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第1章
009.ふれあい
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死後の世界。そこで魂だけの存在となってしまった俺。
最初は混乱して見知らぬ少女に掴みかかったりもしてしまったが案外人は慣れを得意とする生き物のようでだんだんと順応してきているのを感じる。
魂だけ、人によっては幽霊とも呼称される存在となり過ごしていくことで、殆ど死んでいるといっても過言ではないこんな身体でもいくつかメリット・デメリットが存在することに気がついた。
まずデメリット。それは五感のうち3つが感じられないことだ。
神様によると視界や聴覚自体は魂が見て聞いているとのことで問題なく機能しているが、その他に付いては全く無い。つまり嗅覚、触覚、味覚である。
そもそもこの世界のものに触れられないのだから口にすることができないという味覚以前の問題。一度向こうの世界でパンを作って食べてみたが、まるで紙を食べているような感覚だった。
単に俺の力不足なのかも知れないが少なくとも現時点において味覚が働いたことはない。
そして嗅覚は絶賛停止中だ。この街に降り立ってから何一つとして臭いというものを感じていない。触覚も同様、さっき蒼月に引っ張られたが身体が動くだけで腕の感覚は一切なかった。
更にデメリットとして誰の目にも入らないことが挙げられるだろう。
さすがは幽霊というべきか、これまで蒼月以外に話しかけられたことはおろか、視線を向けられたことさえない。しかしこれは一方で潜入調査にうってつけという見方ができるかも知れない。
次にメリット。これはいくつか考えられるが身体の感覚がない分疲れも感じなくなったことが大きいだろう。
どれだけ没頭しても変な体勢でいようともそれによる不具合が起きることはない。創造をする時は何故か気力が持っていかれるが、それ以外の作業ならば気力が続く限り何でも永遠に続けられるようにも思えた。
そして暑さ寒さを気にしなくて良くなったのもメリットかも知れない。
今の季節は春。まだ暑い寒いの両側に属さないどっちつかずな季節だが、それでも日の照っている海というものは暑さや紫外線が気になるところだろう。
そういったものとは無縁になったのはいいこと……いいことなのだが……
「なぁ……これは一体何の冗談だ?」
「えっ?膝枕だけど?」
そんなもんはわかってる。
問題はなんでこうなったのかということだ。
(ほぼ)死んで魂だけとなった俺は、海辺の堤防にて生まれて初めて女の子の膝枕をされていた。
一体……一体なんなのだこれは。彼女に促されるまま堤防に登ったらすぐここで寝ろって言われて。
何か裏があるかと思ったらそうではないし彼女は一体何の目的で膝枕をしろと言ったのだ。
幸いなのはこんなところで寝ても苦痛じゃないことだろう。硬いコンクリでできた堤防の上でも痛みはないし直射日光を浴びても暑さや不快感すらない。強いて残念な点を挙げるなら頭に当たっているハズの柔らかさすら感じ取れないことだろうか。
「そうじゃなくって、なんで突然膝枕?」
「だって煌司君、ここ1週間くらいずっとぶっ通しで色々創ってたじゃん。ちょっとは休まないと!」
「でもこの身体、疲れも貯まらないし休む必要あるのか?」
「無いけど……。それでも大事なの!ほら、いざ現実で目を覚ました時加減忘れちゃって大変なことになっちゃうよ!」
それは……否定できない。
正直この一週間は初めてゲームを買ってもらったかのような、初めて与えられたスマホに夢中になったときのような、そんな初めてかつ唯一の暇つぶしを見つけて舞い上がっていた。
それに集中していたら他のことは考えなくて済む。この目で見たとはいえ未だ完全には信じられない自身の現状から目を逸らしたい部分もあったのだ。
しかしまさかまたも現世に行けるとは思いもしなかった。
自分が知っている土地ではないが既視感を覚える日本の風景。そして遠く遠く広がる水平線を見ていると俺の思いさえもちっぽけなものにさえ思えてしまう。
「……まぁ、それもそうかもな」
「でしょう?こうやって潮風に当たってリラックスするのもいいものだよ」
「風の感覚なんて一切無いけどな」
「あっ、それは禁止~!」
軽口を叩き合い笑った後は互いに口を開くことなく遠くの海へと視線を向ける。
死んだとはいえ海の偉大さは変わらない。ただただそこに鎮座し幾千幾万もの命を育んでいく。
今の身体ならその深淵、深海の奥深くまで潜って秘密を見つけられるかも知れない。はたまたここから飛び立って宇宙の謎を解明できるかも知れない。
そんな壮大な夢をちっぽけな妄想を織り交ぜながら広がる景色に思いを馳せていると、ふと視界の端に何か影が差したような気がして横を向いていた視線を上に移動させる。
「……なんだ。蒼月の胸か」
「あっ!こっち見るの禁止~!」
何かと思ったら前かがみになった影響で目の端に胸の影が見えただけらしい。
正体の分かった俺は興味なく呟くと眉を吊り上げた彼女が俺の顔を無理やり横へと向けてくる。
「はっ!確かにスタイルはいいけど誰がお前のをわざわざ見るかっての!」
「膝枕してるのにその言い方は酷いよ~!そんな事いう煌司君は落ちちゃえっ!!」
「ばっ!!落ちる!マジで落ちる!!」
彼女の怒りを鼻で笑うと、まさかの実力行使として横になっている俺を堤防から落とそうとしてくる。
ここは堤防。反対側なら1~2メートル下の道路に落ちるだけで済むが、押してる方向は明らかに逆側、3メートルは下の消波ブロックの群れだ。さすがにこっちは不味いって!死ぬ!もう死んでるけど!!
