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第5章
102.ジャージ姿の少女たち
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9月も中旬になってきたよく晴れた日――――
最近よく使うようになった駅に着き、改札を出て通り慣れた道を歩んでいく。
眼前に広がるは駅前特有の栄えた店々。
繁華街ほどではなくともスーパーや飲食店、生活雑貨を置く店など、ここらだけで生活を完結させることすら可能なレベルの通り。
以前帰り道でフラッと立ち寄ったらどこもかしこも物価が高かったことは記憶に新しい。
スーパーは高級なものばかり置いているし、飲食店なんか貧乏学生にとって財布にただならぬダメージを負うこと間違いなしだ。
間違いなく住民レベルの違う通り。
少し奥の道に入り、顔を上げて辺りを見渡せば門構えの立派な一軒家が続々と並んでいる。
そのあからさまに高所得者層向けの環境の数々に、俺みたいな庶民が歩くのは場違いというものだ。
しかし人間というものは慣れる生き物で、そんな場違いさにも慣れてしまった。
最初こそお上りさんのようにビクビクと歩いていたが、今となってはジャージ姿で奥へ奥へと進んでいく。
駅を降りて10分ほど。ようやく海から漂う潮の香りと共に目的地が見えてきた。
首を捻らないと最上階が視界に収まらないマンション。見慣れてきた建物に真っ直ぐ向かっていく。
「――――来たわね。待ってたわよ」
目的地の真下までたどり着くと、そんな声とともに金髪の少女が迎えてくれていた。
いつものオシャレな服と違って上下灰色のジャージに身を包み、普段のおさげ姿からシンプルに首後ろでくくっている。
それは彼女自信の気合の表れ。やってやろうという気が溢れていてこちらも気が引き締まる。
「おはよう。なんだか新鮮な格好だね」
「そうかしら?いつものレッスンなんてこんな格好よ?」
「レッスンは見たこと無いからね」
「今度遊びに来る……?って言いたいけど、失敗ばっかりで恥ずかしいから絶対来ないでよね」
アイドルの舞台裏には興味があったが、彼女の言葉にそれはそうだと同意する。
その気持ちは分かる気がする。
俺も水泳をやっていた時は、大会は見てほしくとも練習中は見てほしくない。キツイ日なんか死んだような顔していたから見苦しいレベルだ。
どこも同じようなものだろう。そう思って肩を竦めると彼女はくくった後ろ髪を前に持ってきて上下に振って見せる。
「どう?この髪」
「どう……とは?」
「もうっ!鈍いわね。キミはどういう髪型が一番好きかってこと。何だったらこれから会う時はこれでいてもいいのよ?」
最初は察しがつかなかったが好みを聞いてくれているようだ。
確かに今の格好もスポーティな感じがしてかわいい。特にいつも隠れているうなじ部分がチラチラと見えているせいで、その真っ白で細い肌が目に入り少しドギマギしてしまう。
けれど一番かと言われたら話は別だ。おさげモードもいいし一纏めにして前に垂らすのもいい。
どれもエレナらしくて一番とか甲乙つけがたい。不審者モードは除くとして。
「悩みどころだけど……一番はつけられないかな?どれもいいと思う」
「そ、そう?それはよかったわ……。それじゃあ日毎に変えてみようかしら……」
ほんの少しだけ顔を赤らめた彼女は俺から顔をそむけ、毛先を指先で遊びだす。
最近新たに見ることが増えてきたしおらしいエレナ。なんだかいつもの気の強い姿とのギャップもあって目の当たりにするこちらも恥ずかしくなってくる。
けれどしおらしかったのも一瞬のこと。すぐさま彼女は「よしっ!」と自らの頬をペチペチと叩いて自らを鼓舞してみせてくる。
「慎也も休日なのに悪いわね。ただ掃除してもらうだけなのに……お返しは何が良いかしら?」
気を取り直して今日の本題へ。
今日は約束通りエレナの部屋の掃除の日だ。だからお互い動きやすいジャージ姿。そう困ったように笑う彼女に俺は首を横に振る。
「お返しは前もって貰ったよ。小北さんを紹介する時に快く付き合ってくれたじゃん」
「あれは私がしたいからしただけよ。美代とも友達になれたしね。」
二人揃ってエレベーターの到着を待ちながらも次のお返しの提案を促される。
