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(偽)甘い新婚生活スタート!?
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あれから一週間後私と彼は一緒に暮らし始めた。
あんなに違和感ばかりの同棲?、新婚生活?、だったがきちんと双方の親に筋を通した後に一緒に暮らし始めた。
まず、結婚したという程らしい。私の両親はお付き合いを始めた同棲だと思っているが、彼の父親には「あの会社を潰すためにも、2人の幸せのためにもはやく結婚してくれてもいいからな」と冗談を言われてしまった。
意外と彼のお父さんはユーモアあふれる方で面白かった。
そして元婚約者の女性にもわからせる日がそろそろ来そうとのこと。
話し合いをすればいいというが彼にメロメロで話は聞いてくれないとお父さんがいっていた。
それとはっきりさせておきたい所は私たちはお付き合いしている訳ではないということ。まず、付き合ってて言われた時にオッケーしてないし!!
いつかしっかりいってくれるのかな…
彼はそこら辺わかっているのだろうか。
意外にも慣れてきた2人での生活も、時々雰囲気が一気にかわることがある。
例えばがこれだ。
「美奈」
夕飯の準備をしていると、崇人君が甘えた声で呼んでくる。
「なんですか?」
「呼んでみただけだよ」
そう言いながらうしろから優しく抱きしめてくる。
会社ではすごくテキパキ仕事をこなす彼が、こんな子供じみたまねをするなんてきっと誰もしんじられないだろう。
でもこの姿を私しか知らないと思うとかなり嬉しい気持ちになる。
私は彼がすでに好きになりつつある。
それに追い討ちをかけるように彼が甘えてくるので私はかなりキャパオーバーに近い状態である。
彼がキッチンへと歩いてくる。またかまってほしい時間だ。正直邪魔だけど、それでも嬉しいと思ってしまう。もし、通常の私なら離れてよ!って怒っている気がする。
私はいままでこんなに人に心を打ち取られたことがないからどういったらいいかなんてわからない。
けれど彼は私にいつも好意を見せてくれる。こんな女のどこがいいのか今でもわからないけど少なからず私は彼を恋愛対象に入れてしまっているだろう。
「美奈~ありがとね。料理いつも作ってくれて嬉しい」
「いえ、料理はかなり好きなので」
「でもその前に美奈が食べたいなぁ」
「え、ちょっ………」
あっという前に唇を重ねられた。
離してといいたくても言葉を発せられる余裕なんてない。
「美奈顔真っ赤だよ?嬉しかった?」
「そんなことないっ!!」
と言いつつほっぺを掌で触ってみる。
「ふっ。確認すんのかい!」
彼が楽しそうにけらけら笑う。たまにこうやって、彼からされるキスもそんなに嫌だと感じていない私に嫌気がさす。
好きと認めても彼が受け入れてくれるのか。
彼には尽くされてばかりで好かれている自信はあるのだが……
いまいち気持ちにピンとこないのだ。
昔好きになったお兄さん。その気持ちが初めは強すぎた。今の彼を好きになりかけている自分にかたい頭の私は追いつけていないようだと自分でも自覚してしまっている。
自分のなぁなぁさに嫌になるが、彼は待ってくれるといっていた。信じてみようかなと思って一歩踏み出したいと考えている自分に驚いたが少し浮かれた気分になれた。
あんなに違和感ばかりの同棲?、新婚生活?、だったがきちんと双方の親に筋を通した後に一緒に暮らし始めた。
まず、結婚したという程らしい。私の両親はお付き合いを始めた同棲だと思っているが、彼の父親には「あの会社を潰すためにも、2人の幸せのためにもはやく結婚してくれてもいいからな」と冗談を言われてしまった。
意外と彼のお父さんはユーモアあふれる方で面白かった。
そして元婚約者の女性にもわからせる日がそろそろ来そうとのこと。
話し合いをすればいいというが彼にメロメロで話は聞いてくれないとお父さんがいっていた。
それとはっきりさせておきたい所は私たちはお付き合いしている訳ではないということ。まず、付き合ってて言われた時にオッケーしてないし!!
いつかしっかりいってくれるのかな…
彼はそこら辺わかっているのだろうか。
意外にも慣れてきた2人での生活も、時々雰囲気が一気にかわることがある。
例えばがこれだ。
「美奈」
夕飯の準備をしていると、崇人君が甘えた声で呼んでくる。
「なんですか?」
「呼んでみただけだよ」
そう言いながらうしろから優しく抱きしめてくる。
会社ではすごくテキパキ仕事をこなす彼が、こんな子供じみたまねをするなんてきっと誰もしんじられないだろう。
でもこの姿を私しか知らないと思うとかなり嬉しい気持ちになる。
私は彼がすでに好きになりつつある。
それに追い討ちをかけるように彼が甘えてくるので私はかなりキャパオーバーに近い状態である。
彼がキッチンへと歩いてくる。またかまってほしい時間だ。正直邪魔だけど、それでも嬉しいと思ってしまう。もし、通常の私なら離れてよ!って怒っている気がする。
私はいままでこんなに人に心を打ち取られたことがないからどういったらいいかなんてわからない。
けれど彼は私にいつも好意を見せてくれる。こんな女のどこがいいのか今でもわからないけど少なからず私は彼を恋愛対象に入れてしまっているだろう。
「美奈~ありがとね。料理いつも作ってくれて嬉しい」
「いえ、料理はかなり好きなので」
「でもその前に美奈が食べたいなぁ」
「え、ちょっ………」
あっという前に唇を重ねられた。
離してといいたくても言葉を発せられる余裕なんてない。
「美奈顔真っ赤だよ?嬉しかった?」
「そんなことないっ!!」
と言いつつほっぺを掌で触ってみる。
「ふっ。確認すんのかい!」
彼が楽しそうにけらけら笑う。たまにこうやって、彼からされるキスもそんなに嫌だと感じていない私に嫌気がさす。
好きと認めても彼が受け入れてくれるのか。
彼には尽くされてばかりで好かれている自信はあるのだが……
いまいち気持ちにピンとこないのだ。
昔好きになったお兄さん。その気持ちが初めは強すぎた。今の彼を好きになりかけている自分にかたい頭の私は追いつけていないようだと自分でも自覚してしまっている。
自分のなぁなぁさに嫌になるが、彼は待ってくれるといっていた。信じてみようかなと思って一歩踏み出したいと考えている自分に驚いたが少し浮かれた気分になれた。
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