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現在編2
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「孫が生まれたの。だからもうアンリ君とは会えないわ」
息子が独り立ちしてしまった寂しさから僕と繋がった涼子ママ。
これからは孫のために時間やお金を使ってあげたい。
涼子ママは優しい顔で僕に言う。
僕は嫌な気持ちにならなかった。普通に嬉しかった
繋がった時、僕らは一緒に寂しかった。
でも今の涼子ママは満たされているのがわかった。
「赤ちゃん、可愛かった?」
「ええ。ただでさえ可愛いのに、自分と血が繋がっているのがわかると余計にね」
「涼子ママの息子さんと息子さんの赤ちゃんは、幸せだな。生まれた時から、愛されてるのがわかる」
「アンリ君だって愛されていたはずよ。今もきっと愛されている。自分の子供を愛さない親なんていないわ」
僕は頷く。関係のない僕にも愛を与えてくれていた涼子ママの前で否定する必要はなかった。
「アンリ君にも心から愛せる相手が早く見つかるといいわね」
僕はもう一度頷く。
その日の涼子ママのお小遣いはいつもよりずっと多かった。
お祝いで、手切れ金。
ママ活は、繋がり、切れるの繰り返し。
自分から切るママも多い。傷つけてしまうこともあると思う。
それなのに、こんな喜ばしい時に、傷つくのはおかしいんだと、僕は最後まで笑顔でいた。
「今回はやけに多いな」
響はお金を確認して訝しそうにした。
美奈ママの息子の優斗と涼子ママから貰ったお金は合わせると相当な額になっていた。
「頑張ったから」
「随分金を持ってるママが多いんだな。家計に手を出してるとしたら最悪だわ」
「その辺は探った上でのママ活だから。お金がない人とはどちらにしても続かないし」
「お前、細かいテクがあるからホストのほうが向いてるんじゃないか?ママ活よりも効率よく稼げるだろ」
「ホストはもっとシビアでしょ。擬似恋愛とか無理。女の人を陥れようとする他のホストと一緒にいるのも無理」
偏見かもしれない。
中にはいいホストもいるだろう。
それでも女の人がボロボロになる光景を目にしてしまう可能性がある以上は、僕には無理だ。
「それに、あんまり他人とベタベタしてると蓮が煩いし」
「あいつは嫉妬深いからな」
「色々怖いからどうにかしてよ。一族ごと」
「どうにかできていたら、お前はとっくに俺だけのもんだよ」
「だっさいの」
「お仕置きされたいのかな?」
響の眼鏡が光る。
僕は咄嗟に響から距離をとった。
「ねぇ、孫が生まれたら、響はどんくらい喜ぶ?」
「ガキさえいない俺に聞くなよ」
「想像できないよね。自分の子供すら」
子供は嫌いじゃない。
ぷにぷにしてて、可愛い。
でも、自分の子供はいらないと思う。
「あの子がいつか結婚して、生まれた子供をママが抱いた時、自分の子供を初めて抱いた時のことを思い出すことがあるのかな」
もしも、ママがほんの一瞬でも僕のことを思い出してくれるとしたら。
僕はまだ、生きていたいと思えるのに。
「お前、なにかあったのか?」
「最近、太客だったママがどんどん切れてく。本物の息子のところに行っちゃうんだ」
「切れるたびに落ち込むなら、切れる心配のない俺にしとけよ。マジで、大事にするから。蓮にだって指一本触れさせない」
「絶対やだ。あの男が僕の血を嫌ったように、僕もあの男の血は嫌いなんだから」
僕の言葉に、響は泣きそうな顔をする。
僕は全部わかって口にしていた。
息子が独り立ちしてしまった寂しさから僕と繋がった涼子ママ。
これからは孫のために時間やお金を使ってあげたい。
涼子ママは優しい顔で僕に言う。
僕は嫌な気持ちにならなかった。普通に嬉しかった
繋がった時、僕らは一緒に寂しかった。
でも今の涼子ママは満たされているのがわかった。
「赤ちゃん、可愛かった?」
「ええ。ただでさえ可愛いのに、自分と血が繋がっているのがわかると余計にね」
「涼子ママの息子さんと息子さんの赤ちゃんは、幸せだな。生まれた時から、愛されてるのがわかる」
「アンリ君だって愛されていたはずよ。今もきっと愛されている。自分の子供を愛さない親なんていないわ」
僕は頷く。関係のない僕にも愛を与えてくれていた涼子ママの前で否定する必要はなかった。
「アンリ君にも心から愛せる相手が早く見つかるといいわね」
僕はもう一度頷く。
その日の涼子ママのお小遣いはいつもよりずっと多かった。
お祝いで、手切れ金。
ママ活は、繋がり、切れるの繰り返し。
自分から切るママも多い。傷つけてしまうこともあると思う。
それなのに、こんな喜ばしい時に、傷つくのはおかしいんだと、僕は最後まで笑顔でいた。
「今回はやけに多いな」
響はお金を確認して訝しそうにした。
美奈ママの息子の優斗と涼子ママから貰ったお金は合わせると相当な額になっていた。
「頑張ったから」
「随分金を持ってるママが多いんだな。家計に手を出してるとしたら最悪だわ」
「その辺は探った上でのママ活だから。お金がない人とはどちらにしても続かないし」
「お前、細かいテクがあるからホストのほうが向いてるんじゃないか?ママ活よりも効率よく稼げるだろ」
「ホストはもっとシビアでしょ。擬似恋愛とか無理。女の人を陥れようとする他のホストと一緒にいるのも無理」
偏見かもしれない。
中にはいいホストもいるだろう。
それでも女の人がボロボロになる光景を目にしてしまう可能性がある以上は、僕には無理だ。
「それに、あんまり他人とベタベタしてると蓮が煩いし」
「あいつは嫉妬深いからな」
「色々怖いからどうにかしてよ。一族ごと」
「どうにかできていたら、お前はとっくに俺だけのもんだよ」
「だっさいの」
「お仕置きされたいのかな?」
響の眼鏡が光る。
僕は咄嗟に響から距離をとった。
「ねぇ、孫が生まれたら、響はどんくらい喜ぶ?」
「ガキさえいない俺に聞くなよ」
「想像できないよね。自分の子供すら」
子供は嫌いじゃない。
ぷにぷにしてて、可愛い。
でも、自分の子供はいらないと思う。
「あの子がいつか結婚して、生まれた子供をママが抱いた時、自分の子供を初めて抱いた時のことを思い出すことがあるのかな」
もしも、ママがほんの一瞬でも僕のことを思い出してくれるとしたら。
僕はまだ、生きていたいと思えるのに。
「お前、なにかあったのか?」
「最近、太客だったママがどんどん切れてく。本物の息子のところに行っちゃうんだ」
「切れるたびに落ち込むなら、切れる心配のない俺にしとけよ。マジで、大事にするから。蓮にだって指一本触れさせない」
「絶対やだ。あの男が僕の血を嫌ったように、僕もあの男の血は嫌いなんだから」
僕の言葉に、響は泣きそうな顔をする。
僕は全部わかって口にしていた。
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