「だったら私に言う事あるよね~?」
「くっ……。蒼月さんは可愛くて美人でスタイル抜群な女の子のです!」
「なんだかわざとらしい~!もう一回!」
嘘ぉ!?
俺の必死の説明にも目もくれずまさかのおかわり。
そうしている間にも俺の頭は膝から落ち、ズルズルズルズルと端に向かってゆっくり動く。
他に何か蒼月が喜びそうな言葉は……
「……蒼月さんの接近にドキドキして誤魔化しました!!」
「なら許すっ!」
破れかぶれ。
意地もプライドもなく今度こそ思ったことを口にするとパッと押していた手を離してくれる。
「死ぬかと思った……」
「まったく、女の子は繊細なんだから丁重に扱わないと壊れちゃうんだよ!」
「それは死んでいてもか?」
「死んでても!女心は永久不滅なんだから!」
何その不死身。強すぎない?
しかし本当にドキドキした……別の意味で。
どうやら魂だけになっても感情というものは絶賛稼働中みたいだ。
しかし一方で性欲というものは無いこともわかった。さっき彼女の胸が近くてもそういったイヤラシイ思いが一切浮かばなかったのはそういうことだろう。どうやら人間の三大欲求がすっぽり抜け落ちているようだ。
そんな胸を張る彼女に生暖かい目を向けていると、彼女の大きな目がふと海や俺とは別の方向に向いたのに気がついた。
「あれ……?」
「どうした?不意打ちで落とそうっていったってそうはいかないぞ。」
「そんな事しないよ! アレ見てアレ!」
「あれ?……海釣りの人たちか?」
そう言って彼女が指さしたのは少し遠くにある防波堤。
ここから見た感じ少人数ではあるが釣りをしている人が見えている。別に普通の光景。なにもないように見えるが。
「うん。そこに女の子が見えない?膝抱えてる!」
「女の子?……あぁ。確かに見えるけど、それがどうした?」
よくよく見れば釣りをしている人たちの中心付近で一人の女性が膝を抱えて座っているのが見て取れた。
珍しくはあるが、わざわざ口に出すほどか?
眉間にシワを寄せながら頭の中で浮かんだその問いを口にするより早く、彼女は口を開く。
「あの人、私達とおんな魂だけの存在なんじゃないかな?」
「……はぁ?なんでそうなる?」
突然そんな事言い出す蒼月に俺は呆れ顔。
何の根拠があってそんなこと。もしかしたら特別なオーラか何か発しているかと思って目を凝らして見るも、やっぱり他の人と大差ない。
泣いているのはなんとなくわかるが、やっぱり勘違いだろう。
「おおかた彼氏と喧嘩したか、釣れなくて泣いてるとかじゃないか?」」
「ううん、明らかに格好が変……っていうか普通に私服すぎる。それになんだか他の人と違う感じ……煌司君!ちょっと行ってみよう!」
「あ、おいっ!」
遠くから防波堤を見ていた蒼月だったがブツブツと何か呟いたかと思ったら突然立ち上がって駆け出してしまった。
少し離れた位置で「早く~!」と声を張りながら俺を待つ蒼月。これ、俺も行く流れなの?