そう返してくるか。 むぅ、特に対価なんて思いつかないぞ。
「特に思いつかないし、お返しなんて考えなくていいよ」
「そうもいかないわよ。 そうね、なににしようかしら……」
そう言って口元に手をやるエレナ。
可愛いはずるい。こうやってどんな格好しても、どんなポーズをしても一枚絵のように見えるんだから。
しばらく外から聞こえるセミの声をBGMに彼女の美しい横顔を眺めていると、残念そうに小さくため息を吐いて首を振ってくる。
「だめね……。考えてたけど、やっぱりご飯用意するくらいしか思いつかないわ。アイが」
「アイさんなんだ……。そこはエレナが頑張って作ってくれるんじゃないの?」
「私のは……ほら、あれよ……。そう!あんまり作ってると私の料理って価値が薄れちゃうのよ!!」
料理の価値とは。
しかし彼女の言うことはこちらにとっても都合がいい面もある。
エレナは料理が下手だ。本当はそれを自覚して言っているのだろう。確かに『エレナが頑張って作ってくれた料理』というのは非常に価値がある。けれど実用性だけ見ればどうしてもアイさんに軍配が上がってくれるだろう。
だから現状、味だけを見ればアイさんが作ってくれたほうが俺としても――――
「……何よ、その顔は?」
「えっ?」
二人の料理を比較し思い出しながらエレベーターに乗り込むと、気づけばエレナが不機嫌そうな目線をむけていた。
その表情は完全なジト目で、まさにさっきまでの思考が読まれているような気に襲われる。
「もしかして慎也、お姉ちゃんが頑張って作った料理よりあの子のほうがいいって言うの?」
「えっと……それはぁ…………」
内心、そのとおり。
俺の知る限り、エレナのレパートリーは味噌汁とだし巻き卵だけ。
もし別のものを作るなんていい出したらまた変な調味料を入れられかねない。それならば安心安全なアイさんの料理を希望するのが自然というものだ。リスク管理はシッカリとしなければ。
「むぅ……やっぱり。私の料理よりあの子のほうが良いのね」
「だって、まだレパートリー少ないみたいだし変なモノ入れられたら困るし……」
「私だって成長してるんだからそんなことしないわよ!!」
「成長…………」
ジッと彼女の姿を足元から頭まで見る。
小学生みたいな体躯。出会った頃と比べても何一つ変わっていないどころか縮んだ気さえする。
「また小学生みたいって言ったでしょ?そんな事言う弟には…………こうよっ!!」
「えっ……!?俺まだ何も言ってな………まっ……――――あははははは!!!」
気づけばまたも思考が読まれてしまった。
ジワジワと彼女が近づいて来るがここはエレベーターの中、逃げ場がない。
俺は壁際に追いやられたが最後。彼女が飛びついてきてくる。
飛びついてきた彼女は俺のあらゆるところへ手を伸ばす。
脇腹、首、胸元に伸びていき優しくも力強い感触が身体上を駆けていく。
くすぐり攻撃だ。きっと弱点を探しながらやっているのだろう。その手は場所を移動しては反応を確かめ、反応が強かったところには重点的に手を這わせていく。
それは彼女の持つ天性のものだろうか。何度か反応を確かめたと思ったら小さな手は確信を得たように俺の弱点を的確に攻めていく。
そんな必殺の攻撃に為す術もない俺は、尻もちをついてただただ笑い声を響かせながら攻撃を必死に耐える。
「ちょっ!まって!! 降参!降参するから!!」
「いいえっ!まだよ!! お姉ちゃんの料理は世界一ですって認めるまでは辞めないわ!!」
「りふじんっ……あははははっ!!」
彼女の攻勢はどんどんと強くなっていく。
それも、エレベーターの到着音が気が付かないほどに――――
「…………何してるの、エレナ」
「あははははは…………はは……は?」
「ここがいいのね!ならもっと―――って、え?」
揃って我を取り戻した俺たちは同時に声のした方……エレベーターの出入り口へと顔を向けた。
気づけば二人きりの個室は個室ではなくなっていた。
開かれた扉。そこには同じく薄いピンクのジャージに身を包んだリオがこちらを見下ろしていて……
「…………えいっ」
彼女は一歩エレベーターに踏み込んで直ぐ側にあった操作パネルへと手を伸ばす。
伸びた先は『閉』ボタン。リオはボタンを押したと見るやすぐさま伸ばした手と踏み込んだ足を回収し…………
「ごゆっくりぃ」
