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名門御三家
第一話
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先日の悪鬼の件は、無事解決した。
ぬいぐるみの事は住職の如月に報告すると、ほっとしたように良かったですと言っていた。
日常に戻った真尋は自身の通う大学を謳歌していた。
文学部の民俗学を学ぶ事を選んだ真尋。
その理由としてはこの大学では妖怪研究もしているらしく、大学のコースの民俗学で学ぶ妖怪に注目した。
妖の血を自身が引いているし、身内の秋人や竜樹いるので色々と知識があるのでやり易いのではと言う動機で選んだのである。
決してそれを勉強したいと言うわけではない。
「高住君おはよう」
大学の教室の端の席にて眠気で突っ伏している真尋に話しかけてきた女性。
眼鏡をかけていて長い髪をポニーテールにした知的そうな彼女、花田優美は真尋の隣に座った。
「おはよう……」
「眠そうね」
「眠い……」
実は昨夜、蔵に溜まりすぎたコレクションを整理したいと言う利音に付き合い、所謂お祓いをして店に出そうと言うことだったが、それがまぁ大変だった。
呪いや念の籠った物を外に出し、それを祓うと言うものだが、その悪霊やら妖を倒す事を手伝わされた。
それが夜遅くまで終わらないのだ。
利音に言わせれば、「鍛え方が足りない。軽くあしらうくらいにやらないと」なんて文句を言われる始末だ。
もう全部自分でやればいいのにと思うも、暗に弱い、使えないと言われているようで意地になってしまった面はある。
そう言うことで疲労と寝不足である。
「あ、花田と高住おはよう」
今度は男が声をかけてきた。
こちらもメガネを掛けている。
名前は三村直樹。
「おはよう」
「はよ」
二人共妖怪が好きな妖怪仲間である。
因みに真尋が天狗であることは知らない。
知られると面倒そうなので今後も言うつもりはない。
そしてこれから始まる一限目の講義は妖怪研究をされている教授で、二人ともこの人の授業は楽しみなのだそう。
真尋としても人と妖怪の関係はへぇ~と思う事も多々あり興味深くはあるが、段々と飽きてきた。
ぬいぐるみの事は住職の如月に報告すると、ほっとしたように良かったですと言っていた。
日常に戻った真尋は自身の通う大学を謳歌していた。
文学部の民俗学を学ぶ事を選んだ真尋。
その理由としてはこの大学では妖怪研究もしているらしく、大学のコースの民俗学で学ぶ妖怪に注目した。
妖の血を自身が引いているし、身内の秋人や竜樹いるので色々と知識があるのでやり易いのではと言う動機で選んだのである。
決してそれを勉強したいと言うわけではない。
「高住君おはよう」
大学の教室の端の席にて眠気で突っ伏している真尋に話しかけてきた女性。
眼鏡をかけていて長い髪をポニーテールにした知的そうな彼女、花田優美は真尋の隣に座った。
「おはよう……」
「眠そうね」
「眠い……」
実は昨夜、蔵に溜まりすぎたコレクションを整理したいと言う利音に付き合い、所謂お祓いをして店に出そうと言うことだったが、それがまぁ大変だった。
呪いや念の籠った物を外に出し、それを祓うと言うものだが、その悪霊やら妖を倒す事を手伝わされた。
それが夜遅くまで終わらないのだ。
利音に言わせれば、「鍛え方が足りない。軽くあしらうくらいにやらないと」なんて文句を言われる始末だ。
もう全部自分でやればいいのにと思うも、暗に弱い、使えないと言われているようで意地になってしまった面はある。
そう言うことで疲労と寝不足である。
「あ、花田と高住おはよう」
今度は男が声をかけてきた。
こちらもメガネを掛けている。
名前は三村直樹。
「おはよう」
「はよ」
二人共妖怪が好きな妖怪仲間である。
因みに真尋が天狗であることは知らない。
知られると面倒そうなので今後も言うつもりはない。
そしてこれから始まる一限目の講義は妖怪研究をされている教授で、二人ともこの人の授業は楽しみなのだそう。
真尋としても人と妖怪の関係はへぇ~と思う事も多々あり興味深くはあるが、段々と飽きてきた。
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