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第5章
103.お寝坊さん
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「ふぅん…………ただのくすぐりだったから、エレナとは何もないと?」
「うん。だからその……機嫌直して?」
エレベーター前でリオを合流してから十数分。俺たちは当初の予定通りエレナの部屋の片付け。
エレナは自室でゴミと残すものの分別、そして俺は手伝うと立候補してくれたリオとともにリビングの窓拭きに取り掛かっていた。
仕事をしながら俺の言い訳を聞いてくれているリオは、なんとなく言葉の節々にトゲがある。
それも当然のことなのかもしれない。俺に告白してくれたというのに、仲間とあんなことしている姿を目撃したらいい気はしないだろう。
しかしあれは事故のようなもの。それをわかってもらうため手を動かしながら何とか経緯を説明していた。
「別にぃ……私は怒ってなんか無いよ~。つーん」
「めちゃくちゃ怒ってるよね……」
現にこうやって会話もしてくれるし手伝ってもくれるけれど、絶対に目を合わせてはくれない。
謝っても説明をしても意思が変わらないのなら俺としては打つ手なしだ。
もう過ぎたことだしと開き直ってみる?いや、愚策中の愚策だ。
なら土下座?それも空気を悪くするだけで悪手にしかならない。
これからどうしようと途方にくれながら作業していると、不意に、いつの間にか隣から彼女の姿が消えていた。
どこに行ったのかと思えば、突然背後からクッションが当たるような軽い衝撃に襲われる。
「リオ?」
「……ねぇ慎也クン」
気づけばリオは俺の背中に回ってこちらに額をくっつけていた。腕は回してないものの抱きついてくるような彼女の姿に俺の動きは静止してしまう。
「好きな人が目の前で大事な仲間とイチャイチャしてたら複雑な気持ちになるの……わかる、よね?」
「…………ごめん」
恋仲ではない以上、本質的に誰が悪いとかそういう者はいないのかもしれない。
いや悪いとしたら俺だけ。未だ答えを出さない自分が悪いに決まっている。
だからこそその胸中は簡単に想像がつく。特に彼女は出会ってからずっと俺に好意を示してくれているんだ。それでこんな仕打ちはあまりにも不義理ではないか。
言葉を失った俺に彼女は更に言葉を連ねていく。
「そうだよ。こんなにカワイイ恋人がいるのにエレナとイチャイチャだなんて」
「…………んん?」
しかし、飛び出した言葉は耳を疑うものだった。
聞き間違いだろうか。非常にこの場にそぐわない言葉が出たような。
「ごめん、カワイイ……なんだって?」
「? 宇宙一可愛くて、浮気なんて以ての外な気立ての良い理想的なフィアンセのこと?」
「長い長い。 いつからそうなったの」
背中からおどけたような声が聞こえてくる。
さっきの言葉に一つたりとも掠ってなかったじゃないか。
しかも恋人からフィアンセに進化してるし。
「いつからって、近い未来なるんだし、先取り?」
「未来予知!?」
「だってそんな未来じゃないと……『貴方を殺して私も死ぬ!』コースだったり?」
「バイオレンス!!」
そんな血を見る未来なんて絶対イヤだよ!
あ、でも好きな人に抱かれて看取られるのは夢だな。殺されるのは勘弁だけども。ちゃんと天寿を全うしたい。
「冗談冗談。 でも、振り向いてくれなかったらずっと慎也クンを想って生き続けるのは本当かな。あ、これマネージャーみたい」
「プレッシャー……」
実際に叔母である神鳥さんがそうなってる以上、否定することも出来ない。
彼女は俺の怯みに畳み掛けるようにどんどん攻勢を強めていく。
「どう?私、ちゃんと料理も頑張るしお金も稼ぐからヒモ生活ができるよ。男の子ってそういうのが夢なんでしょ?」
「夢云々は知らないけど……ちゃんと答えだすから……。優柔不断で悪いけどもうちょっと……」
なんとか絞り出すようにお願いすると背中にかかっていた圧力がフッと消える。
一瞬俺に失望してになってリビングから出ていったのかと思ったが、隣を見れば彼女が立っていて目が合うとフッと笑いかけられる。
「ん、知ってた。急かしちゃってごめんね。ちょっと八つ当たりしちゃった」
「……ごめん」
さっきから謝ってばかりだ。
けれどそれは八つ当たりではなく正当な当たりだろう。
暫くの静寂が場を支配する。
どちらとも仕事をする気になれなくて、隣り合って動くことはない。
