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作戦タイム
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板金屋が12月末で退職することになった。
板金屋「僕、今月で退職して勉強します」
私「ほぉ、いよいよ資格試験か」
板金屋「落ちるわけにはいかないんで」
私「目指せ理学療法士」
理学療法士の試験が2月だったか3月にあるらしく、試験勉強の為に施設を退職するそうだ。
なので、板金屋が仕事を退職してしまう1週間前に、竹田さんと板金屋の3人で飲み会をする作戦を立てていた。
私はこの飲み会で今までヒヤヒヤさせてくれた、板金屋にお礼を込めて全てをバラすことにしていた。
どうやったら、板金屋が1番驚くのか。
私に散々「竹田さんどおですか?」って何度も聞いてきていたことが、実は水面下で既に作戦実行されていたことを板金屋は知らない。
何ヶ月も前からずーっと黙ってて、密かにドッキリ作戦を日頃から考えていた。
どんな内容にしようかとか、どう竹田さんに登場してもらおうかとか。
いろいろ考えて試行錯誤を重ねた。
絶対にバレないように。
作戦の内容はこうだ。
飲み会決行の日の夕方。
私の車の一番後ろに竹田さんは隠れている。
それで、助手席に板金屋を乗せて居酒屋へ向かう。
向かう途中かならず板金屋は、竹田さんの話を始める。
ある程度竹田さんの事を話した時に、私が「竹田さんも呼べば良かったなぁ」と言い出す。
板金屋は「そうですよー」とか言い出すだろう。
私が「じゃあ、竹田さんを呼びますかー」と言う。
板金屋は「来るわけないじゃないですかー」と言うだろう。
それで私が「おーい、竹田さーん」と呼んだら、「なにー?」って後ろから竹田さんが、出てきて板金屋は、ぶったまげると言う作戦だ。
それで板金屋には、「竹田さんどうですか?」って言っていた、更にその前から私が既に竹田さんと付き合う為に様々な作戦を決行していた事を伝えると言う作戦だ。
果たしてうまく行くのか。
まぁほぼ、100%うまく行くだろう。
予想通りになるはずだ。
準備は出来てる。
飲み会当日がくるのをずーっと待っていた。
1週間前に居酒屋に連絡して、19時に3人予約した。
私「竹田さん、板金屋にドッキリ仕掛けるからよろしくお願いしますよ!」
竹田「ついにその日が来るんだね!」
私「今まで散々竹田さん竹田さん言ってたから、ギャフンと言わせてやるぜ」
飲み放題とかは頼まず、その都度注文という事で。
板金屋には私と二人で行くからって伝えてあり、他には誰にも言っていないから、誰にも言わないように口止めをしておいた。
もちろん親分にも内緒だ。
1日、1日と飲み会の日が近づいてきた。
板金屋は刻一刻とドッキリの日がやってくることを知らない。
飲み会前日、竹田さんと共に、憲法学習会に参加することになった。
事務課から二人行くことになったようで、よっしー課長から「竹田さんと波多野君の二人学習会に参加してもらいたいんだけど?」って依頼され承諾した。
私「竹田さん、俺ら超ラッキーだわ。」
竹田「ホントだよねー、二人でいれるなんて最高じゃん」
私「手を繋いでルンルンで行きましょ」
竹田「それはバレるからダメダメ~」
私「残念すぎる、残念すぎる~」
別々の車で行くわけなく、一緒にデイサービスの車両を借りて乗って行った。
私「デイサービスの車借りてくるから、駐車場で待ってて!」
竹田「オッケー」
デイサービスで車を借りるときに板金屋がいたら、「二人で行ってくるぜ!」って言おうかと思ったがいなかった。
板金屋、知るチャンスを逃す。
楽しく講習会場までドライブ。
私「竹田さん、車内なら手繋ぎ放題ですよ!」
竹田「ふふふふ~」
私「可愛い」
しかも仕事時間中に二人っきりで講習に行けるなんて、なんていい環境なんだ。
講習会場に到着した。
席は隅っこの真ん中ぐらいにした。
私「ここら辺でいいでしょう」
竹田「そうだね。知ってる人もチラホラ」
二人並んで会場の椅子に座ったら、同じ施設の4階介護士の加藤ゆみぴーやリハビリ技師も来ていた。
加藤ゆみぴー「あんたらもしかして!おじゃまだったかしら~」
私「いえいえー、そんな事ないですよ~」
ゆみぴーは私の隣に座った。
二人仲良く座っているのを目撃されたが、同じ事務課だし全然問題ないという判断だった。
講習も1時間ちょっとで終わって施設へ戻ることになった。
私「さーて、施設に戻りますか」
竹田「そうだね。すぐ着いちゃうけど」
その間も楽しく話して盛り上がりつつ、翌日の飲み会についていろいろと作戦を考えていた。
施設に戻ってカギをデイサービスに返すときに、たまたま板金屋が現れた。
板金屋「あ!二人どうしたんですか?!いいですねー」
私「ああ、憲法の学習会にいってたんだよー」
板金屋「よかったじゃないですかー、二人っきりでドライブなんて~」
そして事務課の方に3人で歩き始めた。
私「竹田さん明日は板金屋とお別れ会なんすよー」
板金屋は、竹田さんが親分にこの飲み会について話してしまうんじゃないかと心配になったようだった。
板金屋「あ、言っちゃっていいんですか・・・?!」
まさかその竹田さんまで、その飲み会に来る事を知るはずもなく。
竹田さんも笑いをこらえるのが大変そうだった。
竹田「そうなんだ、飲み会があるんだね」
見事に話を合わせた。
さすがです。
私「そうなんすよー、俺と板金屋二人で行くんすよ~」
