クールな社長と愛され新婚生活

もも

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優しさに絆されて(2)

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お父様の顔がすごく険しい。


彼にはやっぱりこんな平凡な女を連れて行くのは間違いだったと後悔してほしい。あきらか怪しい人を見る目で見てきてるし…。

「父さん、紹介するね。この人が俺の好きな人。今日は無理言ってきてもらったんだ。」


「あのなぁ。少しは会社のことを考えての行動か?」




「父さんの言いたいことはわかる。だけど結婚についてもこの子以外とは考えられない。父さんは政略結婚させたいのかもしれないけど絶対従わないから。」



落ち着いて淡々と言っている彼を見上げる。それでも笑顔はないし、若干。いや、かなり、緊張しているのだろう。



でもおかしいと思う。私が彼を好きだなんて一言も言ってないのだがそこら辺は説明なしでも大丈夫なのだろうか。


お互い思い合ってる感が凄いが、私は彼を好きだなんて一言もいっていないのだが。



「お前本気なのか?普段女は誰でもいいという顔をしていたじゃないか。」


「そうだよ。だけどもう彼女だけだから。」


彼が結婚しないで済むように協力するだけだよね?なんでだろう。こんなに大切なんだ!みたいに言われると流されそうになる。でもお互いのことをそう多く知ってるわけでもない。


どうせ昔のように地味女だと笑われるだけだとつい思ってしまう。彼がそんなことを言う人じゃないって最近わかってきたのに。


自分の感情を優先する私が一番醜いなとは思う。それでも自分の保身に走って、彼の好意を遠ざけようとしてしまう。


彼を信じてみようかな…


そう考えていた時だ。
彼のお父さんがおかしなことを言ったのは。



「ならば今すぐ結婚しろ。もちろん君も息子が好きなのだろう?」



「……へ??」


お父様以外全員が間抜けな顔をしていただろう。
言っている意味がわからない。
認めない!みたいな雰囲気が一変結婚しろと?


「君も分かると思うがこいつと結婚させたいと思ってる娘を持つ我が社と繋がりたい奴がたくさんいるんだ。そんなに想いあってるなら結婚してもらわないとこちらも対応が面倒だ。」


お、お父様、、息子を応援しているのかしていないのかわからない、、


「あぁ。いいよ。じゃあ美奈と結婚するからこれからその事には口出しないでくれ。」



「えぇ!?なんで!?私そんなはなしき……」


口を彼に抑えられた。



「美奈さんと言ったか。あなたも我が社を担う社長と結婚するのだ。自覚を持つことだな」



へ?なんで結婚するみたいになってるの?


お母様は苦笑いで何も言ってくれない。



そこからは会話が殆どないまま会食は終了した。


「では1ヶ月以内にな」


「了解」


「…」

何が1ヶ月以内なの…?







私は彼ら親子の策略にはめられて行くことになるとはこの時はまだ知らなかった………




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