「……しょうがねえなぁ」
ここで待っていようか、それとも先に戻っていようかとも考えたが、正直俺一人だと向こうの世界への戻り方も何もわからない。
なんであれ彼女に付いていくしか無いんだ。そう腹をくくった俺は起き上がって彼女の元へ駆けていき、揃って膝を抱える女性の元へ向かうのであった。
最初は混乱して見知らぬ少女に掴みかかったりもしてしまったが案外人は慣れを得意とする生き物のようでだんだんと順応してきているのを感じる。
魂だけ、人によっては幽霊とも呼称される存在となり過ごしていくことで、殆ど死んでいるといっても過言ではないこんな身体でもいくつかメリット・デメリットが存在することに気がついた。
まずデメリット。それは五感のうち3つが感じられないことだ。
神様によると視界や聴覚自体は魂が見て聞いているとのことで問題なく機能しているが、その他に付いては全く無い。つまり嗅覚、触覚、味覚である。
そもそもこの世界のものに触れられないのだから口にすることができないという味覚以前の問題。一度向こうの世界でパンを作って食べてみたが、まるで紙を食べているような感覚だった。
単に俺の力不足なのかも知れないが少なくとも現時点において味覚が働いたことはない。
そして嗅覚は絶賛停止中だ。この街に降り立ってから何一つとして臭いというものを感じていない。触覚も同様、さっき蒼月に引っ張られたが身体が動くだけで腕の感覚は一切なかった。
更にデメリットとして誰の目にも入らないことが挙げられるだろう。
さすがは幽霊というべきか、これまで蒼月以外に話しかけられたことはおろか、視線を向けられたことさえない。しかしこれは一方で潜入調査にうってつけという見方ができるかも知れない。
次にメリット。これはいくつか考えられるが身体の感覚がない分疲れも感じなくなったことが大きいだろう。
どれだけ没頭しても変な体勢でいようともそれによる不具合が起きることはない。創造をする時は何故か気力が持っていかれるが、それ以外の作業ならば気力が続く限り何でも永遠に続けられるようにも思えた。
そして暑さ寒さを気にしなくて良くなったのもメリットかも知れない。
今の季節は春。まだ暑い寒いの両側に属さないどっちつかずな季節だが、それでも日の照っている海というものは暑さや紫外線が気になるところだろう。
そういったものとは無縁になったのはいいこと……いいことなのだが……
「なぁ……これは一体何の冗談だ?」
「えっ?膝枕だけど?」
そんなもんはわかってる。
問題はなんでこうなったのかということだ。
(ほぼ)死んで魂だけとなった俺は、海辺の堤防にて生まれて初めて女の子の膝枕をされていた。
一体……一体なんなのだこれは。彼女に促されるまま堤防に登ったらすぐここで寝ろって言われて。
何か裏があるかと思ったらそうではないし彼女は一体何の目的で膝枕をしろと言ったのだ。
幸いなのはこんなところで寝ても苦痛じゃないことだろう。硬いコンクリでできた堤防の上でも痛みはないし直射日光を浴びても暑さや不快感すらない。強いて残念な点を挙げるなら頭に当たっているハズの柔らかさすら感じ取れないことだろうか。
「そうじゃなくって、なんで突然膝枕?」
「だって煌司君、ここ1週間くらいずっとぶっ通しで色々創ってたじゃん。ちょっとは休まないと!」
「でもこの身体、疲れも貯まらないし休む必要あるのか?」
「無いけど……。それでも大事なの!ほら、いざ現実で目を覚ました時加減忘れちゃって大変なことになっちゃうよ!」
それは……否定できない。
正直この一週間は初めてゲームを買ってもらったかのような、初めて与えられたスマホに夢中になったときのような、そんな初めてかつ唯一の暇つぶしを見つけて舞い上がっていた。
それに集中していたら他のことは考えなくて済む。この目で見たとはいえ未だ完全には信じられない自身の現状から目を逸らしたい部分もあったのだ。
しかしまさかまたも現世に行けるとは思いもしなかった。
自分が知っている土地ではないが既視感を覚える日本の風景。そして遠く遠く広がる水平線を見ていると俺の思いさえもちっぽけなものにさえ思えてしまう。
「……まぁ、それもそうかもな」
「でしょう?こうやって潮風に当たってリラックスするのもいいものだよ」
「風の感覚なんて一切無いけどな」
「あっ、それは禁止~!」
軽口を叩き合い笑った後は互いに口を開くことなく遠くの海へと視線を向ける。
死んだとはいえ海の偉大さは変わらない。ただただそこに鎮座し幾千幾万もの命を育んでいく。
今の身体ならその深淵、深海の奥深くまで潜って秘密を見つけられるかも知れない。はたまたここから飛び立って宇宙の謎を解明できるかも知れない。
そんな壮大な夢をちっぽけな妄想を織り交ぜながら広がる景色に思いを馳せていると、ふと視界の端に何か影が差したような気がして横を向いていた視線を上に移動させる。
「……なんだ。蒼月の胸か」
「あっ!こっち見るの禁止~!」
何かと思ったら前かがみになった影響で目の端に胸の影が見えただけらしい。
正体の分かった俺は興味なく呟くと眉を吊り上げた彼女が俺の顔を無理やり横へと向けてくる。
「はっ!確かにスタイルはいいけど誰がお前のをわざわざ見るかっての!」
「膝枕してるのにその言い方は酷いよ~!そんな事いう煌司君は落ちちゃえっ!!」
「ばっ!!落ちる!マジで落ちる!!」
彼女の怒りを鼻で笑うと、まさかの実力行使として横になっている俺を堤防から落とそうとしてくる。
ここは堤防。反対側なら1~2メートル下の道路に落ちるだけで済むが、押してる方向は明らかに逆側、3メートルは下の消波ブロックの群れだ。さすがにこっちは不味いって!死ぬ!もう死んでるけど!!