竹田「ヘェ~楽しんで来てね」
板金屋「ありがとうございます」
ふっふっふっふ
板金屋「僕、今月で退職して勉強します」
私「ほぉ、いよいよ資格試験か」
板金屋「落ちるわけにはいかないんで」
私「目指せ理学療法士」
理学療法士の試験が2月だったか3月にあるらしく、試験勉強の為に施設を退職するそうだ。
なので、板金屋が仕事を退職してしまう1週間前に、竹田さんと板金屋の3人で飲み会をする作戦を立てていた。
私はこの飲み会で今までヒヤヒヤさせてくれた、板金屋にお礼を込めて全てをバラすことにしていた。
どうやったら、板金屋が1番驚くのか。
私に散々「竹田さんどおですか?」って何度も聞いてきていたことが、実は水面下で既に作戦実行されていたことを板金屋は知らない。
何ヶ月も前からずーっと黙ってて、密かにドッキリ作戦を日頃から考えていた。
どんな内容にしようかとか、どう竹田さんに登場してもらおうかとか。
いろいろ考えて試行錯誤を重ねた。
絶対にバレないように。
作戦の内容はこうだ。
飲み会決行の日の夕方。
私の車の一番後ろに竹田さんは隠れている。
それで、助手席に板金屋を乗せて居酒屋へ向かう。
向かう途中かならず板金屋は、竹田さんの話を始める。
ある程度竹田さんの事を話した時に、私が「竹田さんも呼べば良かったなぁ」と言い出す。
板金屋は「そうですよー」とか言い出すだろう。
私が「じゃあ、竹田さんを呼びますかー」と言う。
板金屋は「来るわけないじゃないですかー」と言うだろう。
それで私が「おーい、竹田さーん」と呼んだら、「なにー?」って後ろから竹田さんが、出てきて板金屋は、ぶったまげると言う作戦だ。
それで板金屋には、「竹田さんどうですか?」って言っていた、更にその前から私が既に竹田さんと付き合う為に様々な作戦を決行していた事を伝えると言う作戦だ。
果たしてうまく行くのか。
まぁほぼ、100%うまく行くだろう。
予想通りになるはずだ。
準備は出来てる。
飲み会当日がくるのをずーっと待っていた。
1週間前に居酒屋に連絡して、19時に3人予約した。
私「竹田さん、板金屋にドッキリ仕掛けるからよろしくお願いしますよ!」
竹田「ついにその日が来るんだね!」
私「今まで散々竹田さん竹田さん言ってたから、ギャフンと言わせてやるぜ」
飲み放題とかは頼まず、その都度注文という事で。
板金屋には私と二人で行くからって伝えてあり、他には誰にも言っていないから、誰にも言わないように口止めをしておいた。
もちろん親分にも内緒だ。
1日、1日と飲み会の日が近づいてきた。
板金屋は刻一刻とドッキリの日がやってくることを知らない。
飲み会前日、竹田さんと共に、憲法学習会に参加することになった。
事務課から二人行くことになったようで、よっしー課長から「竹田さんと波多野君の二人学習会に参加してもらいたいんだけど?」って依頼され承諾した。
私「竹田さん、俺ら超ラッキーだわ。」
竹田「ホントだよねー、二人でいれるなんて最高じゃん」
私「手を繋いでルンルンで行きましょ」
竹田「それはバレるからダメダメ~」
私「残念すぎる、残念すぎる~」
別々の車で行くわけなく、一緒にデイサービスの車両を借りて乗って行った。
私「デイサービスの車借りてくるから、駐車場で待ってて!」
竹田「オッケー」
デイサービスで車を借りるときに板金屋がいたら、「二人で行ってくるぜ!」って言おうかと思ったがいなかった。
板金屋、知るチャンスを逃す。
楽しく講習会場までドライブ。
私「竹田さん、車内なら手繋ぎ放題ですよ!」
竹田「ふふふふ~」
私「可愛い」
しかも仕事時間中に二人っきりで講習に行けるなんて、なんていい環境なんだ。
講習会場に到着した。
席は隅っこの真ん中ぐらいにした。
私「ここら辺でいいでしょう」
竹田「そうだね。知ってる人もチラホラ」
二人並んで会場の椅子に座ったら、同じ施設の4階介護士の加藤ゆみぴーやリハビリ技師も来ていた。
加藤ゆみぴー「あんたらもしかして!おじゃまだったかしら~」
私「いえいえー、そんな事ないですよ~」
ゆみぴーは私の隣に座った。
二人仲良く座っているのを目撃されたが、同じ事務課だし全然問題ないという判断だった。
講習も1時間ちょっとで終わって施設へ戻ることになった。
私「さーて、施設に戻りますか」
竹田「そうだね。すぐ着いちゃうけど」
その間も楽しく話して盛り上がりつつ、翌日の飲み会についていろいろと作戦を考えていた。
施設に戻ってカギをデイサービスに返すときに、たまたま板金屋が現れた。
板金屋「あ!二人どうしたんですか?!いいですねー」
私「ああ、憲法の学習会にいってたんだよー」
板金屋「よかったじゃないですかー、二人っきりでドライブなんて~」
そして事務課の方に3人で歩き始めた。
私「竹田さん明日は板金屋とお別れ会なんすよー」
板金屋は、竹田さんが親分にこの飲み会について話してしまうんじゃないかと心配になったようだった。
板金屋「あ、言っちゃっていいんですか・・・?!」
まさかその竹田さんまで、その飲み会に来る事を知るはずもなく。
竹田さんも笑いをこらえるのが大変そうだった。
竹田「そうなんだ、飲み会があるんだね」
見事に話を合わせた。
さすがです。
私「そうなんすよー、俺と板金屋二人で行くんすよ~」
竹田「ヘェ~楽しんで来てね」
板金屋「ありがとうございます」
ふっふっふっふ
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