「「…………リオっ!?!?」」
少女の名を呼ぶ叫びは扉の向こうに立つ本人に届かない。
俺たちは揃って『開』ボタンを押すために立ち上がった――――――――
最近よく使うようになった駅に着き、改札を出て通り慣れた道を歩んでいく。
眼前に広がるは駅前特有の栄えた店々。
繁華街ほどではなくともスーパーや飲食店、生活雑貨を置く店など、ここらだけで生活を完結させることすら可能なレベルの通り。
以前帰り道でフラッと立ち寄ったらどこもかしこも物価が高かったことは記憶に新しい。
スーパーは高級なものばかり置いているし、飲食店なんか貧乏学生にとって財布にただならぬダメージを負うこと間違いなしだ。
間違いなく住民レベルの違う通り。
少し奥の道に入り、顔を上げて辺りを見渡せば門構えの立派な一軒家が続々と並んでいる。
そのあからさまに高所得者層向けの環境の数々に、俺みたいな庶民が歩くのは場違いというものだ。
しかし人間というものは慣れる生き物で、そんな場違いさにも慣れてしまった。
最初こそお上りさんのようにビクビクと歩いていたが、今となってはジャージ姿で奥へ奥へと進んでいく。
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首を捻らないと最上階が視界に収まらないマンション。見慣れてきた建物に真っ直ぐ向かっていく。
「――――来たわね。待ってたわよ」
目的地の真下までたどり着くと、そんな声とともに金髪の少女が迎えてくれていた。
いつものオシャレな服と違って上下灰色のジャージに身を包み、普段のおさげ姿からシンプルに首後ろでくくっている。
それは彼女自信の気合の表れ。やってやろうという気が溢れていてこちらも気が引き締まる。
「おはよう。なんだか新鮮な格好だね」
「そうかしら?いつものレッスンなんてこんな格好よ?」
「レッスンは見たこと無いからね」
「今度遊びに来る……?って言いたいけど、失敗ばっかりで恥ずかしいから絶対来ないでよね」
アイドルの舞台裏には興味があったが、彼女の言葉にそれはそうだと同意する。
その気持ちは分かる気がする。
俺も水泳をやっていた時は、大会は見てほしくとも練習中は見てほしくない。キツイ日なんか死んだような顔していたから見苦しいレベルだ。
どこも同じようなものだろう。そう思って肩を竦めると彼女はくくった後ろ髪を前に持ってきて上下に振って見せる。
「どう?この髪」
「どう……とは?」
「もうっ!鈍いわね。キミはどういう髪型が一番好きかってこと。何だったらこれから会う時はこれでいてもいいのよ?」
最初は察しがつかなかったが好みを聞いてくれているようだ。
確かに今の格好もスポーティな感じがしてかわいい。特にいつも隠れているうなじ部分がチラチラと見えているせいで、その真っ白で細い肌が目に入り少しドギマギしてしまう。
けれど一番かと言われたら話は別だ。おさげモードもいいし一纏めにして前に垂らすのもいい。
どれもエレナらしくて一番とか甲乙つけがたい。不審者モードは除くとして。
「悩みどころだけど……一番はつけられないかな?どれもいいと思う」
「そ、そう?それはよかったわ……。それじゃあ日毎に変えてみようかしら……」
ほんの少しだけ顔を赤らめた彼女は俺から顔をそむけ、毛先を指先で遊びだす。
最近新たに見ることが増えてきたしおらしいエレナ。なんだかいつもの気の強い姿とのギャップもあって目の当たりにするこちらも恥ずかしくなってくる。
けれどしおらしかったのも一瞬のこと。すぐさま彼女は「よしっ!」と自らの頬をペチペチと叩いて自らを鼓舞してみせてくる。
「慎也も休日なのに悪いわね。ただ掃除してもらうだけなのに……お返しは何が良いかしら?」
気を取り直して今日の本題へ。
今日は約束通りエレナの部屋の掃除の日だ。だからお互い動きやすいジャージ姿。そう困ったように笑う彼女に俺は首を横に振る。
「お返しは前もって貰ったよ。小北さんを紹介する時に快く付き合ってくれたじゃん」
「あれは私がしたいからしただけよ。美代とも友達になれたしね。」
二人揃ってエレベーターの到着を待ちながらも次のお返しの提案を促される。
そう返してくるか。 むぅ、特に対価なんて思いつかないぞ。
「特に思いつかないし、お返しなんて考えなくていいよ」