そんな静寂を打ち破ったのはリオだった。彼女は「でも……」と言葉を紡ぎ、俺の耳元に小さな口をそっと近づけて――――
「……先々週、私のほっぺにキスしたくせに……」
「っ――――!! ななななんで…………!! それを…………!!」
――――それは思わぬ爆弾の投下だった。
その言葉を聞いた途端俺の顔が火を吹くように真っ赤に染まる。
脳裏にフラッシュバックするのはリオがウチに泊まったこと。
あの夜眠る彼女に、俺はこっそりキスをしていた。何故かと言えば気の迷い、場の雰囲気にほかならない。
まさかあの時本当に起きていたとは。確かに朝なんて不自然な様子だったがまさか今出されるなんて。
「わ……忘れて! あれ思い出すたびに恥ずかしいんだから!!」
「ムフフ……忘れるわけが。 せっかく慎也クンが自らキスしてくれたんだもの。一生の思い出の一つだよ」
「~~~~!!」
もはや手を動かすことも忘れて抗議するも彼女の意思は固そうだ。
俺はただただあの時の事を思い出して穴に入りたい感情に襲われる。
「うるさいわねぇ……何の騒ぎよ…………」
二人して当時のことで騒ぎ合っていると、入り口からかけられたのは3人目の声。
エレナは今まで頑張ってたのだろう。ゴミ袋いっぱいに入った物を2つ引きずりながら顔を歪めてリビングに入ってくる。
「エレナ、そっちはもう終わったの?」
「えぇ、ゴミは全部纏めたわ。何か大声で言い合ってたけど何かあったの?喧嘩?」
うるさいから苦情を言いに来たかと思ったが、どうやら心配から来てくれたようだ。
彼女の表情は怒りより不安が占めていて俺たちを交互に見やってくる。
けどごめん。エレナには話せないんだ……
「聞かないで……恥ずかしいことがあっただけだから……」
「? 変な慎也ね。ま、喧嘩や事故とかじゃないのならいいけど」
事故といえば事故かもしれないけど。
感情の暴走事故だ。
しかし彼女が来た以上さっきの話題は打ち止めだ。俺もこれ以上深堀りされなくて助かった。
ならば次やることは簡単。本題の部屋を回って掃除を…………あれ?
「ねぇエレナ、リオ。そういえば掃除を命じたのってアイだったよね?仕事?」
「そういえば今日は姿を見てないわね……リオは?」
「見てない。仕事はオフのはずだからどこか行ってるか、部屋に籠もってるか――――」
リオが幾つか可能性を挙げたその時だった。
突然玄関の扉が開く音がし、バタバタと走ってくる気配が。
そして勢いよくリビングの扉が開き一つの人影が飛び出してくる。
「ごめん!リオ!エレナ!! 寝坊しちゃった!!」
噂をすれば影。
その人影は今まで話していたアイさんその人だった。
彼女はその言葉の通り遅刻したようだ。それはひと目で見て疑いようのないものだとすぐに理解できる。髪が一部だけペッタンコになっていて、それだけで寝坊したという証明になる。
「おはようアイ。寝坊なんて珍しいわね」
「ちょっと昨日遅くまで起きちゃってて……。それで大掃除だね!3人でがんばろ!」
グッと今までの遅れを取り返すかのように握りこぶしを作って見せる彼女はプライベートでも天使のようだ。
しかし3人と呼ぶには少し余分なものがいる。
「おはよアイ。でも、3人じゃない。もう1人居るから」
「……へ?もうひとり…………? あっ――――」
どうやら彼女は俺の存在に気がついていなかったようだ。
少しだけぼーっとした様子であたりを見渡し、俺と目が合ったあとその目が段々と見開かれていく。
「おはようアイさん。寝坊なんて珍しいんだね」
「あっ……あっ……ごめんなさい慎也さん! みっともない姿を見せて!!すぐ着替えてきます~~!!」
完全に俺の存在はノーマークだったのだろう。その言葉を言い残して来た道を大急ぎで引き返してしまう。
彼女の格好はまさに寝間着だったのか、キャミソールの上に薄いパーカーを着て、前が完全に開いていた。
ほぼほぼ下着そのままといっても過言でないほど際どい格好。
そのお陰で彼女のスタイルの良さが際立っていて、俺は思わずその光景を焼き付けていた。
さすがアイさん。どんなときでも、少しドジしても天使さは損なわれない。
むしろ少しおっちょこちょいなところも可愛いとさえ思う。
「――――おわっ!」
そんな彼女の去った扉を見ていると、不意に両脇から指の突きに襲われた。
不意を突かれた突然の一撃。思わず変な声をだして振り向くと二人の少女が口を尖らせていた。
「…………どっち?」
「ふーんだ」
「つーん」
「どっちもか……」
両隣に立つエレナとリオは何も返答がない。しかしその様子から二人ともということは理解できる。
