ボクのことが嫌いな彼らは、10年後の僕を溺愛する

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現在編2

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ジェイが日本に来ているらしい。


夜会おうと誘われたけれど、あいにくバイトが入っていた。



ジェイはママ活反対派だ。



僕がバイトだと言うと、電話越しでも不機嫌になるのがわかった。



だけど今夜のバイトはママ活じゃなくてバーのバイトなのだ。



それをジェイに伝えると、今度は機嫌を良くしてバーに行ってみたいと言い出した。




「ジェイさんってめっちゃイケメンですね。どこかの王子様みたいだ」



「そんなことはないですよ」



イケメンと言われ慣れているだろうジェイは、竹内の褒め言葉を軽く流す。


竹内はジェイが僕の友達だとわかると、妙に興味を示していた。



「竹内、グラス磨きチェンジ。その場所僕の場合」


「えー、そんなのアンリがしてよ」


「さっきから僕ばっか働いてるじゃん。店長に竹内がサボってるって言うよ」


「お客様とコミュニケーションをとるのも立派な仕事だろ」


「私はそろそろアンリとコミュニケーションを取りたいのですが」



ジェイは僕の友達で僕のお客さんだ。


僕が他の仕事をしている間、二人だけで話しているのがなんだか悔しくて竹内を追い払うとしたら竹内がごねた。


でも、ジェイのほうも僕と話したかったらしくて、嬉しいことを言ってくれた。



「あ、うちそういう店じゃないんで。店員目当てならお帰りください」


「ちょっと竹内!失礼だろ!」


「アンリ、別にいいですよ。ホテルでいっぱいお話ししましょう。今回は前よりも広い部屋を予約しているんです」



ベッドが二つあるのかな。


僕が呑気に考えてると、竹内に腕を掴まれた。



「ちょっと失礼します」



竹内は僕を引きずるようにして事務所の中に押し入れた。


「おい。どういうことだよ。あの男とヤッたのか?そういう友達なのか?」


「は?なんでそうなるの?」


「今の流れでなんでそうならないんだよ」


ロッカーに身体を押し付けられて身動きがとれない。

なんで僕は竹内に怒られてるのか。


「意味がわからないし。ジェイは友だちだし」


「友達とホテルに行くのかよ」


「竹内は行かないの?」


「旅行や合宿の時以外行かねぇよ」


「ジェイは仕事だけど旅行みたいなもんだよ」


「アンリが一緒に泊まる必要はない」


「なかなか会えないから話すことがいっぱいあるんだよ。それに、俺たちはセックスするような関係じゃないからな。ジェイのほうが、そういうことは絶対しないって言ってたし」


「信用できるかよ」


「そもそも竹内に信用してもらう必要ない」


「くっそ。ムカつくな。じゃあ俺もホテルに行く。疾しいことがないならいいだろ」


「明日どこかに研修に行くから朝早いって言ってたじゃん。帰って寝たほうがいいよ」


「マジでくそだな。ああもうっ、研修さえなければ。しかたがないから、今回は許そう」


「竹内に許してもらう必要はない」


「そのかわり、今度俺とホテルな」


「ますます意味不明なんだけど」


「セックスはしない。そう約束すればいいんだろ」


竹内の目はギラギラしている。

そんな目で言われてもよっぽど信用ならない感じだ。


「竹内ってマジで僕のことが好きなんだね」


「わかってんなら煽るなよ」


竹内はキリッとした顔をして、フロアに戻って行った。

なんか少し、竹内と距離を置いたほうがいいのかもしれないな。
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