「そうもいかないわよ。 そうね、なににしようかしら……」
そう言って口元に手をやるエレナ。
可愛いはずるい。こうやってどんな格好しても、どんなポーズをしても一枚絵のように見えるんだから。
しばらく外から聞こえるセミの声をBGMに彼女の美しい横顔を眺めていると、残念そうに小さくため息を吐いて首を振ってくる。
「だめね……。考えてたけど、やっぱりご飯用意するくらいしか思いつかないわ。アイが」
「アイさんなんだ……。そこはエレナが頑張って作ってくれるんじゃないの?」
「私のは……ほら、あれよ……。そう!あんまり作ってると私の料理って価値が薄れちゃうのよ!!」
料理の価値とは。
しかし彼女の言うことはこちらにとっても都合がいい面もある。
エレナは料理が下手だ。本当はそれを自覚して言っているのだろう。確かに『エレナが頑張って作ってくれた料理』というのは非常に価値がある。けれど実用性だけ見ればどうしてもアイさんに軍配が上がってくれるだろう。
だから現状、味だけを見ればアイさんが作ってくれたほうが俺としても――――
「……何よ、その顔は?」
「えっ?」
二人の料理を比較し思い出しながらエレベーターに乗り込むと、気づけばエレナが不機嫌そうな目線をむけていた。
その表情は完全なジト目で、まさにさっきまでの思考が読まれているような気に襲われる。
「もしかして慎也、お姉ちゃんが頑張って作った料理よりあの子のほうがいいって言うの?」
「えっと……それはぁ…………」
内心、そのとおり。
俺の知る限り、エレナのレパートリーは味噌汁とだし巻き卵だけ。
もし別のものを作るなんていい出したらまた変な調味料を入れられかねない。それならば安心安全なアイさんの料理を希望するのが自然というものだ。リスク管理はシッカリとしなければ。
「むぅ……やっぱり。私の料理よりあの子のほうが良いのね」
「だって、まだレパートリー少ないみたいだし変なモノ入れられたら困るし……」
「私だって成長してるんだからそんなことしないわよ!!」
「成長…………」
ジッと彼女の姿を足元から頭まで見る。
小学生みたいな体躯。出会った頃と比べても何一つ変わっていないどころか縮んだ気さえする。
「また小学生みたいって言ったでしょ?そんな事言う弟には…………こうよっ!!」
「えっ……!?俺まだ何も言ってな………まっ……――――あははははは!!!」
気づけばまたも思考が読まれてしまった。
ジワジワと彼女が近づいて来るがここはエレベーターの中、逃げ場がない。
俺は壁際に追いやられたが最後。彼女が飛びついてきてくる。
飛びついてきた彼女は俺のあらゆるところへ手を伸ばす。
脇腹、首、胸元に伸びていき優しくも力強い感触が身体上を駆けていく。
くすぐり攻撃だ。きっと弱点を探しながらやっているのだろう。その手は場所を移動しては反応を確かめ、反応が強かったところには重点的に手を這わせていく。
それは彼女の持つ天性のものだろうか。何度か反応を確かめたと思ったら小さな手は確信を得たように俺の弱点を的確に攻めていく。
そんな必殺の攻撃に為す術もない俺は、尻もちをついてただただ笑い声を響かせながら攻撃を必死に耐える。
「ちょっ!まって!! 降参!降参するから!!」
「いいえっ!まだよ!! お姉ちゃんの料理は世界一ですって認めるまでは辞めないわ!!」
「りふじんっ……あははははっ!!」
彼女の攻勢はどんどんと強くなっていく。
それも、エレベーターの到着音が気が付かないほどに――――
「…………何してるの、エレナ」
「あははははは…………はは……は?」
「ここがいいのね!ならもっと―――って、え?」
揃って我を取り戻した俺たちは同時に声のした方……エレベーターの出入り口へと顔を向けた。
気づけば二人きりの個室は個室ではなくなっていた。
開かれた扉。そこには同じく薄いピンクのジャージに身を包んだリオがこちらを見下ろしていて……
「…………えいっ」
彼女は一歩エレベーターに踏み込んで直ぐ側にあった操作パネルへと手を伸ばす。
伸びた先は『閉』ボタン。リオはボタンを押したと見るやすぐさま伸ばした手と踏み込んだ足を回収し…………
「ごゆっくりぃ」
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