結局アイさんが戻ってくるまで、俺は彼女たちの機嫌を直すのに奔走するのであった。
「うん。だからその……機嫌直して?」
エレベーター前でリオを合流してから十数分。俺たちは当初の予定通りエレナの部屋の片付け。
エレナは自室でゴミと残すものの分別、そして俺は手伝うと立候補してくれたリオとともにリビングの窓拭きに取り掛かっていた。
仕事をしながら俺の言い訳を聞いてくれているリオは、なんとなく言葉の節々にトゲがある。
それも当然のことなのかもしれない。俺に告白してくれたというのに、仲間とあんなことしている姿を目撃したらいい気はしないだろう。
しかしあれは事故のようなもの。それをわかってもらうため手を動かしながら何とか経緯を説明していた。
「別にぃ……私は怒ってなんか無いよ~。つーん」
「めちゃくちゃ怒ってるよね……」
現にこうやって会話もしてくれるし手伝ってもくれるけれど、絶対に目を合わせてはくれない。
謝っても説明をしても意思が変わらないのなら俺としては打つ手なしだ。
もう過ぎたことだしと開き直ってみる?いや、愚策中の愚策だ。
なら土下座?それも空気を悪くするだけで悪手にしかならない。
これからどうしようと途方にくれながら作業していると、不意に、いつの間にか隣から彼女の姿が消えていた。
どこに行ったのかと思えば、突然背後からクッションが当たるような軽い衝撃に襲われる。
「リオ?」
「……ねぇ慎也クン」
気づけばリオは俺の背中に回ってこちらに額をくっつけていた。腕は回してないものの抱きついてくるような彼女の姿に俺の動きは静止してしまう。
「好きな人が目の前で大事な仲間とイチャイチャしてたら複雑な気持ちになるの……わかる、よね?」
「…………ごめん」
恋仲ではない以上、本質的に誰が悪いとかそういう者はいないのかもしれない。
いや悪いとしたら俺だけ。未だ答えを出さない自分が悪いに決まっている。
だからこそその胸中は簡単に想像がつく。特に彼女は出会ってからずっと俺に好意を示してくれているんだ。それでこんな仕打ちはあまりにも不義理ではないか。
言葉を失った俺に彼女は更に言葉を連ねていく。
「そうだよ。こんなにカワイイ恋人がいるのにエレナとイチャイチャだなんて」
「…………んん?」
しかし、飛び出した言葉は耳を疑うものだった。
聞き間違いだろうか。非常にこの場にそぐわない言葉が出たような。
「ごめん、カワイイ……なんだって?」
「? 宇宙一可愛くて、浮気なんて以ての外な気立ての良い理想的なフィアンセのこと?」
「長い長い。 いつからそうなったの」
背中からおどけたような声が聞こえてくる。
さっきの言葉に一つたりとも掠ってなかったじゃないか。
しかも恋人からフィアンセに進化してるし。
「いつからって、近い未来なるんだし、先取り?」
「未来予知!?」
「だってそんな未来じゃないと……『貴方を殺して私も死ぬ!』コースだったり?」
「バイオレンス!!」
そんな血を見る未来なんて絶対イヤだよ!
あ、でも好きな人に抱かれて看取られるのは夢だな。殺されるのは勘弁だけども。ちゃんと天寿を全うしたい。
「冗談冗談。 でも、振り向いてくれなかったらずっと慎也クンを想って生き続けるのは本当かな。あ、これマネージャーみたい」
「プレッシャー……」
実際に叔母である神鳥さんがそうなってる以上、否定することも出来ない。
彼女は俺の怯みに畳み掛けるようにどんどん攻勢を強めていく。
「どう?私、ちゃんと料理も頑張るしお金も稼ぐからヒモ生活ができるよ。男の子ってそういうのが夢なんでしょ?」
「夢云々は知らないけど……ちゃんと答えだすから……。優柔不断で悪いけどもうちょっと……」
なんとか絞り出すようにお願いすると背中にかかっていた圧力がフッと消える。
一瞬俺に失望してになってリビングから出ていったのかと思ったが、隣を見れば彼女が立っていて目が合うとフッと笑いかけられる。
「ん、知ってた。急かしちゃってごめんね。ちょっと八つ当たりしちゃった」
「……ごめん」
さっきから謝ってばかりだ。
けれどそれは八つ当たりではなく正当な当たりだろう。
暫くの静寂が場を支配する。
どちらとも仕事をする気になれなくて、隣り合って動くことはない。
そんな静寂を打ち破ったのはリオだった。彼女は「でも……」と言葉を紡ぎ、俺の耳元に小さな口をそっと近づけて――――
「……先々週、私のほっぺにキスしたくせに……」
「っ――――!! ななななんで…………!! それを…………!!」
