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10月
4.
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バスローブを羽織っただけの千晶がベッドに突っ伏す。慎一郎も自らの残った水気を千晶のバスローブに吸わせようとくっついてくる。
「ほんとヒドイヘンタイ」
「3分で終わらなくて悪いねぇ」
「……はぁ、…」
「ふふ、俺もまだドキドキしてる」
慎一郎が千晶の手を取り、自分の胸に当てる。その肌はシャワーを浴びたばかりなのにもう汗ばんでいる。
千晶の右手に少し早い拍動がはっきり伝わってくる。千晶もまだ息が整わない。左手も重ねて拍動の真上へ、それからその流れに沿って手を上へ添わせていく。
頸動脈、からこめかみへ、慎一郎の頭を抱える形になると、両手の中の顔はふっと微笑んで唇を――舌が千晶の鼻先に触れ、少しずらしてと唇へ移動する。千晶もそれにこたえるよう舌で迎え――重ねてきた。
仰向けになった千晶の唇からあごの先、喉と身体の中心を慎一郎の舌がまっすぐ降りていく、肌に鼻先が、髪が触れ、吐息がかかる。再び千晶の心臓も神経も限界に近づく。
臍まで降りその先をめざず慎一郎の頭を押さえ、残った力で身をよじりかぶりを振って拒否した。
慎一郎はちょっといたずらに眉を下げ残念がってみせてから上体を起こし、頭に添えてあった千晶の両手をとって再び自信の胸に重ねた。
――さっきより速い。
「下も辿たどってよ」
促されるままに千晶は慎一郎の鼻先に視線を留めたまま、手だけを少しずつ下に、流れに沿って降ろしていく。腰に巻いていたはずのタオルは落ちたのか落とされたのか? 戸惑いに手が止まると――視界の先で口角が少し上がり上唇を舐める赤い舌が動いた。思わず視線を合わせれば挑発するように顎を引く。
顔を背けた千晶の後に手が伸び、頭の後で包装のセロファンを開ける軽い音がした。
「じゃ、着けて」
少しほっとしていた千晶の期待を易々と裏切り、勝ち誇った顔で微笑む慎一郎。
目の前に差しだされたパッケージを前に千晶は、脳内で他の戦略を幾つかシミュレートした後、受け入れるのが最善と判断した。
渋々受け取り、ゆっくりと中身を取り出してわざとらしく裏表を二三度確認して、
視線を真下に落とした。ハーイ。
ここできゃっと頬を赤らめてわかんなーいとでも言えばかわいいものを、そういうキャラでも、それが通じる相手でもないのは判り切っている。
お腹にぴったり張り付いていてどうしたもんかな、可愛く――はないそれの裏をつーーと人差し指の先で撫で上げるとびくりと脈打ち、お腹との間に僅かな空間が開けたのも一瞬で、先端から透明な液体が一滴滲んですぐにまたぴったりとお腹に張り付いてしまった。もう一度つーっと撫で上げてみてもすでに滲んだ先走りが更に一筋溢れただけで離れてはくれない。
途方に暮れながらもちょっとしたいたずら心が沸きもう一度、さらに一撫で――とした所で上から禍々しい気配を感じた。観念し片手で先端を抑え傾けつつ、もう片手でくるくると被せていった。
根元までぴったり被せ終わると、てへぺろっぽく少し上目使いでそろりと視線を上げていく。目が合うなり
「よくできました」
っと聞こえた瞬間、千晶は腰を持ち上げられ身体が沈み視界が天井の正方形に展開する。
往きつ戻りつじれじれど押し入って三度目、千晶の背がのけぞった。
「―――っ」
慎一郎は不遜に微笑みながら体を起こす。
「早すぎ、そんなんじゃこの先持たないよ」
千晶は必死で息を整えながら枕を掴んだ。掴んだだけで持ち上げてふざけた男の顔を叩こうにも力が入らない。腰はがっちり抑えられてびくともしない。
「これいいね、しっとりとして熱の伝わりも」まだまだ余裕とのろのろ動かしながら商品レビューをする慎一郎も少し汗が浮いている――千晶もレビューには同感で軽く頷く。
「気に入った?」
