背負うことになる。王都からの横暴な監査団の干渉、領地の資源を狙う裏切り者、そして辺境ならではの飢饉と疫病の発生。アナスタシアは「現代のインフラ技術」と「危機管理広報」を駆使し、夫の留守を完璧に守り抜くだけでなく、王都の監査団を論破し、辺境領の半独立的な経済圏を確立する。 第三の試練として、隣国との緊張が高まり、王国全体が未曽有の財政危機に瀕する。マクナル様は王国の窮地を救うため王都へ戻るが、保守派の貴族に阻まれ無力化される。この時、アナスタシアは辺境伯夫人として王都へ乗り込むことを決意する。彼女は前世の「国家予算の再建理論」や「国際金融の知識」を武器に、王国の経済再建計画を提案する。 最終的に、アナスタシアとマクナル様は、王国の腐敗した権力構造と対峙し、愛と知恵、そして辺境の強大な経済力を背景に、全ての敵対勢力を打ち砕く。王国の危機を救った二人は、辺境伯としての地位を王国の基盤として確立し、二人の愛の結晶と共に、永遠に続く溺愛と繁栄の歴史を築き上げる。 予定です……

転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!

木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。 胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。 けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。 勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに…… 『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。 子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。 逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。 時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。 これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。 ※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。 表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。 ※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。 ©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday

下級兵士は断罪された追放令嬢を護送する。

やすぴこ
恋愛
「ジョセフィーヌ!! 貴様を断罪する!!」  王立学園で行われたプロムナード開催式の場で、公爵令嬢ジョセフィーヌは婚約者から婚約破棄と共に数々の罪を断罪される。  愛していた者からの慈悲無き宣告、親しかった者からの嫌悪、信じていた者からの侮蔑。  弁解の機会も与えられず、その場で悪名高い国外れの修道院送りが決定した。  このお話はそんな事情で王都を追放された悪役令嬢の素性を知らぬまま、修道院まで護送する下級兵士の恋物語である。 この度なろう、アルファ、カクヨムで同時完結しました。 (なろう版だけ諸事情で18話と19話が一本となっておりますが、内容は同じです)

婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた

夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。 そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。 婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。

死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?

六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」 前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。 ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを! その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。 「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」 「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」 (…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?) 自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。 あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか! 絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。 それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。 「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」 氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。 冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。 「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」 その日から私の運命は激変! 「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」 皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!? その頃、王宮では――。 「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」 「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」 などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。 悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!

冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件

水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」 結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。 出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。 愛を期待されないのなら、失望させることもない。 契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。 ただ「役に立ちたい」という一心だった。 ――その瞬間。 冷酷騎士の情緒が崩壊した。 「君は、自分の価値を分かっていない」 開始一分で愛さない宣言は撤回。 無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。 以後、 寝室は強制統合 常時抱っこ移動 一秒ごとに更新される溺愛 妻を傷つける者には容赦なし宣言 甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。 さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――? 自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。 溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ

悪役令嬢、婚約破棄されたので見返してみたら今さら溺愛されました

sika
恋愛
婚約者に裏切られ、婚約破棄された悪役令嬢リリアナ。 涙も枯れたそのとき、彼女は決意する。「もう誰にも侮られない」。 隣国で自立し、転生者の知識で成功を手にした彼女の前に、今さら後悔した元婚約者が現れる――。 これは、“ざまぁ”と“溺愛”が交差する、逆転恋愛ストーリー。 プライドを捨てた王子、傷ついても立ち上がる令嬢。 求め合う二人の行方は、赦しか、それとも別れか――。

私はざまぁされた悪役令嬢。……ってなんだか違う!

杵島 灯
恋愛
王子様から「お前と婚約破棄する!」と言われちゃいました。 彼の隣には幼馴染がちゃっかりおさまっています。 さあ、私どうしよう?  とにかく処刑を避けるためにとっさの行動に出たら、なんか変なことになっちゃった……。 小説家になろう、カクヨムにも投稿中。

処理中です...