――――それは思わぬ爆弾の投下だった。
その言葉を聞いた途端俺の顔が火を吹くように真っ赤に染まる。
脳裏にフラッシュバックするのはリオがウチに泊まったこと。
あの夜眠る彼女に、俺はこっそりキスをしていた。何故かと言えば気の迷い、場の雰囲気にほかならない。
まさかあの時本当に起きていたとは。確かに朝なんて不自然な様子だったがまさか今出されるなんて。
「わ……忘れて! あれ思い出すたびに恥ずかしいんだから!!」
「ムフフ……忘れるわけが。 せっかく慎也クンが自らキスしてくれたんだもの。一生の思い出の一つだよ」
「~~~~!!」
もはや手を動かすことも忘れて抗議するも彼女の意思は固そうだ。
俺はただただあの時の事を思い出して穴に入りたい感情に襲われる。
「うるさいわねぇ……何の騒ぎよ…………」
二人して当時のことで騒ぎ合っていると、入り口からかけられたのは3人目の声。
エレナは今まで頑張ってたのだろう。ゴミ袋いっぱいに入った物を2つ引きずりながら顔を歪めてリビングに入ってくる。
「エレナ、そっちはもう終わったの?」
「えぇ、ゴミは全部纏めたわ。何か大声で言い合ってたけど何かあったの?喧嘩?」
うるさいから苦情を言いに来たかと思ったが、どうやら心配から来てくれたようだ。
彼女の表情は怒りより不安が占めていて俺たちを交互に見やってくる。
けどごめん。エレナには話せないんだ……
「聞かないで……恥ずかしいことがあっただけだから……」
「? 変な慎也ね。ま、喧嘩や事故とかじゃないのならいいけど」
事故といえば事故かもしれないけど。
感情の暴走事故だ。
しかし彼女が来た以上さっきの話題は打ち止めだ。俺もこれ以上深堀りされなくて助かった。
ならば次やることは簡単。本題の部屋を回って掃除を…………あれ?
「ねぇエレナ、リオ。そういえば掃除を命じたのってアイだったよね?仕事?」
「そういえば今日は姿を見てないわね……リオは?」
「見てない。仕事はオフのはずだからどこか行ってるか、部屋に籠もってるか――――」
リオが幾つか可能性を挙げたその時だった。
突然玄関の扉が開く音がし、バタバタと走ってくる気配が。
そして勢いよくリビングの扉が開き一つの人影が飛び出してくる。
「ごめん!リオ!エレナ!! 寝坊しちゃった!!」
噂をすれば影。
その人影は今まで話していたアイさんその人だった。
彼女はその言葉の通り遅刻したようだ。それはひと目で見て疑いようのないものだとすぐに理解できる。髪が一部だけペッタンコになっていて、それだけで寝坊したという証明になる。
「おはようアイ。寝坊なんて珍しいわね」
「ちょっと昨日遅くまで起きちゃってて……。それで大掃除だね!3人でがんばろ!」
グッと今までの遅れを取り返すかのように握りこぶしを作って見せる彼女はプライベートでも天使のようだ。
しかし3人と呼ぶには少し余分なものがいる。
「おはよアイ。でも、3人じゃない。もう1人居るから」
「……へ?もうひとり…………? あっ――――」
どうやら彼女は俺の存在に気がついていなかったようだ。
少しだけぼーっとした様子であたりを見渡し、俺と目が合ったあとその目が段々と見開かれていく。
「おはようアイさん。寝坊なんて珍しいんだね」
「あっ……あっ……ごめんなさい慎也さん! みっともない姿を見せて!!すぐ着替えてきます~~!!」
完全に俺の存在はノーマークだったのだろう。その言葉を言い残して来た道を大急ぎで引き返してしまう。
彼女の格好はまさに寝間着だったのか、キャミソールの上に薄いパーカーを着て、前が完全に開いていた。
ほぼほぼ下着そのままといっても過言でないほど際どい格好。
そのお陰で彼女のスタイルの良さが際立っていて、俺は思わずその光景を焼き付けていた。
さすがアイさん。どんなときでも、少しドジしても天使さは損なわれない。
むしろ少しおっちょこちょいなところも可愛いとさえ思う。
「――――おわっ!」
そんな彼女の去った扉を見ていると、不意に両脇から指の突きに襲われた。
不意を突かれた突然の一撃。思わず変な声をだして振り向くと二人の少女が口を尖らせていた。
「…………どっち?」
「ふーんだ」
「つーん」
「どっちもか……」
両隣に立つエレナとリオは何も返答がない。しかしその様子から二人ともということは理解できる。
結局アイさんが戻ってくるまで、俺は彼女たちの機嫌を直すのに奔走するのであった。
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