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ユルグ村祭り編

うん、シュールな光景だ。

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「全く貴様らはこの間も・・・・・・」

 現在私達は、ハゲ未満に説教されていた。

「ズズ~ッ! は~、あっ、アリシアそれ捕って」

「これですか?はいどうぞ、ご主人様」

「ありがと」

「あっ、私にも」

「はいどうぞ、エレオノ」

「ありがとうアリシア」

「ク~」

「アクアはよく寝てますね」

「皆ちゃんと聞かなくて良いのかな?」

「「「大丈夫」」」

「話を聞け~!」

 ハゲ未満が、またも叫んでくる。
 話を聞いていないとは失敬な!

「聞いてる、聞いてる。で、え~と、多少残ってるだけだと、往生際が悪いから、いっそ全部剃って、丸坊主にするだっけ?良いんじゃない?」

「「あぁ~」」「ツルッパゲ、ゴブ」

「誰が何時そんな話をした!」

「あんたが、今」

「そんな話しはして居ない!」

「あっそ」

「くっ!まぁ良い。さっさと今回のあらましを話せ!」

「え~」

「 ご主人様、早く退出したいですし、さっさと話して仕舞いましょう!」

「まぁ、それもそっか」

「ぐぐぐっ!」

 このおっさん、そのうち血管切れんじゃ無いの?

「え~と、祭りに参加してヒャッハーしたら、元一位のチームが三位のチームにズドンされて、そこに行ったら魔族に変わって、ヒャッハーされて見逃された!」

「よーく、分かった。貴様私に喧嘩を売っているな?そんな説明で分かるか!!」

 えっ?嘘!?分かんないの?
 周りを見ると苦笑いされる。
 アレ~?!

『シルフィン:私も分り易かったんですけど?』

『約全員:こいつマジか!』

『シルフィン:アレ~?』

 ヤバイ!私が駄女神と同格の扱いを受けている!!

『シルフィン:どういう意味ですか!』

 まぁ良いや。

「アリシア説明お願いして良い?」

「はい、任せて下さい!」

「お、おう」

 勢いあってちょっとびっくり。
 アリシアは、私とは違い順序立て説明していき、ときどきエレオノとコロが、注釈をいれる。
 アクア?もちろんもう寝てるよ?

〈マスター、アレが説明です〉

 ・・・・・・はい。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
「なるほど、概ねギルド長の話の通りだな」

 知ってるなら、言わなくて良いじゃん。

「それで、お前達はこれからどうするつもりだ」

「どうって?」

「スケルトン祭りは終わったんだ。何時までもユルグ村にいる訳じゃ有るまい」

「ボクは!ボクは、ハクア達と一緒に行来たいかな。お父さんにも話をしてあるよ。ダメ・・・・かな?」

「全然歓迎だよコロ」

「はい、これからよろしくお願いします。コロ」「よろしくねコロ」「よろゴブ」

 うんうん、むしろ来ないって行ったら、どうやって好感度上げようかと思った。

「よし、話終わったし帰ろうか」

「まだ終わって無いだろ!」

 チッ!

「何だその顔は!」

「チッ!」

「この、小娘!」

「何で、その頭レベルの薄い縁で、これからの行動何て話さないといけないの?」

「貴様~!」

「まあまあ、落ち着いて下さい」

 オークがハゲ未満を宥める。
 うん、シュールな光景だ。

「ハクア、ボクも次どこに行く予定なのか知りたいかな?」

「え~と、とりあえず、後何日かここに滞在してダンジョンを回りたい」

「ダンジョン?」

「まぁ、何にせよ。強くなるのは良いことだからね」

 場所毎のレベリングは、RPGの基本だしね。

「くっ!話すんじゃ無いか・・・・まぁ良い、その後は!」

「そうだな、とりあえず最初の予定通り、商業都市アリ「来るな!」スベルに行く」

 話の途中で割って入るとは失礼なハゲ未満め!

「来るな!と、言ったんだ疫病神め!」

「皆ごめん、ちゃんとは決めて無かったけど来るなって言われたから・・・」

「大丈夫ですよ。ご主人様」

「うん、私はどこでも良いよ」

「ゴブ」

「ボクもかな」

「ふん、そうだ。そうやって素直に言うことを聞けば・・・」

「じゃあ、次の目的地は商業都市アリスベルに決定で!」

「「「「了解」」」」

「おい~!!」

 何だ、まだいたのかハゲ未満。

「来るなと言っただろ!」

「うん、だから?」

「おのれ、クソ!騎士国や聖国、王都の方でもいろいろな動きがあって、忙しいときに」

 うん?さらっとフラグ建てなかった?

「くっ!もういい!話しは聞いた!私は失礼する!」

 ハゲ未満はそう言って出ていった。う~ん、これ、いろいろ注意するべきかな?

〈それが良いと思います〉

「随分挑発したな嬢ちゃん、笑いこらえるのに苦労したぜ」

「そりゃ、どうも」

 ライアスと話をしてふと思い出す。
 あぁ、そう言えば皆には紹介してなかったっけ。

「そう言えば、これはライアスって名前だよ、皆」

「おいおい、今更だな」

「ご主人様が寝ている時に、自己紹介は済んでますよ」

 ありゃ、そっか。

「コホン!私からも良いかね」

 と、一通り話終るとオークが、喋り掛けてくる。

「まず、今回の君達の協力に感謝する。魔族の襲来なぞここ数年無かった、異常事態だからな、何人かの命が失われたとはいえ、これだけの犠牲で済んだのは、君達のお陰でもある」

 え~?ここ数年無いって、私既に二回目のエンカウント何だけど!?何私呪われてる?

「しかし、あの魔族襲来の原因の一部に、君達の存在が関わっているのも事実、それを不問とする為、君達への緊急依頼の報酬は無しとする」

 この野郎、値切りに来たな。

「そして、今回のスケルトン祭りは、試合処では無かった為、賞品のクリムゾンローズも、返却願おう!」

「そんな!」

「おいおい、そりゃあんまりだろ」

「当然の権利だ!」

 ブチ!

 その横暴な態度に私はブチ切れた。
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