千晶が泪混じりに瞬きで答えれば「じゃ、遠慮なく」と聞こえてきた。
お互いの両手を絡め合ったあとからまた千晶はもういっぱいいっぱいで、慎一郎が倒れ込んできてやっと二回目が終わったことを知った。
「ほんとヒドイヘンタイ」
「3分で終わらなくて悪いねぇ」
「……はぁ、…」
「ふふ、俺もまだドキドキしてる」
慎一郎が千晶の手を取り、自分の胸に当てる。その肌はシャワーを浴びたばかりなのにもう汗ばんでいる。
千晶の右手に少し早い拍動がはっきり伝わってくる。千晶もまだ息が整わない。左手も重ねて拍動の真上へ、それからその流れに沿って手を上へ添わせていく。
頸動脈、からこめかみへ、慎一郎の頭を抱える形になると、両手の中の顔はふっと微笑んで唇を――舌が千晶の鼻先に触れ、少しずらしてと唇へ移動する。千晶もそれにこたえるよう舌で迎え――重ねてきた。
仰向けになった千晶の唇からあごの先、喉と身体の中心を慎一郎の舌がまっすぐ降りていく、肌に鼻先が、髪が触れ、吐息がかかる。再び千晶の心臓も神経も限界に近づく。
臍まで降りその先をめざず慎一郎の頭を押さえ、残った力で身をよじりかぶりを振って拒否した。
慎一郎はちょっといたずらに眉を下げ残念がってみせてから上体を起こし、頭に添えてあった千晶の両手をとって再び自信の胸に重ねた。
――さっきより速い。
「下も辿たどってよ」
促されるままに千晶は慎一郎の鼻先に視線を留めたまま、手だけを少しずつ下に、流れに沿って降ろしていく。腰に巻いていたはずのタオルは落ちたのか落とされたのか? 戸惑いに手が止まると――視界の先で口角が少し上がり上唇を舐める赤い舌が動いた。思わず視線を合わせれば挑発するように顎を引く。
顔を背けた千晶の後に手が伸び、頭の後で包装のセロファンを開ける軽い音がした。
「じゃ、着けて」
少しほっとしていた千晶の期待を易々と裏切り、勝ち誇った顔で微笑む慎一郎。
目の前に差しだされたパッケージを前に千晶は、脳内で他の戦略を幾つかシミュレートした後、受け入れるのが最善と判断した。
渋々受け取り、ゆっくりと中身を取り出してわざとらしく裏表を二三度確認して、
視線を真下に落とした。ハーイ。
ここできゃっと頬を赤らめてわかんなーいとでも言えばかわいいものを、そういうキャラでも、それが通じる相手でもないのは判り切っている。
お腹にぴったり張り付いていてどうしたもんかな、可愛く――はないそれの裏をつーーと人差し指の先で撫で上げるとびくりと脈打ち、お腹との間に僅かな空間が開けたのも一瞬で、先端から透明な液体が一滴滲んですぐにまたぴったりとお腹に張り付いてしまった。もう一度つーっと撫で上げてみてもすでに滲んだ先走りが更に一筋溢れただけで離れてはくれない。
途方に暮れながらもちょっとしたいたずら心が沸きもう一度、さらに一撫で――とした所で上から禍々しい気配を感じた。観念し片手で先端を抑え傾けつつ、もう片手でくるくると被せていった。
根元までぴったり被せ終わると、てへぺろっぽく少し上目使いでそろりと視線を上げていく。目が合うなり
「よくできました」
っと聞こえた瞬間、千晶は腰を持ち上げられ身体が沈み視界が天井の正方形に展開する。
往きつ戻りつじれじれど押し入って三度目、千晶の背がのけぞった。
「―――っ」
慎一郎は不遜に微笑みながら体を起こす。
「早すぎ、そんなんじゃこの先持たないよ」
千晶は必死で息を整えながら枕を掴んだ。掴んだだけで持ち上げてふざけた男の顔を叩こうにも力が入らない。腰はがっちり抑えられてびくともしない。
「これいいね、しっとりとして熱の伝わりも」まだまだ余裕とのろのろ動かしながら商品レビューをする慎一郎も少し汗が浮いている――千晶もレビューには同感で軽く頷く。
「気に入った?」
千晶が泪混じりに瞬きで答えれば「じゃ、遠慮なく」と聞こえてきた。
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