「だったら私に言う事あるよね~?」
「くっ……。蒼月さんは可愛くて美人でスタイル抜群な女の子のです!」
「なんだかわざとらしい~!もう一回!」
嘘ぉ!?
俺の必死の説明にも目もくれずまさかのおかわり。
そうしている間にも俺の頭は膝から落ち、ズルズルズルズルと端に向かってゆっくり動く。
他に何か蒼月が喜びそうな言葉は……
「……蒼月さんの接近にドキドキして誤魔化しました!!」
「なら許すっ!」
破れかぶれ。
意地もプライドもなく今度こそ思ったことを口にするとパッと押していた手を離してくれる。
「死ぬかと思った……」
「まったく、女の子は繊細なんだから丁重に扱わないと壊れちゃうんだよ!」
「それは死んでいてもか?」
「死んでても!女心は永久不滅なんだから!」
何その不死身。強すぎない?
しかし本当にドキドキした……別の意味で。
どうやら魂だけになっても感情というものは絶賛稼働中みたいだ。
しかし一方で性欲というものは無いこともわかった。さっき彼女の胸が近くてもそういったイヤラシイ思いが一切浮かばなかったのはそういうことだろう。どうやら人間の三大欲求がすっぽり抜け落ちているようだ。
そんな胸を張る彼女に生暖かい目を向けていると、彼女の大きな目がふと海や俺とは別の方向に向いたのに気がついた。
「あれ……?」
「どうした?不意打ちで落とそうっていったってそうはいかないぞ。」
「そんな事しないよ! アレ見てアレ!」
「あれ?……海釣りの人たちか?」
そう言って彼女が指さしたのは少し遠くにある防波堤。
ここから見た感じ少人数ではあるが釣りをしている人が見えている。別に普通の光景。なにもないように見えるが。
「うん。そこに女の子が見えない?膝抱えてる!」
「女の子?……あぁ。確かに見えるけど、それがどうした?」
よくよく見れば釣りをしている人たちの中心付近で一人の女性が膝を抱えて座っているのが見て取れた。
珍しくはあるが、わざわざ口に出すほどか?
眉間にシワを寄せながら頭の中で浮かんだその問いを口にするより早く、彼女は口を開く。
「あの人、私達とおんな魂だけの存在なんじゃないかな?」
「……はぁ?なんでそうなる?」
突然そんな事言い出す蒼月に俺は呆れ顔。
何の根拠があってそんなこと。もしかしたら特別なオーラか何か発しているかと思って目を凝らして見るも、やっぱり他の人と大差ない。
泣いているのはなんとなくわかるが、やっぱり勘違いだろう。
「おおかた彼氏と喧嘩したか、釣れなくて泣いてるとかじゃないか?」」
「ううん、明らかに格好が変……っていうか普通に私服すぎる。それになんだか他の人と違う感じ……煌司君!ちょっと行ってみよう!」
「あ、おいっ!」
遠くから防波堤を見ていた蒼月だったがブツブツと何か呟いたかと思ったら突然立ち上がって駆け出してしまった。
少し離れた位置で「早く~!」と声を張りながら俺を待つ蒼月。これ、俺も行く流れなの?
「……しょうがねえなぁ」
ここで待っていようか、それとも先に戻っていようかとも考えたが、正直俺一人だと向こうの世界への戻り方も何もわからない。
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